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第20話 彼女の性欲事情
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「悠真君、頑張ってください!」
風呂上がり、楓は一転して教育ママへと変貌を遂げた。
休憩なんていらないとばかりに勉強しろと迫ってくるのだ。
本当の親に言われたら煩わしく感じてしまうだろうが、俺との時間を減らしたくないがゆえの行動だとわかっているので気持ちよく勉強できた。
途中からはゾーンに入ったかのようにひたすら勉強に没頭していた。正直、楓のことすら頭から抜けていたくらいだ。
(結構やってたな……ん?)
ふと集中が途切れたとき、楓の様子がおかしいことに気づいた。
ペンを握って机に向かってこそいるが、集中できていないようでチラチラと視線を送ってくる。なんか変だな。
「楓、どうした? わからないところでもあったか?」
「いえ、それは大丈夫です。ただ……」
楓が下を向いて指先をいじいじと遊ばせた。何か言いたいことがあるみたいだな。
「ただ?」
先を促すと、おずおずと上目遣いで見上げてきて、
「自分から勉強勉強と言っておいてあれなんですけど……その、もう少しだけか、構ってほしいというか」
「……はぁ」
「っ……」
思わずため息を漏らすと、楓がビクッと体を震わせた。
彼女は罪悪感を浮かべてうつむいた。
「す、すみませんっ。しっかり勉強するって約束したのに——」
「ちげえよ」
自分を落ち着かせるために仕方なかったとはいえ、ため息は良くなかったな。
すっかり縮こまってしまっている楓の体を抱きしめ、その耳元に囁く。
「可愛すぎるっつーの」
「っ……!」
楓の肩がビクッと跳ねた。
先ほどと反応こそ同じでも意味合いが違うことは、すっかり赤らめてしまった顔を見れば明らかだった。
楓の顔を覗き込み、優しく唇を押し当てる。離れると、今度は彼女から追いかけてきた。
……幸せだな。
何度経験しても、楓からキスをしてくれるとどうしようもないほどの幸福感が込み上げてくるのは俺が心底惚れてる証拠か。
何度か触れるだけのキスをして満足したのか、楓はおずおずと俺の背中に手を回して体重を預けてきた。
思わずホッと息を吐いてしまった。
向こうからハグをしてくれているのだ。当然胸は高鳴るし、彼女の体の女性らしい柔らかさや体温を肌で感じ、甘い匂いに鼻腔をくすぐられれば欲も掻き立てられる。
しかし、特に交わった後のスキンシップでは、興奮以上に安らぎで胸が満たされるのだ。
「楓。そういうことはしねえから、こういうスキンシップは時々してもいいか?」
「は、はいっ、それはもう全然、というよりこちらからお願いしたいというかっ……」
「そうか。ありがとう」
華奢な体をギュッと抱きしめた。
赤面しつつも一生懸命自分の想いを伝えてくれる楓が愛おしくてたまらなかった。
安らぎを感じているのは楓もそうだったのだろう。
頬や耳は桜色に染まっていたが、俺の胸に顔を押し当てて瞳を閉じている彼女の表情は、安堵を全面に押し出した緩み切ったものだった。
しばらくの間、無言のまま体を密着させてお互いの温もりを味わっていた。
「悠真君——」
さすがにそろそろ勉強しないとなと思っていると、楓が俺の服をキュッとつかんだ。
先程までとは打って変わった真剣な表情だった。
「どうした?」
「その、私だって毎回シたいわけではないんです。ただ、悠真君と触れ合ってると自然とそういう気分になってしまうだけで……こうしているだけでも満足ですからっ」
肉体的快楽だけを求めているわけではないと言いたいのだろう。
楓なりに、すぐに体の関係を求めてしまうことに悩んでいるようだ。
相変わらず男女逆なんだよな、というツッコミはこの際放棄しよう。
今更だし、彼女の不安を取り除くほうが先決だ。
「大丈夫。スキンシップで満足してくれてるのは、楓のゆるゆるの顔を見ればわかるからさ」
「むぐっ」
楓の両頬をぷにーっとつまんで引っ張ってやると、可愛い声を出してくれた。
「楓、一回ハグしてるときとかの自分の顔見てみるか? 炎天下に外で放置されているアイスくらいは溶けきってるぞ」
「そ、そんなことありませんもん!」
楓がそっぽを向こうとするが、俺は彼女のモチモチの頬を摘んだまま離さなかった。伸ばしたり縮めたりしてみる。
「マジでやわらけえよな、楓のほっぺ」
華奢というよりもはやガリガリなのになんで楓の体ってどこもかしこもこんなに手触りいいんだろうな。
まあ、普通に女子だからだろうけど。
十分にその感触を堪能してから手を離した。頬は赤くなっていた。
ただぷにぷにしていただけなので、赤いのは引っ張ったせいではないだろうな。
「楓、頬赤いぞ? 大丈夫か?」
「ゆ、悠真君が引っ張るからです!」
楓がうぅ、とうめきながら胸を叩いてくる。彼女自身も引っ張られたせいでないことは自覚しているようだ。
庇護欲をそそられた。自然と口元が緩んでしまい、さらに叩かれる羽目になった。
まあ、俺の胸に込み上げてきたのは怒りではなく愛おしさだったが。
◇ ◇ ◇
四日間で行われた定期テストは、同じく四日かけて全教科が帰ってきた。
学校帰り、俺たちは楓の家でお互いの成績表を見せ合っていた。
前回よりも俺は一つ、楓は七つ順位を上げた。
「これで悠真君との時間も減らなされなくて済みますね!」
楓が俺の成績表を片手に、嬉しそうに笑った。
愛おしさと罪悪感が同時に込み上げてくる。素直に謝罪しておこう。
「悪い。成績が落ちたら楓と過ごす時間が減っちゃうかもっていうの、嘘なんだ」
「えっ? なんでそんな嘘吐いたんですか?」
「最初はただの冗談だったけど、楓の暴走を止めれるかなと思って」
「そ、そんな節操なしじゃありません!」
言外に楓の性欲の強さを指摘してやると、彼女は桜色に染まった頬をぷくっと膨らませた。
俺もただ恥ずかしがる姿を見たくてイジったわけではない。
いや、そういうときも多々あるのは認めるが、今回はれっきとした証拠があるのだ。
「でも楓、何回かスキンシップの最中に俺のモノさりげなく触ってたよな?」
「なっ……!」
楓がバレていたのか、とでも言いたげな驚嘆の表情を浮かべた。
淡かった頬の色がどんどん濃くなっていく。
「あれは暴走しかかってただろ?」
「だ、だって悠真君がおっきくしてるし、くっついてるとどうしても当たるのでからつい気になってしまうというかっ……ま、毎回勃ってる悠真君が悪いんです!」
「そりゃ仕方ねえだろ。可愛い彼女とハグやらキスやらしてたら男はそうなっちゃうんだよ」
「そ、そうかもしれないですけどっ……」
彼女は赤くなった顔を見られないように膝を抱えつつ、拗ねたような口調で、
「でも、そういう悠真君こそ三回出すまでテスト直前なの忘れてたときあったじゃないですか」
「まあ、さすがに大幅に下がったら冗談じゃすまなかったかもしれねえし、とりあえずはお互い成績上がったことを喜ぼうぜ」
「あっ、誤魔化しました!」
楓がビシッと指を突きつけてくる。
その腕を掴んで引き寄せ、腕の中に閉じ込める。
「……悠真君。イチャイチャしていれば機嫌治るとか思ってませんか?」
「違うのか?」
「治りますけどっ、なんか悔しいです!」
「わっ」
楓が布団に押し倒してきた。
ちょうど俺の下腹部にまたがっているので、上向きになっているムスコを感じ取ったのだろう。妖艶に笑って股間に手を伸ばしてきた。
「今はもう、我慢する必要はないですよね?」
「もちろん」
背中に手を回して抱き寄せ、口づけを交わす。
すかさず舌を侵入させた。ズボンの上からさすられているお返しに、こちらはしっかりと膨らみのある臀部を手のひらで包み込む。
「んっ……」
嬌声を漏らす楓の瞳がとろんとしてきた。
すっかりそういう気分になっている証拠だ。
お互いの予定が合わず、テストが終わった日以降は体を重ねていなかった。
たった数日ではあるが、平均的な男子高校生と旺盛な女子高校生のカップルには少々長すぎる空白だった。
俺らはその間に溜まったものを余すことなく吐き出した。
実際に吐き出すのは俺だが、それ以上に楓からぶつけられて俺のほうが先にバテてしまったのはもはや言うまでもないことだろう。
風呂上がり、楓は一転して教育ママへと変貌を遂げた。
休憩なんていらないとばかりに勉強しろと迫ってくるのだ。
本当の親に言われたら煩わしく感じてしまうだろうが、俺との時間を減らしたくないがゆえの行動だとわかっているので気持ちよく勉強できた。
途中からはゾーンに入ったかのようにひたすら勉強に没頭していた。正直、楓のことすら頭から抜けていたくらいだ。
(結構やってたな……ん?)
ふと集中が途切れたとき、楓の様子がおかしいことに気づいた。
ペンを握って机に向かってこそいるが、集中できていないようでチラチラと視線を送ってくる。なんか変だな。
「楓、どうした? わからないところでもあったか?」
「いえ、それは大丈夫です。ただ……」
楓が下を向いて指先をいじいじと遊ばせた。何か言いたいことがあるみたいだな。
「ただ?」
先を促すと、おずおずと上目遣いで見上げてきて、
「自分から勉強勉強と言っておいてあれなんですけど……その、もう少しだけか、構ってほしいというか」
「……はぁ」
「っ……」
思わずため息を漏らすと、楓がビクッと体を震わせた。
彼女は罪悪感を浮かべてうつむいた。
「す、すみませんっ。しっかり勉強するって約束したのに——」
「ちげえよ」
自分を落ち着かせるために仕方なかったとはいえ、ため息は良くなかったな。
すっかり縮こまってしまっている楓の体を抱きしめ、その耳元に囁く。
「可愛すぎるっつーの」
「っ……!」
楓の肩がビクッと跳ねた。
先ほどと反応こそ同じでも意味合いが違うことは、すっかり赤らめてしまった顔を見れば明らかだった。
楓の顔を覗き込み、優しく唇を押し当てる。離れると、今度は彼女から追いかけてきた。
……幸せだな。
何度経験しても、楓からキスをしてくれるとどうしようもないほどの幸福感が込み上げてくるのは俺が心底惚れてる証拠か。
何度か触れるだけのキスをして満足したのか、楓はおずおずと俺の背中に手を回して体重を預けてきた。
思わずホッと息を吐いてしまった。
向こうからハグをしてくれているのだ。当然胸は高鳴るし、彼女の体の女性らしい柔らかさや体温を肌で感じ、甘い匂いに鼻腔をくすぐられれば欲も掻き立てられる。
しかし、特に交わった後のスキンシップでは、興奮以上に安らぎで胸が満たされるのだ。
「楓。そういうことはしねえから、こういうスキンシップは時々してもいいか?」
「は、はいっ、それはもう全然、というよりこちらからお願いしたいというかっ……」
「そうか。ありがとう」
華奢な体をギュッと抱きしめた。
赤面しつつも一生懸命自分の想いを伝えてくれる楓が愛おしくてたまらなかった。
安らぎを感じているのは楓もそうだったのだろう。
頬や耳は桜色に染まっていたが、俺の胸に顔を押し当てて瞳を閉じている彼女の表情は、安堵を全面に押し出した緩み切ったものだった。
しばらくの間、無言のまま体を密着させてお互いの温もりを味わっていた。
「悠真君——」
さすがにそろそろ勉強しないとなと思っていると、楓が俺の服をキュッとつかんだ。
先程までとは打って変わった真剣な表情だった。
「どうした?」
「その、私だって毎回シたいわけではないんです。ただ、悠真君と触れ合ってると自然とそういう気分になってしまうだけで……こうしているだけでも満足ですからっ」
肉体的快楽だけを求めているわけではないと言いたいのだろう。
楓なりに、すぐに体の関係を求めてしまうことに悩んでいるようだ。
相変わらず男女逆なんだよな、というツッコミはこの際放棄しよう。
今更だし、彼女の不安を取り除くほうが先決だ。
「大丈夫。スキンシップで満足してくれてるのは、楓のゆるゆるの顔を見ればわかるからさ」
「むぐっ」
楓の両頬をぷにーっとつまんで引っ張ってやると、可愛い声を出してくれた。
「楓、一回ハグしてるときとかの自分の顔見てみるか? 炎天下に外で放置されているアイスくらいは溶けきってるぞ」
「そ、そんなことありませんもん!」
楓がそっぽを向こうとするが、俺は彼女のモチモチの頬を摘んだまま離さなかった。伸ばしたり縮めたりしてみる。
「マジでやわらけえよな、楓のほっぺ」
華奢というよりもはやガリガリなのになんで楓の体ってどこもかしこもこんなに手触りいいんだろうな。
まあ、普通に女子だからだろうけど。
十分にその感触を堪能してから手を離した。頬は赤くなっていた。
ただぷにぷにしていただけなので、赤いのは引っ張ったせいではないだろうな。
「楓、頬赤いぞ? 大丈夫か?」
「ゆ、悠真君が引っ張るからです!」
楓がうぅ、とうめきながら胸を叩いてくる。彼女自身も引っ張られたせいでないことは自覚しているようだ。
庇護欲をそそられた。自然と口元が緩んでしまい、さらに叩かれる羽目になった。
まあ、俺の胸に込み上げてきたのは怒りではなく愛おしさだったが。
◇ ◇ ◇
四日間で行われた定期テストは、同じく四日かけて全教科が帰ってきた。
学校帰り、俺たちは楓の家でお互いの成績表を見せ合っていた。
前回よりも俺は一つ、楓は七つ順位を上げた。
「これで悠真君との時間も減らなされなくて済みますね!」
楓が俺の成績表を片手に、嬉しそうに笑った。
愛おしさと罪悪感が同時に込み上げてくる。素直に謝罪しておこう。
「悪い。成績が落ちたら楓と過ごす時間が減っちゃうかもっていうの、嘘なんだ」
「えっ? なんでそんな嘘吐いたんですか?」
「最初はただの冗談だったけど、楓の暴走を止めれるかなと思って」
「そ、そんな節操なしじゃありません!」
言外に楓の性欲の強さを指摘してやると、彼女は桜色に染まった頬をぷくっと膨らませた。
俺もただ恥ずかしがる姿を見たくてイジったわけではない。
いや、そういうときも多々あるのは認めるが、今回はれっきとした証拠があるのだ。
「でも楓、何回かスキンシップの最中に俺のモノさりげなく触ってたよな?」
「なっ……!」
楓がバレていたのか、とでも言いたげな驚嘆の表情を浮かべた。
淡かった頬の色がどんどん濃くなっていく。
「あれは暴走しかかってただろ?」
「だ、だって悠真君がおっきくしてるし、くっついてるとどうしても当たるのでからつい気になってしまうというかっ……ま、毎回勃ってる悠真君が悪いんです!」
「そりゃ仕方ねえだろ。可愛い彼女とハグやらキスやらしてたら男はそうなっちゃうんだよ」
「そ、そうかもしれないですけどっ……」
彼女は赤くなった顔を見られないように膝を抱えつつ、拗ねたような口調で、
「でも、そういう悠真君こそ三回出すまでテスト直前なの忘れてたときあったじゃないですか」
「まあ、さすがに大幅に下がったら冗談じゃすまなかったかもしれねえし、とりあえずはお互い成績上がったことを喜ぼうぜ」
「あっ、誤魔化しました!」
楓がビシッと指を突きつけてくる。
その腕を掴んで引き寄せ、腕の中に閉じ込める。
「……悠真君。イチャイチャしていれば機嫌治るとか思ってませんか?」
「違うのか?」
「治りますけどっ、なんか悔しいです!」
「わっ」
楓が布団に押し倒してきた。
ちょうど俺の下腹部にまたがっているので、上向きになっているムスコを感じ取ったのだろう。妖艶に笑って股間に手を伸ばしてきた。
「今はもう、我慢する必要はないですよね?」
「もちろん」
背中に手を回して抱き寄せ、口づけを交わす。
すかさず舌を侵入させた。ズボンの上からさすられているお返しに、こちらはしっかりと膨らみのある臀部を手のひらで包み込む。
「んっ……」
嬌声を漏らす楓の瞳がとろんとしてきた。
すっかりそういう気分になっている証拠だ。
お互いの予定が合わず、テストが終わった日以降は体を重ねていなかった。
たった数日ではあるが、平均的な男子高校生と旺盛な女子高校生のカップルには少々長すぎる空白だった。
俺らはその間に溜まったものを余すことなく吐き出した。
実際に吐き出すのは俺だが、それ以上に楓からぶつけられて俺のほうが先にバテてしまったのはもはや言うまでもないことだろう。
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