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第六章 いでよ!太古の剣!
第四話 ギャーの毒矢
しおりを挟むタカールと晴の話も終わったところでトーマがメガ男に謝罪をした。
トーマ:そういう訳でギア子を助けに来るのが遅くなってしまったんだ、すまない。
メガ男:とんでもない謝らないで下さい。ギア子もお兄さんが助けに来てくれて嬉しかったはずです。
一兄:それに晴とあれっくすも無事で良かったよ。行方不明と聞いた時は心臓が止まると思ったよ。
晴:お兄ちゃん心配かけてごめんなさい。でもあれさんもいたし、アリュバス星の方が助けてくれたお陰だよ。
テル:俺もな!
一兄:テルさんとメルさん晴と一緒にいてくれてありがとう。きっと心強かったと思います。
それを聞いたテルは調子に乗って立ち上がりサイズを袖から出しポーズを取った。
テル:あったりまえよ!俺はダンデリオン騎士団のサイズ特攻隊長だしな!
晴:ちょっとこんな狭いところでそんな大きな武器出さないでよ!危ないじゃない!それにまだ特攻隊長じゃないでしょ!早く武器しまって座って!!!
晴に怒られテルはそそくさとサイズをしまいながらしょんぼり座った。
メル:はははは。晴の言う事はよく聞くのだな。惚れた弱みだなテルよ。
あれっくす:テルは晴さんが心配で地球に来たからねえ。
テルはメルとあれっくすの言葉が図星だったのか耳たぶまで真っ赤になり「外の空気吸ってくる!!」と大股で居間を出て行ってしまった。
テルが退出した際に丁度区切りが良いという事で仮眠時間を取る事になった。
再度、午後に全員が越褌の家の居間に集まると開口一番にメガ男がトーマにギア子の怪我について聞いて来た。
メガ男:それで誘拐されたギア子に何が起きたんですか?肩に何か紫の痣が薄ら見えたのですが。
トーマ:それは・・・ギャーが放った矢のせいだ。
タカ:地球に着いた時にダマールに寝返ったクロスボウ特攻隊長のギャーがグレイの姿をして待ち受けていたのだ・・・。当初の予定ではすぐにギア子を救い晴達と避難する事になっていたのだが。
トーマ:ギャーの放った矢がまさかギア子に矢が当たるとは。
メル:ギャーが死ぬ間際に幾重のもの矢をギア子様めがけて飛ばして来まして。私の槍で全て焼き払ったつもりでしたが一本だけ逃してしまいギア子様の肩に命中してしまったのです・・・。
タカ:どうやら矢に毒が盛られていたらしくギャーは死を覚悟してギア子を狙ってたと思われる。幾つもの矢を放ったのは毒入りの矢を隠す為だろう。
トーマ:自分の命をかけてまで凄い執念だ・・・。
晴:その毒は治療可能なんですか?
タカ:アリュバス星に戻れれば治せるだろう・・・だが、戻れないと一週間持つかどうか・・・私の力で何とか遅れさせる事は出来ても二、三日程度だと思う。毒はそれまで広がり続けるだろう。
メガ男:アリュバス星に今すぐ戻る事は可能なのでしょうか?
トーマ:・・・今夜エマ達と話してみないとわからない・・・あちらでと何かあったようだし。グレイがアリュバス星にいるとなるとセラ達に危険が迫ってる可能性がある。
一兄:となると、向こうからの連絡が来ないとどうにも出来ないって事か・・。
あれっくす:一旦解散かな?
タカ:そうだな。また夜に集まるのはどうか?
メル:かしこまりました。とりあえず私はこの家の警護を致します。
トーマ:メル頼んだ。
メガ男:では・・また夜に。
二階で寝ているギア子をメガ男は見上げながらアリュバス星で何が起きているのか不安に駆られるのであった。
つづく
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