【完結】殿下と結ばれるためにがんばっているのに、なぜか義兄にも好意を抱かれて、とまどっています。

朝日みらい

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キスだけで、意識が飛びそうになるほど感じてしまう。

(ああ、やっぱりわたしはこの人のことが好きなんだわ)

今さらながらに自覚する。

自分が誰を求めていたかをはっきりと理解した瞬間だった。

(もっと……欲しい……!)

わたしは彼の首に腕を回すと、強く抱きついた。

彼もそれに応えるようにして強く抱きしめてくれる。

それが嬉しかった。

「はぁ……はぁ……」

しばらく唇を重ねてから、ルドルフはゆっくりと顔を離すと、今度は首筋へと口づけを落としていく。

「あ……そこくすぐったい……」

彼の唇の感触に背筋が震えてしまう。

しかし、ルドルフは構わずに舌を這わせると、強く吸い上げてくる。

「ひゃうっ!?」

一瞬痛みが走ったが、すぐに甘い疼きへと変わっていく。

やがて、満足げな表情のルドルフが顔を上げると、そこには赤い痕が残っていた。

(あ……これって……)

わたしはそっと自分の首筋に手を当てた。

キスマークだ。

それを見て、わたしは心臓が高鳴るのを感じた。

まるで所有印を刻まれたような感覚に襲われる。

「これでもう逃げられないよ」

「お兄様……」

(本当にわたし、この人のものになっちゃったんだ……)

わたしはぼんやりとした頭でそう思った。

もう逃げられない

──そう思うと、なぜか嬉しさが込み上げてきた。

「嬉しい……」

自然と口から言葉がこぼれ出た。

すると、ルドルフは満足そうに微笑んでくれた。

そして、彼はわたしの胸に手を伸ばすと、優しく揉み始める。

「あっ……」

(気持ちいい……)

彼に触れられた部分から快感が広がっていくような感覚に襲われる。

彼の手の動きに合わせて形を変える乳房を見ていると、自分が女であることを実感するのだった。

「すごいよクラリス……こんなに硬くなってる」

「やぁ……言わないで……」

恥ずかしさのあまり、顔を背けようとしたが、ルドルフが許してくれない。

彼はわたしの胸を口に含むと、舌先で転がしたり甘噛みしたりしてくる。

そのたびに快感が増していき、下半身にまで熱が集まっていくのを感じた。

(やだ……わたしったらもう濡れてる……?)
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