満月に吼える狼

パピコ吉田

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第二章 迫る!ダンデリオンの影

第二話 セラちゃん登場

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 ギア子は警察が来た事をメガ男に話をした。

メガ:眞香さんがが行方不明だったなんて・・・だから連絡がつかなかったのか。

ギア:施設内にいた人達も行方不明だなんてまだあの事件は終わってなかったのよ・・・。

 二人は狐につままれたような顔になった。

 それから数日経った頃に越褌が現れ、サクラの隣に新しい人が入居すると連絡があった。

 夕方に新しい入居者が着いたようで引越し業者が荷物を運び入れていた。

 ギア子はサクラの部屋に遊びの来ていた時にインターホンが鳴った。
 
 ギア子とサクラは隣の人だと思い二人で玄関に向かった。

セラ:はじめまして。隣に住む事になったセラです。これお近づきの印に。

 そう言いながらセラが十万石饅頭の箱を差し出したのであった。

 ギア子とサクラは「美味しそう。ありがとう。」と受け取ったのであった。

 セラは肩につかない程度のボブで服装はアンシメトリーの服を上手く着こなしており愛嬌も良く人当たりが良さそうな雰囲気を醸し出していた。

セラ:荷物整理が終わったら是非うちに遊びに来てくださいね。

ギア・サクラ:是非伺います‼︎

 二人に同時に言われセラは一瞬驚いた顔をしたが「まだ荷物整理も終わってないからまたね」と言ってセラは部屋に戻っていった。

ギア:セラさんって良い人そうね。

サクラ:うん。遊びに行くの楽しみだわ。

ギア:そうだね。それなら何か引っ越し祝い持って行かないとだね。

 二人は早速セラの引っ越し祝いを買いに行くのであった。

 セラが引っ越して来た翌日に眞香の遺体が見つかったと澄玲から連絡があった。

 山林にキノコ狩りに来てた夫婦が死体を発見して通報したとの事だった。

 それを聞いたギア子は身震いし「もしかしたら私達にも危険が迫っているのかもしれない」と頭によぎったのであった。

 澄玲は何かあれば警察に連絡するようにと言われ、ギア子はゆきと美奈子にもすぐさま伝えた。

 眞香の話を聞いたゆきと美奈子は酷く驚いていて、なるべくこまめにお互い連絡を取り合おうという話になった。

 セラが引っ越しの荷解きが終わり落ち着いた頃、近くのコンビニで遭遇し翌日にセラの家でランチはどうか?と言われ快くギア子は返事をした。

 翌日のお昼にクッキーを手土産にギア子とサクラはセラの部屋の前に来ていた。

インターホンを押すとセラは待ち受けていたようですぐに玄関が開いた。
 
セラ:いらっしゃい。
 
ギア:こんににわ、お招きありがとう。
 
サクラ:二人でクッキー焼いたの良かったら一緒に食べましょ。

セラ:美味しそう。私はピザ焼いたから食後に是非。さあ、入って。
 
ギア:ピザ⁉︎セラさん料理上手なんですね。
 
サクラ:ピザ楽しみ。お邪魔します。
 
 居間に通されると三人で食事の準備を和気藹々とし食事が終わる頃には意気投合していた。
 
 食後に出された紅茶を飲みながらギア子とサクラは部屋に飾ってある調度品が目に入った。

 セラの部屋は壁際にはかなり大きめな棚があり、海外のお土産なのか普段見慣れないようなお面や化石などが綺麗にディスプレイされていた。
 
ギア:セラさんって海外に行く方なんですか?棚に色んな国の文化が並べてあるけど。
 
セラ:私こう見えて美術商なんです。最近はネットオークションなどあるからほぼ海外に行く事はないんですが。
 
サクラ:そうだったんですね。
 
セラ:ここにあるのは買い手がつかない物ばかりなの。それで私が気に入った物を置いてあるんです。
 
サクラ:こういうのってやっぱそれなりの値段するんですか?
 
セラ:ここにあるのはそこまでのは無いですよ。高額な物はさすがに現地に行って本物か確認しますけどね。
 
ギア:新鮮ですそういうの全く縁がなかったから。
 
セラ:今度良かったらギャラリーにも来て下さい。
 
サクラ:是非。
 
ギア:良い人が引っ越して来て良かったです。
 
サクラ:うんうん。
 
セラ:ありがとう。ギア子さん、サクラさん仲良くして下さいね。
 
 ギア子とサクラはセラに対して良い印象を抱いた。

つづく
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