緑の乙女になりたくありません！！

選定編

研究三昧！

意地と根性で乙女候補の講義をさっさと終わらせたあとは研究所の人たちと日がな研究にあけくれ、庭師3人とは合間で離宮で肥料の実験をし、離宮に移ってから約半年で分かったことは経験によって発現する属性は左右されているという事。

物によっては少し経験を加算してあげるだけで使えるようになったものもあるが、1番多かったのは火の発現で暖炉に火を入れたり料理している人は特にマッチの火と同じくらいの火を魔法でだ出すことができる人が多かった事でもほぼ間違いないだろうということになったよ。

光魔法については思ったより発現しなくて、どんな経験を積めば発現するのかまだ分かっていないが、ヒールまでは行かずともライトはできた人も居るのでなにか理由はありそう。

あ、そうそう。
候補者の交流会ってやつだけど、離宮に移った事を知ってからはお誘いがかかっているんだけれど今更って感じだし。
媚び売ろうとしている人や蹴落としてやろうという人達からの手紙は一応読んでいるけどそのままゴミ箱行き。
多分ユージィン神官がゴミ箱に入れた手紙を回収して保管しているぽいけどそれはそれでお任せしまーす。

選定後乙女にならなかった候補者の婚姻ランクの判定でもするんじゃないかな？
離宮に移った事と、乙女になる気が無いのを知ったユージィン神官は私に過去の乙女たちの話もしてくれた。
素行の悪い候補者は国の監視の元飼い殺しのように程よくおだてて都合よく使われるという事実をね。
私が他に話す気が無いのもあるんだろうけど話をしていいのかい！

このまま私が乙女を発現するの待ちな感じしかしないんだけど……
最近ユージィン神官が優しいんだけど……
惚れないよ？今更何って感じだしさ。

それより最近入った研究所のサーシスさん16歳、前世のわたし的にツボなんだよねー
なんて言うのかなぁ、ワンコ系の研究者なんだけどふとした瞬間に男の色気が有るって最高だよね(ヨダレ注意！)
年齢差的にありじゃない？
研究が恋人って感じだし脈ナシ感は否めないけどお役目から解放されたら結婚して欲しいって打診くらいしてみてもいいかも。

そんなこんなで毎日があっという間で結局他の候補者に光属性を発現させることは出来なかったのが悔しいが来月には乙女の選定が行われるという時期にまでなり私も12歳になった。


自分の誕生日はすっかり忘れてたんだけどね、みんなに祝ってもらったよ。
こんなに盛大に祝ってもらえてちょっと恥ずかしかったけどやっぱり嬉しいよね。
そうそう、庭師の3人(結局私専属の研究補助員)は腐葉土の活用法を他の庭師に伝授したり王都近郊の村に出向き畑の指導をしたりと結構あちこち飛び回っているがイキイキしているので良かったのかな？