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~アレクディース・アメジスティー編~
【IFルート・舞台裏トーク】その1
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ルディー
「さてと、じゃあ、第一回『IFルート・舞台裏トーク』第二弾やってくぞ~。とりあえず、アレク編が終わったわけだが……」
カイン
「重い……っ、本編以上に重い事この上ねぇよっ、番犬野郎っ」
サージェスティン
「まぁ、一言で言うと、重い、かなー……。ユキちゃんの事が好きすぎて、迷走どころか、妄想大爆発でとんでもないね」
ルイヴェル
「そうか? 俺はいつも通りのアレクだと思ったが」
サージェスティン
「ルイちゃんは、物事に動じないからねー。というか、多分どうでもいいって思ってるでしょ?」
ルディー
「アレクとルイヴェルは昔からの幼馴染だからな。お互いの事をよくわかってるし、アレクが暴走したところで、大した事でもないんだろ」
カイン
「けどよ……、重さのレベルが上がってる他に、色々と笑える仕様にも染まってるだろ、番犬野郎の奴……」
サージェスティン
「あぁ、皇子君の事を乗り物扱いで連行したりとか、ユキちゃんがラディシュヴェリアの王子に触られた事を妄想過大解釈して涙した場面とか、確かに、見ていて微笑ましいようなシーンが後半に詰め込まれていたっけ」
ルイヴェル
「アレクは幸希が初恋の相手であり、初めての相手でもあるからな……。本編でも自分の恋心の扱い方に不得手なせいか、明後日の方向を向きすぎているとも言えるが」
ルディー
「まぁ、アレクだもんなぁ……。姫ちゃんが大事すぎて、守りたいって気持ちも強いが、暴走すると逆に自分が迷惑の素になるというか……、俺達の中で一番空回りキャラのポジションを確立してるとも言えるな」
カイン
「誰得でもねぇポジションだけどな……。ってか、何で俺が番犬野郎の足扱いで借り出されてんだよ! 背中に傷まで作りやがってっ」
サージェスティン
「だって皇子君……、そういうポジションでしょ?」
カイン
「んなわけねぇだろうが!! 本編でも番外編でも人を不憫ポジションに当てはめようとしやがって!! 俺の設定を一回目に穴があくまで確かめて来いよ!!」
ルイヴェル
「初期の頃のものならここにあるが……。幸希を翻弄する役どころで、魔性の美貌と謳われるその顔と自分勝手な性格で周りの者に面倒を振りまく、ろくでな」
カイン
「喧嘩売ってんのかああああああああああ!!」
ルイヴェル
「お前が確かめろと言ったから、説明してやっただけだろう? 俺達五人の中で、一番設定が破綻しているのは前からわかっていたはずだ」
カイン
「ちがああああああう!! 俺が言いたいのはそういう事じゃなくてだなあああ!! 俺は番犬野郎やテメェらからいじられるヘタレポジションじゃなくて、もっとこう、飄々としたミステリアスな色男的なキャラのは」
サージェスティン
「それ、間違いなく君だけが思ってる幻想だよ。ははっ、駄目だよー? 現実逃避しちゃ」
ルディー
「最初は確かにそんな感じのはずだったんだけどな……。ま、ウォルヴァンシアに来ちまったのが運のツキというか、皇子さん、いい感じにぶっ壊れたもんなぁ」
カイン
「心底同情したような目をすんなああああああ!!」
ルイヴェル
「悪ぶるのも限界があるという事だな。それよりも、次話からはカインのIFルート・18禁版が始まるわけだが……。カイン、喜べ。さらなる苦労がお前を待っているぞ」
カイン
「本編だけでも許容量オーバーしてんだよ……!! ラブイチャ主体のこっちでも苦労しろって、どんな拷問だよっ!! あのクソ作者!!」
サージェスティン
「皇子くーん、俺やルイちゃんを生んだような人が作者なんだよ? 根底がどんな人かなんて……、考えるまでもないでしょ」
ルディー
「だな……。ウチの作者は気に入ってるキャラほど苦労させるからなぁ。まぁ、全部が全部じゃないが、最後に待ってるラブイチャの為に頑張ろう、な?」
カイン
「くそぉぉぉ……、絶対いつかシメるっ。あの作者っ」
ルイヴェル
「本編が続く程度にしておけ。……そういえば、アレクがどこにも見当たらないな?」
ルディー
「あ~、アレクは姫ちゃんの手作りチルフェート菓子の食い過ぎでダウン中。俺達が手伝ってやるって言ったのに、全部食っちまったからなぁ……」
サージェスティン
「アレク君の場合、幸希ちゃんの作った物を食べ残すなんて事、絶対にないもんね。律儀というか、真面目すぎるというか……、あの子、人生生きにくくないかなぁ」
ルイヴェル
「昔からああいう性格だからな。自分が周りから見て面倒だと思われている性格である事には、あまり関心がないんだろう」
ルディー
「真面目なのがデフォルト状態だもんなぁ。ま、仕事もちゃんとやってるし、剣の腕も一流以上、姫ちゃんの事がなければ普通、とも言えるか」
サージェスティン
「恋は盲目とも言うしねー。きっとユキちゃんと結婚しても変わらないんだろうね」
カイン
「ユキの苦労が倍増する未来しか見えねぇけどな。って、あの番犬野郎の事はどうでもいいんだよ。ようやく次から俺のルートだからな。……本編で寸止め喰らった恨みを今度こそ」
ルディー
「皇子さん、その目はやばい。姫ちゃんが身の危険を察してマッハで逃げる不穏さ満載だ。じゃなくて、寸止めどころか、服を脱がすとこにも行き着けてないのに、何を言ってんだか」
サージェスティン
「大人の余裕がないよねー……。ねぇ、ルディー君、皇子君のルートよりも、俺のを先にやってお手本を見せた方がいいんじゃない?」
ルディー
「いや、それなら俺の方が……」
カイン
「テメェら……、邪魔したらタダじゃおかねぇからな?」
サージェスティン
「俺に一度も勝てた事もない、掠り傷さえ遠い夢の子が何を言ってるのかな?」
カイン
「ぐっ……」
ルイヴェル
「カイン、一応言っておくが……、戦闘能力の順で言えば、俺達の中で一番お前が最下位だ」
カイン
「ぐぐっ……」
ルディー
「年齢も、俺達の中で一番下だもんな」
カイン
「ぐっ……、い、一番若いって事でもあるだろうがっ。俺の方が、ユキに一番近いっつーか、対等の関係っつーか」
ルディー
「なんか、微笑ましいよな、皇子さんって」
サージェスティン
「だねー。どんなに悪態吐いてても根底が純粋っていうか」
ルイヴェル
「ユキと同様に、遊び甲斐のある奴だからな」
カイン
「おい、今なんかむかつく発言が出たぞ?」
サージェスティン
「あ、それわかるよー。反応がいちいち素直だし、俺とルイちゃんみたいな要素がないんだよね」
ルディー
(自分達の腹が洗い流せないぐらいに真っ黒だって自覚はあるのか……)
カイン
「この腹黒ドS野郎共にも試練与えろよ、苦労させろよ……っ」
ルディー
「まぁ、……なかなか難しいと思うぞ?」
カイン
「ぐっ……」
ルディー
「あ、それと、今回のアレク編で出てきたラディシュヴェリアのアルフレード王子だが、皇子さんとルイヴェルに散々な目に遭わされたせいで、暫く自分の部屋に引きこもり状態になったそうだ。可哀想になぁ」
カイン
「女の身体に触りまくった罰だろ。ざまぁみろだな」
ルディー
「とは言っても、あの王子は心の底から動物好きなだけで、姫ちゃんに対してそういうエロい意図はなかったわけなんだけどな」
ルイヴェル
「あの王子もなかなかに遊び甲斐があったものだがな……。今後ユキに対して不埒な真似をするような事があれば、あの仕置き以上の罰を与えてやると言い含めておいた。暫くの間はウォルヴァンシアにさえ近づかないだろうな」
サージェスティン
「あぁ、あの王子様かー。彼、本当にもふもふな子にしか興味がないからねぇ。俺や皇子君みたいな竜種族のタイプを前にしても、手触りが気に入らないとか言って失礼な事口にするような子だから、個人的にはあまり好きじゃないかなー」
カイン
「ユキの奴は、竜族相手でも好き放題に撫でまわしてたけどな……。本当の動物好きって、ユキみたいな奴を言うんじゃないか? はぁ……」
ルイヴェル
「偏りのある動物愛だからな。まぁ、滅多に会う事ないんだ。認識する必要もないだろう」
サージェスティン
「そうだねー。……ところで、ちょっと思ったんだけど」
ルディー
「ん?」
サージェスティン
「一応、今、ルイちゃん編、アレク君編が終わったわけだけど、これ、全員分のルートがアップされた後ってどうなるんだっけ?」
ルディー
「あぁ、それな。全員分が済んだ後は、今度は順番関係なく、作者が書きやすい&ネタが浮かんだ順に色々書いていくみたいだぞ? まぁ、今UPされてる内容量にはならないはずだが、軽くさらっと読める量にするらしい」
カイン
「ふぅん……。ま、俺のルート以外はどうでもいいけどよ。ルイヴェルとサージェスには一応釘を刺しとくぞ。……あんまりユキに無理させんな。以上」
サージェスティン
「失礼な事を言うねー。愛しているからこそ困らせたいって気持ちがわからないかなー。ねぇ、ルイちゃん?」
ルイヴェル
「俺の立ち位置と、ユキとの関わり的に、カインやアレクのような話は無理だからな。サージェスの方も、性格が変わらない限り無理だろう」
サージェスティン
「そうそう。それぞれの性格やポジションによって、ユキちゃんの対応や表情も違うしね。サージェスお兄さんとしては、好きな子はとことん可愛がるのが好きだし、早く皇子君の番が終わって、俺の番が来ないかなー」
ルディー
「……一応、俺のルートもあるんだけどな? 忘れてないか?」
ルイヴェル
「言っても無駄だ。諦めておけ」
ルディー
「はぁ……。アレクの見舞いにでもいくか。……と、そうだ。皇子さん、皇子さん」
カイン
「ん? なんだよ」
ルディー
「皇子さんのルートな。……ご褒美があるんだと」
カイン
「……?」
ルディー
「楽しみにしておけってさ。いつも苦労と面倒をかけっぱなしで不憫な目にしか遭わせてないから、必ず幸せにしてやるって、作者が手のひら握りしめながら言ってたぜ」
カイン
「……マジか」
ルイヴェル
「良かったな。これでどんな目に遭っても耐えられるな」
サージェスティン
「なにせご褒美があるんだもんねー。皇子君、がんばだよ」
カイン
「……お、おう」
(ぽかんとしつつ、ご褒美って何だろうと思案している)
ルディー
「じゃ、これで、第一回、『IFルート・舞台裏トーク』は終了だな。全員、本編に戻るぞー」
ルイヴェル
「カイン、いつまで呆けているつもりだ? 戻るぞ」
カイン
「お、おう……」
(まだ、ご褒美について考えていたらしい)
サージェスティン
「皇子君て、色々経験してる割に……、純だよねぇ」
(とても微笑ましそうな様子)
ルイヴェル
「恋愛は初めてだからな。仕方がない」
サージェスティン
「なるほどねー。……で、ルイちゃんはどうなの?」
ルイヴェル
「さぁな」
ルディー
「お前ら……、さっさと、本編に、も・ど・れ!!」
「さてと、じゃあ、第一回『IFルート・舞台裏トーク』第二弾やってくぞ~。とりあえず、アレク編が終わったわけだが……」
カイン
「重い……っ、本編以上に重い事この上ねぇよっ、番犬野郎っ」
サージェスティン
「まぁ、一言で言うと、重い、かなー……。ユキちゃんの事が好きすぎて、迷走どころか、妄想大爆発でとんでもないね」
ルイヴェル
「そうか? 俺はいつも通りのアレクだと思ったが」
サージェスティン
「ルイちゃんは、物事に動じないからねー。というか、多分どうでもいいって思ってるでしょ?」
ルディー
「アレクとルイヴェルは昔からの幼馴染だからな。お互いの事をよくわかってるし、アレクが暴走したところで、大した事でもないんだろ」
カイン
「けどよ……、重さのレベルが上がってる他に、色々と笑える仕様にも染まってるだろ、番犬野郎の奴……」
サージェスティン
「あぁ、皇子君の事を乗り物扱いで連行したりとか、ユキちゃんがラディシュヴェリアの王子に触られた事を妄想過大解釈して涙した場面とか、確かに、見ていて微笑ましいようなシーンが後半に詰め込まれていたっけ」
ルイヴェル
「アレクは幸希が初恋の相手であり、初めての相手でもあるからな……。本編でも自分の恋心の扱い方に不得手なせいか、明後日の方向を向きすぎているとも言えるが」
ルディー
「まぁ、アレクだもんなぁ……。姫ちゃんが大事すぎて、守りたいって気持ちも強いが、暴走すると逆に自分が迷惑の素になるというか……、俺達の中で一番空回りキャラのポジションを確立してるとも言えるな」
カイン
「誰得でもねぇポジションだけどな……。ってか、何で俺が番犬野郎の足扱いで借り出されてんだよ! 背中に傷まで作りやがってっ」
サージェスティン
「だって皇子君……、そういうポジションでしょ?」
カイン
「んなわけねぇだろうが!! 本編でも番外編でも人を不憫ポジションに当てはめようとしやがって!! 俺の設定を一回目に穴があくまで確かめて来いよ!!」
ルイヴェル
「初期の頃のものならここにあるが……。幸希を翻弄する役どころで、魔性の美貌と謳われるその顔と自分勝手な性格で周りの者に面倒を振りまく、ろくでな」
カイン
「喧嘩売ってんのかああああああああああ!!」
ルイヴェル
「お前が確かめろと言ったから、説明してやっただけだろう? 俺達五人の中で、一番設定が破綻しているのは前からわかっていたはずだ」
カイン
「ちがああああああう!! 俺が言いたいのはそういう事じゃなくてだなあああ!! 俺は番犬野郎やテメェらからいじられるヘタレポジションじゃなくて、もっとこう、飄々としたミステリアスな色男的なキャラのは」
サージェスティン
「それ、間違いなく君だけが思ってる幻想だよ。ははっ、駄目だよー? 現実逃避しちゃ」
ルディー
「最初は確かにそんな感じのはずだったんだけどな……。ま、ウォルヴァンシアに来ちまったのが運のツキというか、皇子さん、いい感じにぶっ壊れたもんなぁ」
カイン
「心底同情したような目をすんなああああああ!!」
ルイヴェル
「悪ぶるのも限界があるという事だな。それよりも、次話からはカインのIFルート・18禁版が始まるわけだが……。カイン、喜べ。さらなる苦労がお前を待っているぞ」
カイン
「本編だけでも許容量オーバーしてんだよ……!! ラブイチャ主体のこっちでも苦労しろって、どんな拷問だよっ!! あのクソ作者!!」
サージェスティン
「皇子くーん、俺やルイちゃんを生んだような人が作者なんだよ? 根底がどんな人かなんて……、考えるまでもないでしょ」
ルディー
「だな……。ウチの作者は気に入ってるキャラほど苦労させるからなぁ。まぁ、全部が全部じゃないが、最後に待ってるラブイチャの為に頑張ろう、な?」
カイン
「くそぉぉぉ……、絶対いつかシメるっ。あの作者っ」
ルイヴェル
「本編が続く程度にしておけ。……そういえば、アレクがどこにも見当たらないな?」
ルディー
「あ~、アレクは姫ちゃんの手作りチルフェート菓子の食い過ぎでダウン中。俺達が手伝ってやるって言ったのに、全部食っちまったからなぁ……」
サージェスティン
「アレク君の場合、幸希ちゃんの作った物を食べ残すなんて事、絶対にないもんね。律儀というか、真面目すぎるというか……、あの子、人生生きにくくないかなぁ」
ルイヴェル
「昔からああいう性格だからな。自分が周りから見て面倒だと思われている性格である事には、あまり関心がないんだろう」
ルディー
「真面目なのがデフォルト状態だもんなぁ。ま、仕事もちゃんとやってるし、剣の腕も一流以上、姫ちゃんの事がなければ普通、とも言えるか」
サージェスティン
「恋は盲目とも言うしねー。きっとユキちゃんと結婚しても変わらないんだろうね」
カイン
「ユキの苦労が倍増する未来しか見えねぇけどな。って、あの番犬野郎の事はどうでもいいんだよ。ようやく次から俺のルートだからな。……本編で寸止め喰らった恨みを今度こそ」
ルディー
「皇子さん、その目はやばい。姫ちゃんが身の危険を察してマッハで逃げる不穏さ満載だ。じゃなくて、寸止めどころか、服を脱がすとこにも行き着けてないのに、何を言ってんだか」
サージェスティン
「大人の余裕がないよねー……。ねぇ、ルディー君、皇子君のルートよりも、俺のを先にやってお手本を見せた方がいいんじゃない?」
ルディー
「いや、それなら俺の方が……」
カイン
「テメェら……、邪魔したらタダじゃおかねぇからな?」
サージェスティン
「俺に一度も勝てた事もない、掠り傷さえ遠い夢の子が何を言ってるのかな?」
カイン
「ぐっ……」
ルイヴェル
「カイン、一応言っておくが……、戦闘能力の順で言えば、俺達の中で一番お前が最下位だ」
カイン
「ぐぐっ……」
ルディー
「年齢も、俺達の中で一番下だもんな」
カイン
「ぐっ……、い、一番若いって事でもあるだろうがっ。俺の方が、ユキに一番近いっつーか、対等の関係っつーか」
ルディー
「なんか、微笑ましいよな、皇子さんって」
サージェスティン
「だねー。どんなに悪態吐いてても根底が純粋っていうか」
ルイヴェル
「ユキと同様に、遊び甲斐のある奴だからな」
カイン
「おい、今なんかむかつく発言が出たぞ?」
サージェスティン
「あ、それわかるよー。反応がいちいち素直だし、俺とルイちゃんみたいな要素がないんだよね」
ルディー
(自分達の腹が洗い流せないぐらいに真っ黒だって自覚はあるのか……)
カイン
「この腹黒ドS野郎共にも試練与えろよ、苦労させろよ……っ」
ルディー
「まぁ、……なかなか難しいと思うぞ?」
カイン
「ぐっ……」
ルディー
「あ、それと、今回のアレク編で出てきたラディシュヴェリアのアルフレード王子だが、皇子さんとルイヴェルに散々な目に遭わされたせいで、暫く自分の部屋に引きこもり状態になったそうだ。可哀想になぁ」
カイン
「女の身体に触りまくった罰だろ。ざまぁみろだな」
ルディー
「とは言っても、あの王子は心の底から動物好きなだけで、姫ちゃんに対してそういうエロい意図はなかったわけなんだけどな」
ルイヴェル
「あの王子もなかなかに遊び甲斐があったものだがな……。今後ユキに対して不埒な真似をするような事があれば、あの仕置き以上の罰を与えてやると言い含めておいた。暫くの間はウォルヴァンシアにさえ近づかないだろうな」
サージェスティン
「あぁ、あの王子様かー。彼、本当にもふもふな子にしか興味がないからねぇ。俺や皇子君みたいな竜種族のタイプを前にしても、手触りが気に入らないとか言って失礼な事口にするような子だから、個人的にはあまり好きじゃないかなー」
カイン
「ユキの奴は、竜族相手でも好き放題に撫でまわしてたけどな……。本当の動物好きって、ユキみたいな奴を言うんじゃないか? はぁ……」
ルイヴェル
「偏りのある動物愛だからな。まぁ、滅多に会う事ないんだ。認識する必要もないだろう」
サージェスティン
「そうだねー。……ところで、ちょっと思ったんだけど」
ルディー
「ん?」
サージェスティン
「一応、今、ルイちゃん編、アレク君編が終わったわけだけど、これ、全員分のルートがアップされた後ってどうなるんだっけ?」
ルディー
「あぁ、それな。全員分が済んだ後は、今度は順番関係なく、作者が書きやすい&ネタが浮かんだ順に色々書いていくみたいだぞ? まぁ、今UPされてる内容量にはならないはずだが、軽くさらっと読める量にするらしい」
カイン
「ふぅん……。ま、俺のルート以外はどうでもいいけどよ。ルイヴェルとサージェスには一応釘を刺しとくぞ。……あんまりユキに無理させんな。以上」
サージェスティン
「失礼な事を言うねー。愛しているからこそ困らせたいって気持ちがわからないかなー。ねぇ、ルイちゃん?」
ルイヴェル
「俺の立ち位置と、ユキとの関わり的に、カインやアレクのような話は無理だからな。サージェスの方も、性格が変わらない限り無理だろう」
サージェスティン
「そうそう。それぞれの性格やポジションによって、ユキちゃんの対応や表情も違うしね。サージェスお兄さんとしては、好きな子はとことん可愛がるのが好きだし、早く皇子君の番が終わって、俺の番が来ないかなー」
ルディー
「……一応、俺のルートもあるんだけどな? 忘れてないか?」
ルイヴェル
「言っても無駄だ。諦めておけ」
ルディー
「はぁ……。アレクの見舞いにでもいくか。……と、そうだ。皇子さん、皇子さん」
カイン
「ん? なんだよ」
ルディー
「皇子さんのルートな。……ご褒美があるんだと」
カイン
「……?」
ルディー
「楽しみにしておけってさ。いつも苦労と面倒をかけっぱなしで不憫な目にしか遭わせてないから、必ず幸せにしてやるって、作者が手のひら握りしめながら言ってたぜ」
カイン
「……マジか」
ルイヴェル
「良かったな。これでどんな目に遭っても耐えられるな」
サージェスティン
「なにせご褒美があるんだもんねー。皇子君、がんばだよ」
カイン
「……お、おう」
(ぽかんとしつつ、ご褒美って何だろうと思案している)
ルディー
「じゃ、これで、第一回、『IFルート・舞台裏トーク』は終了だな。全員、本編に戻るぞー」
ルイヴェル
「カイン、いつまで呆けているつもりだ? 戻るぞ」
カイン
「お、おう……」
(まだ、ご褒美について考えていたらしい)
サージェスティン
「皇子君て、色々経験してる割に……、純だよねぇ」
(とても微笑ましそうな様子)
ルイヴェル
「恋愛は初めてだからな。仕方がない」
サージェスティン
「なるほどねー。……で、ルイちゃんはどうなの?」
ルイヴェル
「さぁな」
ルディー
「お前ら……、さっさと、本編に、も・ど・れ!!」
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