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第四章
第六十七話 リスク
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そこは不思議な空間だった。
一面が白で覆われており、物といえば二つの椅子とそれに挟まれた机、そして机の上にある水晶玉くらい。
そんな何もないに等しい空間に、突如として一人の人間が出現した。歩いてきたのでも舞い降りてきたのでもない。文字通り、突然そこに現れたのだ。
その人間は、黄色い髪を持つ華奢な少女だった。
少女を見て、椅子に座っていた女は嘆息を吐いた。
「やっぱり来ちゃったかー……早坂沙希ちゃん」
その少女、沙希は間もなくして目を覚ました。
起き上がった沙希は、二、三度目を擦った後、
「えっ?」
間抜けな声を上げた。
「皐月さま? ヒナ? ミサさん? ——空也?」
次々と仲間の名を呼ぶが、もちろん彼らはここにはいない。
沙希がぐるりと周囲を見回した。沙希の目が女を捉えて止まる。
「やあ、早坂沙希ちゃん」
女は手を振った。
沙希が近づいてくる。一定の距離を置いて、彼女は足を止めた。
「貴女は誰? ここは……」
沙希が油断なく辺りを見回す。警戒されているようだ。
当たり前か、と女は思った。こんな現世ではあり得ない空間で、自分の名前が知られている状況だ。警戒するなというほうが無理な話だろう。
女は、ひとまずは沙希の警戒を解くのを諦めた。
「ここはそうね……一応、間と呼ばれているわ」
間、と沙希が呟いた。
「そう。神と人の、ね」
「……神?」
沙希は眉を顰めた。
「ええ」
女は頷き、自らの胸に手を当てた。
「そして私が、時の神クロノスよ……と言っても、信じられないでしょうけど」
「そうですね」
目の前の人物が神を名乗っているのに、沙希は淡々と頷いた。
やはりこの子は面白いな、と女、——クロノスは思った。
「まあ、普通はそうよね。だから、今から私が時間を操る神だっていうことを証明するわ」
「どうやって?」
「私はすべての生き物の過去を見ることができる。沙希ちゃんしか知らないはずの出来事をいくらでも列挙できるわ」
「なるほど……」
沙希が顎に手を当てた。彼女はそう長くは考えなかった。
「……じゃあ、どうぞ」
「ありがと」
クロノスはウインクをした。
「じゃあ、まず最初はジャブから。貴女、三日前に迷子の男の子を助けてあげたでしょ」
「はい」
沙希は特に表情を変えない。
「じゃあ二つ目。五日前、貴女はメイド服に水をこぼして頑張って拭き取っていたわね?」
沙希の瞳が揺れた。はい、と彼女は頷いた。
今の情報は、沙希が誰にも言っていないし、気づかれてもいないものだ。動揺するのは当然だろう。
「まだまだあるわよー」
クロノスは片っ端から沙希しか知らないであろう出来事を挙げていった。
「一週間前には花瓶を落としそうになって間一髪でキャッチしていたし、机の奥には友達からもらったエッチな本を隠してあるし、一ヶ月前には一人で入ったお店で間違えて辛いもの頼んじゃって涙目になっていたし……それに」
クロノスは沙希を見据えた。
「今まで何回か死に戻りもしているわね」
「なっ……⁉︎」
沙希は目を見開いたまま固まった。彼女は目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をした。
もう一度開かれた彼女の目には、覚悟の光が灯っていた。
「信じてくれたみたいね」
「……貴女が時の神なのかはわからない。けど、私の想像を超えた能力を持っているのは確か」
「その認識で良いわ」
クロノスは親指を立てた。
「じゃあ、本題ね」
「本題?」
「ええ。今がどういう状況なのか、そして貴女の今後をどうするのか、という話よ」
沙希の表情が引きしまる。
「なぜ貴女がこんなところに連れてこられたのか。それは端的に言ってしまえば、貴女がルール違反を犯したからよ」
「ルール……違反?」
「そう。同じ出来事では一度しか死に戻ってはいけない、というルールを、貴女は破ってしまった」
「なっ……⁉︎」
沙希は絶句した。しかし、その時間は長くはなかった。
彼女は唇を噛み、そうですよね、と呟いた。
「死に戻りなんて理から外れた能力が、何の制限もなしに使えるはずがないっ……」
後悔の念がひしひしと伝わってくる。
そう。今の状況は、沙希が己すら把握できていない死に戻りの能力に頼ったせいで生じたものだ。
しかし、それも仕方ないだろう、というのがクロノスの考えだった。
自分のせいで空也が死んだと思っている沙希が、彼を助けようと死に戻りの能力に賭けたのは、心情的にも理屈的にも理解できる話だった。
「ということは……私には何かペナルティが与えられる、ということですか?」
「普通なら、そうね」
「えっ?」
沙希が勢いよく顔を上げた。
クロノスは沙希に微笑みかけた。
「さすがに今回の展開は厳しすぎたから、もう一度だけチャンスを与えようという話になったのよ」
「それは……神たちの話し合いで、ですか?」
「そう」
クロノスは頷いた。
「……チャンスが与えられるというのは?」
「選択肢は二つね」
クロノスは一つ目、と人差し指を立てた。
「貴女が自害する直前に生き返る。貴女の死は無かったことになり、そのまま時が進むわ」
「もう一つは?」
クロノスは中指を立てた。
「二つ目は、瀬川空也が死ぬ前に死に戻りをする」
「それで——」
「最後まで聞いて」
口を挟もうとした沙希を、クロノスは手で制した。
「今のだけを聞いたら貴女は後者を選ぶでしょうね。けど、後者にはそれ相応のリスクがあるわ。今回はイレギュラーな死に戻りだから、うまくターニングポイントまで戻れるかわからないの。彼が死ぬ前なのは保証するけど、最悪彼が息絶える一秒前に戻る可能性もあるわ。それに……もう、死に戻りが使えなくなるのよ」
「なるほど。リスクはそれだけですか?」
「えっ? ええ」
沙希の軽い口調に、クロノスは戸惑いながらも頷いた。
それなら、と沙希は口元を緩めた。
「選択肢は、後者一択です」
「……本当に良いの? 彼は救えず、貴女や仲間が新たに死ぬ可能性だってあるのよ? それに、前者を選んでおけば、今まで通り死に戻りもできるわ」
「構いません。この命は空也が繋いでくれたもの。彼が生き残る可能性があるならそれに賭けるのは当然です。それに、先の展開がわかっている以上、仲間を死なせるようなドジはしませんから」
沙希は何の迷いもなく断言した。
クロノスは言葉に詰まってしまった。沙希の真っ直ぐさが、クロノスには眩しかった。
「……わかったわ」
クロノスは、いつの間にか詰めていた息を吐きつつ頷いた。
「それじゃあ、今から描く魔法陣の上に乗って」
「はい」
クロノスは素早く魔法陣を描き上げた。
沙希は、いささかの躊躇も見せずにそこに足をかけた。
「……全く躊躇わないのね」
「空也を助けられる可能性があるなら賭けるだけ。それに——」
沙希が頬を緩めた。
「貴女は良い人だと思うから」
「っ——」
クロノスは息を呑んだ。自分がだらしない表情を浮かべていると自覚する。
「……それを言うなら、私は良い人ではなく良い神よ」
善神、と沙希が呟いた。
「そう。私は善神。それじゃあ、やるわよ」
クロノスは魔法陣に触れた。
「頑張れ、沙希ちゃん」
沙希が大きく頷いた。ありがとう、とその口が動く。
クロノスは、魔法陣に魔力を流し込んだ。沙希の身体が光に包まれ、そしてふっと消えた。
「ふうー……」
クロノスは身体を地面に投げ出した。
「次は、誰がクロノスになるのかね……」
それが、彼女が残した最後の言葉だった。
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そんな何もないに等しい空間に、突如として一人の人間が出現した。歩いてきたのでも舞い降りてきたのでもない。文字通り、突然そこに現れたのだ。
その人間は、黄色い髪を持つ華奢な少女だった。
少女を見て、椅子に座っていた女は嘆息を吐いた。
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その少女、沙希は間もなくして目を覚ました。
起き上がった沙希は、二、三度目を擦った後、
「えっ?」
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「やあ、早坂沙希ちゃん」
女は手を振った。
沙希が近づいてくる。一定の距離を置いて、彼女は足を止めた。
「貴女は誰? ここは……」
沙希が油断なく辺りを見回す。警戒されているようだ。
当たり前か、と女は思った。こんな現世ではあり得ない空間で、自分の名前が知られている状況だ。警戒するなというほうが無理な話だろう。
女は、ひとまずは沙希の警戒を解くのを諦めた。
「ここはそうね……一応、間と呼ばれているわ」
間、と沙希が呟いた。
「そう。神と人の、ね」
「……神?」
沙希は眉を顰めた。
「ええ」
女は頷き、自らの胸に手を当てた。
「そして私が、時の神クロノスよ……と言っても、信じられないでしょうけど」
「そうですね」
目の前の人物が神を名乗っているのに、沙希は淡々と頷いた。
やはりこの子は面白いな、と女、——クロノスは思った。
「まあ、普通はそうよね。だから、今から私が時間を操る神だっていうことを証明するわ」
「どうやって?」
「私はすべての生き物の過去を見ることができる。沙希ちゃんしか知らないはずの出来事をいくらでも列挙できるわ」
「なるほど……」
沙希が顎に手を当てた。彼女はそう長くは考えなかった。
「……じゃあ、どうぞ」
「ありがと」
クロノスはウインクをした。
「じゃあ、まず最初はジャブから。貴女、三日前に迷子の男の子を助けてあげたでしょ」
「はい」
沙希は特に表情を変えない。
「じゃあ二つ目。五日前、貴女はメイド服に水をこぼして頑張って拭き取っていたわね?」
沙希の瞳が揺れた。はい、と彼女は頷いた。
今の情報は、沙希が誰にも言っていないし、気づかれてもいないものだ。動揺するのは当然だろう。
「まだまだあるわよー」
クロノスは片っ端から沙希しか知らないであろう出来事を挙げていった。
「一週間前には花瓶を落としそうになって間一髪でキャッチしていたし、机の奥には友達からもらったエッチな本を隠してあるし、一ヶ月前には一人で入ったお店で間違えて辛いもの頼んじゃって涙目になっていたし……それに」
クロノスは沙希を見据えた。
「今まで何回か死に戻りもしているわね」
「なっ……⁉︎」
沙希は目を見開いたまま固まった。彼女は目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をした。
もう一度開かれた彼女の目には、覚悟の光が灯っていた。
「信じてくれたみたいね」
「……貴女が時の神なのかはわからない。けど、私の想像を超えた能力を持っているのは確か」
「その認識で良いわ」
クロノスは親指を立てた。
「じゃあ、本題ね」
「本題?」
「ええ。今がどういう状況なのか、そして貴女の今後をどうするのか、という話よ」
沙希の表情が引きしまる。
「なぜ貴女がこんなところに連れてこられたのか。それは端的に言ってしまえば、貴女がルール違反を犯したからよ」
「ルール……違反?」
「そう。同じ出来事では一度しか死に戻ってはいけない、というルールを、貴女は破ってしまった」
「なっ……⁉︎」
沙希は絶句した。しかし、その時間は長くはなかった。
彼女は唇を噛み、そうですよね、と呟いた。
「死に戻りなんて理から外れた能力が、何の制限もなしに使えるはずがないっ……」
後悔の念がひしひしと伝わってくる。
そう。今の状況は、沙希が己すら把握できていない死に戻りの能力に頼ったせいで生じたものだ。
しかし、それも仕方ないだろう、というのがクロノスの考えだった。
自分のせいで空也が死んだと思っている沙希が、彼を助けようと死に戻りの能力に賭けたのは、心情的にも理屈的にも理解できる話だった。
「ということは……私には何かペナルティが与えられる、ということですか?」
「普通なら、そうね」
「えっ?」
沙希が勢いよく顔を上げた。
クロノスは沙希に微笑みかけた。
「さすがに今回の展開は厳しすぎたから、もう一度だけチャンスを与えようという話になったのよ」
「それは……神たちの話し合いで、ですか?」
「そう」
クロノスは頷いた。
「……チャンスが与えられるというのは?」
「選択肢は二つね」
クロノスは一つ目、と人差し指を立てた。
「貴女が自害する直前に生き返る。貴女の死は無かったことになり、そのまま時が進むわ」
「もう一つは?」
クロノスは中指を立てた。
「二つ目は、瀬川空也が死ぬ前に死に戻りをする」
「それで——」
「最後まで聞いて」
口を挟もうとした沙希を、クロノスは手で制した。
「今のだけを聞いたら貴女は後者を選ぶでしょうね。けど、後者にはそれ相応のリスクがあるわ。今回はイレギュラーな死に戻りだから、うまくターニングポイントまで戻れるかわからないの。彼が死ぬ前なのは保証するけど、最悪彼が息絶える一秒前に戻る可能性もあるわ。それに……もう、死に戻りが使えなくなるのよ」
「なるほど。リスクはそれだけですか?」
「えっ? ええ」
沙希の軽い口調に、クロノスは戸惑いながらも頷いた。
それなら、と沙希は口元を緩めた。
「選択肢は、後者一択です」
「……本当に良いの? 彼は救えず、貴女や仲間が新たに死ぬ可能性だってあるのよ? それに、前者を選んでおけば、今まで通り死に戻りもできるわ」
「構いません。この命は空也が繋いでくれたもの。彼が生き残る可能性があるならそれに賭けるのは当然です。それに、先の展開がわかっている以上、仲間を死なせるようなドジはしませんから」
沙希は何の迷いもなく断言した。
クロノスは言葉に詰まってしまった。沙希の真っ直ぐさが、クロノスには眩しかった。
「……わかったわ」
クロノスは、いつの間にか詰めていた息を吐きつつ頷いた。
「それじゃあ、今から描く魔法陣の上に乗って」
「はい」
クロノスは素早く魔法陣を描き上げた。
沙希は、いささかの躊躇も見せずにそこに足をかけた。
「……全く躊躇わないのね」
「空也を助けられる可能性があるなら賭けるだけ。それに——」
沙希が頬を緩めた。
「貴女は良い人だと思うから」
「っ——」
クロノスは息を呑んだ。自分がだらしない表情を浮かべていると自覚する。
「……それを言うなら、私は良い人ではなく良い神よ」
善神、と沙希が呟いた。
「そう。私は善神。それじゃあ、やるわよ」
クロノスは魔法陣に触れた。
「頑張れ、沙希ちゃん」
沙希が大きく頷いた。ありがとう、とその口が動く。
クロノスは、魔法陣に魔力を流し込んだ。沙希の身体が光に包まれ、そしてふっと消えた。
「ふうー……」
クロノスは身体を地面に投げ出した。
「次は、誰がクロノスになるのかね……」
それが、彼女が残した最後の言葉だった。
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