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第六章 いでよ!太古の剣!
第七話 消えていく毒
しおりを挟む翌日の晩に戻るメンバーが満月荘の一室に来ていた。
そこへ妹が戻ると聞いて一兄と、見送りにぺんちゃんも聞いていた。
一兄:どうして戻る気になったんだ。ちゃんと帰って来いよ。父さんと母さんには上手く言っておくが。
晴:お兄ちゃん心配かけてごめん。でも、私やっと自分がやりたい事が見つかりそうなの。だから行かせて。
あれっくす:可愛い子には旅させろって言うだろ?
一兄:妹の事を頼んだぞあれっくす。
テル:任せとけって。俺がついてんだぞ?
一兄:えっと・・君は誰だっけ?
テルは一兄が自分の名前を覚えて貰えない事がショックでガックリと肩を落とした。
メル:そろそろ時間ではないですか?
タカ:そうだな。
ぺん:タカ、ギアっち事を頼んだだす。
タカ:うむ。
メガ男:ギア子大丈夫か?
メルに抱かれたギア子は薄ら目を開けて頷くのがやっとといった感じだった。
トーマ:ギア子もう少しの辛抱だ。お前の息子が門を開けられれば向こうに戻れる。
メガ男:頼電・・がんばれ。
メガ男はトルキエの弓を握りながら頼電が門を開けるのを祈った。
タカールが事前に作ったおいた門が少しずつ開き出した。
トーマ:開き出したぞ。
タカ:開いたらすぐにギア子を先に。解毒剤を飲ませるんだ。
メル:かしこまりました。
そして門が半分開いたところでメルがアリュバス側に飛び込んだ。
メル:エマ様、久方ぶりです。皆さまご無事で何よりです。ギア子様に解毒剤を。
エマ:ギア子様をこちらに寝かせて下さい。この薬を。
メルはすぐに言われた通り門から少し離れた場所にギア子を寝かせエマから受け取った薬の瓶をギア子の口元へと運んだ。
ギア子はかなり弱っていて薬を飲見込むのがやっとといった感じだった。
そこへメガ男やトーマ達も門の中へ入って来た。
メガ男:頼電!良くやった。
メガ男は真っ先に息子を抱きしめた。
頼電:お父さん僕、頑張ったよ。お母さんもこれで元気なるよね?
サクラ:ギア子はこんな事で死ぬもんですか!
トーマ:ギア子の解毒は何とか間に合ったようだな。こちらの様子はどうだ?
セラ:兄さんおかえりなさい。今飲み終わったところよ。後は私のリングで体力を回復させるわ。
エマの作った薬とセラのリングの効果もあり回っていた毒が薄れ始めギア子の頬も土色から徐々に肌色に戻り始めていた。
エマ:薬が効いてるようです。先程、ニコラとルチカが来てルーチェの間を騎士団員達が囲み始めました。
トーマ:無事に合流出来たようだな。このままエマとセラはギア子の治療に専念を。メガ男くんはギア子に付き添っててくれ。
メガ男:分かりました。頼電、どうした落ち着かない様子だけど。
頼電:僕が門を開けられたのはダイナムのおかげなんだ。僕、門を開けられたって外にいるダイナムに教えて来る!
トーマ:頼電待て!一人で出て行っては駄目だ!
トーマの言葉を聞かずに頼電は入り口へと走って出て行ってしまった。
テル:はあ・・・お子ちゃまはホント困るぜ。
晴:その言葉をそのままそっくりお返しするわよ。
あれっくす:ニコラさんとルチカさんがいるみたいだから大丈夫そうだけど。一応確認に行ってみる?
タカ:そうだな。メガ男くん何かあったらギア子とサクラと一緒に地球に戻るんだ。門はまだ数時間は開いてるからね。
メガ男:はい。
セラ:後少しでギア子も回復すると思うわ。
エマ:トーマ様、くれぐれも無茶はされないように・・・。
トーマ:分かった。
トーマ達は頼電の後を追いかけるようにルーチェの間の外に出た。
つづく
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