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第一章 叩け!釈迦頭金貨財団
第十四話 謎のハッカー
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旧月は隣の部屋のドアをコンコンと叩いた。
旧月:瑳呂紋さんこんばんわ。いますか?
少し待つとドアがゆっくりと開き金髪の長い毛をだらしくなく伸ばした気だるそうな男性が出てきた。
瑳呂紋:あれ、旧月さんどーしたんです?それに上の階の・・・メガ男さんとギア子さんまで。
旧月の後ろにいるメガギアにも気がつきびっくりした様子だった。
気まずそうにメガギアは軽く会釈した。
旧月:実は瑳呂紋さんにお願いしたい事がありまして。
瑳呂紋:何か只事じゃなさそうっすね。狭いですけど中にどうぞ。
メガギアは瑳呂紋が住んでる事は知っていたが、特に交流もなかったので部屋に入るのは初めてだった。
部屋に入ると薄暗く廊下や壁や至る所に電子機器や音楽機器が所狭しと並んでいた。
瑳呂紋:あ、実はバンドしてまして。それで。
三人の視線を感じ取ったのか照れ臭そう言い、なるほどと三人は頷いたのであった。
瑳呂紋:それで今日はみなさんお揃いでどうしたんすか?
瑳呂紋はコーラを不揃いのカップに注ぎ三人の前に置きながら聞いてきた。
旧月:実はこのドライブに入っているデータについてなのですが。
旧月が差し出したのは先日光人が置いていった音楽データだ。
瑳呂紋:・・・・旧月さんこれをどうしろと?
旧月:実は眞香から聞いたのです。瑳呂紋さんは警察からマークされてるハッカーだと。
このドライブに入ってる音楽を洗脳から解除するように変換出来れば警察のマークから外れるように眞香が取り計らうという話であった。
突然、眞香が瑳呂紋の元を訪れると変に警戒されると思い、旧月に眞香がメガギアと一緒に行くように頼んだそうだ。
瑳呂紋はそれを聞いて悩んでる様子だった。
ギア:私からもお願いします。これで助かる人がたくさんいるんです。
メガ:俺からも。頼む。
メガギアにお願いされた瑳呂紋は「そんなに頼まれたら断れないですね」と言った。
瑳呂紋:・・・。やってみます。
メガギア旧月:ありがとうございます‼︎
瑳呂紋は三人に一斉にお礼を言われ一瞬驚いたが照れ臭そうにぺこりと頭を下げた。
瑳呂紋の部屋を後にしたメガギアはゆきと美奈子に報告すると二人ともかなり喜んでいた。
だが、施設にはかなりの人数が収容されていて、全員一斉に解除は困難かもしれないとギア子は思った。
数日後に珍しくぺんちゃんが家に遊びに来ないかと誘ってきたのでギア子は気分転換に行く事にした。
ぺんちゃんとは職場での付き合いは長いものの、いつもギア子の家にぺんちゃんが来る事が多く、ギア子はぺんちゃんの家に行くのは初めてであった。
ギア子はぺんちゃんが好きなマカロンを手土産に玄関の前に立った。
インターホンを押すと待ち受けてたかのようにぺんちゃんがドアから飛び出て来た。
ぺん:ギアっちようこそ‼︎早く入るだす。
中に入るとぺんちゃんが好きそうなグッズなど色々飾られていたが家自体は古そうな洋館だった。
居間に案内されてソファに座るとニ階から聞き覚えのある声が聞こえて来たのであった。
???:ギア子さん来たのかな?こんにちわ~!
ニ階から降りてきたのは何とイギリス仕込みの料理教室の先生のあれっくすだった。
ギア:ぺんちゃんこれ一体どういう事⁉︎
ぺん:あれっくすは実は私の旦那様なのだす。へへっ。
あれっくす:そういう事なんです。ね、ぺんちゃん。
ぺん:うん、そういう事だす。
あれっくす:じゃそういう事だから僕は仕事行くね。ギア子さんごゆっくり。
ぺんちゃんのほっぺに軽くキスをするとあれっくすは部屋から出て行った。
ギア:ぺんちゃんどういう事か説明しなさいよ‼︎
ぺん:ちゃんと説明するからギアっち怒らないで聞いてだす。
ぺんちゃんは悪びれもない様子でギア子にお気に入りの紅茶を入れ始めた。
つづく
旧月:瑳呂紋さんこんばんわ。いますか?
少し待つとドアがゆっくりと開き金髪の長い毛をだらしくなく伸ばした気だるそうな男性が出てきた。
瑳呂紋:あれ、旧月さんどーしたんです?それに上の階の・・・メガ男さんとギア子さんまで。
旧月の後ろにいるメガギアにも気がつきびっくりした様子だった。
気まずそうにメガギアは軽く会釈した。
旧月:実は瑳呂紋さんにお願いしたい事がありまして。
瑳呂紋:何か只事じゃなさそうっすね。狭いですけど中にどうぞ。
メガギアは瑳呂紋が住んでる事は知っていたが、特に交流もなかったので部屋に入るのは初めてだった。
部屋に入ると薄暗く廊下や壁や至る所に電子機器や音楽機器が所狭しと並んでいた。
瑳呂紋:あ、実はバンドしてまして。それで。
三人の視線を感じ取ったのか照れ臭そう言い、なるほどと三人は頷いたのであった。
瑳呂紋:それで今日はみなさんお揃いでどうしたんすか?
瑳呂紋はコーラを不揃いのカップに注ぎ三人の前に置きながら聞いてきた。
旧月:実はこのドライブに入っているデータについてなのですが。
旧月が差し出したのは先日光人が置いていった音楽データだ。
瑳呂紋:・・・・旧月さんこれをどうしろと?
旧月:実は眞香から聞いたのです。瑳呂紋さんは警察からマークされてるハッカーだと。
このドライブに入ってる音楽を洗脳から解除するように変換出来れば警察のマークから外れるように眞香が取り計らうという話であった。
突然、眞香が瑳呂紋の元を訪れると変に警戒されると思い、旧月に眞香がメガギアと一緒に行くように頼んだそうだ。
瑳呂紋はそれを聞いて悩んでる様子だった。
ギア:私からもお願いします。これで助かる人がたくさんいるんです。
メガ:俺からも。頼む。
メガギアにお願いされた瑳呂紋は「そんなに頼まれたら断れないですね」と言った。
瑳呂紋:・・・。やってみます。
メガギア旧月:ありがとうございます‼︎
瑳呂紋は三人に一斉にお礼を言われ一瞬驚いたが照れ臭そうにぺこりと頭を下げた。
瑳呂紋の部屋を後にしたメガギアはゆきと美奈子に報告すると二人ともかなり喜んでいた。
だが、施設にはかなりの人数が収容されていて、全員一斉に解除は困難かもしれないとギア子は思った。
数日後に珍しくぺんちゃんが家に遊びに来ないかと誘ってきたのでギア子は気分転換に行く事にした。
ぺんちゃんとは職場での付き合いは長いものの、いつもギア子の家にぺんちゃんが来る事が多く、ギア子はぺんちゃんの家に行くのは初めてであった。
ギア子はぺんちゃんが好きなマカロンを手土産に玄関の前に立った。
インターホンを押すと待ち受けてたかのようにぺんちゃんがドアから飛び出て来た。
ぺん:ギアっちようこそ‼︎早く入るだす。
中に入るとぺんちゃんが好きそうなグッズなど色々飾られていたが家自体は古そうな洋館だった。
居間に案内されてソファに座るとニ階から聞き覚えのある声が聞こえて来たのであった。
???:ギア子さん来たのかな?こんにちわ~!
ニ階から降りてきたのは何とイギリス仕込みの料理教室の先生のあれっくすだった。
ギア:ぺんちゃんこれ一体どういう事⁉︎
ぺん:あれっくすは実は私の旦那様なのだす。へへっ。
あれっくす:そういう事なんです。ね、ぺんちゃん。
ぺん:うん、そういう事だす。
あれっくす:じゃそういう事だから僕は仕事行くね。ギア子さんごゆっくり。
ぺんちゃんのほっぺに軽くキスをするとあれっくすは部屋から出て行った。
ギア:ぺんちゃんどういう事か説明しなさいよ‼︎
ぺん:ちゃんと説明するからギアっち怒らないで聞いてだす。
ぺんちゃんは悪びれもない様子でギア子にお気に入りの紅茶を入れ始めた。
つづく
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