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第9話
「だれも助けになんか来ない」
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ー人攫いの根城
そこは根城だけど、地下牢のようであった。
リチアと子供達は同じ牢屋に閉じ込められる。
と、そこで今まで気を失っていたリチアはゆっくりと瞼を開ける。
目を開けると、目の前には1人の女の子が立っていた。
リチア「あ、あれ・・貴方は・・・?」
リチアはどうやら両手両足と縄で結ばれて木の板に磔にされていたからか自由に動かすこともできず、
唯一動かすことのできる顔でリチアはふと自分の格好を見てみれば、今の自分の格好はワイシャツと、下は制服のスカートを履いてはいるがワイシャツのボタンは全開でありそこからブラジャーが顔を覗かせていたことに顔を赤くするリチア。
上の制服は丁寧に折り畳まれてリチアのすぐ近くの地面に置かれていた。
リチア「な、ななな・・・!どうして私こんな格好に・・!?」
ロネ「・・・大きな声・・出さないで・・・。あいつ、来ちゃう・・・」
目の前の女の子がそう小さな声で言った。、
あいつ・・・?
リチア「ぁ・・」
リチアはその女の子の他にも地下牢にはフードで顔を隠した他の子供たちもいた事に気がついた。
ロネ「・・ほんとうはね・・・商品が話すことは許されない・・けど・・・お姉ちゃんには・・話しておかないと、て・・・」
リチア「商品って・・なにを言ってるんですか、、?あなた方は人間ではないですか・・?それを商品なんて・・・」
ロネ「・・商品に、されたの・・・。売られるの・・わたしたち・・」
売られる・・・?
リチア「もしかして・・・人身売買、を・・・?」
少女はコクリと頷くと、自身のお腹を見せる。
そこにはSIaves Forevesと言う火で炙りながら書いた跡が、その少女のお腹に描かれていた。
ロネ「お姉ちゃんはいまから、お腹にこういうの、描かれる、とおもうの・・・。創造神様にかけて永遠に誓います・・て言う、そういう証・・みたい・・・」
創造、神・・・様・・・?
リチアは唇を噛み締めたあとで口を開く。
リチア「なにが・・・」
ロネ「え・・・?」
リチア「創造神様・・・ですか・・・
こんなの・・・っ
やってることは犯罪じゃないですか・・・!
大丈夫・・・私が必ず・・いえ・・・騎士学校の方々が助けに来ますから!だから、今しばらくの辛抱・・ですよ」
助け・・に・・・?
「だれも助けになんて来れない」
壁に背を預けて体育座りをした1人の男の子がそう口を開いた。
リチア「えっ?」
「お腹に証を刻まれたら、一生商品として扱われなくちゃならない。それが創造神様に誓うってことだから・・・。もう、手遅れなんだよ・・」
「たとえ助けにきたとしても、俺たちには行き場所がないんだよ・・もう・・・大人しく売られるしか・・・」
「・・お姉ちゃんも・・諦めた方がいい、かも・・・?」
口々にそう喋り出した子供達。
リチア「そんな・・・!」
そのとき、廊下にコツコツという足音が近づいてくるのがわかると全員が口を閉ざしたのだった。
そこは根城だけど、地下牢のようであった。
リチアと子供達は同じ牢屋に閉じ込められる。
と、そこで今まで気を失っていたリチアはゆっくりと瞼を開ける。
目を開けると、目の前には1人の女の子が立っていた。
リチア「あ、あれ・・貴方は・・・?」
リチアはどうやら両手両足と縄で結ばれて木の板に磔にされていたからか自由に動かすこともできず、
唯一動かすことのできる顔でリチアはふと自分の格好を見てみれば、今の自分の格好はワイシャツと、下は制服のスカートを履いてはいるがワイシャツのボタンは全開でありそこからブラジャーが顔を覗かせていたことに顔を赤くするリチア。
上の制服は丁寧に折り畳まれてリチアのすぐ近くの地面に置かれていた。
リチア「な、ななな・・・!どうして私こんな格好に・・!?」
ロネ「・・・大きな声・・出さないで・・・。あいつ、来ちゃう・・・」
目の前の女の子がそう小さな声で言った。、
あいつ・・・?
リチア「ぁ・・」
リチアはその女の子の他にも地下牢にはフードで顔を隠した他の子供たちもいた事に気がついた。
ロネ「・・ほんとうはね・・・商品が話すことは許されない・・けど・・・お姉ちゃんには・・話しておかないと、て・・・」
リチア「商品って・・なにを言ってるんですか、、?あなた方は人間ではないですか・・?それを商品なんて・・・」
ロネ「・・商品に、されたの・・・。売られるの・・わたしたち・・」
売られる・・・?
リチア「もしかして・・・人身売買、を・・・?」
少女はコクリと頷くと、自身のお腹を見せる。
そこにはSIaves Forevesと言う火で炙りながら書いた跡が、その少女のお腹に描かれていた。
ロネ「お姉ちゃんはいまから、お腹にこういうの、描かれる、とおもうの・・・。創造神様にかけて永遠に誓います・・て言う、そういう証・・みたい・・・」
創造、神・・・様・・・?
リチアは唇を噛み締めたあとで口を開く。
リチア「なにが・・・」
ロネ「え・・・?」
リチア「創造神様・・・ですか・・・
こんなの・・・っ
やってることは犯罪じゃないですか・・・!
大丈夫・・・私が必ず・・いえ・・・騎士学校の方々が助けに来ますから!だから、今しばらくの辛抱・・ですよ」
助け・・に・・・?
「だれも助けになんて来れない」
壁に背を預けて体育座りをした1人の男の子がそう口を開いた。
リチア「えっ?」
「お腹に証を刻まれたら、一生商品として扱われなくちゃならない。それが創造神様に誓うってことだから・・・。もう、手遅れなんだよ・・」
「たとえ助けにきたとしても、俺たちには行き場所がないんだよ・・もう・・・大人しく売られるしか・・・」
「・・お姉ちゃんも・・諦めた方がいい、かも・・・?」
口々にそう喋り出した子供達。
リチア「そんな・・・!」
そのとき、廊下にコツコツという足音が近づいてくるのがわかると全員が口を閉ざしたのだった。
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