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第6話
「人身売買って?」
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ケイリィは教室の外でリチアの着替えを待っている。
リチア「ケイ~。剣と制服と一緒にこっちのローブも置いてあったけどなんでしょうか?」
騎士学校の制服を着こなし、剣を持ったリチアがローブを持って教室から出てくる。
ケイリィ「そっちは今は必要ないんじゃない?ほら、皆待ってるから早く行くよ」
リチア「ま、待って~!」
リチアは教室に戻りローブを置いてから先に階段を降りていくケイリィを追いかける為リチアは廊下を走る。
そこでふとリチアは気になったものが目に止まり足を止めることになる。
それに気づき階段を降りていたケイリィは振り返る。
ケイリィ「リチア何してるの?皆待たせてるんだから早く!」
リチア「す、すみません!今行きます!」
リチアが見てたもの、それは2階へ続く階段がテープで封鎖をされている事が気になったものの急ぎケイリィとともに外で待つ皆の元へと向かうことに。
ーーーーーーー
ノウゼンカズラ「1年の初任務について説明をする。A.B.Cクラスとあるが、Aクラスはラン。Bクラスは俺ノウゼンカズラ。Cクラスはアザレアの指示に従って動け。そして
これから行く任務だが、
これは市民たちからの要請だ。市民らではどうする事も出来なくて騎士学校を宛てにしてそういう任務に駆り出される事も少なくねぇ。つーことでこの街のどこかにアジトを作って女子供攫い人身売買してる連中がいるらしい。」
リチア「人身売買って??」
リチアは隣にいるケイリィにひそひそと話し出す。
ケイリィ「聞いたことはあるよ。確か人間を物同様に人々に売ったり買い取ってもらったりして金を貰ってる、とか」
リチア「え!売られた子たちはその後どうなってしまうんですか??」
ケイリィ「あげられるとすれば、強制労働させられたり性的な理由だったり、あとは
重い病気や事故などにより臓器の機能が低下した人に、他者の健康な臓器と取り替えて機能を回復させる。。
そうやって人身売買された子供は物として扱われてるからたとえ子供だろうがどうなっても構わないんだろうね。子供たちを売って金儲け・・・。
そんな生活が嫌になって、耐えられなくなって、無造作に死んでいく子もいるみたい」
リチア「!ひどい・・・」
ノウゼンカズラ「まずはクラスごとに別れて街へ行き人身売買してる連中の聞き込みをする。アジトをつきとめ子供たちを解放する。」
ーーーーーー
全員は街に出て各クラスごとに聞き込みを開始した。
1人の女性がランへと近づいてきた。
「おおぉ騎士様よ!私の娘をどうか助けてください。私の娘が、先日から行方不明で・・・、ここ最近人身売買とかの話がちらほら上がってるから・・・私、怖くて・・・もしかしたら、娘も・・・。」
その女性はランの手を握りそう嘆く。
ラン「必ずお助けしますよ。その為に少し情報が欲しくてご協力願えますか?」
「協力・・・?」
ラン「人身売買をしてる連中の根城がどこかにあると知りました。どこにあるか分かりませんか?」
「根城・・・それは分かりませんが・・・。何でもその連中は普段馬車や乗り物など使って移動してるらしいので・・・。
この街にゃ馬車が行き交うし目星もつかなくてねぇ」
馬車・・・。
「それから、娘が拐われるときにチラッと見えたんだ。白い布切れみたいなフードを被っていた。今はそれぐらいしか情報がないんだけど・・・」
ラン「いえ、ありがとうございます。その情報だけで大丈夫です」
そしてランとランのクラスの生徒らは歩き出す。
ラン「これよりあなたがたに任務を与えます。あまり少人数で動かずにそれぞれ馬車を見かけたら引き止めて聞き込みをしてください。できますね?」
そう言うランに対し生徒らは返事を返す。
ラン「僕は他を当たってみます。もしその乗ってる馬車が標的の連中なら大声で僕を呼んでください。そんな遠くには居ないと思うので」
そうして1年A組はそれぞれが何人かに分かれて移動開始するのだった。
リチア「ケイ~。剣と制服と一緒にこっちのローブも置いてあったけどなんでしょうか?」
騎士学校の制服を着こなし、剣を持ったリチアがローブを持って教室から出てくる。
ケイリィ「そっちは今は必要ないんじゃない?ほら、皆待ってるから早く行くよ」
リチア「ま、待って~!」
リチアは教室に戻りローブを置いてから先に階段を降りていくケイリィを追いかける為リチアは廊下を走る。
そこでふとリチアは気になったものが目に止まり足を止めることになる。
それに気づき階段を降りていたケイリィは振り返る。
ケイリィ「リチア何してるの?皆待たせてるんだから早く!」
リチア「す、すみません!今行きます!」
リチアが見てたもの、それは2階へ続く階段がテープで封鎖をされている事が気になったものの急ぎケイリィとともに外で待つ皆の元へと向かうことに。
ーーーーーーー
ノウゼンカズラ「1年の初任務について説明をする。A.B.Cクラスとあるが、Aクラスはラン。Bクラスは俺ノウゼンカズラ。Cクラスはアザレアの指示に従って動け。そして
これから行く任務だが、
これは市民たちからの要請だ。市民らではどうする事も出来なくて騎士学校を宛てにしてそういう任務に駆り出される事も少なくねぇ。つーことでこの街のどこかにアジトを作って女子供攫い人身売買してる連中がいるらしい。」
リチア「人身売買って??」
リチアは隣にいるケイリィにひそひそと話し出す。
ケイリィ「聞いたことはあるよ。確か人間を物同様に人々に売ったり買い取ってもらったりして金を貰ってる、とか」
リチア「え!売られた子たちはその後どうなってしまうんですか??」
ケイリィ「あげられるとすれば、強制労働させられたり性的な理由だったり、あとは
重い病気や事故などにより臓器の機能が低下した人に、他者の健康な臓器と取り替えて機能を回復させる。。
そうやって人身売買された子供は物として扱われてるからたとえ子供だろうがどうなっても構わないんだろうね。子供たちを売って金儲け・・・。
そんな生活が嫌になって、耐えられなくなって、無造作に死んでいく子もいるみたい」
リチア「!ひどい・・・」
ノウゼンカズラ「まずはクラスごとに別れて街へ行き人身売買してる連中の聞き込みをする。アジトをつきとめ子供たちを解放する。」
ーーーーーー
全員は街に出て各クラスごとに聞き込みを開始した。
1人の女性がランへと近づいてきた。
「おおぉ騎士様よ!私の娘をどうか助けてください。私の娘が、先日から行方不明で・・・、ここ最近人身売買とかの話がちらほら上がってるから・・・私、怖くて・・・もしかしたら、娘も・・・。」
その女性はランの手を握りそう嘆く。
ラン「必ずお助けしますよ。その為に少し情報が欲しくてご協力願えますか?」
「協力・・・?」
ラン「人身売買をしてる連中の根城がどこかにあると知りました。どこにあるか分かりませんか?」
「根城・・・それは分かりませんが・・・。何でもその連中は普段馬車や乗り物など使って移動してるらしいので・・・。
この街にゃ馬車が行き交うし目星もつかなくてねぇ」
馬車・・・。
「それから、娘が拐われるときにチラッと見えたんだ。白い布切れみたいなフードを被っていた。今はそれぐらいしか情報がないんだけど・・・」
ラン「いえ、ありがとうございます。その情報だけで大丈夫です」
そしてランとランのクラスの生徒らは歩き出す。
ラン「これよりあなたがたに任務を与えます。あまり少人数で動かずにそれぞれ馬車を見かけたら引き止めて聞き込みをしてください。できますね?」
そう言うランに対し生徒らは返事を返す。
ラン「僕は他を当たってみます。もしその乗ってる馬車が標的の連中なら大声で僕を呼んでください。そんな遠くには居ないと思うので」
そうして1年A組はそれぞれが何人かに分かれて移動開始するのだった。
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