憧れのスローライフを異世界で？

学生編

反応は上々！

実習は演習場が屋外にあって校舎には何故か魔法が暴発しても影響が無い結界が張られているらしいので無茶はダメだけど多少失敗しても何とかなるらしい。

ラノベでよく言う前世の色んなアニメや小説で魔法はイメージが肝心と言うけどこの世界でもそうみたいなのと魔法を家庭教師に習ってから得意属性ってモノが普通は有るらしいけど基本的なものは全部使えるという事で私はそれ以上は出来ないふりをしているんだよね。
試験でも全力でやらなかったけど満遍なく基本は出来てあとは得意属性があるよーって事にしているのは誰も知らない…はず。
別にものづくりしたいだけだし俺TUEEEE的なのは望んでないからね。
基本的な事が全属性出来るってだけでものづくりするには結構便利だからそこは珍しいけど凄いとはあまりならない微妙な立ち位置らしいのでまぁなんとかなるという事で普通に使ってる。
わたしにとって魔法は便利ってだけだから家庭教師の先生にはもっと頑張ってくださいと言われたけど絶対いや！
感覚的には多分超級位の魔法まではイメージできる気がするから魔力さえ持てば使えるかもしれないからこその使わない選択肢を選んだんだの。

バレないようにその辺は慎重にしないと私のものづくりタイムが邪魔されてしまう！という思いだけで生きている気がするが楽しいので良しとする。

という訳で着替えて教室で説明を聞いてから校内見学後に演習場に行くと言われたので校内見学のために席を立つとアンちゃんの周りには派閥以外の高位のご令嬢らしきローブがどゴテゴテ中の服もフリフリな普段着ドレスが取り囲んでいるように見える。
一方私の周りにもアンちゃんの派閥の下位のご令嬢が数人近寄ってきている。

「ユーナさんの来ていらっしゃる服ってもしかしてアンジェリカ様と同じかしら？」
「どちらで仕立てられたの？」
「まさか！そのロゴは、スノウリリーかしら？」
女性のパワーは凄いねまくし立てられました。
「は、はい。これはスノウリリーでアンジェリカ様と同じデザインを着させていただいてます。」

「では、スノウリリーで買えるのかしら？」
「でも、先日お店に行った時はありませんでしたわ？」

うぉ、チェックの厳しいご令嬢がいたわ、ってこの人よく店で見るわ。ウチのファンで新作は必ず見に来るお嬢様だよ。

「えっと、父の商会の系列にスノウリリーがありましてアンジェリカ様から特別注文頂いたデザインなので店頭では販売していないんです。」

「特別注文でしたのね。」
「残念ですわ。」
「ですが、アンジェリカ様から同じ色でなければ評判が宜しければ店頭販売しても良いとご許可を頂いておりますので、ひとまず注文制作は検討しております。」
そうなんだよね。
アンちゃんはゴテゴテした服で行うこの実習がちょっと問題になっていると公爵様から言われていたらしく令嬢らしさを損なわないけど、華美になり過ぎない服装で実習を受けるようにと頼まれていたらしいの。
ヒエラルキーのトップクラスのご令嬢がそういう格好をしていればバカ以外は似たような服装にするだろうと言うことなんだろうね。
実際みんな詰め寄ってるし？
上品さは損なわずしかし動きやすいと言うポイントを抑えるのには色々悩んだしね！

「それは早速注文に伺いたいですわ。」
「あ、私もお願いしますね。」
アンちゃんの派閥で挨拶した人達なので断る理由はないよね。昨日私に敵意なんてなかった人達だし。

「承りましたわ。皆様本日の放課後にもしお時間ありましたらお店にいらっしゃいませんか？」
「いいんですの？さっそく伺いたいですわ！」
ソッコーで返事したのはスノウリリーのファンの方でした。
「私もお願いしますわ。」
「私も是非に。」

こうして早速注文ゲットだぜ！(どっかの肩乗りネズミを連れてる少年気分ね)