それでも猫耳令嬢は生きていく。

フィーネ・ローネンハル公爵令嬢は生まれつき猫耳を持ち、獣人としての運命を秘めていた。

幼少期からその秘密を隠しながら育ち、16歳になった彼女はフィリップ王子との婚約が決まっていた。フィーネは猫耳を隠しつつも、外の世界への憧れを抱いていた。

フィリップ王子の誕生日パーティーで、フィーネの猫耳が偶然にも露見してしまう。驚いたフィリップ王子は彼女が獣人であることを知り、国の掟に従わなければならないと告げる。フィーネはその場から逃げ出し、自由を求めて外の世界へと飛び出す。

追い詰められたフィーネを救ったのは、獣人領の領主グスタフ・アーガヘルドだった―――
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