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第二章
第十九話 襲撃
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「ちょっと瀬川君、本当なの⁉︎ 九条家が襲われているって——」
ミサは隣を走る少年に大声で問いかけた。
「本当だよ。さっき【索敵】したから」
有効範囲広すぎるでしょ、と思ったが、ミサは口にはしなかった。
「……状況は?」
代わりに、短い問いを投げかける。
空也は意外そうな表情を浮かべたあと、それに答えた。
「かなり悪い。複数に襲撃されているみたいで、一人厄介そうな魔法師がいる——っ!」
空也が息を呑んだ。
そして、無言で速度を上げる。
「どうしたの⁉︎」
ミサの問いにも空也は答えなかった。
そして、全速力で九条家の敷地に戻った二人の視界に真っ先に映ったのは——、
「嘘……」
首をはねられた、沙希の死体だった。
◇ ◇ ◇
——時は少し遡り、空也たちが王宮へ向かってからいくばくかが経過したころ。
「裁判……」
掃除の手を止め、沙希は視線を王宮のそびえ立つ方向へ向けた。
本音を言えば、沙希も裁判に行きたかった。しかし、現実的にそれはできない。自分を拾ってくれた九条家には返しきれないほどの恩義を感じている。留守を任されたなら、放り出すわけにはいかない。
視線を王宮から逸らして、沙希は掃除を再開しようとした。
「沙希ー」
近くにいたヒナが話しかけてきたため、沙希は手を止めた。
「何?」
「見てて」
ヒナが自身の脇の下に手のひらを当てた。
「私、脇でオナラの音出せるんだよっ」
満面の笑みで音を鳴らすヒナを無視して、沙希は掃除を再開した。
「ねえ、無視しないで——」
「何をしておるのですかな?」
軽快なリズムで音を出していたヒナが、ピタリと動きを止めた。
「さ、佐々木さん……」
「馬鹿なことはしていないで、仕事をしていただかないと困りますな、ヒナ殿」
「はーい」
ヒナがすいません、と頭を掻いた。
「副隊長!」
背後から切羽詰まった声が聞こえた。
振り返ると、護衛隊の一人が息を切らせて走ってきた。
「どうしたの?」
沙希は掃除の手を止めた。沙希のことを「メイド」としてではなく「九条家護衛隊副隊長」として扱ったということは、不測の事態が起きたということだろう。
果たして、沙希のその勘は当たっていた。
「結界が……外の結界が破壊された!」
「っ!」
沙希は息を呑んだ。外の結界とは、九条家の敷地の周囲に張り巡らされた外部からの侵入を防ぐ結界だ。それが壊されたということは、招かれざる者が侵入したということ。
「ヒナ」
「うん——【索敵】」
ヒナが目を閉じた。
「……襲撃者は二人。いずれも正門から侵入してきている。護衛隊が戦闘を開始しているけど、押されているみたい」
「わかった」
沙希は頷いた。
「佐々木さん、副隊長」
複数人の護衛を連れ、一人の男が現れた。防御魔法が得意な八城だ。
「襲撃者は二人組。そいつらは私が相手をします。佐々木さんは総指揮、八城さんは結界で奥様とメイドの皆を守ってください……万が一のことがあれば、マニュアル通りに」
「わかりました。お気をつけて」
「お気をつけて、副隊長」
「気をつけてね、沙希!」
佐々木と八城、そしてヒナからの激励に一礼し、沙希は窓から飛び降りた。
正門から少し内側に入ったところで戦闘は繰り広げられていた。地面には護衛服を着た者たちが転がっており、すでに立っているのは半数もいない。
「下がって」
沙希は【魔弾】を襲撃者の二人めがけて雨のように降らせた。
「おおっと!」
襲撃者がそれを防いでいる間に、護衛隊の前に立つ。
「ここから離れて、怪我人の治療を」
「は、はいっ」
「ご武運を!」
足音が遠ざかるのを聞きながら、沙希は目の前の二人を見据えた。
「……どうして見逃した?」
「あんな雑魚ども、殺す価値もねえよ」
答えたのは男の方だ。
「何が目的?」
「お前、早坂沙希だろう? お前を殺すのが――」
男が体勢を低くする。女は右手を前に突き出した。
「俺たちの目的さ!」
女から氷属性魔法【氷刃】——ブーメランの形をした氷の刃——が放たれる。それを処理する沙希のもとに、男が剣を片手に突っ込んできた。
常人に比べれば早いが、沙希からしてみれば十分に対応可能な速さだ。ギリギリまで待ってから【身体強化】を発動させ、沙希は最速で動いて男の背後を取った。
「シュウ、後ろだっ」
「おおっと!」
しかし、女のかけ声により男――どうやらシュウというらしい――は間一髪で沙希の【魔弾】をかわした。地面に小さなクレーターができ上がる。
「ひゅうー……すげえ威力だな。助かったぜ、ミキ」
「ああ」
シュウと女、ミキが拳を交わした。
◇ ◇ ◇
攻防は膠着状態になっていた。
「ちっ」
ミキの魔法を【魔の結界】で防ぎ、沙希は舌打ちした。
感触としてシュウという男もミキという女も単体の実力は脅威になるほどではないのだが、連携面で優れているため致命傷を与えられないのだ。
顎を流れる汗をぬぐう。
「おっ、嬢ちゃんお疲れか?」
挑発してくるシュウを、沙希はただ見据えた。
「シュウ。そいつは手ごわい。油断するなよ」
「わーっているよ……っと」
沙希の【身体強化】を使った奇襲にもシュウはしっかりと対応してくる。態度はへらへらしつつも、高い集中力を保っているようだ。
沙希とシュウが睨み合うや否や、ミキから【氷刃】が飛んでくる。
それを避けながら、沙希は心の中で首を捻った。
九条家への刺客としてはいささかお粗末だし、佐々木たちから何の合図もないということは、彼らは襲撃されていないということ。それなのに目の前の二人組は全く焦っていない。
沙希と二人の戦闘音は屋敷外にも聞こえている。もうすぐ国防軍も駆けつけるはずだ。
――その沙希の考えは、致命的にお粗末なものだった。
彼女は様子見などせず、すぐにでも二人組を始末するべきだったのだ。
沙希の頭上で何かが光った。
「【閃光】……?」
沙希は首を傾げた。九条家の間では、光属性魔法【閃光】はメッセンジャーとしての役割を担っていないはずだが。
「おっ、終わったか」
シュウがニヤリと笑った。
「……どういうこと?」
「嬢ちゃん。お前って意外と馬鹿だったんだな」
鼻で笑うシュウに、沙希は眉を顰めた。
「今のは俺たちの合図――お前以外の戦力の殲滅が完了したっていうな」
「なっ……!」
護衛の人数は揃っていたし、ヒナの【索敵】は沙希と比べ物にならないほど精度が高い。
たとえSランク冒険者のミサでも、警戒しているヒナに全く気づかれずに九条家の敷地内に侵入するのは至難の業だ。
それに、いざとなれば彼らにも逃げる手段は残っていたはずだ。リスクは大きい手だが、佐々木がその判断を誤るはずもない。
「嘘だと思うなら、今の【閃光】はどう説明するよ?」
「……っ」
頭ではあり得ないと結論づけていても、シュウのもっともな指摘に、沙希は反論することができなかった。
反論できない代わりに、魔法を放った。
「【光の咆哮】!」
無数の光の槍がシュウとミキに降り注ぐ。
土煙が上がる中、沙希は二人がどうなったのかを確認もせずに、一目散に皆がいるはずのホールを目指した。
「なっ……!」
その道中で思わず足を止め、沙希は驚愕の声を上げた。
シュウやミキと交戦していた者たち、そして、屋敷の各所に配置していた護衛たちが一様に地面に転がっており、地面に血溜まりができていた。
沙希の中を悪寒が走る。
沙希は首を横に振ると、再び駆け出した。
ホールまでの道も、護衛の者たちは全員が倒されていた。
「皆……!」
沙希はホールにつながる扉を開け――絶句した。
真っ先に沙希の視界に飛び込んできたのは、首から大量に出血をしている美穂と佐々木の姿だった。
ミサは隣を走る少年に大声で問いかけた。
「本当だよ。さっき【索敵】したから」
有効範囲広すぎるでしょ、と思ったが、ミサは口にはしなかった。
「……状況は?」
代わりに、短い問いを投げかける。
空也は意外そうな表情を浮かべたあと、それに答えた。
「かなり悪い。複数に襲撃されているみたいで、一人厄介そうな魔法師がいる——っ!」
空也が息を呑んだ。
そして、無言で速度を上げる。
「どうしたの⁉︎」
ミサの問いにも空也は答えなかった。
そして、全速力で九条家の敷地に戻った二人の視界に真っ先に映ったのは——、
「嘘……」
首をはねられた、沙希の死体だった。
◇ ◇ ◇
——時は少し遡り、空也たちが王宮へ向かってからいくばくかが経過したころ。
「裁判……」
掃除の手を止め、沙希は視線を王宮のそびえ立つ方向へ向けた。
本音を言えば、沙希も裁判に行きたかった。しかし、現実的にそれはできない。自分を拾ってくれた九条家には返しきれないほどの恩義を感じている。留守を任されたなら、放り出すわけにはいかない。
視線を王宮から逸らして、沙希は掃除を再開しようとした。
「沙希ー」
近くにいたヒナが話しかけてきたため、沙希は手を止めた。
「何?」
「見てて」
ヒナが自身の脇の下に手のひらを当てた。
「私、脇でオナラの音出せるんだよっ」
満面の笑みで音を鳴らすヒナを無視して、沙希は掃除を再開した。
「ねえ、無視しないで——」
「何をしておるのですかな?」
軽快なリズムで音を出していたヒナが、ピタリと動きを止めた。
「さ、佐々木さん……」
「馬鹿なことはしていないで、仕事をしていただかないと困りますな、ヒナ殿」
「はーい」
ヒナがすいません、と頭を掻いた。
「副隊長!」
背後から切羽詰まった声が聞こえた。
振り返ると、護衛隊の一人が息を切らせて走ってきた。
「どうしたの?」
沙希は掃除の手を止めた。沙希のことを「メイド」としてではなく「九条家護衛隊副隊長」として扱ったということは、不測の事態が起きたということだろう。
果たして、沙希のその勘は当たっていた。
「結界が……外の結界が破壊された!」
「っ!」
沙希は息を呑んだ。外の結界とは、九条家の敷地の周囲に張り巡らされた外部からの侵入を防ぐ結界だ。それが壊されたということは、招かれざる者が侵入したということ。
「ヒナ」
「うん——【索敵】」
ヒナが目を閉じた。
「……襲撃者は二人。いずれも正門から侵入してきている。護衛隊が戦闘を開始しているけど、押されているみたい」
「わかった」
沙希は頷いた。
「佐々木さん、副隊長」
複数人の護衛を連れ、一人の男が現れた。防御魔法が得意な八城だ。
「襲撃者は二人組。そいつらは私が相手をします。佐々木さんは総指揮、八城さんは結界で奥様とメイドの皆を守ってください……万が一のことがあれば、マニュアル通りに」
「わかりました。お気をつけて」
「お気をつけて、副隊長」
「気をつけてね、沙希!」
佐々木と八城、そしてヒナからの激励に一礼し、沙希は窓から飛び降りた。
正門から少し内側に入ったところで戦闘は繰り広げられていた。地面には護衛服を着た者たちが転がっており、すでに立っているのは半数もいない。
「下がって」
沙希は【魔弾】を襲撃者の二人めがけて雨のように降らせた。
「おおっと!」
襲撃者がそれを防いでいる間に、護衛隊の前に立つ。
「ここから離れて、怪我人の治療を」
「は、はいっ」
「ご武運を!」
足音が遠ざかるのを聞きながら、沙希は目の前の二人を見据えた。
「……どうして見逃した?」
「あんな雑魚ども、殺す価値もねえよ」
答えたのは男の方だ。
「何が目的?」
「お前、早坂沙希だろう? お前を殺すのが――」
男が体勢を低くする。女は右手を前に突き出した。
「俺たちの目的さ!」
女から氷属性魔法【氷刃】——ブーメランの形をした氷の刃——が放たれる。それを処理する沙希のもとに、男が剣を片手に突っ込んできた。
常人に比べれば早いが、沙希からしてみれば十分に対応可能な速さだ。ギリギリまで待ってから【身体強化】を発動させ、沙希は最速で動いて男の背後を取った。
「シュウ、後ろだっ」
「おおっと!」
しかし、女のかけ声により男――どうやらシュウというらしい――は間一髪で沙希の【魔弾】をかわした。地面に小さなクレーターができ上がる。
「ひゅうー……すげえ威力だな。助かったぜ、ミキ」
「ああ」
シュウと女、ミキが拳を交わした。
◇ ◇ ◇
攻防は膠着状態になっていた。
「ちっ」
ミキの魔法を【魔の結界】で防ぎ、沙希は舌打ちした。
感触としてシュウという男もミキという女も単体の実力は脅威になるほどではないのだが、連携面で優れているため致命傷を与えられないのだ。
顎を流れる汗をぬぐう。
「おっ、嬢ちゃんお疲れか?」
挑発してくるシュウを、沙希はただ見据えた。
「シュウ。そいつは手ごわい。油断するなよ」
「わーっているよ……っと」
沙希の【身体強化】を使った奇襲にもシュウはしっかりと対応してくる。態度はへらへらしつつも、高い集中力を保っているようだ。
沙希とシュウが睨み合うや否や、ミキから【氷刃】が飛んでくる。
それを避けながら、沙希は心の中で首を捻った。
九条家への刺客としてはいささかお粗末だし、佐々木たちから何の合図もないということは、彼らは襲撃されていないということ。それなのに目の前の二人組は全く焦っていない。
沙希と二人の戦闘音は屋敷外にも聞こえている。もうすぐ国防軍も駆けつけるはずだ。
――その沙希の考えは、致命的にお粗末なものだった。
彼女は様子見などせず、すぐにでも二人組を始末するべきだったのだ。
沙希の頭上で何かが光った。
「【閃光】……?」
沙希は首を傾げた。九条家の間では、光属性魔法【閃光】はメッセンジャーとしての役割を担っていないはずだが。
「おっ、終わったか」
シュウがニヤリと笑った。
「……どういうこと?」
「嬢ちゃん。お前って意外と馬鹿だったんだな」
鼻で笑うシュウに、沙希は眉を顰めた。
「今のは俺たちの合図――お前以外の戦力の殲滅が完了したっていうな」
「なっ……!」
護衛の人数は揃っていたし、ヒナの【索敵】は沙希と比べ物にならないほど精度が高い。
たとえSランク冒険者のミサでも、警戒しているヒナに全く気づかれずに九条家の敷地内に侵入するのは至難の業だ。
それに、いざとなれば彼らにも逃げる手段は残っていたはずだ。リスクは大きい手だが、佐々木がその判断を誤るはずもない。
「嘘だと思うなら、今の【閃光】はどう説明するよ?」
「……っ」
頭ではあり得ないと結論づけていても、シュウのもっともな指摘に、沙希は反論することができなかった。
反論できない代わりに、魔法を放った。
「【光の咆哮】!」
無数の光の槍がシュウとミキに降り注ぐ。
土煙が上がる中、沙希は二人がどうなったのかを確認もせずに、一目散に皆がいるはずのホールを目指した。
「なっ……!」
その道中で思わず足を止め、沙希は驚愕の声を上げた。
シュウやミキと交戦していた者たち、そして、屋敷の各所に配置していた護衛たちが一様に地面に転がっており、地面に血溜まりができていた。
沙希の中を悪寒が走る。
沙希は首を横に振ると、再び駆け出した。
ホールまでの道も、護衛の者たちは全員が倒されていた。
「皆……!」
沙希はホールにつながる扉を開け――絶句した。
真っ先に沙希の視界に飛び込んできたのは、首から大量に出血をしている美穂と佐々木の姿だった。
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