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第8話 速水楓の想い
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「……ほ、本当にいいのか?」
「もちろんです」
悠真の問いかけに、楓は大きくうなずいた。そうでなければ、少なくとも自室には入れさせていない。
家に呼んだ時点で、一戦交えることは想定していたのだ。
「もう一回ヤったわけですしね。あっ、でも、ゴムはつけてくれると嬉しいです」
「っ……!」
悠真が目を見開いた。その表情はグラデーションのように驚きから歓喜へと移り変わった。
楓はおかしくなって笑ってしまった。
「ゴムつけてって言われて喜ぶ男の人、一条君くらいじゃないですか?」
「い、いいんだよ」
返事はぶっきらぼうだったが、悠真がなぜ喜んでいるのかはわかった。
楓は楽しくなりながら、ゴムの箱を机の引き出しから取り出そうとした。
「あっ、速水さん。ちょっと待って」
「……もしかしてシたくなくなりましたか?」
楓は悲しげに眉を伏せた。
(やっぱり私は——)
「ち、違げえよ!」
悠真の大声で、楓の思考は強制的に中断させられた。
彼は真剣な表情で、
「そうじゃなくて、その……する前に言っておきたいことがあるっつーか」
「言っておきたいこと……ですか?」
「あ、あぁ」
まさか、楓を助けたのはただの義務感で、やっぱり好きではなかったと言われるんじゃ——。
そんな不安が楓を襲ったが、すぐに違うと気づいた。
ネガティヴ思考が染みついてしまっている彼女でさえもマイナスに捉えられないほど、悠真の顔は真っ赤だった。
「めっちゃいろいろすっ飛ばした気がするけど、改めて……速水楓さん、君のことが好きです。俺と付き合ってくれませんか?」
手が差し出される。
楓はすぐにその手を握り返したかった。
しかしその前に一つだけ、どうしても聞いておかなければならないことがあった。
「……一応最後に確認しておくんですけど、本当にいいんですか?」
「何が?」
悠真がキョトンとした表情になった。
「私、少し前まで彼氏いたんですよ? 助けられたからと言ってすぐに乗り換える女、信用なくないですか?」
楓はとっくに悠真のことを好きになっていた。
にも関わらず、ベッドには誘えても想いを伝えられていなかった理由の一つがそれだった。
別れたばかりなのにすぐに新しい男に言い寄るのは、軽い女だと思われそうで嫌だったのだ。
単純に、これまで受けてきた酷い扱いの数々のせいで、未だ自分が好かれているという自信が持てないでいるというのもある——というよりそれが想いを秘めたままでいる一番の理由ではあったが。
「そんなことねえよ」
悠真の言葉は力強かった。
「あんなやつ忘れて正解だし、別れてもすぐに別の人を好きになっちゃいけないなんてルールはねえだろ」
「それはまあ、そうですけど」
「速水さんがあいつのことを忘れて誰かを好きになって、それが俺だっていうならそれほど嬉しいことはねえよ」
「……本当に稀有な人ですね。私なんかをそこまで好きになってくれるなんてっ……」
楓の目の奥がじんわりと熱くなった。
下を向いて唇をかむ。涙が溢れそうだった。
悠真の手が楓のそれを包み込んだ。温かかった。
彼は楓の顔を覗き込み、
「その私なんかってやめてくれ。速水さんは心優しくて気遣いができて可愛くて、誰よりも魅力的な人なんだからさ」
「っ……一条君!」
「わっ⁉︎」
楓は悠真に飛びついた。涙が一筋、頬を伝った。
もう限界だった。
「大好きです……!」
何とか想いを絞り出した後、楓は大声をあげて泣きじゃくった。
◇ ◇ ◇
俺は速水さんが泣き止むまで、ゆっくりとその背中や頭を撫でていた。
自分の口元がニヤけているのがわかる。
彼女のこれまでの苦痛が伝わってきて胸が苦しかったが、同等かそれ以上に俺にすがって泣いてくれていることが、そして何より大好きと言われたことが嬉しかった。
少し時間が経つと、頭が冷えてきた。
先程の自分の言葉がリフレインされる。
……待って。俺めちゃくちゃ恥ずかしいこと口走ってたくね?
「っ……!」
今更ながらにめちゃくちゃ恥ずかしくなった。
頬に熱が集まるのがわかるが、幸いなことにそれが引くまで速水さんが顔を上げることはなかった。
「……一条君が」
泣き止んだ後、速水さんが胸に顔を埋めたままポツリと言った。
「何?」
「一条君の想いを疑うつもりはありませんし、魅力的だと言ってたのもすごく嬉しかったです。でも、どうしても今すぐには自分が魅力のある女だって思えません」
「……あぁ」
それは仕方ないだろうな。
これまでずっと、周囲から心ない誹謗中傷を浴びせられてきたのだから。
「だから——」
速水さんが顔を上げた。
「だから、一条君が自信をつけさせてください。私が私なんかって思わなくなるまで、何度も可愛いって、好きだよって言ってください……だめ、ですか?」
「っ……いいに決まってんだろっ」
俺は速水さんを力強く抱きしめた。
なんだ今の、可愛すぎるだろ。
……こういうことなんだな、愛おしいって。
「そりゃ、望まれなくても何回も言うよ。くどいって言われるまで言うよ」
「ふふ、ありがとうございます」
速水さんは目元を手の甲で拭った。
顔を上げ、花が咲いたように笑った。
「っ……! な、なあ速水さん」
「なんでしょう?」
「その、な、名前で呼んでもいいか?」
速水さんはわずかに目を見開いた後、とろけるような笑みを浮かべた。
「もちろんいいですよ——悠真君」
「くっ……ありがとう、楓さん」
「楓でいいですよ」
「えっ」
名前呼びだけでも恥ずかしいというのに、中学から一貫して女子のことを苗字プラスさん付けでしか呼んでこなかった俺に呼び捨ては少々、いや、かなりハードルが高い。
でも、可愛い彼女に期待するような目で見られては、応えないわけにはいかないよな。
「……楓」
「も、もう一回」
「っ……!」
もう一回ってなんだっ、尊死させる気か!
愛おしさが限界突破した結果、するりと言葉がこぼれた。
「楓、好きだ」
「っ~!」
速水さん——いや、楓が首まで真っ赤になった。
俺は思わず笑ってしまった。
「自分から所望したくせにっ……」
「ひ、一言プラスされるのは聞いてませんっ!」
「言ってないからな——うっ」
涼しげに言うと、再びイチモツをギュッと掴まれた。
「か、格好つけないでくださいっ。おっ勃たせてるくせに!」
「し、仕方ないだろっ」
「ふふっ……ねえ悠真君。どうしたいですか?」
楓が先端をにぎにぎと強弱をつけていじめてくる。
やべえ、気持ちいいっ……こんなのされて我慢できる男なんて、この世界中どこを見渡してもいるわけねえよ。
「楓と……シたいです」
「よく言えました」
「うっ……!」
楓はまるでいい子いい子するようにズボン越しに先端を撫でた後、ズボンとパンツを脱がせてきた。
いきなり入れた昨晩とは違い、手と口で奉仕してくれた。
俺はすぐに果てそうになってしまい、慌てて彼女の頭を掴んでやめさせた。
「さ、触るぞ?」
俺も下手なりに前戯もさせてもらうことにした。
胸は膨らみとも言えないほどだったが、先端はしっかり尖っていた。
数分間そこを弄った後、俺はおそるおそる下に手を伸ばした。
——クチュッ。
「あ、あれ、楓っ。これ……!」
「ふふ、家に呼んだ時点でそのつもりだったですし、悠真君とイチャイチャしたのでこうなってしまいました」
「っ——」
はにかむ楓が可愛すぎて、たまらず唇を押し付けた。
キスをしつつ、すでに濡れている秘部にそっと触れてみる。
「んっ……」
初めてで要領なんてわかるはずもなかったが、AVみたいにガシガシやらないことだけは気をつけた。
十分に液が分泌されたところで、防具を装着して挿入した。
前回とは違い、楓は「んっ、んっ……」と嬌声を上げてくれた。
演技なのか本当に感じてくれているのかはわからなかったけど、どちらにせよ嬉しかったし興奮した。
またすぐに達してしまいそうになったが、男の意地で前回と同じくらいの時間は耐えた。
とはいえそこまで長くは持たなかったが、終わったときはお互い汗だくになっていた。
「もちろんです」
悠真の問いかけに、楓は大きくうなずいた。そうでなければ、少なくとも自室には入れさせていない。
家に呼んだ時点で、一戦交えることは想定していたのだ。
「もう一回ヤったわけですしね。あっ、でも、ゴムはつけてくれると嬉しいです」
「っ……!」
悠真が目を見開いた。その表情はグラデーションのように驚きから歓喜へと移り変わった。
楓はおかしくなって笑ってしまった。
「ゴムつけてって言われて喜ぶ男の人、一条君くらいじゃないですか?」
「い、いいんだよ」
返事はぶっきらぼうだったが、悠真がなぜ喜んでいるのかはわかった。
楓は楽しくなりながら、ゴムの箱を机の引き出しから取り出そうとした。
「あっ、速水さん。ちょっと待って」
「……もしかしてシたくなくなりましたか?」
楓は悲しげに眉を伏せた。
(やっぱり私は——)
「ち、違げえよ!」
悠真の大声で、楓の思考は強制的に中断させられた。
彼は真剣な表情で、
「そうじゃなくて、その……する前に言っておきたいことがあるっつーか」
「言っておきたいこと……ですか?」
「あ、あぁ」
まさか、楓を助けたのはただの義務感で、やっぱり好きではなかったと言われるんじゃ——。
そんな不安が楓を襲ったが、すぐに違うと気づいた。
ネガティヴ思考が染みついてしまっている彼女でさえもマイナスに捉えられないほど、悠真の顔は真っ赤だった。
「めっちゃいろいろすっ飛ばした気がするけど、改めて……速水楓さん、君のことが好きです。俺と付き合ってくれませんか?」
手が差し出される。
楓はすぐにその手を握り返したかった。
しかしその前に一つだけ、どうしても聞いておかなければならないことがあった。
「……一応最後に確認しておくんですけど、本当にいいんですか?」
「何が?」
悠真がキョトンとした表情になった。
「私、少し前まで彼氏いたんですよ? 助けられたからと言ってすぐに乗り換える女、信用なくないですか?」
楓はとっくに悠真のことを好きになっていた。
にも関わらず、ベッドには誘えても想いを伝えられていなかった理由の一つがそれだった。
別れたばかりなのにすぐに新しい男に言い寄るのは、軽い女だと思われそうで嫌だったのだ。
単純に、これまで受けてきた酷い扱いの数々のせいで、未だ自分が好かれているという自信が持てないでいるというのもある——というよりそれが想いを秘めたままでいる一番の理由ではあったが。
「そんなことねえよ」
悠真の言葉は力強かった。
「あんなやつ忘れて正解だし、別れてもすぐに別の人を好きになっちゃいけないなんてルールはねえだろ」
「それはまあ、そうですけど」
「速水さんがあいつのことを忘れて誰かを好きになって、それが俺だっていうならそれほど嬉しいことはねえよ」
「……本当に稀有な人ですね。私なんかをそこまで好きになってくれるなんてっ……」
楓の目の奥がじんわりと熱くなった。
下を向いて唇をかむ。涙が溢れそうだった。
悠真の手が楓のそれを包み込んだ。温かかった。
彼は楓の顔を覗き込み、
「その私なんかってやめてくれ。速水さんは心優しくて気遣いができて可愛くて、誰よりも魅力的な人なんだからさ」
「っ……一条君!」
「わっ⁉︎」
楓は悠真に飛びついた。涙が一筋、頬を伝った。
もう限界だった。
「大好きです……!」
何とか想いを絞り出した後、楓は大声をあげて泣きじゃくった。
◇ ◇ ◇
俺は速水さんが泣き止むまで、ゆっくりとその背中や頭を撫でていた。
自分の口元がニヤけているのがわかる。
彼女のこれまでの苦痛が伝わってきて胸が苦しかったが、同等かそれ以上に俺にすがって泣いてくれていることが、そして何より大好きと言われたことが嬉しかった。
少し時間が経つと、頭が冷えてきた。
先程の自分の言葉がリフレインされる。
……待って。俺めちゃくちゃ恥ずかしいこと口走ってたくね?
「っ……!」
今更ながらにめちゃくちゃ恥ずかしくなった。
頬に熱が集まるのがわかるが、幸いなことにそれが引くまで速水さんが顔を上げることはなかった。
「……一条君が」
泣き止んだ後、速水さんが胸に顔を埋めたままポツリと言った。
「何?」
「一条君の想いを疑うつもりはありませんし、魅力的だと言ってたのもすごく嬉しかったです。でも、どうしても今すぐには自分が魅力のある女だって思えません」
「……あぁ」
それは仕方ないだろうな。
これまでずっと、周囲から心ない誹謗中傷を浴びせられてきたのだから。
「だから——」
速水さんが顔を上げた。
「だから、一条君が自信をつけさせてください。私が私なんかって思わなくなるまで、何度も可愛いって、好きだよって言ってください……だめ、ですか?」
「っ……いいに決まってんだろっ」
俺は速水さんを力強く抱きしめた。
なんだ今の、可愛すぎるだろ。
……こういうことなんだな、愛おしいって。
「そりゃ、望まれなくても何回も言うよ。くどいって言われるまで言うよ」
「ふふ、ありがとうございます」
速水さんは目元を手の甲で拭った。
顔を上げ、花が咲いたように笑った。
「っ……! な、なあ速水さん」
「なんでしょう?」
「その、な、名前で呼んでもいいか?」
速水さんはわずかに目を見開いた後、とろけるような笑みを浮かべた。
「もちろんいいですよ——悠真君」
「くっ……ありがとう、楓さん」
「楓でいいですよ」
「えっ」
名前呼びだけでも恥ずかしいというのに、中学から一貫して女子のことを苗字プラスさん付けでしか呼んでこなかった俺に呼び捨ては少々、いや、かなりハードルが高い。
でも、可愛い彼女に期待するような目で見られては、応えないわけにはいかないよな。
「……楓」
「も、もう一回」
「っ……!」
もう一回ってなんだっ、尊死させる気か!
愛おしさが限界突破した結果、するりと言葉がこぼれた。
「楓、好きだ」
「っ~!」
速水さん——いや、楓が首まで真っ赤になった。
俺は思わず笑ってしまった。
「自分から所望したくせにっ……」
「ひ、一言プラスされるのは聞いてませんっ!」
「言ってないからな——うっ」
涼しげに言うと、再びイチモツをギュッと掴まれた。
「か、格好つけないでくださいっ。おっ勃たせてるくせに!」
「し、仕方ないだろっ」
「ふふっ……ねえ悠真君。どうしたいですか?」
楓が先端をにぎにぎと強弱をつけていじめてくる。
やべえ、気持ちいいっ……こんなのされて我慢できる男なんて、この世界中どこを見渡してもいるわけねえよ。
「楓と……シたいです」
「よく言えました」
「うっ……!」
楓はまるでいい子いい子するようにズボン越しに先端を撫でた後、ズボンとパンツを脱がせてきた。
いきなり入れた昨晩とは違い、手と口で奉仕してくれた。
俺はすぐに果てそうになってしまい、慌てて彼女の頭を掴んでやめさせた。
「さ、触るぞ?」
俺も下手なりに前戯もさせてもらうことにした。
胸は膨らみとも言えないほどだったが、先端はしっかり尖っていた。
数分間そこを弄った後、俺はおそるおそる下に手を伸ばした。
——クチュッ。
「あ、あれ、楓っ。これ……!」
「ふふ、家に呼んだ時点でそのつもりだったですし、悠真君とイチャイチャしたのでこうなってしまいました」
「っ——」
はにかむ楓が可愛すぎて、たまらず唇を押し付けた。
キスをしつつ、すでに濡れている秘部にそっと触れてみる。
「んっ……」
初めてで要領なんてわかるはずもなかったが、AVみたいにガシガシやらないことだけは気をつけた。
十分に液が分泌されたところで、防具を装着して挿入した。
前回とは違い、楓は「んっ、んっ……」と嬌声を上げてくれた。
演技なのか本当に感じてくれているのかはわからなかったけど、どちらにせよ嬉しかったし興奮した。
またすぐに達してしまいそうになったが、男の意地で前回と同じくらいの時間は耐えた。
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