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第一章 叩け!釈迦頭金貨財団
第十六話 下準備
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一週間後に眞香から連絡が入り、ぺんちゃんの作戦が採用となり、ギア子達は警察と共に作戦を実行する事になった。
ゆきと美奈子が手伝いたいと言い出したが面が割れているのもあり変装して料理のアシスタントをやる事になった。
料理教室が終わった後にゆきと美奈子はあれっくすのパフォーマンスに合わせて鍋や包丁を上手く扱えるように特訓し始めた。
ギア子は確認の為に眞香が作った作戦のファイルを確認し始めていた。
ギア:前はイギリスだったけど、今度はシンガポール仕込みのフレンチとかどこからこんなネーミングセンスが出てくるのかしら。
ぺん:褒めてくれてありがとだす。
照れるぺんちゃんに「褒めてないよ‼︎」と心の中で突っ込むギア子だった。
当日、メガ男は施設の入り口で警備を担当、ギア子とぺんちゃんは警察の一部の人達と観客席で待機となった。
だが、リョウのコレクションルームのスペアキーを光人はなかなか手に入れれずに手こずっているようだった。
コレクションルームにはお金も保管してるとの情報もあり、美奈子と被害者達の為にどうにか事前にスペアキーが必要だった。
そこで瑳呂紋が提案して来た。
細工した高価そうな調度品のレプリカを光人が保管庫で警備してる人達に、リョウから頼まれてと言って中央に飾るように命じてみるのはどうかと言ってきた。
洗脳解除の音楽を流している最中にレプリカから煙が出るように細工をしておけば煙探知機が反応して火災報知器のベルが鳴るはずだ。
保管庫で火事が起きたとなれば慌てたリョウがお金や貯蔵品を取りに行くのでは?と考えた。
リョウが保管庫に入った際にギア子達が少し遅れてこっそり一緒に入ってしまえばスペアキーが必要ないと思ったからだ。
上手くいけばの話だが。
失敗は許されないと各自肝に銘じ何度も打ち合わせをするギア子達だった。
そして光人が当日に司会を務める事もあり、煙が出たら講堂にいる施設内の人達を上手く誘導するように眞香が指示を細かく行っていた。
ただ施設内にはかなりの人数がいるので警察も当日は外でかなりの警官を配備する事になるだろう。
ギア子達は一般人というのもあり眞香からは決して無理はしないようにと何度も釘を刺された。
そしてあっという間に準備期間は過ぎ明日本番を迎える事になった。
果たしてこの作戦うまくいくのだろうか?
『そしてとうとう作戦実行の日がやってきた‼︎』
光人は作戦当日前までに細工したレプリカを保管庫の警備の者に渡し、警備の者が保管庫の中に飾るのを確認したとの事だった。
肝心のあれっくすのパフォーマンスはメインイベントの予定で、始まる直前に洗脳解除の音楽が入ったドライブをギア子がトイレに立った時に瑳呂紋に渡しに行く手筈となった。
洗脳解除は十分は経たないと効果が出ないのもあり、それまではあれっくす達はパフォーマンスをやり続けなければならない。
洗脳解除が始まったら仕込んだレプリカからボヤを出し火事を装い施設にいる人間を外に出し、消防車や警察にすぐさま連絡して施設内に雪崩れ込むという流れになっている。
ギア子とぺんちゃんは、予め光人にチケットを貰い列に並ばずに中に入れたがかなり緊張していた。
ギア:Fの34と35ね、かなり前で見れるわね~。
ぺん:良い場所取って貰っただす。
ギア:ほんと良かったわぁ。ってぺんちゃん荷物多くない?何が入ってるの?
ぺん:色々持ってきたらこんな大荷物になっちゃいました、へへっ。
ぺんちゃんは何かを隠すように大きな荷物を足元に置いたのだった。
ギア子は荷物くらいならと気にせずそのまま着席しイベントが始まるのを今か今かと待っていた。
時間が迫ってくるにつれギア子は緊張のせいかトイレに行きたくなり、すぐ戻るからとぺんちゃんに伝えて席を立つのであった。
つづく
ゆきと美奈子が手伝いたいと言い出したが面が割れているのもあり変装して料理のアシスタントをやる事になった。
料理教室が終わった後にゆきと美奈子はあれっくすのパフォーマンスに合わせて鍋や包丁を上手く扱えるように特訓し始めた。
ギア子は確認の為に眞香が作った作戦のファイルを確認し始めていた。
ギア:前はイギリスだったけど、今度はシンガポール仕込みのフレンチとかどこからこんなネーミングセンスが出てくるのかしら。
ぺん:褒めてくれてありがとだす。
照れるぺんちゃんに「褒めてないよ‼︎」と心の中で突っ込むギア子だった。
当日、メガ男は施設の入り口で警備を担当、ギア子とぺんちゃんは警察の一部の人達と観客席で待機となった。
だが、リョウのコレクションルームのスペアキーを光人はなかなか手に入れれずに手こずっているようだった。
コレクションルームにはお金も保管してるとの情報もあり、美奈子と被害者達の為にどうにか事前にスペアキーが必要だった。
そこで瑳呂紋が提案して来た。
細工した高価そうな調度品のレプリカを光人が保管庫で警備してる人達に、リョウから頼まれてと言って中央に飾るように命じてみるのはどうかと言ってきた。
洗脳解除の音楽を流している最中にレプリカから煙が出るように細工をしておけば煙探知機が反応して火災報知器のベルが鳴るはずだ。
保管庫で火事が起きたとなれば慌てたリョウがお金や貯蔵品を取りに行くのでは?と考えた。
リョウが保管庫に入った際にギア子達が少し遅れてこっそり一緒に入ってしまえばスペアキーが必要ないと思ったからだ。
上手くいけばの話だが。
失敗は許されないと各自肝に銘じ何度も打ち合わせをするギア子達だった。
そして光人が当日に司会を務める事もあり、煙が出たら講堂にいる施設内の人達を上手く誘導するように眞香が指示を細かく行っていた。
ただ施設内にはかなりの人数がいるので警察も当日は外でかなりの警官を配備する事になるだろう。
ギア子達は一般人というのもあり眞香からは決して無理はしないようにと何度も釘を刺された。
そしてあっという間に準備期間は過ぎ明日本番を迎える事になった。
果たしてこの作戦うまくいくのだろうか?
『そしてとうとう作戦実行の日がやってきた‼︎』
光人は作戦当日前までに細工したレプリカを保管庫の警備の者に渡し、警備の者が保管庫の中に飾るのを確認したとの事だった。
肝心のあれっくすのパフォーマンスはメインイベントの予定で、始まる直前に洗脳解除の音楽が入ったドライブをギア子がトイレに立った時に瑳呂紋に渡しに行く手筈となった。
洗脳解除は十分は経たないと効果が出ないのもあり、それまではあれっくす達はパフォーマンスをやり続けなければならない。
洗脳解除が始まったら仕込んだレプリカからボヤを出し火事を装い施設にいる人間を外に出し、消防車や警察にすぐさま連絡して施設内に雪崩れ込むという流れになっている。
ギア子とぺんちゃんは、予め光人にチケットを貰い列に並ばずに中に入れたがかなり緊張していた。
ギア:Fの34と35ね、かなり前で見れるわね~。
ぺん:良い場所取って貰っただす。
ギア:ほんと良かったわぁ。ってぺんちゃん荷物多くない?何が入ってるの?
ぺん:色々持ってきたらこんな大荷物になっちゃいました、へへっ。
ぺんちゃんは何かを隠すように大きな荷物を足元に置いたのだった。
ギア子は荷物くらいならと気にせずそのまま着席しイベントが始まるのを今か今かと待っていた。
時間が迫ってくるにつれギア子は緊張のせいかトイレに行きたくなり、すぐ戻るからとぺんちゃんに伝えて席を立つのであった。
つづく
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