74 / 116
第四章
第六十八話 判断
しおりを挟む
クロノスの描いた魔法陣が光った——と思った次の瞬間には、沙希の視界に人が斬り殺される光景が映し出された。空也が幻術だと見抜いた、九条家の惨劇だ。
「やだ、やめて……!」
隣から聞こえてくるヒナの呻き声で、沙希は自分がどの時点に死に戻ったのかを理解した。沙希が意識を取り戻した直後、ヒナとともに幻術を見させられているときだ。
この後は確か、空也が沙希とヒナを幻術から救ってくれて、その空也は太一によって——、
「っ——!」
沙希は【身体強化】を使って走り出した。
本当は【魔の結界】で空也を守れれば良いのだろうが、九条家の幻術で視界が覆われていて空也の姿がほとんど見えないため、それは不可能だ。
それでも走り続けていると、二人の輪郭をぼんやりと捉えることができた。
その距離はかなり近い。【魔の結界】を発動させるよりも早いだろうと判断し、沙希はそのまま走り続けた。
「沙希⁉︎」
「なっ……!」
空也と太一も沙希に気づいたようだ。
「やめないで!」
沙希は、自分のほうへ身体を向けようとする空也に叫んだ。
「空也はヒナを助けて! じゃないとっ……ヒナの心が壊れる!」
あの映像——幻術を見続ける苦しさは、沙希が一番よく知っている。死に戻りが使えなくなった今、万が一にもヒナの心が壊れるようなことがあってはならない。
そんな沙希の想いが通じたのか、空也は表情を歪めさせつつも、ヒナを助けることを選んでくれた。
沙希は視線を太一に向けた。その【氷刃】は完成間近だが、この距離ならギリギリ間に合う。
沙希は二人の間に飛び込んだ。
「馬鹿なやつだな」
太一がニヤリと笑った。その手から【氷刃】が放たれる。
魔力の全てを【身体強化】に使っていた沙希に、それを防ぐ術はなかった。
「沙希!」
迫り来る【氷刃】から目を逸らし、沙希は背後を振り向いた。焦った表情の空也と目が合う。
——ああ、良かった。彼は生きている。
沙希は、自然と微笑んでいた。
その瞬間——、
紫の光がその場を包み込んだ。
「なっ……⁉︎」
太一の身体が溶けていく。沙希を貫こうとしていた【氷刃】も、跡形もなく姿を消した。
これは、闇属性魔法奥義【分解】——!
嬉しい誤算だった。空也の身代わりになる気ではいたが、沙希とて死にたいわけではない。
「お前、何をした……!」
太一が空也を睨みつけるが、今の彼にできることはない。
沙希は太一に背を向け、空也を抱えた。視線を右に向ける。百合も太一と同じように溶けているのを確認し、沙希は叫んだ。
「ヒナ、こっちに!」
太一と百合、両方から距離を取れるように走る。百合を見て呆然としていたヒナも、慌てた様子でやってきた。
「沙希さん?」
背中から聞こえる空也の声は、思ったよりもしっかりとしていた。
「沙希、空也さん! これは——」
「聞いて、二人とも」
沙希はヒナを遮った。空也を地面に下ろしつつ続ける。
「あの二人は間もなく死ぬ。けど、それで終わりじゃない。ここは異界。私たちを憎みながら死んだ彼らは、死と同時に霊に生まれ変わる」
「あっ、そっか」
空也がポンっと手を叩いた。その所作こそ緊張感のないものだが、彼の目は油断なく太一と百合を見ている。
もはや、二人の身体はほとんど残っていない。
「空也、調子は?」
沙希は短く問いかけた。
「さっきの技でだいぶ魔力を持ってかれちゃったから、正直倒すのは厳しいな」
「倒さなくて良い」
「……どういうこと?」
空也が訝しそうに眉を顰めた。
「倒さなくて良いから、できるだけ耐えて。そうすればミサさんが来てくれる」
空也は目を見開いた。
さすがに信じられないか、と沙希は内心で苦笑した。
沙希は空也やヒナのように【索敵】が得意ではない。死に戻りのことを知らない限り、今の沙希の言葉を信じるのは——、
「わかった」
空也が頷いた。
沙希はえっ、と声を出していた。
「信じて……くれるの?」
「もちろん。何か根拠があるんでしょ?」
「それはまあ……」
「なら信じるよ」
空也は笑った。
「っ——!」
沙希は、唇を噛んだ。そうしないと、にやけてしまいそうだったからだ。
「太一の霊は僕が相手する。百合の霊は任せたよ」
「……わかった」
真面目な表情に戻った空也を見て、沙希も気持ちを切り替えた。
「ヒナは私が守る」
「……うん。お願い」
申し訳なさそうな表情を浮かべつつ、空也が離れていく。
「ヒナ、絶対に離れないで」
「わかった」
ヒナを背に隠し、沙希は百合がいた場所を見た。煙が集まり、霊を形作る。
沙希はそれに向かって【暴流波】を放った。空也は太一の霊に【魔の波動】を放っている。
霊は、自分に攻撃してきた相手を優先的に攻撃する習性があるため、こうすることでどちらかが集中的に狙われるのを防げるのだ。
今回の二体も例に漏れなかった。
太一の霊が空也に突進し、百合の霊は沙希とヒナのほうへ向かってきた。
「ヒナ。斜めに下がり続けるよ」
「わかった!」
沙希は【暴流波】を放った。黒い魔力の渦巻きが霊に向かっていくが、霊は旋回してそれを避けた。
「——やっぱり」
避けられることを予想していた沙希は、霊の避けた先に【光の咆哮】を放った。光の槍がその身体を貫く。
しかし、それらに牽制以上の効果はない。
霊は回復をしつつも爪や触手を伸ばしてくる。沙希は【魔の障壁】や【魔の結界】を斜めに生成し、その攻撃を受け流した。
空也が【分解】を使うタイミングが早まったため、ミサが来るまでの時間——霊の相手をしなければならない時間は前回よりも長くなった。
なるべく正面衝突は避けたい、というのが沙希の本音だった。
しかし、すぐにそんなことは言っていられなくなった。
沙希の攻撃が足止め程度にしかならない上に、沙希の魔法の発動速度よりも霊の攻撃や回復速度のほうが速い。
そもそも霊には複数の触手や鋭い爪を持つ腕など、攻撃の選択肢が多い。それに加えてヒナも連れているため、あまり早い回避行動も取れないのだ。
そうなれば、霊に距離を詰められるのは必至だった。そして、距離を詰められれば攻撃を受け流す余裕もなくなる。
至近距離から霊の太い触手が振り下ろされる。沙希はそれを、初めて正面から受け止めた。
「ぐっ……!」
その衝撃は凄まじかった。
反撃する余裕もない沙希に、今度は霊の鋭い爪が襲いかかる。
沙希は三枚の【魔の障壁】を生成した。一枚目、二枚目が切り裂かれ、三枚目でなんとか防ぐことができた。
いっそのことヒナだけ逃げさせようか、という考え浮かぶが、沙希はすぐにそれを打ち消した。別行動をして万が一霊がヒナを狙ったら、フォローしきれない可能性もある。
——ヒナを逃すとしたら、それは沙希が力尽きたときだけだ。
霊に疲労や手加減という概念はないため、その攻撃が途切れることはない。
防戦一方が悪手だと悟った沙希は、【魔の結界】を生成しつつ【光の咆哮】を放った。異なる技の同時発動は大量に魔力を消費してしまうが、霊相手に出し惜しみはできない。
【魔の結界】と【光の咆哮】、そして【暴流波】などを同時に使用することにより、沙希は霊の猛攻を耐えた。
しかし、その均衡は長くは保たれなかった。
「うっ……!」
沙希の頭に鋭い痛みが走る。魔力が枯渇してきたのだ。
沙希は攻撃をやめ、防御に全神経を集中させた。
反撃がなくなったことにより、霊の攻撃は激しさを増した。
全力を込めているにも関わらず次々と破られていく結界、そして段々と強くなる頭痛を感じて、沙希は決断した。
「ふう……」
ため息を吐いて、沙希は立ち止まった。
「沙希?」
背中で、ヒナが不思議そうな声を上げた。
「どうしたの?」
「ヒナ」
沙希は霊を見据えたまま早口で告げた。
「私はここで耐える。ヒナは思い切り走って」
「えっ? ちょ、ちょっと、沙希?」
顔を見ていなくとも、ヒナの動揺が手に取るように伝わってくる。
「ヒナ、早く」
沙希はヒナを急かした。
今こうしている間にも、霊は次々と結界を切り裂いて迫ってきている。
「で、できないよ! それってだって——」
「良いから」
「でも——」
「良いから走れ!」
沙希はヒナを見て怒鳴った。
弾かれたようにヒナが走り出す。
沙希は魔法式の構築を始めた。
最後の結界が切り裂かれ、霊の爪が沙希の脇腹に突き刺さる。
「あがっ……!」
沙希の口から血が溢れた。焼けるような痛みを感じるが、沙希は狙い通りの展開に笑みを浮かべた。
これだけ近ければ、しっかりと当てられる——!
沙希は最後の力で【光の咆哮】を放った。その四肢が切断され、霊が絶叫する。
沙希の身体が地面に投げ出される。
全ての腕と足を切断された霊は、さすがに回復に手間取っていた。
かといって沙希には逃げる力も残されていなかったが、同時に逃げる必要もなかった。
霊がいよいよ回復を終え、沙希を再び攻撃しようとしたとき、
空から、数多の雷が霊に降り注いだ。
間に合った——。
その轟音をぼんやりと聞きながら、沙希は意識を失った。
「やだ、やめて……!」
隣から聞こえてくるヒナの呻き声で、沙希は自分がどの時点に死に戻ったのかを理解した。沙希が意識を取り戻した直後、ヒナとともに幻術を見させられているときだ。
この後は確か、空也が沙希とヒナを幻術から救ってくれて、その空也は太一によって——、
「っ——!」
沙希は【身体強化】を使って走り出した。
本当は【魔の結界】で空也を守れれば良いのだろうが、九条家の幻術で視界が覆われていて空也の姿がほとんど見えないため、それは不可能だ。
それでも走り続けていると、二人の輪郭をぼんやりと捉えることができた。
その距離はかなり近い。【魔の結界】を発動させるよりも早いだろうと判断し、沙希はそのまま走り続けた。
「沙希⁉︎」
「なっ……!」
空也と太一も沙希に気づいたようだ。
「やめないで!」
沙希は、自分のほうへ身体を向けようとする空也に叫んだ。
「空也はヒナを助けて! じゃないとっ……ヒナの心が壊れる!」
あの映像——幻術を見続ける苦しさは、沙希が一番よく知っている。死に戻りが使えなくなった今、万が一にもヒナの心が壊れるようなことがあってはならない。
そんな沙希の想いが通じたのか、空也は表情を歪めさせつつも、ヒナを助けることを選んでくれた。
沙希は視線を太一に向けた。その【氷刃】は完成間近だが、この距離ならギリギリ間に合う。
沙希は二人の間に飛び込んだ。
「馬鹿なやつだな」
太一がニヤリと笑った。その手から【氷刃】が放たれる。
魔力の全てを【身体強化】に使っていた沙希に、それを防ぐ術はなかった。
「沙希!」
迫り来る【氷刃】から目を逸らし、沙希は背後を振り向いた。焦った表情の空也と目が合う。
——ああ、良かった。彼は生きている。
沙希は、自然と微笑んでいた。
その瞬間——、
紫の光がその場を包み込んだ。
「なっ……⁉︎」
太一の身体が溶けていく。沙希を貫こうとしていた【氷刃】も、跡形もなく姿を消した。
これは、闇属性魔法奥義【分解】——!
嬉しい誤算だった。空也の身代わりになる気ではいたが、沙希とて死にたいわけではない。
「お前、何をした……!」
太一が空也を睨みつけるが、今の彼にできることはない。
沙希は太一に背を向け、空也を抱えた。視線を右に向ける。百合も太一と同じように溶けているのを確認し、沙希は叫んだ。
「ヒナ、こっちに!」
太一と百合、両方から距離を取れるように走る。百合を見て呆然としていたヒナも、慌てた様子でやってきた。
「沙希さん?」
背中から聞こえる空也の声は、思ったよりもしっかりとしていた。
「沙希、空也さん! これは——」
「聞いて、二人とも」
沙希はヒナを遮った。空也を地面に下ろしつつ続ける。
「あの二人は間もなく死ぬ。けど、それで終わりじゃない。ここは異界。私たちを憎みながら死んだ彼らは、死と同時に霊に生まれ変わる」
「あっ、そっか」
空也がポンっと手を叩いた。その所作こそ緊張感のないものだが、彼の目は油断なく太一と百合を見ている。
もはや、二人の身体はほとんど残っていない。
「空也、調子は?」
沙希は短く問いかけた。
「さっきの技でだいぶ魔力を持ってかれちゃったから、正直倒すのは厳しいな」
「倒さなくて良い」
「……どういうこと?」
空也が訝しそうに眉を顰めた。
「倒さなくて良いから、できるだけ耐えて。そうすればミサさんが来てくれる」
空也は目を見開いた。
さすがに信じられないか、と沙希は内心で苦笑した。
沙希は空也やヒナのように【索敵】が得意ではない。死に戻りのことを知らない限り、今の沙希の言葉を信じるのは——、
「わかった」
空也が頷いた。
沙希はえっ、と声を出していた。
「信じて……くれるの?」
「もちろん。何か根拠があるんでしょ?」
「それはまあ……」
「なら信じるよ」
空也は笑った。
「っ——!」
沙希は、唇を噛んだ。そうしないと、にやけてしまいそうだったからだ。
「太一の霊は僕が相手する。百合の霊は任せたよ」
「……わかった」
真面目な表情に戻った空也を見て、沙希も気持ちを切り替えた。
「ヒナは私が守る」
「……うん。お願い」
申し訳なさそうな表情を浮かべつつ、空也が離れていく。
「ヒナ、絶対に離れないで」
「わかった」
ヒナを背に隠し、沙希は百合がいた場所を見た。煙が集まり、霊を形作る。
沙希はそれに向かって【暴流波】を放った。空也は太一の霊に【魔の波動】を放っている。
霊は、自分に攻撃してきた相手を優先的に攻撃する習性があるため、こうすることでどちらかが集中的に狙われるのを防げるのだ。
今回の二体も例に漏れなかった。
太一の霊が空也に突進し、百合の霊は沙希とヒナのほうへ向かってきた。
「ヒナ。斜めに下がり続けるよ」
「わかった!」
沙希は【暴流波】を放った。黒い魔力の渦巻きが霊に向かっていくが、霊は旋回してそれを避けた。
「——やっぱり」
避けられることを予想していた沙希は、霊の避けた先に【光の咆哮】を放った。光の槍がその身体を貫く。
しかし、それらに牽制以上の効果はない。
霊は回復をしつつも爪や触手を伸ばしてくる。沙希は【魔の障壁】や【魔の結界】を斜めに生成し、その攻撃を受け流した。
空也が【分解】を使うタイミングが早まったため、ミサが来るまでの時間——霊の相手をしなければならない時間は前回よりも長くなった。
なるべく正面衝突は避けたい、というのが沙希の本音だった。
しかし、すぐにそんなことは言っていられなくなった。
沙希の攻撃が足止め程度にしかならない上に、沙希の魔法の発動速度よりも霊の攻撃や回復速度のほうが速い。
そもそも霊には複数の触手や鋭い爪を持つ腕など、攻撃の選択肢が多い。それに加えてヒナも連れているため、あまり早い回避行動も取れないのだ。
そうなれば、霊に距離を詰められるのは必至だった。そして、距離を詰められれば攻撃を受け流す余裕もなくなる。
至近距離から霊の太い触手が振り下ろされる。沙希はそれを、初めて正面から受け止めた。
「ぐっ……!」
その衝撃は凄まじかった。
反撃する余裕もない沙希に、今度は霊の鋭い爪が襲いかかる。
沙希は三枚の【魔の障壁】を生成した。一枚目、二枚目が切り裂かれ、三枚目でなんとか防ぐことができた。
いっそのことヒナだけ逃げさせようか、という考え浮かぶが、沙希はすぐにそれを打ち消した。別行動をして万が一霊がヒナを狙ったら、フォローしきれない可能性もある。
——ヒナを逃すとしたら、それは沙希が力尽きたときだけだ。
霊に疲労や手加減という概念はないため、その攻撃が途切れることはない。
防戦一方が悪手だと悟った沙希は、【魔の結界】を生成しつつ【光の咆哮】を放った。異なる技の同時発動は大量に魔力を消費してしまうが、霊相手に出し惜しみはできない。
【魔の結界】と【光の咆哮】、そして【暴流波】などを同時に使用することにより、沙希は霊の猛攻を耐えた。
しかし、その均衡は長くは保たれなかった。
「うっ……!」
沙希の頭に鋭い痛みが走る。魔力が枯渇してきたのだ。
沙希は攻撃をやめ、防御に全神経を集中させた。
反撃がなくなったことにより、霊の攻撃は激しさを増した。
全力を込めているにも関わらず次々と破られていく結界、そして段々と強くなる頭痛を感じて、沙希は決断した。
「ふう……」
ため息を吐いて、沙希は立ち止まった。
「沙希?」
背中で、ヒナが不思議そうな声を上げた。
「どうしたの?」
「ヒナ」
沙希は霊を見据えたまま早口で告げた。
「私はここで耐える。ヒナは思い切り走って」
「えっ? ちょ、ちょっと、沙希?」
顔を見ていなくとも、ヒナの動揺が手に取るように伝わってくる。
「ヒナ、早く」
沙希はヒナを急かした。
今こうしている間にも、霊は次々と結界を切り裂いて迫ってきている。
「で、できないよ! それってだって——」
「良いから」
「でも——」
「良いから走れ!」
沙希はヒナを見て怒鳴った。
弾かれたようにヒナが走り出す。
沙希は魔法式の構築を始めた。
最後の結界が切り裂かれ、霊の爪が沙希の脇腹に突き刺さる。
「あがっ……!」
沙希の口から血が溢れた。焼けるような痛みを感じるが、沙希は狙い通りの展開に笑みを浮かべた。
これだけ近ければ、しっかりと当てられる——!
沙希は最後の力で【光の咆哮】を放った。その四肢が切断され、霊が絶叫する。
沙希の身体が地面に投げ出される。
全ての腕と足を切断された霊は、さすがに回復に手間取っていた。
かといって沙希には逃げる力も残されていなかったが、同時に逃げる必要もなかった。
霊がいよいよ回復を終え、沙希を再び攻撃しようとしたとき、
空から、数多の雷が霊に降り注いだ。
間に合った——。
その轟音をぼんやりと聞きながら、沙希は意識を失った。
10
お気に入りに追加
1,420
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる