【完結】公爵令嬢は聖女になって身を引いたのに、殿下の愛は止まらない。

(29)

「くっ……すまん、出る……！」

　ア―マンドの宣言と同時に大量の精液が子宮めがけて放出され、セラフィーは大きく背中を仰け反らせた。

　それと同時に絶頂を迎えたのか、膣内が激しく痙攣し肉棒をぎゅうっと締め付けてくる。

　まるで一滴残らず搾り取ろうとするかのようだ。

　しばらくして射精が終わると、ア―マンドは彼女の背中に覆いかぶさるように倒れ込んだ。

　汗ばんだ肌同士が密着しお互いの体温を感じあう。

「はぁ……はぁ……いっぱい出てしまった」

　アーマンドが言うと、セラフィーは満足そうな表情を浮かながら、自分の下腹部を優しくさすっている。

　そんな彼女に愛しさを感じながらも、ア―マンドはまだ元気だった。

　一度出しただけでは収まらないといった様子で再び硬さを取り戻し始めているのだ。

　それを見たセラフィーは嬉しそうに、頬笑む。

「うふふ、まだ元気みたいね」

　セラフィーは起き上がると今度は向かい合わせの状態になるよう体位を変えた。

　お互いの顔を見ながらできるこの姿勢が二人は好きだった。

　ア―マンドは彼女の両足を抱え上げるとそのまま腰を動かし始めた。

「あぁん！　いいっ！」

　再び始まったピストン運動にセラフィーは歓喜の声を上げる。

　先ほど出されたばかりの精液が溢れ出し、じゅぷっぬちゃっと卑猥な音を立てている。

　その淫らな音にも興奮を覚えてしまい、二人ともどんどん高まっていった。

　ア―マンドの動きに合わせて揺れる胸を掴み乳首を摘まむと、膣内の締まりが強くなった。

　どうやらここが弱点のようだ。

　ア―マンドは重点的に攻めることにした。

「やっ、そこはダメ！　ああぁん！」