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月乃視点③
後編
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黒いマントを翻しながら、私をベッドへ連れて行く征士くん。
彼の言う悪戯とは……。やっぱり性的な何かだろうか。
ベッドの縁に私を座らせ、征士くんは細長い黒い布を見せた。
「悪戯、です。月乃さんに目隠ししますよ」
「め、目隠し……?」
唖然とする私のシスター服の頭巾を下ろし、手際良く征士くんは、黒い布で私の目を覆った。
……何も見えない。衣擦れの音ばかり、大きく聞こえる。
「ちょっ、と、征士くん……」
一体何をするつもりなのか。視覚を奪われた私の身体を、優しく彼はベッドへ横たえた。
「シスターさんにこんなことをするなんて……。僕、ものすごく禁忌を犯している気分です」
柔らかい唇で、軽いキスをされた。
「……そうよ。罰当たりだわ。やめなさい」
くすりと笑う気配がした。
「今更……。僕、月乃さんのこと、昔からすごく神聖視していたんですよ。優しくて綺麗で、まるで天使のようだって。そんな月乃さんを抱けるなんて、今でも信じられないです」
この夫は、学生時代から私のことを買い被り過ぎだ。神聖視? 優しくて綺麗で天使のよう? それこそ前に見たことのある絵画で描かれていた、ガブリエルのような優美な征士くんに言われても、全くぴんとこない。
と言うか、征士くんが見えないと不安になる。
「ねえ、この布、外して……」
「嫌です。シスター姿の月乃さんに悪戯するんです」
くるぶし丈ワンピースに手をかけられた。
そのままゆっくりまくり上げられる。空気が私の素肌に触れる。私は身体を震わせた。
腰紐も解かれて、肌蹴られた下半身を多分見つめられている。征士くんからの視線を感じる。
「や、やだ……」
何も見えない状況が怖い。
そんな私の弱々しい頼みを無視して、征士くんは私のショーツを脱がせた。
局部を晒され、更に不安になる。
ふわりと、マントの感触がした。足を広げさせられる。
「いつ見ても、月乃さんのここは綺麗ですね……」
心底感嘆したような声。そんなところ、見ないで欲しい。
「み、見ないでよ……」
「おや。じゃあ、触って欲しいですか? 触るのも僕は大好きです」
太腿を撫でられた。思わず声を上げてしまった。
「やっ、ん」
大きな手で撫で回される。でも、肝心なところは触ってくれない。
服越しに、胸も揉まれた。そうだ。
「ヴァンパイアは……十字架に、弱い、わよね」
息が上がった状態で、十字架ネックレスを握りしめる。征士くんがどこにいるかわからないけれど、十字架ネックレスを掲げてみた。
「僕がプレゼントしたネックレスじゃないですか。効き目なんて、ありませんよ」
楽しそうな声であっさり言われて悔しい。ニンニクでも用意すれば良かった。
「あ……っ!」
ほんの少し、秘所に触れられた。体が跳ねた。
「どうしたんです、月乃さん。いつもより、敏感ですね」
笑いを含んだ声音。確かにいつもより感覚が鋭敏だ。目隠しされているので、聴覚や触覚が敏感になっているのがわかる。
そんな私の感じる部分へ、征士くんは顔を寄せたようだ。息が当たる。
「ひうっ……!」
生暖かい、湿った感触。多分舐められた。
「月乃さんのここ、物欲しげにひくひくしていますよ。シスターさんなのに。けれど、僕も神様への冒涜もいいところですよね」
花弁や花芯を舐め回される。吸い付かれもした。
「あ、ぁんっ、あぁああっ!」
快感の波が、いつもより押し寄せる。蜜が溢れてきたようだ。液体を絡めた彼の長い指が、中へ侵入してくる。
出し入れされ、敏感な箇所を擦られ、私は達してしまった。
「本当にいけないことをしている気分ですね……。よく、男性は視覚で、女性は触覚で行為を楽しむと聞きますが、その通りですね」
ベルトのバックルを外す音が聞こえる。
ややして身体の上にのしかかられた。
「挿れますよ……!」
感触だけでわかる、大きいそれ。充分に濡れた中に、簡単に入ってきた。
「ああ、やっぱり月乃さんの中は最高です……。しかも、念願だった服装で……。全然、持たない……」
激しく出し入れされる。視覚を塞がれた私は翻弄される。
「んんっ! ああぁあっ! ぅんんっ」
目隠し布に、キスを落とされた。
確かに気持ち良いけれど……。私だって、征士くんの美しい顔が見たい。
「ん……っ!!」
低い、彼の声。中に液体が出された感触。
目隠しされていた布を、取り払われた。頭を撫でられる。
「……ふふ。シスターさんに、悪戯しちゃいました。地獄に落ちそうです」
オールバックにしていた黒髪が乱れて、額に落ちてきている。色っぽい。
彼のマントに包まれながら、私は文句を言った。
「……悪戯とか言って。気持ち良かったけれど、目隠しはひどいわ。私だって征士くんが見たい」
征士くんは、目を見張った。
「僕なんかを見たいんですか?」
「そうよ。私だって格好良い衣装の、綺麗な征士くんが見たいわ」
征士くんはぎゅうっと私を夜会服へ押し当てた。
「……月乃さんがそう思ってくれたなんて嬉しい。言葉が見つかりません。愛しています」
私と征士くんの間に挟まれた十字架ネックレスに想いを込めて、答える。
「私も愛しているわ。……ねえ、征士くん。トリックオアトリート」
彼はポケットからキャンディを取り出した。随分、用意周到。
呆れていると、征士くんは自分の口にキャンディを放り込んだ。そのまま、私に口付けて、私の舌の上にキャンディを乗せる。
「別に悪戯でも構いませんけど。お預け以外なら、月乃さんからの悪戯も楽しそうですし」
「言ったわね。そのうち見ていなさいよ」
乱れたシスター服とヴァンパイア服で私達は抱き合い、微笑み合った。
彼の言う悪戯とは……。やっぱり性的な何かだろうか。
ベッドの縁に私を座らせ、征士くんは細長い黒い布を見せた。
「悪戯、です。月乃さんに目隠ししますよ」
「め、目隠し……?」
唖然とする私のシスター服の頭巾を下ろし、手際良く征士くんは、黒い布で私の目を覆った。
……何も見えない。衣擦れの音ばかり、大きく聞こえる。
「ちょっ、と、征士くん……」
一体何をするつもりなのか。視覚を奪われた私の身体を、優しく彼はベッドへ横たえた。
「シスターさんにこんなことをするなんて……。僕、ものすごく禁忌を犯している気分です」
柔らかい唇で、軽いキスをされた。
「……そうよ。罰当たりだわ。やめなさい」
くすりと笑う気配がした。
「今更……。僕、月乃さんのこと、昔からすごく神聖視していたんですよ。優しくて綺麗で、まるで天使のようだって。そんな月乃さんを抱けるなんて、今でも信じられないです」
この夫は、学生時代から私のことを買い被り過ぎだ。神聖視? 優しくて綺麗で天使のよう? それこそ前に見たことのある絵画で描かれていた、ガブリエルのような優美な征士くんに言われても、全くぴんとこない。
と言うか、征士くんが見えないと不安になる。
「ねえ、この布、外して……」
「嫌です。シスター姿の月乃さんに悪戯するんです」
くるぶし丈ワンピースに手をかけられた。
そのままゆっくりまくり上げられる。空気が私の素肌に触れる。私は身体を震わせた。
腰紐も解かれて、肌蹴られた下半身を多分見つめられている。征士くんからの視線を感じる。
「や、やだ……」
何も見えない状況が怖い。
そんな私の弱々しい頼みを無視して、征士くんは私のショーツを脱がせた。
局部を晒され、更に不安になる。
ふわりと、マントの感触がした。足を広げさせられる。
「いつ見ても、月乃さんのここは綺麗ですね……」
心底感嘆したような声。そんなところ、見ないで欲しい。
「み、見ないでよ……」
「おや。じゃあ、触って欲しいですか? 触るのも僕は大好きです」
太腿を撫でられた。思わず声を上げてしまった。
「やっ、ん」
大きな手で撫で回される。でも、肝心なところは触ってくれない。
服越しに、胸も揉まれた。そうだ。
「ヴァンパイアは……十字架に、弱い、わよね」
息が上がった状態で、十字架ネックレスを握りしめる。征士くんがどこにいるかわからないけれど、十字架ネックレスを掲げてみた。
「僕がプレゼントしたネックレスじゃないですか。効き目なんて、ありませんよ」
楽しそうな声であっさり言われて悔しい。ニンニクでも用意すれば良かった。
「あ……っ!」
ほんの少し、秘所に触れられた。体が跳ねた。
「どうしたんです、月乃さん。いつもより、敏感ですね」
笑いを含んだ声音。確かにいつもより感覚が鋭敏だ。目隠しされているので、聴覚や触覚が敏感になっているのがわかる。
そんな私の感じる部分へ、征士くんは顔を寄せたようだ。息が当たる。
「ひうっ……!」
生暖かい、湿った感触。多分舐められた。
「月乃さんのここ、物欲しげにひくひくしていますよ。シスターさんなのに。けれど、僕も神様への冒涜もいいところですよね」
花弁や花芯を舐め回される。吸い付かれもした。
「あ、ぁんっ、あぁああっ!」
快感の波が、いつもより押し寄せる。蜜が溢れてきたようだ。液体を絡めた彼の長い指が、中へ侵入してくる。
出し入れされ、敏感な箇所を擦られ、私は達してしまった。
「本当にいけないことをしている気分ですね……。よく、男性は視覚で、女性は触覚で行為を楽しむと聞きますが、その通りですね」
ベルトのバックルを外す音が聞こえる。
ややして身体の上にのしかかられた。
「挿れますよ……!」
感触だけでわかる、大きいそれ。充分に濡れた中に、簡単に入ってきた。
「ああ、やっぱり月乃さんの中は最高です……。しかも、念願だった服装で……。全然、持たない……」
激しく出し入れされる。視覚を塞がれた私は翻弄される。
「んんっ! ああぁあっ! ぅんんっ」
目隠し布に、キスを落とされた。
確かに気持ち良いけれど……。私だって、征士くんの美しい顔が見たい。
「ん……っ!!」
低い、彼の声。中に液体が出された感触。
目隠しされていた布を、取り払われた。頭を撫でられる。
「……ふふ。シスターさんに、悪戯しちゃいました。地獄に落ちそうです」
オールバックにしていた黒髪が乱れて、額に落ちてきている。色っぽい。
彼のマントに包まれながら、私は文句を言った。
「……悪戯とか言って。気持ち良かったけれど、目隠しはひどいわ。私だって征士くんが見たい」
征士くんは、目を見張った。
「僕なんかを見たいんですか?」
「そうよ。私だって格好良い衣装の、綺麗な征士くんが見たいわ」
征士くんはぎゅうっと私を夜会服へ押し当てた。
「……月乃さんがそう思ってくれたなんて嬉しい。言葉が見つかりません。愛しています」
私と征士くんの間に挟まれた十字架ネックレスに想いを込めて、答える。
「私も愛しているわ。……ねえ、征士くん。トリックオアトリート」
彼はポケットからキャンディを取り出した。随分、用意周到。
呆れていると、征士くんは自分の口にキャンディを放り込んだ。そのまま、私に口付けて、私の舌の上にキャンディを乗せる。
「別に悪戯でも構いませんけど。お預け以外なら、月乃さんからの悪戯も楽しそうですし」
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乱れたシスター服とヴァンパイア服で私達は抱き合い、微笑み合った。
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