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30.プレゼント
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引越し2日目の朝。
朝ご飯を食べた後に、俺は2人にちょっとしたサプライズを用意した。
本当は昨日やろうかなとも思ったんだけど、ケーキを食べた後はお腹いっぱいになったからか2人ともすぐに寝てしまった。だから、サプライズは今日の朝にやることにした。
2人を起こして、朝ご飯を食べた後。
「ノワール、ルーチェ!2人とも少し来てくれるー?」
名前を呼ぶとソファで休んでいた2人がとことこと駆け寄ってきた。
「なぁに?」
ノワールはきょとんとした顔をし、ルーチェは首を傾げている。
そんな2人を見ながら異空間からラッピングされた2つの袋を取り出した。赤いリボンで結ばれた袋をノワールに、青いリボンで結ばれた袋をルーチェに手渡す。
「はい、どうぞ」
「む?こえなぁに?」
「………?」
2人はそれぞれ袋を受け取ると不思議そうに手元にある袋を見つめている。
「2人へのプレゼントだよ」
「ぷえじぇんと!?」
「!?」
俺がプレゼントだと言うと2人は驚いた表情をした。
ルーチェは声には出さなかったけど、長い尻尾がピン!と立った。
「開けてごらん」
ノワールはわくわくした表情でリボンを解き、ルーチェは少しじっと袋を見つめてからリボンを解いた。
ノワールが袋の中に手を入れて、中に入っていたものを外へと取り出す。
「わあ~!!!」
ノワールの袋に入っていたのは、組み立てて遊ぶことができるブロックの玩具とオシャレな服一式だ。
ブロックは四角くカラフルな色で染められ、好きに組み立てて遊ぶことができる日本にあるレゴブロックの異世界版のようなもの。
服は黒地の長袖のボタンが付いたシャツで、赤と白を中心として花やダイヤ、クローバー等さまざまな模様が描かれ、首元には黒い大きめのリボンが付いており、リボンの中央には中が赤で銀色に縁取られたダイヤ型の飾りが付いている。ズボンはシャツとお揃いで全体が真っ黒のハーフパンツで、裾の少し上に赤い線が入っており、両サイドには縦に花・ダイヤ・ダイヤという順に模様が入っている。全体的に黒で少しかっこいい感じのオシャレな服だ。
「かっこいい!!!ぼくとおんなじいおだ!」
ノワールはキラキラした目でプレゼントを見て、とても嬉しそう。
ルーチェもリボンを解くとゆっくりと袋に入ったものを取り出し、取り出したものを見て、動きを止めた。
手元にあるものをじっと見つめて固まっている。
ふふ、気づいたかな?
ルーチェの袋に入っていたのは白い猫のぬいぐるみとルーチェがリエゾンの服屋で見ていたマネキンが着ていた服一式だ。
ぬいぐるみは少し大きさのある白い猫で、手触りはふわふわしていて弾力もあり、眼は青色。
ぬいぐるみは色んな種類のものがあったけど、少しルーチェに似ていたので白猫にした。
服は白地の長袖で前にボタンが付いており、腕の部分は袖に近づくにつれて少し膨らんだ形になっていて袖口は白いフリルレースになっている。左胸には青い花がデザインされ、首元には大きめな白いリボンがあり、リボン中央には丸みを帯びた金色の天使の羽の様な飾りが付いている。そして、シャツの後ろにも腰の位置に大きな白いリボンが付いていて、リボンのタレ部分が長くなっている。ズボンは黒いハーフパンツで、裾の少し上に青い線があり、両サイドには下の方に金色で縁取られた黒いボタンが縦に2個付いている。
ノワールの服とペアルックの様になっているが、ノワールの方はどちらかというと全体的に黒なのでかっこいい感じだが、ルーチェの方はズボンは黒いがシャツは真っ白でふんわりとしているのでどちらかというと可愛らしく綺麗な感じの見た目だ。
びっくりさせたくて、ルーチェには内緒でこっそりと店員さんに頼んで買ったものだ。喜んでくれると嬉しいんだけど…。
ルーチェは服を手に持ったまま固まっていたけど、やがてゆっくりと顔を動かし俺を見た。
「ゆづる…これ……」
ルーチェの顔には、何で?どうして?といった戸惑いの表情が浮かんで見えた。
「ふふ、分かっちゃった?すごくルーチェに似合いそうだったからルーチェには内緒で店員さんにこっそり包んでもらったんだ」
ルーチェは顔を俺から服の方へと戻し、両腕でぎゅうっと服を抱き締めた。
そして……
「ゆづる…ありがとう」
もう一度顔を上げて俺を見上げたルーチェの顔には、満面の笑みが浮かんでいた。
初めて見たルーチェの満面の笑みに思わず固まってしまった。
「うれしい。はじめてのぷれぜんと、たいせつにする」
ルーチェはそう言ってぬいぐるみも一緒に大切そうに抱き締めた。
ルーチェのあまりにも可愛らしい笑顔に固まってしまっていたが、ルーチェがプレゼントを大切に抱き締めているのを見て我に返り、「どういたしまして」と笑顔で返した。
「ゆづにい、ぼくも!ありあと!たいしぇつにしゅる!」
ノワールもプレゼントを抱きしめてそう言ってくれたので、ルーチェと同じように笑顔で「どういたしまして」と返した。
2人とも喜んでくれたようで、俺の方が嬉しい。
プレゼントを用意したのは2人に驚いて欲しかったのもあるけど、1番は俺と出会ってくれた感謝を伝えたかったからだ。
俺の方こそ、ありがとう。
確かに喜んでくれたら嬉しいとは思っていたけど、想像以上に喜んでくれた。
特にルーチェがあんな笑みを浮かべるなんて、思いもしなかった。
普段なかなか表情が変わらないというギャップもあるんだろうけど、ルーチェの笑顔の破壊力はすごい。
ノワールもルーチェもまだ子どもだけど、整った顔立ちをしている。最初出会った時は、栄養が足りていなくてガリガリに痩せていて、頬も少し痩けている程だった。でも、出会ってからはちゃんとした食事を3食口にするようになったから少しずつふっくらとしてきた。お風呂も入るようになって、清潔感もある。
幼いから今は可愛らしい感じが強いが、大きくなったらモテそうだ。
今はまだ人と接することに怖さはあるだろうけど、俺と接するのと同じように他人と接するようになれば好意を持つ人も増えるだろう。
ノワールは明るくて元気で優しいし、恐怖を払拭できれば人見知りはしなくなりそうだから誰とでも仲良くなれそうだし、男女共に人気になりそうだ。
ルーチェは口数が少ないからすぐに仲良くなるのは難しいかもしれないけど、逆に無口なのがクールでかっこいいと思われて、見た目も綺麗だからノワールとは違う意味で人気になりそうだ。それに、普段クールに振舞っていることで、さっきのような満面の笑みを浮かべるのを見たら全員心を持っていかれるんじゃないだろうか。
2人が喜んでいる姿を見て、思わずそんな親バカのようなことを想像してしまう。
今はまだ2人とも可愛らしいけど、傍で2人がどんな風に成長をしていくのか見守っていくのが楽しみだ。
朝ご飯を食べた後に、俺は2人にちょっとしたサプライズを用意した。
本当は昨日やろうかなとも思ったんだけど、ケーキを食べた後はお腹いっぱいになったからか2人ともすぐに寝てしまった。だから、サプライズは今日の朝にやることにした。
2人を起こして、朝ご飯を食べた後。
「ノワール、ルーチェ!2人とも少し来てくれるー?」
名前を呼ぶとソファで休んでいた2人がとことこと駆け寄ってきた。
「なぁに?」
ノワールはきょとんとした顔をし、ルーチェは首を傾げている。
そんな2人を見ながら異空間からラッピングされた2つの袋を取り出した。赤いリボンで結ばれた袋をノワールに、青いリボンで結ばれた袋をルーチェに手渡す。
「はい、どうぞ」
「む?こえなぁに?」
「………?」
2人はそれぞれ袋を受け取ると不思議そうに手元にある袋を見つめている。
「2人へのプレゼントだよ」
「ぷえじぇんと!?」
「!?」
俺がプレゼントだと言うと2人は驚いた表情をした。
ルーチェは声には出さなかったけど、長い尻尾がピン!と立った。
「開けてごらん」
ノワールはわくわくした表情でリボンを解き、ルーチェは少しじっと袋を見つめてからリボンを解いた。
ノワールが袋の中に手を入れて、中に入っていたものを外へと取り出す。
「わあ~!!!」
ノワールの袋に入っていたのは、組み立てて遊ぶことができるブロックの玩具とオシャレな服一式だ。
ブロックは四角くカラフルな色で染められ、好きに組み立てて遊ぶことができる日本にあるレゴブロックの異世界版のようなもの。
服は黒地の長袖のボタンが付いたシャツで、赤と白を中心として花やダイヤ、クローバー等さまざまな模様が描かれ、首元には黒い大きめのリボンが付いており、リボンの中央には中が赤で銀色に縁取られたダイヤ型の飾りが付いている。ズボンはシャツとお揃いで全体が真っ黒のハーフパンツで、裾の少し上に赤い線が入っており、両サイドには縦に花・ダイヤ・ダイヤという順に模様が入っている。全体的に黒で少しかっこいい感じのオシャレな服だ。
「かっこいい!!!ぼくとおんなじいおだ!」
ノワールはキラキラした目でプレゼントを見て、とても嬉しそう。
ルーチェもリボンを解くとゆっくりと袋に入ったものを取り出し、取り出したものを見て、動きを止めた。
手元にあるものをじっと見つめて固まっている。
ふふ、気づいたかな?
ルーチェの袋に入っていたのは白い猫のぬいぐるみとルーチェがリエゾンの服屋で見ていたマネキンが着ていた服一式だ。
ぬいぐるみは少し大きさのある白い猫で、手触りはふわふわしていて弾力もあり、眼は青色。
ぬいぐるみは色んな種類のものがあったけど、少しルーチェに似ていたので白猫にした。
服は白地の長袖で前にボタンが付いており、腕の部分は袖に近づくにつれて少し膨らんだ形になっていて袖口は白いフリルレースになっている。左胸には青い花がデザインされ、首元には大きめな白いリボンがあり、リボン中央には丸みを帯びた金色の天使の羽の様な飾りが付いている。そして、シャツの後ろにも腰の位置に大きな白いリボンが付いていて、リボンのタレ部分が長くなっている。ズボンは黒いハーフパンツで、裾の少し上に青い線があり、両サイドには下の方に金色で縁取られた黒いボタンが縦に2個付いている。
ノワールの服とペアルックの様になっているが、ノワールの方はどちらかというと全体的に黒なのでかっこいい感じだが、ルーチェの方はズボンは黒いがシャツは真っ白でふんわりとしているのでどちらかというと可愛らしく綺麗な感じの見た目だ。
びっくりさせたくて、ルーチェには内緒でこっそりと店員さんに頼んで買ったものだ。喜んでくれると嬉しいんだけど…。
ルーチェは服を手に持ったまま固まっていたけど、やがてゆっくりと顔を動かし俺を見た。
「ゆづる…これ……」
ルーチェの顔には、何で?どうして?といった戸惑いの表情が浮かんで見えた。
「ふふ、分かっちゃった?すごくルーチェに似合いそうだったからルーチェには内緒で店員さんにこっそり包んでもらったんだ」
ルーチェは顔を俺から服の方へと戻し、両腕でぎゅうっと服を抱き締めた。
そして……
「ゆづる…ありがとう」
もう一度顔を上げて俺を見上げたルーチェの顔には、満面の笑みが浮かんでいた。
初めて見たルーチェの満面の笑みに思わず固まってしまった。
「うれしい。はじめてのぷれぜんと、たいせつにする」
ルーチェはそう言ってぬいぐるみも一緒に大切そうに抱き締めた。
ルーチェのあまりにも可愛らしい笑顔に固まってしまっていたが、ルーチェがプレゼントを大切に抱き締めているのを見て我に返り、「どういたしまして」と笑顔で返した。
「ゆづにい、ぼくも!ありあと!たいしぇつにしゅる!」
ノワールもプレゼントを抱きしめてそう言ってくれたので、ルーチェと同じように笑顔で「どういたしまして」と返した。
2人とも喜んでくれたようで、俺の方が嬉しい。
プレゼントを用意したのは2人に驚いて欲しかったのもあるけど、1番は俺と出会ってくれた感謝を伝えたかったからだ。
俺の方こそ、ありがとう。
確かに喜んでくれたら嬉しいとは思っていたけど、想像以上に喜んでくれた。
特にルーチェがあんな笑みを浮かべるなんて、思いもしなかった。
普段なかなか表情が変わらないというギャップもあるんだろうけど、ルーチェの笑顔の破壊力はすごい。
ノワールもルーチェもまだ子どもだけど、整った顔立ちをしている。最初出会った時は、栄養が足りていなくてガリガリに痩せていて、頬も少し痩けている程だった。でも、出会ってからはちゃんとした食事を3食口にするようになったから少しずつふっくらとしてきた。お風呂も入るようになって、清潔感もある。
幼いから今は可愛らしい感じが強いが、大きくなったらモテそうだ。
今はまだ人と接することに怖さはあるだろうけど、俺と接するのと同じように他人と接するようになれば好意を持つ人も増えるだろう。
ノワールは明るくて元気で優しいし、恐怖を払拭できれば人見知りはしなくなりそうだから誰とでも仲良くなれそうだし、男女共に人気になりそうだ。
ルーチェは口数が少ないからすぐに仲良くなるのは難しいかもしれないけど、逆に無口なのがクールでかっこいいと思われて、見た目も綺麗だからノワールとは違う意味で人気になりそうだ。それに、普段クールに振舞っていることで、さっきのような満面の笑みを浮かべるのを見たら全員心を持っていかれるんじゃないだろうか。
2人が喜んでいる姿を見て、思わずそんな親バカのようなことを想像してしまう。
今はまだ2人とも可愛らしいけど、傍で2人がどんな風に成長をしていくのか見守っていくのが楽しみだ。
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