32 / 32
(最終回)
しおりを挟む
あまりの質量に驚いたようだ。
しかしすぐに快感の方が勝り始める。
彼はゆっくりと動き出した。
最初は浅く出し入れしていたが、次第に深くなっていく……やがて完全に奥まで到達すると、今度は小刻みに動かしてきた。その動きに合わせて、アシェリーも喘ぎ声を上げ続ける。
「ああぁん!すごぉいっ!こんなの初めてぇ!」
やがて絶頂に達しそうになる頃、デーニッツ王太子殿下の動きが止まった。
不思議に思って見上げると、彼は優しく微笑んでいた。
そして耳元で囁く。
「一緒にいこう……」
そう言うと再び激しく動き出した。
アシェリーもそれに合わせて腰を振る。
そしてついにその時が訪れた……二人は同時に果てたのだ。
熱いものが注がれる感覚に身を震わせながら、アシェリーは幸せを感じていた。
(ああ……わたし幸せだわ)
そう思いながら、彼女は眠りについた……。
☆■☆■
翌朝、目を覚ますと隣には愛しい人の姿があった。
彼はまだ眠っているようだ。
その寝顔がとても可愛らしくて、つい見惚れてしまう。
すると彼が目を覚ましたようで目が合った。そして微笑むと口づけを交わすのだった……。
結婚から数か月がたち、王宮の庭園を二人で散歩している時であった。
ふと目の前を見ると美しい花が咲いていた。
それを見た瞬間、アシェリーは懐かしい気持ちになった。
「これはね、私が好きな花なの」
と説明すると、フィリップ殿下も興味深そうに眺める。そして彼は言った。
「確かに綺麗だね」
アシェリーは嬉しくなって、花のそばに歩み寄る。
「この花はね、私の屋敷の庭園に咲かせていた大好きな花なのよ」
そう言って彼女はその花を摘み取ると、自分の髪に挿し込んだ。
それを見たフィリップ殿下は思わずドキッとした。
「とても綺麗だよ」
彼はそう言うと、アシェリーを抱き寄せた。そして口づけを交わす……アシェリーはうっとりとした表情を見せた。
「ありがとう……あなた」
フィリップ殿下は微笑みながら、アシェリーの髪を撫でた。
二人はしばらく見つめ合った後、再び口づけを交わした……そしてそのまま抱きしめ合うのだった……。
(ああ……私幸せだわ)
心の中で呟くと、アシェリーは微笑んだ。すると彼も微笑み返してくれる。
「さあ、行こうか」
と言って手を差し出してきた。
アシェリーはその手を取ると、彼に寄り添い庭園を歩いていく。
☆■☆■☆■☆■
それから一年後、新しい王子も産まれて、アシェリーは王妃として幸せな日々を送った。
そしてさらに数年後には、第二子である王女も誕生することになる。
二人の王子と王女はすくすくと成長していった。
そんな彼らを見ながら、アシェリーは思う……この幸せがいつまでも続くことを願ってやまないと……。
☆☆☆
おしまい♪
読者の皆様、この物語を読んでくださって、誠にありがとうございました(^^)
「おきにいり」に入れてくださった読者様、本当にありがとうございます。励まされました。
また、次回よろしくお願いします!
しかしすぐに快感の方が勝り始める。
彼はゆっくりと動き出した。
最初は浅く出し入れしていたが、次第に深くなっていく……やがて完全に奥まで到達すると、今度は小刻みに動かしてきた。その動きに合わせて、アシェリーも喘ぎ声を上げ続ける。
「ああぁん!すごぉいっ!こんなの初めてぇ!」
やがて絶頂に達しそうになる頃、デーニッツ王太子殿下の動きが止まった。
不思議に思って見上げると、彼は優しく微笑んでいた。
そして耳元で囁く。
「一緒にいこう……」
そう言うと再び激しく動き出した。
アシェリーもそれに合わせて腰を振る。
そしてついにその時が訪れた……二人は同時に果てたのだ。
熱いものが注がれる感覚に身を震わせながら、アシェリーは幸せを感じていた。
(ああ……わたし幸せだわ)
そう思いながら、彼女は眠りについた……。
☆■☆■
翌朝、目を覚ますと隣には愛しい人の姿があった。
彼はまだ眠っているようだ。
その寝顔がとても可愛らしくて、つい見惚れてしまう。
すると彼が目を覚ましたようで目が合った。そして微笑むと口づけを交わすのだった……。
結婚から数か月がたち、王宮の庭園を二人で散歩している時であった。
ふと目の前を見ると美しい花が咲いていた。
それを見た瞬間、アシェリーは懐かしい気持ちになった。
「これはね、私が好きな花なの」
と説明すると、フィリップ殿下も興味深そうに眺める。そして彼は言った。
「確かに綺麗だね」
アシェリーは嬉しくなって、花のそばに歩み寄る。
「この花はね、私の屋敷の庭園に咲かせていた大好きな花なのよ」
そう言って彼女はその花を摘み取ると、自分の髪に挿し込んだ。
それを見たフィリップ殿下は思わずドキッとした。
「とても綺麗だよ」
彼はそう言うと、アシェリーを抱き寄せた。そして口づけを交わす……アシェリーはうっとりとした表情を見せた。
「ありがとう……あなた」
フィリップ殿下は微笑みながら、アシェリーの髪を撫でた。
二人はしばらく見つめ合った後、再び口づけを交わした……そしてそのまま抱きしめ合うのだった……。
(ああ……私幸せだわ)
心の中で呟くと、アシェリーは微笑んだ。すると彼も微笑み返してくれる。
「さあ、行こうか」
と言って手を差し出してきた。
アシェリーはその手を取ると、彼に寄り添い庭園を歩いていく。
☆■☆■☆■☆■
それから一年後、新しい王子も産まれて、アシェリーは王妃として幸せな日々を送った。
そしてさらに数年後には、第二子である王女も誕生することになる。
二人の王子と王女はすくすくと成長していった。
そんな彼らを見ながら、アシェリーは思う……この幸せがいつまでも続くことを願ってやまないと……。
☆☆☆
おしまい♪
読者の皆様、この物語を読んでくださって、誠にありがとうございました(^^)
「おきにいり」に入れてくださった読者様、本当にありがとうございます。励まされました。
また、次回よろしくお願いします!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
73
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる