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幼少期
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「は?」
「ですから私を買ってここで働かせてください。」
選んだ娼館は下級貴族か裕福な商人が利用するレベルのお店。
そこの裏口を見張ってる用心棒さんにだれかお店の人を呼んできて欲しいとお願いしたんだけどわかって貰えないので端的に要件を言ったんだけど自分で自分を売りに来るなんて誰もしないのか理解して貰えず困っている。
「ガキンチョだからまだわかんねぇだろうけどここで働くのは綺麗に着飾るだけじゃねーぞ?」
「知ってます。男の人をカラダで満足させるってことくらい。」
「んー多少は理解してんのか」
用心棒さんはいい人なのかもしれないね。
「多少というか、子作りと同じことをするって事は知ってますよ。」
「はぁ、分かってるつもりなのは理解したけどよースキル貰ったばかりくらいのガキンが自分からこの仕事をしなくても他に仕事あるぞ?」
「んー、ぶっちゃけ飲んだくれオヤジにいつ売られるか分からないのでそれなら自分で自分を売った方がマシかなと思ったんだけど」まぁ、前世でも同じような仕事してましたとか言えないよねー
「ぶっ、ふははは」
あっけらかんと私が言うと用心棒さんは大笑いしだした。
ひとしきり笑ったあと
「よし、オーナーに取り次いでやるよ。ちょっと待っとけ。」
「おい、誰かいるか?」
用心棒さんは裏口を開けると中に声をかける。
「なんだい?」
ひょっこり顔を出したのは恰幅の良い肝っ玉母さん系のおばさんだ。
「身売り希望者が来たからオーナーに取り次いでくれ。」
「あいよ」
待ってる間に用心棒さんから時々親や親族に売られる娘が来るけどもう少し育ってからだし少しでも高く売るためにもう少しマシな格好をしてくるらしい。
たしかに10歳だとまだ発育途中だし博打的な要素が強いから買い叩かれるってなるよね。
前世でも15歳くらいになると巨乳の子とかいたけど10歳だとするペタだったもんね…
「またせたね、オーナーが会うってよ。」
肝っ玉母さんが再び顔を出して中に入れてくれる。
「なんだい?親はどこだい?」
私が一人でいるのを見ておばさんが不思議そうにたずねる。
「それがよー飲んだくれオヤジに売られる前に自分から売り込みに来たらしい。」
用心棒さんが代わりに説明してくれる。
「まぁ断られるかもしれないけどオーナーには会わせてあげるからガンバりな。」
そういってオーナー室まで案内してくれてはげましてくれた。
「まだ子供じゃないか。」
「しかも、自分で自分を売りに来たそうですよ。」
部屋に通され私を見たオーナーらしきちょっと小太りな男の人におばさんが用心棒さんから聞いた話を伝えてくれる。
「まぁ口減らしで近隣の村から親に連れられ売られたりするのはよくあるっちゃ有るけど自分からって言うのは初めてだ。」
「あの、オーナーと2人きりで少しお話する事はできますでしょうか?」
自分で自分を売りに来るってのは珍しい為なのか、どう扱うべきかと悩んでいるようにも見えるので駆け引きをするためにもオーナーと2人で話がしたいところ。
「ん?まぁいいぞ。」
オーナーがそう言うと
「何かあればお呼びください。」
とおばさんはチラリとこちらに視線を向けてから退出してくれた。
「それで?話ってのは?」
「私のスキルについてです。正直まだ子供を買い取るのは博打的な要素がある事は聞きました。でもここは先行投資と思って私を買って欲しいのです。」
なんてったって前世での経験値とスキル【床上手】があるからね。
「ほぉ?そのスキルがこの商売に役立つって事か?」
「はい!【床上手】なんてスキルはこの仕事以外なかなか使わないと思うんです。」
「なっ!?」
あとで知った事だけど、床上手なんてスキルは基本的に本人がひた隠しにするから娼館に売られてくる人には余りいないらしく業界としては引っ張りだこなんだそう。
「どうでしょうか?」
「かっ、、、」
「か?」
「買ったァ!」
結局その後教会で念の為スキル証明をしてもらい無事に買って貰えたんだけど、なんと金貨50枚!
ちなみに通常すぐ働ける年頃の15歳(成人)で金貨15枚だそう。
同じ10歳で売られる子は金貨5枚が相場みたい。
それだけこのスキル持ちは娼館的には喉から手が出る程欲しい人材だったみたい。
手持ちで金貨50枚なんて怖くて持ってられないのでオーナーに保証人になってもらい商業ギルドで口座を作り金貨49枚を預けて金貨1枚分でアレコレ買い物をしていく。
身綺麗にするための化粧品、洋服、宝飾品などそんなに高価では無いものの今の私に似合いそうな安価なものを中心に選んでいく。
「なぁ、もう少しマシな物を買えばいいんじゃないか?」
付き添ってくれたオーナーが不思議そうにたずねる。
ちなみに金貨5枚で今まで住んでいたエリアで夫婦が1年間生活出来るくらいの金額なので金貨1枚分とはいえけして安物ではないんだけどね。
ちなみにオーナーとはとある契約書も交わしている。
私の売り込み方についてだ。
本格的に客を取るのは15歳の成人後である事、それ以前はお客様が女の子を選ぶためのエントランスでお酒のお酌をする時に席に付いて話をする場合にお客様から料金をもらって折半するという歩合での稼ぎ方を認めること。
など数点の内容で契約書を交わした。
まぁここでもう1つのスキル【商才】が発揮されたようなきがする。
「ですから私を買ってここで働かせてください。」
選んだ娼館は下級貴族か裕福な商人が利用するレベルのお店。
そこの裏口を見張ってる用心棒さんにだれかお店の人を呼んできて欲しいとお願いしたんだけどわかって貰えないので端的に要件を言ったんだけど自分で自分を売りに来るなんて誰もしないのか理解して貰えず困っている。
「ガキンチョだからまだわかんねぇだろうけどここで働くのは綺麗に着飾るだけじゃねーぞ?」
「知ってます。男の人をカラダで満足させるってことくらい。」
「んー多少は理解してんのか」
用心棒さんはいい人なのかもしれないね。
「多少というか、子作りと同じことをするって事は知ってますよ。」
「はぁ、分かってるつもりなのは理解したけどよースキル貰ったばかりくらいのガキンが自分からこの仕事をしなくても他に仕事あるぞ?」
「んー、ぶっちゃけ飲んだくれオヤジにいつ売られるか分からないのでそれなら自分で自分を売った方がマシかなと思ったんだけど」まぁ、前世でも同じような仕事してましたとか言えないよねー
「ぶっ、ふははは」
あっけらかんと私が言うと用心棒さんは大笑いしだした。
ひとしきり笑ったあと
「よし、オーナーに取り次いでやるよ。ちょっと待っとけ。」
「おい、誰かいるか?」
用心棒さんは裏口を開けると中に声をかける。
「なんだい?」
ひょっこり顔を出したのは恰幅の良い肝っ玉母さん系のおばさんだ。
「身売り希望者が来たからオーナーに取り次いでくれ。」
「あいよ」
待ってる間に用心棒さんから時々親や親族に売られる娘が来るけどもう少し育ってからだし少しでも高く売るためにもう少しマシな格好をしてくるらしい。
たしかに10歳だとまだ発育途中だし博打的な要素が強いから買い叩かれるってなるよね。
前世でも15歳くらいになると巨乳の子とかいたけど10歳だとするペタだったもんね…
「またせたね、オーナーが会うってよ。」
肝っ玉母さんが再び顔を出して中に入れてくれる。
「なんだい?親はどこだい?」
私が一人でいるのを見ておばさんが不思議そうにたずねる。
「それがよー飲んだくれオヤジに売られる前に自分から売り込みに来たらしい。」
用心棒さんが代わりに説明してくれる。
「まぁ断られるかもしれないけどオーナーには会わせてあげるからガンバりな。」
そういってオーナー室まで案内してくれてはげましてくれた。
「まだ子供じゃないか。」
「しかも、自分で自分を売りに来たそうですよ。」
部屋に通され私を見たオーナーらしきちょっと小太りな男の人におばさんが用心棒さんから聞いた話を伝えてくれる。
「まぁ口減らしで近隣の村から親に連れられ売られたりするのはよくあるっちゃ有るけど自分からって言うのは初めてだ。」
「あの、オーナーと2人きりで少しお話する事はできますでしょうか?」
自分で自分を売りに来るってのは珍しい為なのか、どう扱うべきかと悩んでいるようにも見えるので駆け引きをするためにもオーナーと2人で話がしたいところ。
「ん?まぁいいぞ。」
オーナーがそう言うと
「何かあればお呼びください。」
とおばさんはチラリとこちらに視線を向けてから退出してくれた。
「それで?話ってのは?」
「私のスキルについてです。正直まだ子供を買い取るのは博打的な要素がある事は聞きました。でもここは先行投資と思って私を買って欲しいのです。」
なんてったって前世での経験値とスキル【床上手】があるからね。
「ほぉ?そのスキルがこの商売に役立つって事か?」
「はい!【床上手】なんてスキルはこの仕事以外なかなか使わないと思うんです。」
「なっ!?」
あとで知った事だけど、床上手なんてスキルは基本的に本人がひた隠しにするから娼館に売られてくる人には余りいないらしく業界としては引っ張りだこなんだそう。
「どうでしょうか?」
「かっ、、、」
「か?」
「買ったァ!」
結局その後教会で念の為スキル証明をしてもらい無事に買って貰えたんだけど、なんと金貨50枚!
ちなみに通常すぐ働ける年頃の15歳(成人)で金貨15枚だそう。
同じ10歳で売られる子は金貨5枚が相場みたい。
それだけこのスキル持ちは娼館的には喉から手が出る程欲しい人材だったみたい。
手持ちで金貨50枚なんて怖くて持ってられないのでオーナーに保証人になってもらい商業ギルドで口座を作り金貨49枚を預けて金貨1枚分でアレコレ買い物をしていく。
身綺麗にするための化粧品、洋服、宝飾品などそんなに高価では無いものの今の私に似合いそうな安価なものを中心に選んでいく。
「なぁ、もう少しマシな物を買えばいいんじゃないか?」
付き添ってくれたオーナーが不思議そうにたずねる。
ちなみに金貨5枚で今まで住んでいたエリアで夫婦が1年間生活出来るくらいの金額なので金貨1枚分とはいえけして安物ではないんだけどね。
ちなみにオーナーとはとある契約書も交わしている。
私の売り込み方についてだ。
本格的に客を取るのは15歳の成人後である事、それ以前はお客様が女の子を選ぶためのエントランスでお酒のお酌をする時に席に付いて話をする場合にお客様から料金をもらって折半するという歩合での稼ぎ方を認めること。
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