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仕えた王子の餞別は役に立ちました
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部屋に戻って、一緒の生活。
季節が、巡って新しい季節が近づく。ハロルドは、バイトから社員になる話しがでていた。仕事ぶりも評価され、若殿とも仕事の手順をくめる様になった。
もともと、騎士の中で策士として動いていた彼の、地理などを活かした作戦の立て方が役に立った。新しい技術は、若殿。旧い知識の引き出しからの実践的な部分で、ハロルド。経験と知識が親方。。
3人の組み合わせで、随分と仕事の流れだけでなく、仕上がりも向上していった。仕事の幅も拡がりを見せている。以前、親方がやっていた壁補強や補修もするようになったりした。
「ふぅ……今日は、このくらいにするか?」
「わかりました!! 若殿」
「あぁー、最近ここの仕事。やりやすさましてますね?」
「それは、今まで、やりにくかったって、ことかぁ?」
「ち、違いますよ!! 俺らは、他の場所のバイトもしてたんすけどっ、昔の仲間連中から羨ましいって!!」
「そうなのですか? 俺は若殿たちは、素晴らしいと最初から思ってましたが」
「お前は、イイヤツだよなぁ……ハル!!」
若殿にバシバシ背中を叩かれる。しかし、ハロルドは、痛くもなんともない。もとの鍛え方が尋常でなかったから。
仕事を終え、彼女の許へと急ぐ。その全速力疾走は、近所の小学生たちが覚えようと必死に走り込みを始めていた。県大会の短距離走記録、長距離記録を更新するまでに……。
色んな意味で、ハロルドは影響を与えていた。本人は、全く自覚がないが……。
仕事から帰ると、部屋の近くにフリードが待っていた。
手に、小さな紙袋。
「お前に餞別やるよ」
「餞別? なんでです?」
「んー、なんて言うの? 今までのお礼? あと、カノンちゃんに負担かけるの悪いし?」
受け取った袋を少し開けて、覗くと。箱が1箱。
黒っぽいものに、サイズと個数が書かれている。
「1回で、1つだから。まぁ、お前には今まで世話になったから。最後の王子からの贈り物だな……オレも、お前も。今はもう、違うから」
「……ありがとうございます……」
「敬語は、もうなしだからなっ!!」
「あぁ、わかった!!」
ひらひらと手を振って、フリードは部屋に戻った。
ハロルドは、その日の夜、久し振りに……カノンと愛し合った。気持ちを伝え合った夜以降、彼女とキスと触れあい以外はしていなかった。
婚姻前に、あのように抱くのは控えなくては!! と、思っていた。
箱の説明書を読む。今は、ひらがなやカタカナ、漢字が読める。読めない漢字が少ないくらいだ。
「んっ、この箱の中の……コレを取り出して、ここにこうするのか……1回で、1つ。この1箱が、一晩なのか?」
彼の勘違い暴走。
久し振りに発揮をした。
カノンとベッドを久し振りに……。期待と興奮。彼女を愛せる。
キスをカノンとしていて、彼女の俺を見る瞳がより煽る。
「んっ、ぁ……ハロルド、さ、ん……んんっ」
「はぁ、カノン……今夜は、最後まで……」
「ぅん。でも……」
「そこは、フリードが準備してくれた。コレ、いるんですよね?」
「……うん……」
箱の中身を1つ、使う。
カノンが、俺と……ハロルドの興奮がますます、増していく。
「愛してる」と何度も、何度もいう。彼女も応えていく。溢れる想いが、彼女を激しく求めていく。とまらなくなったハロルドは、フリードの1回1つを守り。
どこで、どう、思ったのか……一晩、ひと箱。使い切った。
2人は、翌朝が休みでゆっくり眠れた。
遅く起きた朝に、愛する人と迎えられ満ち足りた気持ちになっている。
「カノン。愛してる」
「んっ、ハロルドさん? おはよう?」
「おはよう、カノン」
おはようのキスをする。昨晩、彼にアレだけ愛されてしまい身体中が怠くなっている。でも、気持ちは満たされている。彼が傍にいる。
いたわるように優しく抱き締めてくれる。頬に、おでこに、キスをしてくれる。
フリードが部屋に来て、感想を聞いている。
「で、どうだった? ハロルド?」
「助かった。アレは、どこに売っている?」
「薬局とコンビニ。なんで?」
「もう、ないから」
「……はぁ、ないぃぃ?! おまっ、アレ、何個入っていたと……」
「数はあったが、足りないくらいだ」
「あのさぁ、お前の方が体力あり過ぎるし。オレたちのは、結構あるからさ……無理させすぎじゃない?」
ハロルドは、カノンが今朝ひどく怠そうだったのがわかった。フリードも自分ほどではないが、体力はある。この世界にきて、体力が落ち始めてフリードも鍛錬をしなおしている。
フリードは、「オレだって、セーブしてんのにぃ」と唸っている。我慢、強いられているのか? ソレは、ソレで辛いだろうと、ハロルドは思った。
歌音は、ベッドで少し横になっていて、2人の男の会話が耳に入り……恥ずかしかった。傍にいた、綾音も、「そんな話、自分の女に聞こえていないと思って」と顔を紅くした。
「「我慢……してもらおう」」
2人は、寝室で、そう決心した。
その後の、男2人は回数を減らしたが……1回の激しさは倍増してしまった。
「「どうすれば……いいの?」」
悩みが増えていく、姉妹。
激しさが倍増、愛しさ倍増の男たち。
季節が、巡って新しい季節が近づく。ハロルドは、バイトから社員になる話しがでていた。仕事ぶりも評価され、若殿とも仕事の手順をくめる様になった。
もともと、騎士の中で策士として動いていた彼の、地理などを活かした作戦の立て方が役に立った。新しい技術は、若殿。旧い知識の引き出しからの実践的な部分で、ハロルド。経験と知識が親方。。
3人の組み合わせで、随分と仕事の流れだけでなく、仕上がりも向上していった。仕事の幅も拡がりを見せている。以前、親方がやっていた壁補強や補修もするようになったりした。
「ふぅ……今日は、このくらいにするか?」
「わかりました!! 若殿」
「あぁー、最近ここの仕事。やりやすさましてますね?」
「それは、今まで、やりにくかったって、ことかぁ?」
「ち、違いますよ!! 俺らは、他の場所のバイトもしてたんすけどっ、昔の仲間連中から羨ましいって!!」
「そうなのですか? 俺は若殿たちは、素晴らしいと最初から思ってましたが」
「お前は、イイヤツだよなぁ……ハル!!」
若殿にバシバシ背中を叩かれる。しかし、ハロルドは、痛くもなんともない。もとの鍛え方が尋常でなかったから。
仕事を終え、彼女の許へと急ぐ。その全速力疾走は、近所の小学生たちが覚えようと必死に走り込みを始めていた。県大会の短距離走記録、長距離記録を更新するまでに……。
色んな意味で、ハロルドは影響を与えていた。本人は、全く自覚がないが……。
仕事から帰ると、部屋の近くにフリードが待っていた。
手に、小さな紙袋。
「お前に餞別やるよ」
「餞別? なんでです?」
「んー、なんて言うの? 今までのお礼? あと、カノンちゃんに負担かけるの悪いし?」
受け取った袋を少し開けて、覗くと。箱が1箱。
黒っぽいものに、サイズと個数が書かれている。
「1回で、1つだから。まぁ、お前には今まで世話になったから。最後の王子からの贈り物だな……オレも、お前も。今はもう、違うから」
「……ありがとうございます……」
「敬語は、もうなしだからなっ!!」
「あぁ、わかった!!」
ひらひらと手を振って、フリードは部屋に戻った。
ハロルドは、その日の夜、久し振りに……カノンと愛し合った。気持ちを伝え合った夜以降、彼女とキスと触れあい以外はしていなかった。
婚姻前に、あのように抱くのは控えなくては!! と、思っていた。
箱の説明書を読む。今は、ひらがなやカタカナ、漢字が読める。読めない漢字が少ないくらいだ。
「んっ、この箱の中の……コレを取り出して、ここにこうするのか……1回で、1つ。この1箱が、一晩なのか?」
彼の勘違い暴走。
久し振りに発揮をした。
カノンとベッドを久し振りに……。期待と興奮。彼女を愛せる。
キスをカノンとしていて、彼女の俺を見る瞳がより煽る。
「んっ、ぁ……ハロルド、さ、ん……んんっ」
「はぁ、カノン……今夜は、最後まで……」
「ぅん。でも……」
「そこは、フリードが準備してくれた。コレ、いるんですよね?」
「……うん……」
箱の中身を1つ、使う。
カノンが、俺と……ハロルドの興奮がますます、増していく。
「愛してる」と何度も、何度もいう。彼女も応えていく。溢れる想いが、彼女を激しく求めていく。とまらなくなったハロルドは、フリードの1回1つを守り。
どこで、どう、思ったのか……一晩、ひと箱。使い切った。
2人は、翌朝が休みでゆっくり眠れた。
遅く起きた朝に、愛する人と迎えられ満ち足りた気持ちになっている。
「カノン。愛してる」
「んっ、ハロルドさん? おはよう?」
「おはよう、カノン」
おはようのキスをする。昨晩、彼にアレだけ愛されてしまい身体中が怠くなっている。でも、気持ちは満たされている。彼が傍にいる。
いたわるように優しく抱き締めてくれる。頬に、おでこに、キスをしてくれる。
フリードが部屋に来て、感想を聞いている。
「で、どうだった? ハロルド?」
「助かった。アレは、どこに売っている?」
「薬局とコンビニ。なんで?」
「もう、ないから」
「……はぁ、ないぃぃ?! おまっ、アレ、何個入っていたと……」
「数はあったが、足りないくらいだ」
「あのさぁ、お前の方が体力あり過ぎるし。オレたちのは、結構あるからさ……無理させすぎじゃない?」
ハロルドは、カノンが今朝ひどく怠そうだったのがわかった。フリードも自分ほどではないが、体力はある。この世界にきて、体力が落ち始めてフリードも鍛錬をしなおしている。
フリードは、「オレだって、セーブしてんのにぃ」と唸っている。我慢、強いられているのか? ソレは、ソレで辛いだろうと、ハロルドは思った。
歌音は、ベッドで少し横になっていて、2人の男の会話が耳に入り……恥ずかしかった。傍にいた、綾音も、「そんな話、自分の女に聞こえていないと思って」と顔を紅くした。
「「我慢……してもらおう」」
2人は、寝室で、そう決心した。
その後の、男2人は回数を減らしたが……1回の激しさは倍増してしまった。
「「どうすれば……いいの?」」
悩みが増えていく、姉妹。
激しさが倍増、愛しさ倍増の男たち。
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