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20:00, Friday アルバートホテル 7階にて
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「もう、入れても平気かな」
「…分からないけど…あの、一回、出さなくて…良いですか」
手に握らされている弘のものは、まだ一度も達していなかった。
”そういうもの”なのかもしれないが、してもらうばかりでは悪いと思った。
「ああ…大丈夫。中で出すよ」
中で、出す?
今、”中で出す”って言わなかったか。
思わず、手を緩めた。
それに気づいた弘が顔を上げる。
「あ、違う。”中で出す”って、そういう意味じゃない。生じゃないよ。勿論」
心音が急に早くなった。
鼓膜を叩く音の騒がしさに、混乱する。
天井を仰ぎ見る俺を、
少し慌てたように弘が軽く揺すって
呼びかけてきた。
「ごめんごめん。生と、中出しは禁止なんだ。ゴムはつけるから。…まこ。…まこ?」
雰囲気に飲み込まれて、色々忘れていたことがある。
俺は入れられる方だし、出される方で。
要は、”受け入れる方”、だった。
今更ながら、そうなることに対する
それなりの覚悟が必要だったことを思い出す。
弘の言動に、いちいち動揺する姿を見られるのが恥ずかしい。
やっと少しは、慣れてきたと思ったのに。
弘は心配そうに、こちらの様子を伺っていた。
「…分からないけど…あの、一回、出さなくて…良いですか」
手に握らされている弘のものは、まだ一度も達していなかった。
”そういうもの”なのかもしれないが、してもらうばかりでは悪いと思った。
「ああ…大丈夫。中で出すよ」
中で、出す?
今、”中で出す”って言わなかったか。
思わず、手を緩めた。
それに気づいた弘が顔を上げる。
「あ、違う。”中で出す”って、そういう意味じゃない。生じゃないよ。勿論」
心音が急に早くなった。
鼓膜を叩く音の騒がしさに、混乱する。
天井を仰ぎ見る俺を、
少し慌てたように弘が軽く揺すって
呼びかけてきた。
「ごめんごめん。生と、中出しは禁止なんだ。ゴムはつけるから。…まこ。…まこ?」
雰囲気に飲み込まれて、色々忘れていたことがある。
俺は入れられる方だし、出される方で。
要は、”受け入れる方”、だった。
今更ながら、そうなることに対する
それなりの覚悟が必要だったことを思い出す。
弘の言動に、いちいち動揺する姿を見られるのが恥ずかしい。
やっと少しは、慣れてきたと思ったのに。
弘は心配そうに、こちらの様子を伺っていた。
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