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第2話
「哀れな人間達よ」
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大昔、この世界では巨大な鳥が空を飛び回っていることがあった。
その鳥がいつから居たのかは誰も知らない。ただ、気がついたら目撃することがあった。
初めてその鳥を見た人は、恐れて、鳥に攻撃を始めて撃ち落とそうとしていた。
だけどその鳥には効かない。そして鳥はこう口にしたのだ。
「我はこの世界を見守る、神なり。」
人間共は鳥が喋ったことに驚く。
そして怪物だと、今度は鳥に向かって銃を放つ。
「無駄な抵抗はよせ、人間。我は人間の味方だ。敵ではない。我はこの世界を統べる神。我の作った世界だ。この世界を、神と人間の共存する世界にするつもりなのだ」
そう言うが、人間は聞く耳を持たない。
鳥に向かって大砲を放つ。それでも鳥は聞いていなかった。
「、、はぁ。それなら、哀れな人間共に思い知らせてやる。神の力を」
神の目が光ると、人間共を火の渦に閉じ込め、そこにいた人間共は焼かれて死んでいった。
「悲しむことはない。死んでも、ちゃんと墓は建ててやる。家族の元にな」
死んでいった人々は、家の前に墓が建っていて、人間達は驚いていた。
「久しぶりにこの力を使ったからか、少し、眠い。
我はしばらく眠りにつこう。この世界の神を呼び起こし、そいつらにこの世界を見守らせることにしよう」
そして、鳥は眩き光だすと、光の粒になりながら、その鳥は二つに避けて石へとなった。
ーーー
ケイリィはリチアの家の前に現れた墓の側にどさり、と腰を落とす。
大昔の事があってから、皆神様が本当に居るって信じ込み始めて...。
だって今こうして墓が現れたんだから、神様は本当の話しだったんだ。
親から話には聞いていた。
この世は神様が作った世界だとかで...。
死ぬと墓が現れる、とか...。
ケイ「リチア、、、」
ーーー
「な、なになに!?」
「誰か、轢かれた、、?」
「お、女の子が、、っ」
「き、救急車、、!」
ケイリィはその時ボーッと突っ立っていた ながら、ただリチアを見つめる。
リチアは病院に運ばれて、手術室が終わるのを外で待つリチアの父と母。
そして、手術室の看板が赤だったのがピーンと音を立てて消え中から医師が出てくる。
母「せ、先生!り、リチアは、、、リチアの様子は、、、?」
先生は一時黙り、
先生「最善を尽くしました。。。ですが、、、、誠に残念ながら、、、」
母「うそ、、、」
母は泣き崩れ、父はそんな母の肩を黙ってさすっていた...。
ーーー
リチアは…死んだのかな…まだ、受け止めきれないよ…
いつだって俺の隣に居てくれたのに…これからも、隣に居てくれるものだと思ってた…のに…
もう一度、、、優しげな君の声が聞きたいよ、、、
ケイは墓の前でお参りをする。
そのとき、墓が光り輝く。その光にケイは目を細め、そしてゆっくりと光が消えていきケイはそっと目を開けると声が聞こえた。
「ケイ」
ケイリィ「!」
ケイリィが後ろを振り向くと、そこにはリチアが立っていた。
ケイリィ「り、、、、ち、あ、、、、?」
そこには、紛れもなくリチアの姿があった。
リチア「はい」
ケイリィ「どう、、、して、、、、」
なん、だ、、?俺は夢でも見ているのか、、?
リチア「神様が、生きるチャンスをくれたみたいです。」
ケイリィ「え、、、?」
リチア「私のために、ずっと泣いているケイの事が心配で、、心配で、、、これでは心配で旅立てないですよ。。
だから私、神様と契約を交わしたんです。」
神、、様??
その鳥がいつから居たのかは誰も知らない。ただ、気がついたら目撃することがあった。
初めてその鳥を見た人は、恐れて、鳥に攻撃を始めて撃ち落とそうとしていた。
だけどその鳥には効かない。そして鳥はこう口にしたのだ。
「我はこの世界を見守る、神なり。」
人間共は鳥が喋ったことに驚く。
そして怪物だと、今度は鳥に向かって銃を放つ。
「無駄な抵抗はよせ、人間。我は人間の味方だ。敵ではない。我はこの世界を統べる神。我の作った世界だ。この世界を、神と人間の共存する世界にするつもりなのだ」
そう言うが、人間は聞く耳を持たない。
鳥に向かって大砲を放つ。それでも鳥は聞いていなかった。
「、、はぁ。それなら、哀れな人間共に思い知らせてやる。神の力を」
神の目が光ると、人間共を火の渦に閉じ込め、そこにいた人間共は焼かれて死んでいった。
「悲しむことはない。死んでも、ちゃんと墓は建ててやる。家族の元にな」
死んでいった人々は、家の前に墓が建っていて、人間達は驚いていた。
「久しぶりにこの力を使ったからか、少し、眠い。
我はしばらく眠りにつこう。この世界の神を呼び起こし、そいつらにこの世界を見守らせることにしよう」
そして、鳥は眩き光だすと、光の粒になりながら、その鳥は二つに避けて石へとなった。
ーーー
ケイリィはリチアの家の前に現れた墓の側にどさり、と腰を落とす。
大昔の事があってから、皆神様が本当に居るって信じ込み始めて...。
だって今こうして墓が現れたんだから、神様は本当の話しだったんだ。
親から話には聞いていた。
この世は神様が作った世界だとかで...。
死ぬと墓が現れる、とか...。
ケイ「リチア、、、」
ーーー
「な、なになに!?」
「誰か、轢かれた、、?」
「お、女の子が、、っ」
「き、救急車、、!」
ケイリィはその時ボーッと突っ立っていた ながら、ただリチアを見つめる。
リチアは病院に運ばれて、手術室が終わるのを外で待つリチアの父と母。
そして、手術室の看板が赤だったのがピーンと音を立てて消え中から医師が出てくる。
母「せ、先生!り、リチアは、、、リチアの様子は、、、?」
先生は一時黙り、
先生「最善を尽くしました。。。ですが、、、、誠に残念ながら、、、」
母「うそ、、、」
母は泣き崩れ、父はそんな母の肩を黙ってさすっていた...。
ーーー
リチアは…死んだのかな…まだ、受け止めきれないよ…
いつだって俺の隣に居てくれたのに…これからも、隣に居てくれるものだと思ってた…のに…
もう一度、、、優しげな君の声が聞きたいよ、、、
ケイは墓の前でお参りをする。
そのとき、墓が光り輝く。その光にケイは目を細め、そしてゆっくりと光が消えていきケイはそっと目を開けると声が聞こえた。
「ケイ」
ケイリィ「!」
ケイリィが後ろを振り向くと、そこにはリチアが立っていた。
ケイリィ「り、、、、ち、あ、、、、?」
そこには、紛れもなくリチアの姿があった。
リチア「はい」
ケイリィ「どう、、、して、、、、」
なん、だ、、?俺は夢でも見ているのか、、?
リチア「神様が、生きるチャンスをくれたみたいです。」
ケイリィ「え、、、?」
リチア「私のために、ずっと泣いているケイの事が心配で、、心配で、、、これでは心配で旅立てないですよ。。
だから私、神様と契約を交わしたんです。」
神、、様??
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