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火曜日の夕方
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朝がきた。
昨日の姉のあきなの顔の表情が気になったが今見たらいつもと同じ顔だったので気にするのをやめた。
相変わらずくんちゃんはお寝坊さんだ。
あきなはもう学校に行ったと言うのに…。
「おはよー」
一人でくんちゃんが起きてきたのでお母さんはびっくりした。
「くんちゃん、えらいね」
「ふつうだけど」
ふつうって?とお母さんは考えてしまったけど今の子供達は返事をそう返すのだと理解した。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
と、何でも自分でできるようになって、成長していくくんちゃんを笑顔で見送った。
「あっ、くんちゃん今日早く帰ってきてね、病院行くから。」
と、くんちゃんに伝えた。
歩きながらくんちゃんが返事の代わりに手を振った。
あれやこれやと時間が過ぎていった。
「ただいまー」
「おかえり、病院行くからねぇ」
「ねぇ、お母さん何で病院行くの」
「あっ違った。今日は歯医者だった。」
お母さんは天然なところがあるらしく、たまに家族を困らせるのだった。
「まじかっ」
「ごめんね、もう行こうね」
歯医者に来ても嫌がらないのが不思議だが
、月に1回矯正にきているので今日も安心しているのだろう。
でも今日は前の月にきた時に歯がずれてるから抜こうと言うことで来たのだ。本人はその事を忘れているようだ。
先生が麻酔を打った。
「えっ」くんちゃんは今、気づいたようだ。
「じゃ、抜くね」
先生が抜き終わるまでくんちゃんは泣かなかった。
「くんちゃんえらいね、泣かなかったね」
「当たり前だよ」って強がっていた。
1時間くらいは何も食べられないようだ。
家に急いで帰って夕飯の準備をした。
夕飯が終わり、あの瞬間がきた。
くんちゃんが冷蔵庫に向かい炭酸を持った。グラスは1個持っている。
お母さんは隠れてみていた。
「あっ」
声が出てしまった。
「お母さん、そこにいてもバレバレだよ」
「ねぇくんちゃん、その黒いものって何?今日は1つだけど」
「私の友達だよ、お母さんも見えるの?」
「うん、ぼやけてるけど」
「ねぇ、くんちゃん大丈夫なの?。」
と言った後、黒いものはくんちゃんのところから消えていった…ように見せかけてお母さんの横を素早く通り耳元で
「何で騙した?歯を抜くなんて…可愛そうに」といいながら 去っていった。
お母さんは少しの間身動きがとれなかった。それを見ていたくんちゃんは
「お母さん、どうしたの?」
と、心配して言ってくれたように見えた。
昨日の姉のあきなの顔の表情が気になったが今見たらいつもと同じ顔だったので気にするのをやめた。
相変わらずくんちゃんはお寝坊さんだ。
あきなはもう学校に行ったと言うのに…。
「おはよー」
一人でくんちゃんが起きてきたのでお母さんはびっくりした。
「くんちゃん、えらいね」
「ふつうだけど」
ふつうって?とお母さんは考えてしまったけど今の子供達は返事をそう返すのだと理解した。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
と、何でも自分でできるようになって、成長していくくんちゃんを笑顔で見送った。
「あっ、くんちゃん今日早く帰ってきてね、病院行くから。」
と、くんちゃんに伝えた。
歩きながらくんちゃんが返事の代わりに手を振った。
あれやこれやと時間が過ぎていった。
「ただいまー」
「おかえり、病院行くからねぇ」
「ねぇ、お母さん何で病院行くの」
「あっ違った。今日は歯医者だった。」
お母さんは天然なところがあるらしく、たまに家族を困らせるのだった。
「まじかっ」
「ごめんね、もう行こうね」
歯医者に来ても嫌がらないのが不思議だが
、月に1回矯正にきているので今日も安心しているのだろう。
でも今日は前の月にきた時に歯がずれてるから抜こうと言うことで来たのだ。本人はその事を忘れているようだ。
先生が麻酔を打った。
「えっ」くんちゃんは今、気づいたようだ。
「じゃ、抜くね」
先生が抜き終わるまでくんちゃんは泣かなかった。
「くんちゃんえらいね、泣かなかったね」
「当たり前だよ」って強がっていた。
1時間くらいは何も食べられないようだ。
家に急いで帰って夕飯の準備をした。
夕飯が終わり、あの瞬間がきた。
くんちゃんが冷蔵庫に向かい炭酸を持った。グラスは1個持っている。
お母さんは隠れてみていた。
「あっ」
声が出てしまった。
「お母さん、そこにいてもバレバレだよ」
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「私の友達だよ、お母さんも見えるの?」
「うん、ぼやけてるけど」
「ねぇ、くんちゃん大丈夫なの?。」
と言った後、黒いものはくんちゃんのところから消えていった…ように見せかけてお母さんの横を素早く通り耳元で
「何で騙した?歯を抜くなんて…可愛そうに」といいながら 去っていった。
お母さんは少しの間身動きがとれなかった。それを見ていたくんちゃんは
「お母さん、どうしたの?」
と、心配して言ってくれたように見えた。
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