憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち

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学生編

入学式

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うん、入学式は無事に終わったよ。
何より何より。

あんなに悩んだのにそんなにあっさり終わってホッとしていると、
「ユーナ!」
「あ、アンジェリカ様ごきげんよう。」
なんかアンちゃん私とばかり一緒にいないかな…
入学式が終わり各クラスへ移動し教室に入るとアンちゃんがこえをかけてくれる。

「こちらにいらして、私のお友達を紹介致しますわ。」
「はい。」
「皆様ご紹介致しますわ。モルグ商会のユーナさんよ。」
「お初お目にかかりますユーナ・モルグと申します。」
そして紹介されたのは公爵家の派閥のお嬢様やご子息たちで中にはどうやって取り入ったんだ?と言わんばかりの目で見てる人もいけれど、そんなの構ってたらキリないよねー。
「彼女は私の大切なお友達ですの、仲良くして欲しいですわ。」
うんアンちゃんもちょっとイラッとしてるよねぇ…
怒らないでいいのに。
とりあえず紹介された中で特に敵意むき出しだった3人は覚えておこうかな。
ブランデーを売らないようにしてもらう為にね。
ここで舐められたらおしまいだもんね。公爵様にもリストアップして提出しておいた方がいいかもしれない。
貴族として平民を見下したりしがちだけどそんなくずには売らないよ。
こういうのってお互いが存在するから生きていけるのにそれを子供に教育してない家は将来不安じゃないかな?
次世代を担う子供たちがダメだとどこかで損切りしないと巻き添い食らうもん。

結構厳しいかもだけど、前世での事と現世の商会の経営見てたり勉強したりしてこの考え方が出来ない人が失敗するって感じたしね。

そんな微妙な空気は先生が来たことで終わったから良かったけどさ、めんどくさい事には変わりはないし、今後コチラも対応を考えて動かないといけないのには間違いないね。
「というわけで明日は校内見学と簡単な実習をするので登校したら事前に通達してあるローブと動きやすい服装に着替えてから教室に集合すること。」
担任の先生は40代くらいのちょっとキツめのオバサン先生で前子爵夫人という事らしい。
「ユーナ、明日が楽しみね。」
「みんなどんな反応するかだね。」
以前注文されて作ったモノのお披露目なのでちょっと緊張するよ。
最近では販売後しばらくしてからお店に見に行く事が多かったし目の前でって言うのはやっぱり特別感あるよね。

まぁ何はともあれ無事に学校に入学出来たし青春を楽しめればいいなと思うけど、この分だと大変そうだね。
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