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学生編

意外な事実

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サロンに着くとそこには公爵のおじ様(おじ様と呼んで欲しいと以前言われて以来この呼び方になってる)だけでなくパパも居たんだ。

「お父様、お待たせ致しましたわ。」
相変わらずアンちゃんもおじ様の前ではレディモードね。
「ああ、2人とも座りなさい。」
2人の父親は長ソファーにそれぞれ向かい合うように座ってたのでそれぞれの父親の隣に私たちは座る。
「以前ユーナには話をしていた公爵家に養女になる話は覚えているかな?」
「はい、あの時はまだ今ほど問題も無かったのでお断りさせて頂いた事は覚えています。」
「そうか、あの時はそれでも良かったが今はそうも言っていられなくなったのはわかるだろう?」
「はい、ひとつバレるとそこから他のものもバレていつかモルグ商会の特許のある品々は私の作り出したものと言うことがバレてもおかしくありません。」
今回の事が有ってからいつかまた養女のお話が出ると覚悟はしていたしこうして避難させてもらっているのとこの屋敷に自室が用意されていることからも実質養女扱いされていると思っていたしそんな状況でも実の親との交流が出来なくなったわけでは無かったので別に書類上なら養女になっても良いかとは思っていたのでそこには動揺は無いけど。

「そうだな、特に今はブランデーの製作者を見つけようとする動きもあるし、皇帝陛下にはユーナの話をしているので以前から殿下の側妃にとは言われていたんだよ。」
おおぅ、まさかの向こうからの打診だったとはね。とりあえず何も言えないでいるといると。
「ちなみにユーナにその気があるなら正妃でもいいそうだが、君はきっと嫌がるだろうと言うことで側妃での打診になってるんだよ。」
「正妃なんてとんでありません。側妃ですら辞退したいのですし。そもそもなぜ皇帝陛下は私をお認めになってるのでしょうか。」
「それはなユーナ、パパのおじい様が皇帝陛下のお父様と異母兄弟だからなのさ。」
は?はぁぁぁ?!
私の疑問に答えたのはパパだったんだけど、その返事がわたし的にはかなりな爆弾だったんだけど!

「な、なにそれ。」
「おじい様は側妃の子で第1皇子で先代皇帝陛下は正妃様の子で第2皇子だったんだ。なかなか正妃様にお子が出来ず即妃になったのが当時あまり目立たないが歴史は長い子爵家の娘のひいお祖母様が側妃に選ばれたんだ。」

結局正妃様との間にも現皇帝陛下が御生まれになっておじい様は娘しかいない伯爵家に婿養子に入りパパとパパのお兄さんが産まれたそう。
跡継ぎではないパパと貧乏男爵家の次女のママが結婚して商人として成功した今があると言うことらしい。
パパの実家の伯爵家はリーベント公爵家の分家らしく、今は平民だけれども血筋は問題なく公爵家の養女にしても大丈夫だったらしい。
道理で貴族の教育とかのツテがあるはずだよね。ちなみに物覚えの良かった私には伯爵家相当の淑女教育をと思っていたそうだが結局アンちゃんと同じ公爵令嬢クラスのマナーは教えられていたらしいが、それは学校に入ってしばらくして何となく気づいてはいたよ。

まぁ結論私が貴族の養女になっても困らない教育をしてくれていた事には感謝しかないって事だね。

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