123 / 212
第五章
第123話 口移し
しおりを挟む
土曜日。
咲麗高校サッカー部は桐海高校に集っていた。プレミアリーグ第十五節が行われるのだ。
プレミアリーグはイーストとウエストに分かれて各十二チームで行われており、咲麗と桐海はイーストの上位二チームだった。
現在の首位は桐海だが、勝ち点差はわずか一ポイントだ。
勝てば順位が入れ替わる大事な一戦で、巧はスタメンに抜擢された。
アップを行っていると、合間に桐海の選手が巧に話しかけた。
「君、新顔やなぁ」
桐海高校キャプテンの今泉だった。
サラサラの髪と糸目、そして関西弁は、咲麗の二軍キャプテンの二瓶を彷彿とさせた。
「どうも。今泉さん……でいいですか?」
「おお、せやせや。自己紹介を忘れとったな。一応桐海のキャプテンやらしてもらっとる今泉っちゅーもんや。よろしゅう」
今泉が人の良さそうな笑みを浮かべた。その目は全く笑っていない。
曲者だな——。
巧は警戒心を強めた。
「如月巧です。よろしくお願いします」
「巧君か。見ない顔やけど、今まで二軍におったんか?」
「いえ。八月の頭までは三軍にいました」
「へぇ。っちゅーことは、他の奴らよりはだいぶ大したことないな。真の代わりに滑り込んだっちゅーわけや。咲麗はスタメンのボランチは強いけど、ベンチになるとガクッと質が下がるもんな」
「そうかもしれませんね」
かなり直接的に馬鹿にされたわけだが、巧は穏やかに笑うのみだった。
彼は、目の前の男がそこら辺にいる器の小さい嚙ませ犬とは別種であることを見抜いていた。
——厄介そうな相手やな。
今泉は内心で舌打ちをした。
アップを見ていても、巧は細かい技術こそあれど、身体能力やその他のドリブル、シュート、守備なども平凡以下だった。
はっきり言って、とても咲麗でスタメンを取れるレベルではなかった。
「あいつだけレベル低くね?」
「それな。ウチだったら一軍にも入れてねえだろ」
「咲麗もベンチの層は薄いんだな」
「運いいな、あいつ」
桐海の中にも、巧を馬鹿にする声がちらほら散見された。全てベンチメンバーだった。
そんな浅い考えだからスタメンが取れないんやろが、と今泉は怒鳴りたくなった。
周囲よりもレベルが低いからこそ、警戒しなければならないのだ。
他のチームメイトは当たり前のように巧のことを受け入れている。
今泉たちが見抜けていないだけで、彼には実力で咲麗のスタメンを勝ち取るだけのモノがあるということだ。
ただ運がいいだけの選手であるはずがない、というのが今泉の出した結論だった。
だから少し探りを入れてみた。
しかし、巧は挑発にも全く反応しなかった。
(どころか、ワシの狙いを完全に看破しているようやったな)
巧は現在、咲麗キャプテンの飛鳥と何やら談笑している。
最近一軍に昇格したばかりで、今後のリーグ優勝を占う大事な首位攻防戦の前だというのに、緊張した様子は見られない。
(……大物になる素質があるな)
今泉はますます警戒心を強めた。
試合が始まっても、巧への警戒心は強まるばかりだった。
ワンタッチプレーなどは冴えているが、それだけ。相変わらず特筆事項は見られない。
それなのに、咲麗は巧を攻撃の中心に据えているような節があり、彼自身も堂々と仲間に指示を出している。
咲麗は超攻撃的なチームで、いつもならガンガン攻め込んでくるはずだが、今は一転して穏やかなパスワークに徹している。
ボールは保持されているが、点を取られる気配もしなかった。
——いや、しないはずだった。
(なんや?)
今泉は違和感を覚えていた。
漠然と、何かがおかしいと感じていた。
周囲を注意深く見回す。そして気付いた。
咲麗の中では真の次にドリブルが上手い水田へのマークが、極端に甘くなっていることに。
(いつや⁉︎ いつからマークがずれとった⁉︎)
「おい——」
今泉が慌てて味方に指示を出そうとした、そのとき。
これまでは横か後ろへのパスに終始していた巧が、反転して鋭い縦パスを水田に通した。
——行きましょう!
そんな声が聞こえてきそうな、明確なメッセージ性のあるパスだった。
咲麗のテンポが一気に上がった。
「河合、水田を止めろ!」
「待て、行くな!」
桐海の対応は後手後手に回った。
正反対の指示が交錯する中、彼らは悟っていた。いつの間にか、守備陣形が自分たちでも気が付かぬ間にずらされていたことに。
ポジション修正をする間を与えるほど、咲麗の攻撃は緩くない。
華麗なパスワークと個人技の融合した攻撃で完全に桐海守備陣を切り崩すと、最後はエースの誠治がきっちりとゴールネットを揺らした。
「ナイッシュー!」
「水田、ナイスアシストっ」
「巧もナイスパスだ!」
喜びあう咲麗のメンバーを見ながら、今泉は確信していた。
(……巧や。あいつが知らずのうちに俺らの陣形を乱しとったんや)
思わず舌打ちが漏れる。
事前のミーティングで真が戦列を離れて攻撃力はダウンしただろうと予測を立てていたが、とんだ勘違いだった。
「やべーな……」
「あぁ。こいつは厄介だぜ」
今泉だけではない。
ピッチに立っている桐海のメンバー全員が、咲麗の攻撃力が落ちていないこと、どころかさらに厄介になっていることを痛感していた。
桐海も徐々に立て直しはしたが、最初の一点のダメージは大きかった。
前半が終了する時点で、咲麗は二対〇でリードしていた。
後半に入って一点を返されたが、体力の切れた巧を交代させた時点で守りを固め、桐海が点を獲りにきたところで誠治が確実にカウンターを仕留めた。
そのままスコアは動かず、三対一で咲麗高校が勝利を収め、首位に浮上した。
試合は午前中に終わった。
午後、巧と香奈は白雪家で一緒に勉強していた。
お互いの集中力が切れたところで、香奈がニヤニヤと笑いながら冷蔵庫に向かった。
なんだろうと巧が目線で追っていると、彼女は何やらタッパーを持って戻ってきた。
「じゃーん、実はお菓子を作ってみたのです!」
「おお、すごい。めっちゃ上手くできてるじゃん」
「えへへ~」
巧が素直に褒めると、香奈が得意げに笑った。
「巧先輩ってあんまり甘いの取らないようにしてるじゃないですか。だからちょっとビターな味にしてみましたっ」
「わぁ、ありがとう。食べていい?」
「どうぞどうぞ」
香奈がずいっとタッパーを差し出す。
巧はもぐもぐと口を動かしつつ、不安と期待が入り混じった表情で自分を見つめる香奈に親指を立ててみせた。
「うん、すごく美味しいよ」
「本当ですかっ? やったぁ!」
香奈が嬉しそうに飛び跳ねた。
ひとしきり喜びの舞を踊った後、彼女自身も手を伸ばした。
「うむ、我ながら上手くできていますな。でもやっぱり、ちょっと甘さがほしいですねぇ」
香奈が何かを期待するように瞳を輝かせて巧を見る。
「……何?」
「あーん」
香奈が小さく口を開けた。
(……あぁ、そういうこと)
巧はパッと見で一番大きい塊を手に取って、香奈に食べさせた。
彼女はチョコを食べたままの勢いで巧の指を舐めた後、頬を染めてニヤッと笑った。
「ふふ、甘いです」
「僕もちょっと甘さがほしいかな」
巧は挑発するように言った。
「いいでしょう。今のよりももっと甘くなる方法がありますよ」
香奈がチョコを手に乗せる。それを口に含んだかと思えば、巧に唇を押し当ててきた。
「んんっ⁉︎」
驚いて開いた口の中に、彼女の舌とチョコが侵入してきた。
「っ……!」
突然のことで、巧は惚けてしまった。
(口移し……されたんだ)
少し経ってから、自分が何をされたかに気付いた。
頬に熱が集まるのを自覚しつつ、チョコを噛み砕く。
「ふふ、どうですか?」
香奈は赤くなりつつも、してやったりという表情で嬉しそうに笑っている。
「……すごく甘いです」
不意打ちですっかり撃ち抜かれていた巧は、そう答えるのが精一杯だった。
「もう~、赤くなっちゃって可愛いなぁ先輩は!」
香奈は調子に乗ってその頭をうりうりと撫でた。
巧の瞳がギラリと光った。
「香奈にも甘いのあげるよ」
巧はチョコを一つ摘んだ。
口に含むと見せかけて、一気に香奈の唇を奪った。
「んむっ⁉︎ ん……あっ……!」
口移しされると思って身構えていた香奈は、なすすべなく口内を蹂躙された。巧の舌はいつもより積極的だった。
夜空を連想させる彼の瞳には、っきりと欲情の色が映っていた。
(こんな強引にっ……私のイタズラで欲情してくれたんだ……!)
下腹部がキュンキュンうずいた。
(気持ちいい……とろけちゃうよ……!)
肉体のみならず精神的な快楽までも味わっていた香奈は、巧が我に返って攻撃をやめるころにはすっかりふやけてしまっていた。
咲麗高校サッカー部は桐海高校に集っていた。プレミアリーグ第十五節が行われるのだ。
プレミアリーグはイーストとウエストに分かれて各十二チームで行われており、咲麗と桐海はイーストの上位二チームだった。
現在の首位は桐海だが、勝ち点差はわずか一ポイントだ。
勝てば順位が入れ替わる大事な一戦で、巧はスタメンに抜擢された。
アップを行っていると、合間に桐海の選手が巧に話しかけた。
「君、新顔やなぁ」
桐海高校キャプテンの今泉だった。
サラサラの髪と糸目、そして関西弁は、咲麗の二軍キャプテンの二瓶を彷彿とさせた。
「どうも。今泉さん……でいいですか?」
「おお、せやせや。自己紹介を忘れとったな。一応桐海のキャプテンやらしてもらっとる今泉っちゅーもんや。よろしゅう」
今泉が人の良さそうな笑みを浮かべた。その目は全く笑っていない。
曲者だな——。
巧は警戒心を強めた。
「如月巧です。よろしくお願いします」
「巧君か。見ない顔やけど、今まで二軍におったんか?」
「いえ。八月の頭までは三軍にいました」
「へぇ。っちゅーことは、他の奴らよりはだいぶ大したことないな。真の代わりに滑り込んだっちゅーわけや。咲麗はスタメンのボランチは強いけど、ベンチになるとガクッと質が下がるもんな」
「そうかもしれませんね」
かなり直接的に馬鹿にされたわけだが、巧は穏やかに笑うのみだった。
彼は、目の前の男がそこら辺にいる器の小さい嚙ませ犬とは別種であることを見抜いていた。
——厄介そうな相手やな。
今泉は内心で舌打ちをした。
アップを見ていても、巧は細かい技術こそあれど、身体能力やその他のドリブル、シュート、守備なども平凡以下だった。
はっきり言って、とても咲麗でスタメンを取れるレベルではなかった。
「あいつだけレベル低くね?」
「それな。ウチだったら一軍にも入れてねえだろ」
「咲麗もベンチの層は薄いんだな」
「運いいな、あいつ」
桐海の中にも、巧を馬鹿にする声がちらほら散見された。全てベンチメンバーだった。
そんな浅い考えだからスタメンが取れないんやろが、と今泉は怒鳴りたくなった。
周囲よりもレベルが低いからこそ、警戒しなければならないのだ。
他のチームメイトは当たり前のように巧のことを受け入れている。
今泉たちが見抜けていないだけで、彼には実力で咲麗のスタメンを勝ち取るだけのモノがあるということだ。
ただ運がいいだけの選手であるはずがない、というのが今泉の出した結論だった。
だから少し探りを入れてみた。
しかし、巧は挑発にも全く反応しなかった。
(どころか、ワシの狙いを完全に看破しているようやったな)
巧は現在、咲麗キャプテンの飛鳥と何やら談笑している。
最近一軍に昇格したばかりで、今後のリーグ優勝を占う大事な首位攻防戦の前だというのに、緊張した様子は見られない。
(……大物になる素質があるな)
今泉はますます警戒心を強めた。
試合が始まっても、巧への警戒心は強まるばかりだった。
ワンタッチプレーなどは冴えているが、それだけ。相変わらず特筆事項は見られない。
それなのに、咲麗は巧を攻撃の中心に据えているような節があり、彼自身も堂々と仲間に指示を出している。
咲麗は超攻撃的なチームで、いつもならガンガン攻め込んでくるはずだが、今は一転して穏やかなパスワークに徹している。
ボールは保持されているが、点を取られる気配もしなかった。
——いや、しないはずだった。
(なんや?)
今泉は違和感を覚えていた。
漠然と、何かがおかしいと感じていた。
周囲を注意深く見回す。そして気付いた。
咲麗の中では真の次にドリブルが上手い水田へのマークが、極端に甘くなっていることに。
(いつや⁉︎ いつからマークがずれとった⁉︎)
「おい——」
今泉が慌てて味方に指示を出そうとした、そのとき。
これまでは横か後ろへのパスに終始していた巧が、反転して鋭い縦パスを水田に通した。
——行きましょう!
そんな声が聞こえてきそうな、明確なメッセージ性のあるパスだった。
咲麗のテンポが一気に上がった。
「河合、水田を止めろ!」
「待て、行くな!」
桐海の対応は後手後手に回った。
正反対の指示が交錯する中、彼らは悟っていた。いつの間にか、守備陣形が自分たちでも気が付かぬ間にずらされていたことに。
ポジション修正をする間を与えるほど、咲麗の攻撃は緩くない。
華麗なパスワークと個人技の融合した攻撃で完全に桐海守備陣を切り崩すと、最後はエースの誠治がきっちりとゴールネットを揺らした。
「ナイッシュー!」
「水田、ナイスアシストっ」
「巧もナイスパスだ!」
喜びあう咲麗のメンバーを見ながら、今泉は確信していた。
(……巧や。あいつが知らずのうちに俺らの陣形を乱しとったんや)
思わず舌打ちが漏れる。
事前のミーティングで真が戦列を離れて攻撃力はダウンしただろうと予測を立てていたが、とんだ勘違いだった。
「やべーな……」
「あぁ。こいつは厄介だぜ」
今泉だけではない。
ピッチに立っている桐海のメンバー全員が、咲麗の攻撃力が落ちていないこと、どころかさらに厄介になっていることを痛感していた。
桐海も徐々に立て直しはしたが、最初の一点のダメージは大きかった。
前半が終了する時点で、咲麗は二対〇でリードしていた。
後半に入って一点を返されたが、体力の切れた巧を交代させた時点で守りを固め、桐海が点を獲りにきたところで誠治が確実にカウンターを仕留めた。
そのままスコアは動かず、三対一で咲麗高校が勝利を収め、首位に浮上した。
試合は午前中に終わった。
午後、巧と香奈は白雪家で一緒に勉強していた。
お互いの集中力が切れたところで、香奈がニヤニヤと笑いながら冷蔵庫に向かった。
なんだろうと巧が目線で追っていると、彼女は何やらタッパーを持って戻ってきた。
「じゃーん、実はお菓子を作ってみたのです!」
「おお、すごい。めっちゃ上手くできてるじゃん」
「えへへ~」
巧が素直に褒めると、香奈が得意げに笑った。
「巧先輩ってあんまり甘いの取らないようにしてるじゃないですか。だからちょっとビターな味にしてみましたっ」
「わぁ、ありがとう。食べていい?」
「どうぞどうぞ」
香奈がずいっとタッパーを差し出す。
巧はもぐもぐと口を動かしつつ、不安と期待が入り混じった表情で自分を見つめる香奈に親指を立ててみせた。
「うん、すごく美味しいよ」
「本当ですかっ? やったぁ!」
香奈が嬉しそうに飛び跳ねた。
ひとしきり喜びの舞を踊った後、彼女自身も手を伸ばした。
「うむ、我ながら上手くできていますな。でもやっぱり、ちょっと甘さがほしいですねぇ」
香奈が何かを期待するように瞳を輝かせて巧を見る。
「……何?」
「あーん」
香奈が小さく口を開けた。
(……あぁ、そういうこと)
巧はパッと見で一番大きい塊を手に取って、香奈に食べさせた。
彼女はチョコを食べたままの勢いで巧の指を舐めた後、頬を染めてニヤッと笑った。
「ふふ、甘いです」
「僕もちょっと甘さがほしいかな」
巧は挑発するように言った。
「いいでしょう。今のよりももっと甘くなる方法がありますよ」
香奈がチョコを手に乗せる。それを口に含んだかと思えば、巧に唇を押し当ててきた。
「んんっ⁉︎」
驚いて開いた口の中に、彼女の舌とチョコが侵入してきた。
「っ……!」
突然のことで、巧は惚けてしまった。
(口移し……されたんだ)
少し経ってから、自分が何をされたかに気付いた。
頬に熱が集まるのを自覚しつつ、チョコを噛み砕く。
「ふふ、どうですか?」
香奈は赤くなりつつも、してやったりという表情で嬉しそうに笑っている。
「……すごく甘いです」
不意打ちですっかり撃ち抜かれていた巧は、そう答えるのが精一杯だった。
「もう~、赤くなっちゃって可愛いなぁ先輩は!」
香奈は調子に乗ってその頭をうりうりと撫でた。
巧の瞳がギラリと光った。
「香奈にも甘いのあげるよ」
巧はチョコを一つ摘んだ。
口に含むと見せかけて、一気に香奈の唇を奪った。
「んむっ⁉︎ ん……あっ……!」
口移しされると思って身構えていた香奈は、なすすべなく口内を蹂躙された。巧の舌はいつもより積極的だった。
夜空を連想させる彼の瞳には、っきりと欲情の色が映っていた。
(こんな強引にっ……私のイタズラで欲情してくれたんだ……!)
下腹部がキュンキュンうずいた。
(気持ちいい……とろけちゃうよ……!)
肉体のみならず精神的な快楽までも味わっていた香奈は、巧が我に返って攻撃をやめるころにはすっかりふやけてしまっていた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
君と僕の一周年記念日に君がラブホテルで寝取らていた件について~ドロドロの日々~
ねんごろ
恋愛
一周年記念は地獄へと変わった。
僕はどうしていけばいいんだろう。
どうやってこの日々を生きていけばいいんだろう。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
穏やかな田舎町。僕は親友に裏切られて幼馴染(彼女)を寝取られた。僕たちは自然豊かな場所で何をそんなに飢えているのだろうか。
ねんごろ
恋愛
穏やかなのは、いつも自然だけで。
心穏やかでないのは、いつも心なわけで。
そんなふうな世界なようです。
俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。
のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。
俺は先輩に恋人を寝取られた。
ラブラブな二人。
小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。
そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。
前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。
前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。
その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。
春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。
俺は彼女のことが好きになる。
しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。
つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。
今世ではこのようなことは繰り返したくない。
今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。
既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。
しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。
俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。
一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。
その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。
俺の新しい人生が始まろうとしている。
この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。
「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。
最愛の幼馴染みと親友に裏切られた俺を救ってくれたのはもう一人の幼馴染みだった
音の中
恋愛
山岸優李には、2人の幼馴染みと1人の親友がいる。
そして幼馴染みの内1人は、俺の大切で最愛の彼女だ。
4人で俺の部屋で遊んでいたときに、俺と彼女ではないもう一人の幼馴染み、美山 奏は限定ロールケーキを買いに出掛けた。ところが俺の凡ミスで急遽家に戻ると、俺の部屋から大きな音がしたので慌てて部屋に入った。するといつもと様子の違う2人が「虫が〜〜」などと言っている。能天気な俺は何も気付かなかったが、奏は敏感に違和感を感じ取っていた。
これは、俺のことを裏切った幼馴染みと親友、そして俺のことを救ってくれたもう一人の幼馴染みの物語だ。
--
【登場人物】
山岸 優李:裏切られた主人公
美山 奏:救った幼馴染み
坂下 羽月:裏切った幼馴染みで彼女。
北島 光輝:裏切った親友
--
この物語は『NTR』と『復讐』をテーマにしています。
ですが、過激なことはしない予定なので、あまりスカッとする復讐劇にはならないかも知れません。あと、復讐はかなり後半になると思います。
人によっては不満に思うこともあるかもです。
そう感じさせてしまったら申し訳ありません。
また、ストーリー自体はテンプレだと思います。
--
筆者はNTRが好きではなく、純愛が好きです。
なので純愛要素も盛り込んでいきたいと考えています。
小説自体描いたのはこちらが初めてなので、読みにくい箇所が散見するかも知れません。
生暖かい目で見守って頂けたら幸いです。
ちなみにNTR的な胸糞な展開は第1章で終わる予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる