【完結】公爵令嬢は聖女になって身を引いたのに、殿下の愛は止まらない。

朝日みらい

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 一通り優しく舐め終えると、満足したのか口を離してくれたので、アーマンドはお礼を言うことにした。

「ありがとう、とても気持ちよかった」

 セラフィーの頭を撫でてやると、嬉しそうに目を細めた。

 その姿は、まるで愛くるしい子猫のようだと思った。

 それから二人はベッドの上で横になり、裸のまま抱き合った。

 お互いの体温を感じながら、幸せなひと時を過ごすのだった。


☆☆☆


 翌朝、目を覚ましたア―マンドが隣を見ると、セラフィーはまだ寝息を立てていた。

 昨夜は遅くまで愛し合っていたためか起きる気配がないようだ。

 ア―マンドは愛おしそうに彼女の頭を撫でると、優しくキスをした。

 すると彼女はくすぐったそうに身をよじり目を覚ましたようだった。

「おはよう」

「おはよう……あなた」

 まだ眠そうな様子の彼女だったが、ゆっくりと体を起こすとシーツで体を隠しながら小さく欠伸をする。

 その仕草が可愛らしくて思わず笑みがこぼれた。

「アーマンド様? どうなさったの?」

 不思議そうに見つめてくる彼女に、アーマンドは何でもないよと答えて、体を起こした。

 ふと見ると窓の外から差し込む朝日がキラキラと輝いて見えた。
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