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私、婚約します
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クリス様のそばに居ると決めた事をお父様、お母様に伝えてからは早かったわ。
翌日にはお母様のご実家の侯爵家(元旦那様とは別のね!)に養女になる手続きをしに行き、最速で受理してもらったそうで、3日後には婚約の手続きを進めその合間に勉強やマナーを覚えてと日々忙しくしていてすっかり忘れていたの。
「王妃様とお茶会?」
「そうよ、殿下から言われていたでしょ?」
あ…… すっかり忘れていたわ。
「そうでした。私が王妃様と……」
「心配しなくても大丈夫よ、ダイの妹なのよ?あの2人そっくりなの。」
お父様の妹……
「想像できた??」
「ええ、なんとなく不安は減った気がします。」
「5日後に王宮に伺うからどのドレスで行くかさっそく決めましょうね。」
ドレスは公爵家のお母様が作る時に選んでくれたものを選び、宝石類は実のお母様の形見から選んだわ。
「リディ、素敵だよ。」
「私たちの自慢の娘よ。」
王宮に向かう馬車でクリス様も殿下に用事があるからと一緒に乗っているの。
「リディを他の人に見せたくない。」
「まぁ、クリス?あなたいつから過保護になったの?」
「我が家に来てよく笑うようになったリディは本当にキレイになったんだ、他の男がちょっかい出さないか心配だ。」
「確かにリディはよく笑うようになってキレイになったわ。」
「だから母上、リディを1人にしないでくらよ?」
「そうね、その方が良さそうだわ。」
2人ともいつも通りの過保護だわ。
王妃様の所までクリス様は送ってくださって待ち構えていた殿下によってそのまま連れていかれてしまったけれどもまぁコレでいいのよね?
「リディア……貴女は本当に母親似なのね。」
実は、母親を知る方には皆さんそう言って下さるのだけれどもそこまで似ているかしら?
「ほら、ユリアーナ様いつまでも立ってないで座りましょう。リディも困っているわ。」
「そうね、懐かしくてつい。リディアごめんなさいね。」
「王妃様にご挨拶申し上げます。リディア・タルダリアにございます。」
「ふふ、ユリアーナとよんでちょうだいな。」
「ユリアーナ様……」
「そう、でも残念だわー家の子と婚約して欲しかったのだけれどもあの子そういうのに興味無いみたいなのよね。」
「それはダメよ!家の可愛いお嫁さんで娘なのだから。」
お母様ったら。
「わかっているわ、リディア婚約おめでとう。幸せになるのよ。それにしても本当に元気になって良かったわ。初め聞いた時はまだ痩せていたと聞いていたから。」
「ご心配頂きありがとうございます。私健康が取り柄なんです。」
「そうなのよねぇ、リディったら私とマナーのお勉強した後に街に降りてお店のお手伝いしてその後クリスとお勉強していても翌日疲れを残さず元気に過ごしているのだもの。」
「お母様ったら過保護すぎますわ。」
「念願の娘ですもの!」
「いいわね、私もこんな可愛い娘が欲しいわ。」
「あら王太子のお嫁さんがいるじゃないの。」
「あぁ、あの子ねぇ。良くも悪くも貴族の娘なのよ。家族の触れ合いは無駄って思っているらしくて私がお茶会に誘っても上辺だけの付き合いをしていればいいと思っているらしいのよ。」
「それは影情報?」
「そう、あの子はまだその存在を知らないし息子も会えて教える気は無いみたい。」
「噂では存在をしているでしょうが、王や王子しか使えないと思っているのであればそれでいいのよ。こんなの使い方間違えたら悲惨だもの。」
ちょっとお母様?ユリアーナ様?
私が聞いていいお話しでは無いですよね?
「あら、リディアは知らなかったの?」
「そういえば言ってなかったわね。」
そういう事はずっと知りたくないです。
「ふふ、まぁ私の実家が管理しているってだけ教えておきましょうか。」
「あ、だからお母様も……」
「そうよ。まぁ無理に知ろうとしなくてもいいわ。」
「はい。すみません。」
こういうのは聞かなかったことにするのが1番よね!
翌日にはお母様のご実家の侯爵家(元旦那様とは別のね!)に養女になる手続きをしに行き、最速で受理してもらったそうで、3日後には婚約の手続きを進めその合間に勉強やマナーを覚えてと日々忙しくしていてすっかり忘れていたの。
「王妃様とお茶会?」
「そうよ、殿下から言われていたでしょ?」
あ…… すっかり忘れていたわ。
「そうでした。私が王妃様と……」
「心配しなくても大丈夫よ、ダイの妹なのよ?あの2人そっくりなの。」
お父様の妹……
「想像できた??」
「ええ、なんとなく不安は減った気がします。」
「5日後に王宮に伺うからどのドレスで行くかさっそく決めましょうね。」
ドレスは公爵家のお母様が作る時に選んでくれたものを選び、宝石類は実のお母様の形見から選んだわ。
「リディ、素敵だよ。」
「私たちの自慢の娘よ。」
王宮に向かう馬車でクリス様も殿下に用事があるからと一緒に乗っているの。
「リディを他の人に見せたくない。」
「まぁ、クリス?あなたいつから過保護になったの?」
「我が家に来てよく笑うようになったリディは本当にキレイになったんだ、他の男がちょっかい出さないか心配だ。」
「確かにリディはよく笑うようになってキレイになったわ。」
「だから母上、リディを1人にしないでくらよ?」
「そうね、その方が良さそうだわ。」
2人ともいつも通りの過保護だわ。
王妃様の所までクリス様は送ってくださって待ち構えていた殿下によってそのまま連れていかれてしまったけれどもまぁコレでいいのよね?
「リディア……貴女は本当に母親似なのね。」
実は、母親を知る方には皆さんそう言って下さるのだけれどもそこまで似ているかしら?
「ほら、ユリアーナ様いつまでも立ってないで座りましょう。リディも困っているわ。」
「そうね、懐かしくてつい。リディアごめんなさいね。」
「王妃様にご挨拶申し上げます。リディア・タルダリアにございます。」
「ふふ、ユリアーナとよんでちょうだいな。」
「ユリアーナ様……」
「そう、でも残念だわー家の子と婚約して欲しかったのだけれどもあの子そういうのに興味無いみたいなのよね。」
「それはダメよ!家の可愛いお嫁さんで娘なのだから。」
お母様ったら。
「わかっているわ、リディア婚約おめでとう。幸せになるのよ。それにしても本当に元気になって良かったわ。初め聞いた時はまだ痩せていたと聞いていたから。」
「ご心配頂きありがとうございます。私健康が取り柄なんです。」
「そうなのよねぇ、リディったら私とマナーのお勉強した後に街に降りてお店のお手伝いしてその後クリスとお勉強していても翌日疲れを残さず元気に過ごしているのだもの。」
「お母様ったら過保護すぎますわ。」
「念願の娘ですもの!」
「いいわね、私もこんな可愛い娘が欲しいわ。」
「あら王太子のお嫁さんがいるじゃないの。」
「あぁ、あの子ねぇ。良くも悪くも貴族の娘なのよ。家族の触れ合いは無駄って思っているらしくて私がお茶会に誘っても上辺だけの付き合いをしていればいいと思っているらしいのよ。」
「それは影情報?」
「そう、あの子はまだその存在を知らないし息子も会えて教える気は無いみたい。」
「噂では存在をしているでしょうが、王や王子しか使えないと思っているのであればそれでいいのよ。こんなの使い方間違えたら悲惨だもの。」
ちょっとお母様?ユリアーナ様?
私が聞いていいお話しでは無いですよね?
「あら、リディアは知らなかったの?」
「そういえば言ってなかったわね。」
そういう事はずっと知りたくないです。
「ふふ、まぁ私の実家が管理しているってだけ教えておきましょうか。」
「あ、だからお母様も……」
「そうよ。まぁ無理に知ろうとしなくてもいいわ。」
「はい。すみません。」
こういうのは聞かなかったことにするのが1番よね!
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