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そして、乳房の弱い上の部分ばかりをなぞられていく。
するとどちらのものともわからない唾液が、唇から零れてしまった。
分厚い唇で、全てが食べられてしまいそうだと錯覚してしまう。
「アネット、体の力を抜いて」
伸びてきたフェリックスの大きくて温かいてのひらは、形を変えるぐらいまで胸を揉みしだく。
きっとわざと乳首が潰れるようにやってると思う。
しかしすっかり快楽に慣れた体はどんどんと昂っていく。
「ああっ!」
お待たせといわんばかりに、両方の胸の乳首をぎゅーっと引っ張られて思わず声が出てしまった。
「は、あん!」
片方の乳首は引っ張ったまま、よく感じる左の乳首を舌で転がされてしまう。
さっきまでの痛みにも似た快感を高めるように、舌から伝わる体温で優しく蕩けてしまいそうだ。
「だ、だめです、先生……」
「気持ちいい?」
「うん……」
「それとも、止める」
そういいつつ、フェリックスは胸への愛撫を続けた。
息があがってもう声なんて我慢できなかった。
「ああっ! んぁっ……はあ……」
彼の体もアネットの愛液でぬるぬるしていて滑りがいい。
だから腰をしっかり掴まれて逃げることなんてできなかった。
「あああっ! あ、あん!」
もう何も考えられないほど頭が真っ白だ。
でも彼はまだやめてくれない。
それどころかどんどんと激しくなっていく。
「アネット、すごい……どんどん蜜が溢れている」
そう言いながら彼は耳元で囁いてくるのだ。
そして耳を甘噛みされる。
そんなところで囁かれたらおかしくなってしまう……。
「や、やめてぇ……」
しかしフェリックスはやめてくれない。
それどころかもっと激しくなる一方だった。
もう限界が近づいているのがわかる。
ああ……もうダメ! イっちゃう!
そう思った瞬間、急に刺激が止まった。
なんで? どうして? と思っていると今度は下半身に熱いモノを感じる。
それはすぐに入ってきた。
「あ、あっ! ん……!!」
彼はそのまま動き始める。
その動きに合わせて声が出てしまうのが恥ずかしいけど止められない。
「先生っ! だめ……」
「アネット、たまらなく可愛い」
そんなことを言ってまたキスをされた。
もう何も考えられないくらい気持ちいい……もっと欲しい……もっと欲しいよ……。
「アネット、君は最高だ」
ああもうダメ! イクッ! そう思った瞬間だった。
急に彼が動きを止めたのだ。
「え……? なぜ?」
するとどちらのものともわからない唾液が、唇から零れてしまった。
分厚い唇で、全てが食べられてしまいそうだと錯覚してしまう。
「アネット、体の力を抜いて」
伸びてきたフェリックスの大きくて温かいてのひらは、形を変えるぐらいまで胸を揉みしだく。
きっとわざと乳首が潰れるようにやってると思う。
しかしすっかり快楽に慣れた体はどんどんと昂っていく。
「ああっ!」
お待たせといわんばかりに、両方の胸の乳首をぎゅーっと引っ張られて思わず声が出てしまった。
「は、あん!」
片方の乳首は引っ張ったまま、よく感じる左の乳首を舌で転がされてしまう。
さっきまでの痛みにも似た快感を高めるように、舌から伝わる体温で優しく蕩けてしまいそうだ。
「だ、だめです、先生……」
「気持ちいい?」
「うん……」
「それとも、止める」
そういいつつ、フェリックスは胸への愛撫を続けた。
息があがってもう声なんて我慢できなかった。
「ああっ! んぁっ……はあ……」
彼の体もアネットの愛液でぬるぬるしていて滑りがいい。
だから腰をしっかり掴まれて逃げることなんてできなかった。
「あああっ! あ、あん!」
もう何も考えられないほど頭が真っ白だ。
でも彼はまだやめてくれない。
それどころかどんどんと激しくなっていく。
「アネット、すごい……どんどん蜜が溢れている」
そう言いながら彼は耳元で囁いてくるのだ。
そして耳を甘噛みされる。
そんなところで囁かれたらおかしくなってしまう……。
「や、やめてぇ……」
しかしフェリックスはやめてくれない。
それどころかもっと激しくなる一方だった。
もう限界が近づいているのがわかる。
ああ……もうダメ! イっちゃう!
そう思った瞬間、急に刺激が止まった。
なんで? どうして? と思っていると今度は下半身に熱いモノを感じる。
それはすぐに入ってきた。
「あ、あっ! ん……!!」
彼はそのまま動き始める。
その動きに合わせて声が出てしまうのが恥ずかしいけど止められない。
「先生っ! だめ……」
「アネット、たまらなく可愛い」
そんなことを言ってまたキスをされた。
もう何も考えられないくらい気持ちいい……もっと欲しい……もっと欲しいよ……。
「アネット、君は最高だ」
ああもうダメ! イクッ! そう思った瞬間だった。
急に彼が動きを止めたのだ。
「え……? なぜ?」
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