120 / 156
第五章
第120話 美少女後輩マネージャーは親友に忠告される
しおりを挟む
香奈が改札を抜けると、すでにあかりの姿があった。
「久しぶりー」
「よっすー」
並んで歩き出す。店は事前に決めて予約していた。カラオケだ。
「その服、もしかしてさっきまでのデートで買ったやつ?」
「あっ、わかっちゃった?」
香奈はニヤリと笑って服の裾をつまんだ。
「いいでしょ~」
「可愛い。よく似合ってるよ」
「えへへ、ありがとう!」
香奈がはにかむと、あかりがふっと頬を緩めた。
「どうだったの? お忍びデートは」
「緊張感はあったけど、それはそれでいいスパイスになってめっちゃ楽しかったよ」
香奈は嬉々としてデートの詳細を話して聞かせた。
「オシャレしたら超格好良かったし……もう最高でした」
「楽しんだようで何よりだけどさ、香奈」
「何?」
「話聞いてて思ったんだけど、あんたら本気で交際隠す気あるの?」
「……えっ?」
香奈はまじまじとあかりの顔を見た。表情は険しかった。
「そんだけイチャイチャしてたら、見る人が見ればすぐにわかったんじゃない? リスクのほうが大きいって考えてるから付き合ってることは秘密にしてるんでしょ? なら、もう少し慎重に行動したほうがいいと思うけど」
「……たしかに」
香奈はしみじみとうなずいた。
あかりに指摘されて頭が冷えた。
(浮かれてリスク管理がだいぶ甘くなっちゃってたな……)
香奈は反省した。
そうだ。その場を楽しむだけではなく、後先を考えて行動しなければ。
「……ごめん。楽しい気分に水差しちゃって」
あかりが視線を落とした。
「ううん、全然。むしろありがとう、指摘してくれて」
「でも、香奈もいろいろと大変だっただろうし、そういうはっちゃけられる時間は必要だったと思うよ」
「まあね」
香奈が真に絡まれている話は学校中に広まっていた。
あかりは騒動の最中も、香奈のことを心配して励ましの言葉を送ってくれていた。
香奈が同意したところで、ちょうどカラオケ店に到着した。部屋に入って向かい合わせに腰を下ろす。
「解決したの?」
「うん。大体は」
「ならよかったけどさ……香奈さんや」
あかりがローテーブルに両手で頬杖をついて身を乗り出し、不満そうな表情を浮かべた。
「もう少し相談してくれてもよかったんじゃない?」
「ごめん。迷惑かかると思ってた」
「そんなことないよ」
あかりが語気を強めた。
「香奈からの相談を迷惑なんて思うことない」
「うん。今回の一件を通して、一人で抱え込むほうがダメだって理解したよ。ごめんね、心配かけちゃって」
「まあ、わかったならいいけど……」
あかりが不満の色を残しつつも、一応は納得した様子を見せた。
「如月先輩にはちゃんと相談してたの?」
「一応してたけど……まだ強がっちゃってたかな」
「あんまり良くなかったんじゃない? 好きには人には多分、そういう弱さとかも含めて本音で話してほしいだろうし」
「うん。マジでそうだね」
香奈も巧が一人で我慢してたら寂しく感じるし、どうして相談してくれなかったのだと不満や憤りを覚えるだろう。
ちょうど、先程までのあかりのように。
「まあ、とりあえず一段落したみたいでよかったよ」
あかりがホッとした表情を浮かべた。
「そんじゃ、解決祝いで歌いますか」
「うんっ」
本気で心配してくれていたことが嬉しくて、香奈はデンモクを取ろうとしているあかりの背中に抱きついた。
「ありがとう、あかり!」
「おっとっと……あれ、またおっぱい大きくなった?」
「ひゃあ⁉︎」
振り向きざまに胸を揉まれ、香奈は悲鳴をあげた。
「可愛い声出すじゃん。如月先輩にでも揉まれた?」
「っ……」
香奈は頬に熱が集まるのを自覚した。
ニヤニヤ笑っていたあかりが真顔になる。
「……えっ、ホントに?」
「……うん」
あかりがうわぁ、と手のひらで口元を覆った。
「なんかショックだな……あれだけヘタレで口だけスケベだった香奈が——」
「う、うるさいっ、あかりのばかぁ!」
香奈はソファーに飛び込んでうつ伏せになった。
あかりがその背中に乗り、抱きしめるようにして香奈の顔を覗き込む。
「どこまで進んだの? 胸揉まれたってことは、もうヤった?」
「い、言わないよっ、そんなこと!」
「えー、いいじゃん。私が背中押してあげなかったらまだキスすらもできてなかったかもしれないんだよ?」
「うっ……それはそうだけど」
「ねっ? いいじゃん。私、口は固いよ?」
あかりはおどけているが、彼女の口が固いのは事実だ。
香奈は顔を伏せたまま答えた。
「ほ、本番はまだだけど……いわゆるBはした」
「おー、やるねぇ」
あかりがパチパチと拍手をした。
聞きたいことを聞けて満足したのか、彼女は香奈から離れた。香奈も起き上がった。
「どうだった?」
「な、何が?」
「如月先輩だよ。意外とああいう人がすごいモノ持ってるみたいなノリあるけど」
「し、知らないよ! 他の人のなんて見たことないしっ」
これまで彼氏ができたこともなく、AVでも女性同士モノしか見ない香奈に、他の男のソレを見る機会などそうそうなかった。
「それはそうか。でも、そこまでいっておいてよく二人とも我慢できたね」
「まあほら、そこら辺は段階もあるしさ」
あかりがじっと香奈の顔を見つめた。
「……もしかして本番渋った?」
「えっ」
図星だった。香奈は動揺してしまった。
やっぱり、とあかりが笑った。
「……何でわかったの?」
「ちょっと申し訳なさそうだったから。やっぱり怖かった?」
「うん……」
香奈は気まずさから視線を逸らした。
「それ、ちゃんと話した?」
「うん、話したよ。巧先輩もわかってくれた」
「よろしい。ちゃんと反省を活かしてるね」
「偉いでしょ?」
「偉い偉い」
あかりがヨシヨシと香奈の頭を撫でる。
手を乗せたまま顔を覗き込んで、
「彼氏だけじゃなくて親友にもそうしてね」
「わかってるよ。ありがとう、あかり」
「どういたしまして」
あかりが優しげに笑った後、一転してニヤリと悪い笑みになった。香奈は嫌な予感を覚えた。
携帯を操作し、画面を見せてくる。カフェのメニューだった。
「ねえ、ここ行ってみたくない?」
「……謝意としてなんでも奢らせていただきたいと存じますが、希望はあるかこのやろう」
「最後まで貫き通しなよ」
あかりがカラカラと笑った。
「大丈夫。前ほど高いのは頼まないから」
「ちっくしょう~……!」
香奈は悪態こそ吐いたが、機嫌を損ねているわけではなかった。
香奈が変に恩義を感じてしまわないようにするためのあかりなりの気遣いであると、わかっていたからだ。
これでチャラだよ、とは言葉にしなくても通じていた。だからこそ毎回拒否しないのだ。
本当に嫌なことは嫌と言っても大丈夫。それだけの関係性は築けていると香奈は自信を持っていた。
もちろん、自分が何かしてあげたなら遠慮せずに奢られるつもりだ。
(でも、あかりって基本的にしっかり者だからなー。全然頼ったり弱音吐いてくるイメージが浮かばないや)
「あかりさんや、何か困ったことはないかい?」
「奢り返されようとすんな」
あかりが香奈の首に手を回し、頬をぷにぷにとつまんだ。
二人は顔を見合わせ、同時に笑い声を上げた。
「久しぶりー」
「よっすー」
並んで歩き出す。店は事前に決めて予約していた。カラオケだ。
「その服、もしかしてさっきまでのデートで買ったやつ?」
「あっ、わかっちゃった?」
香奈はニヤリと笑って服の裾をつまんだ。
「いいでしょ~」
「可愛い。よく似合ってるよ」
「えへへ、ありがとう!」
香奈がはにかむと、あかりがふっと頬を緩めた。
「どうだったの? お忍びデートは」
「緊張感はあったけど、それはそれでいいスパイスになってめっちゃ楽しかったよ」
香奈は嬉々としてデートの詳細を話して聞かせた。
「オシャレしたら超格好良かったし……もう最高でした」
「楽しんだようで何よりだけどさ、香奈」
「何?」
「話聞いてて思ったんだけど、あんたら本気で交際隠す気あるの?」
「……えっ?」
香奈はまじまじとあかりの顔を見た。表情は険しかった。
「そんだけイチャイチャしてたら、見る人が見ればすぐにわかったんじゃない? リスクのほうが大きいって考えてるから付き合ってることは秘密にしてるんでしょ? なら、もう少し慎重に行動したほうがいいと思うけど」
「……たしかに」
香奈はしみじみとうなずいた。
あかりに指摘されて頭が冷えた。
(浮かれてリスク管理がだいぶ甘くなっちゃってたな……)
香奈は反省した。
そうだ。その場を楽しむだけではなく、後先を考えて行動しなければ。
「……ごめん。楽しい気分に水差しちゃって」
あかりが視線を落とした。
「ううん、全然。むしろありがとう、指摘してくれて」
「でも、香奈もいろいろと大変だっただろうし、そういうはっちゃけられる時間は必要だったと思うよ」
「まあね」
香奈が真に絡まれている話は学校中に広まっていた。
あかりは騒動の最中も、香奈のことを心配して励ましの言葉を送ってくれていた。
香奈が同意したところで、ちょうどカラオケ店に到着した。部屋に入って向かい合わせに腰を下ろす。
「解決したの?」
「うん。大体は」
「ならよかったけどさ……香奈さんや」
あかりがローテーブルに両手で頬杖をついて身を乗り出し、不満そうな表情を浮かべた。
「もう少し相談してくれてもよかったんじゃない?」
「ごめん。迷惑かかると思ってた」
「そんなことないよ」
あかりが語気を強めた。
「香奈からの相談を迷惑なんて思うことない」
「うん。今回の一件を通して、一人で抱え込むほうがダメだって理解したよ。ごめんね、心配かけちゃって」
「まあ、わかったならいいけど……」
あかりが不満の色を残しつつも、一応は納得した様子を見せた。
「如月先輩にはちゃんと相談してたの?」
「一応してたけど……まだ強がっちゃってたかな」
「あんまり良くなかったんじゃない? 好きには人には多分、そういう弱さとかも含めて本音で話してほしいだろうし」
「うん。マジでそうだね」
香奈も巧が一人で我慢してたら寂しく感じるし、どうして相談してくれなかったのだと不満や憤りを覚えるだろう。
ちょうど、先程までのあかりのように。
「まあ、とりあえず一段落したみたいでよかったよ」
あかりがホッとした表情を浮かべた。
「そんじゃ、解決祝いで歌いますか」
「うんっ」
本気で心配してくれていたことが嬉しくて、香奈はデンモクを取ろうとしているあかりの背中に抱きついた。
「ありがとう、あかり!」
「おっとっと……あれ、またおっぱい大きくなった?」
「ひゃあ⁉︎」
振り向きざまに胸を揉まれ、香奈は悲鳴をあげた。
「可愛い声出すじゃん。如月先輩にでも揉まれた?」
「っ……」
香奈は頬に熱が集まるのを自覚した。
ニヤニヤ笑っていたあかりが真顔になる。
「……えっ、ホントに?」
「……うん」
あかりがうわぁ、と手のひらで口元を覆った。
「なんかショックだな……あれだけヘタレで口だけスケベだった香奈が——」
「う、うるさいっ、あかりのばかぁ!」
香奈はソファーに飛び込んでうつ伏せになった。
あかりがその背中に乗り、抱きしめるようにして香奈の顔を覗き込む。
「どこまで進んだの? 胸揉まれたってことは、もうヤった?」
「い、言わないよっ、そんなこと!」
「えー、いいじゃん。私が背中押してあげなかったらまだキスすらもできてなかったかもしれないんだよ?」
「うっ……それはそうだけど」
「ねっ? いいじゃん。私、口は固いよ?」
あかりはおどけているが、彼女の口が固いのは事実だ。
香奈は顔を伏せたまま答えた。
「ほ、本番はまだだけど……いわゆるBはした」
「おー、やるねぇ」
あかりがパチパチと拍手をした。
聞きたいことを聞けて満足したのか、彼女は香奈から離れた。香奈も起き上がった。
「どうだった?」
「な、何が?」
「如月先輩だよ。意外とああいう人がすごいモノ持ってるみたいなノリあるけど」
「し、知らないよ! 他の人のなんて見たことないしっ」
これまで彼氏ができたこともなく、AVでも女性同士モノしか見ない香奈に、他の男のソレを見る機会などそうそうなかった。
「それはそうか。でも、そこまでいっておいてよく二人とも我慢できたね」
「まあほら、そこら辺は段階もあるしさ」
あかりがじっと香奈の顔を見つめた。
「……もしかして本番渋った?」
「えっ」
図星だった。香奈は動揺してしまった。
やっぱり、とあかりが笑った。
「……何でわかったの?」
「ちょっと申し訳なさそうだったから。やっぱり怖かった?」
「うん……」
香奈は気まずさから視線を逸らした。
「それ、ちゃんと話した?」
「うん、話したよ。巧先輩もわかってくれた」
「よろしい。ちゃんと反省を活かしてるね」
「偉いでしょ?」
「偉い偉い」
あかりがヨシヨシと香奈の頭を撫でる。
手を乗せたまま顔を覗き込んで、
「彼氏だけじゃなくて親友にもそうしてね」
「わかってるよ。ありがとう、あかり」
「どういたしまして」
あかりが優しげに笑った後、一転してニヤリと悪い笑みになった。香奈は嫌な予感を覚えた。
携帯を操作し、画面を見せてくる。カフェのメニューだった。
「ねえ、ここ行ってみたくない?」
「……謝意としてなんでも奢らせていただきたいと存じますが、希望はあるかこのやろう」
「最後まで貫き通しなよ」
あかりがカラカラと笑った。
「大丈夫。前ほど高いのは頼まないから」
「ちっくしょう~……!」
香奈は悪態こそ吐いたが、機嫌を損ねているわけではなかった。
香奈が変に恩義を感じてしまわないようにするためのあかりなりの気遣いであると、わかっていたからだ。
これでチャラだよ、とは言葉にしなくても通じていた。だからこそ毎回拒否しないのだ。
本当に嫌なことは嫌と言っても大丈夫。それだけの関係性は築けていると香奈は自信を持っていた。
もちろん、自分が何かしてあげたなら遠慮せずに奢られるつもりだ。
(でも、あかりって基本的にしっかり者だからなー。全然頼ったり弱音吐いてくるイメージが浮かばないや)
「あかりさんや、何か困ったことはないかい?」
「奢り返されようとすんな」
あかりが香奈の首に手を回し、頬をぷにぷにとつまんだ。
二人は顔を見合わせ、同時に笑い声を上げた。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
残念ですが、生贄になりたくないので逃げますね?
gacchi
恋愛
名ばかり公爵令嬢のアリーは生贄になるために王宮で育てられていた。そのことはアリーには秘密で。ずっと周りに従順になるように育てられていたアリーだが、魔術で誓わされそうになり初めて反発した。「この国に心も身体もすべて捧げると誓いますね?」「いいえ、誓いません!」
たまたまそれを見ていた竜王の側近ラディに助けられ、竜王国に働きに行くことに。
アリーは名前をリディに変え、竜王国で魔術師として働く予定だったが、どうやら普通の人ではなかったようで?
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
【R18】両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が性魔法の自習をする話
みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。
「両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が初めてのエッチをする話」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/575414884/episode/3378453
の続きです。
ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで
今日で都合の良い嫁は辞めます!後は家族で仲良くしてください!
ユウ
恋愛
三年前、夫の願いにより義両親との同居を求められた私はは悩みながらも同意した。
苦労すると周りから止められながらも受け入れたけれど、待っていたのは我慢を強いられる日々だった。
それでもなんとななれ始めたのだが、
目下の悩みは子供がなかなか授からない事だった。
そんなある日、義姉が里帰りをするようになり、生活は一変した。
義姉は子供を私に預け、育児を丸投げをするようになった。
仕事と家事と育児すべてをこなすのが困難になった夫に助けを求めるも。
「子供一人ぐらい楽勝だろ」
夫はリサに残酷な事を言葉を投げ。
「家族なんだから助けてあげないと」
「家族なんだから助けあうべきだ」
夫のみならず、義両親までもリサの味方をすることなく行動はエスカレートする。
「仕事を少し休んでくれる?娘が旅行にいきたいそうだから」
「あの子は大変なんだ」
「母親ならできて当然よ」
シンパシー家は私が黙っていることをいいことに育児をすべて丸投げさせ、義姉を大事にするあまり家族の団欒から外され、我慢できなくなり夫と口論となる。
その末に。
「母性がなさすぎるよ!家族なんだから協力すべきだろ」
この言葉でもう無理だと思った私は決断をした。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
「これは私ですが、そちらは私ではありません」
イチイ アキラ
恋愛
試験結果が貼り出された朝。
その掲示を見に来ていたマリアは、王子のハロルドに指をつきつけられ、告げられた。
「婚約破棄だ!」
と。
その理由は、マリアが試験に不正をしているからだという。
マリアの返事は…。
前世がある意味とんでもないひとりの女性のお話。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる