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大切な人との食事
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『おうちご飯』シリーズの新企画も、大詰めになり、とうとう、試作品の挑戦へと移った。試作品作りが行われても、企画が頓挫したりすることも多い。
ここからが、正念場なのだから……絵里自身も、優歌も必死に企画メニューの試作品を色々と作り始めた。
「このメニューは、もとのシリーズと連動しているから……アレンジして別物だけど、もとの商品も手にとって欲しいよね?」
「そうだね……1人分のお弁当メニューとしても良くて、あと一品にもいい量で……」
「筑前煮をメニューにいれたけど……弁当として食べる人、いる?」
「えっ? わたしは食べてるけど……」
「うん、絵里はね。一般論としてなんだよね……あぁ、でも筑前煮は食べて欲しい!!」
「玉子焼きは一品としているけど。味の濃さが迷う」
「そう、それ!! 人によって違うでしょ!!」
開発部の調理場では、絵里と優歌があれやこれやと言いながらエプロン姿で試作品の調理をしている。調理姿は他の男性社員から見たら……色々と、目の保養なのだが。
後ろから、圧とブリザードが吹いている。
雅和にとっては、絵里の可愛い料理姿を会社で堪能できて嬉しいのだが……他の男性社員の目に入るのが、いかんせん癪に障る。
思わず会社の【ご意見アプリ】に投稿しまくっていた。
後日、総務部にいる従兄弟である理人から、「わかるなぁ~~」と言われた。とても何かを企み事をしているような表情だった。おまけに、会長たちから話しを聞いたのか? 嬉しそうな表情。
出来上がった試作品が、開発部の面々の前に出される。【おうちご飯シリーズ】でもお馴染みの商品をアレンジした物や、お弁当のおかずにも活用できる量と内容をメインにした試作品。
お弁当作りのきっかけに、料理作りのきっかけに、というのが絵里や優歌の想いでもあった。
「「遠慮なく意見をお願いします!!」」
「んっ」
「「「わかった」」」
絵里と優歌は、不安と期待の表情で開発部の社員の表情を見渡す。絵里は……雅和の表情が一番気になっていた。
彼女にとっては、一緒に暮らしていて食べている時の表情が当たり前だったのだが。周りの社員は驚きの表情を隠せないでいた。
そう、彼が、サイボーグと云われる無表情でムシャムシャと口に運ぶだけの男が……口元を綻ばせて食べているのだ。嬉しいという表情で、美味しいという表情で。ひとつひとつ試作品を食べていき、「んっ」と手を合わせて『ごちそうさま』をした。
優歌は、サイボーグ課長に「お粗末様です」と言ったら、周りがどよめいた。
「えっ、なに?! この課長がごちそうさまって。初めて言ったんだけど?」
「「いやいやいや!!」」
「なに? 先輩たちはどうなんですか? 味は? 量は?」
「えっ、あっ、量はちょうど良いし。味付けも良かったけど……」
「けど? あの、正直に教えてください!!」
「えぇーっと……野崎さんが。課長の言葉が……わかるの?」
「……わかったけど……」
「「ソコ!! ソレ!!」」
「えっ? 優歌もわかったの?! 嬉しい!!」
絵里は嬉しそうに優歌に抱きつく。問題は、そこではなくて……新企画の試作品の話しなのだが……。サイボーグ課長の誰も判らない。いや、絵里しか解っていなかった課長の【相槌会話】が、とうとう理解できる者が増えた。
理解できるようになっていた当の本人は、「いや、だから感想が欲しい」とのたまう。
その日は、試作品の量は問題なかったが、味付けにもうひと工夫が欲しいという話しで終わった。レパートリーも、もう少し違う感じが良いという案も出てきた。
2人は、企画部に結果を伝えると、「その方向でもう少し詰めていこう」となった。
企画部との合同会議は、来週。それまでに、試作品の候補の詰めをすることになり。2人は、一週間、開発部の調理場に籠もっては作り。先輩社員たちに試食して貰っては、意見を貰った。だんだんと先輩達も熱がはいり、厳しい意見もでてきたりはしたが2人はひとつの意見として取り入れていき工夫をこらした。
「部長!! 出張はどうでした?」
「あぁ、沢くん。ただいま。大阪出張はまぁまぁだったよ。あちらの支社の皆もなかなかいい社員達でね……」
「今、企画中の試作品。部長からもご意見頂けますか?」
「いいよ。この10品だね? どれどれ……」
部長。そう、この商品開発部で課長の存在感と優歌の存在感が強すぎるあまり、部長はとてつもなく限りなく存在感が薄すぎた。しかし、絵里は部長に色々とお世話になっていた。
優歌と雅和の対立が激しくなっていた時、絵里が異動するまでなんとか調整してくれていたのだ。それに、絵里が異動した後、2人の間に立たされて困っているのをさりげなく助けてくれていた。本当に、見えない大黒柱で総務部からは「あの部長、絶対に商品開発部から……異動させられないよ」と言われている。
試作品をひとつひとつ食べて、メモを書いていく部長。そして、食べ終わると絵里にメモを渡して「僕の意見はこれに書いたから」と言って食器を片しに行く。
とても丁寧な字で、試作品ひとつひとつの良い点や改良点。要点をうまくまとめて書かれていた。なかには、すでに試食終えていた社員達のふんわりとした意見の的を得たものもあった。
メモを優歌にも見せ、企画部にも見せたところ、「あの人はやっぱり開発部には居て欲しいよ」と企画部部長も言った。
今までのヒット商品の陰の立て役者だったようだ。
合同会議の日ーー
会議室には企画部のメンバー。商品開発部から、絵里と優歌。そして、雅和も参加している。
資料を事前に目を通しているが、この企画の試作品のメニューも一緒に会議室に用意して持ってきた。
試食品はテーブルにまとめておいた。
企画部のメンバーが、それぞれを試食していく。表情がうまく読めない企画部メンバー。特に部長は……。試食を終えると、席に座り2人を見る。
緊張が走り、絵里と優歌は会議テーブルの下で手を握り合った。絵里の手に、そっと雅和が手をのせる。それだけで、心の緊張がほぐれていく。
「結論から言おう」
「「……はい……」」
「試作品としては……良かった。いや、良すぎる!!」
「「えっ?」」
「商品として、このままいけるレベルですよ!!」
「そう考えてもいいくらいだな……まずは、玉子焼き。この絶妙な味加減!! 筑前煮というコアな所をついた商品!! 定番のきんぴらごぼう!!」
ズラズラと企画部の部長をはじめ、試食したものたちが良い点をどんどんと挙げていき……会議で出した試食品のレシピで、商品化が決まった。
「問題は、名前……かぁ」
「おうちご飯と連動したシリーズにしたいと思っているので、名前は企画部の案から、君たちに選んで欲しい」
「しかし……それは、企画部の……」
「ご褒美だよ。我々からの」
「「ありがとうございます」」
何か筋書きされたようなご褒美だったが、企画部の名前案から2人は選ぶことにした。
「「これ……に、する?」」
絵里と優歌は、リストの中の1つを指さして向き合った。雅和は指先の名前を見て、「んっ」と。
2ヶ月後、新商品が発売された。
【一緒にご飯】という名前。絵里の想い。優歌の想い。誰かと一緒に、美味しく楽しくご飯を食べるきっかけになって欲しいという想い。
一緒にご飯を食べる機会を、という想い。食卓に限らず、お弁当でもいい。どんな場面でもいい。もう一品欲しい時にも。そんな色んな想いから、名前を選んだ。
「はぁーー。今回は初めて企画に参加できてよかったぁ!!」
「良かったな、優歌」
「健人……色々ありがとう」
「いや、俺はできることをしたくらいだよ」
「健人ぉーーー!! だから大好き!!」
「うおっ、バカ!! そう、甘えられると……久し振りに……なっ?」
「……うん……」
2人は、健人が用意した商品化のお祝い料理を堪能してから。優歌は、健人にたんまり……これでもか?! というくらいに、堪能され尽くされた。
健人自身、学生時代から空手などの道場に通っていたこともあり体力や体格が半端ない。そして、今も体力づくりのキープは続いていたりしており。優歌を抱いている状態が……雅和ほどではないものの、絶倫男。
初めての男性が健人の優歌は、そういうモノとしか思っていなかったが……短大時代の友人から恋話の延長でその話になった時、健人が半端ないという事実を知った。その場では、「私も似た感じだよぉ」と濁し続けた。
絵里も、マンションに戻ると雅和と一緒のご飯を食べて……愛され尽くされた。当たり前の超絶絶倫男の、セックスのラウンドに濃度など……彼女は翻弄されながらも、彼を求めてしまうようになっていた。
そして、彼を好きという気持ちに気づいた。企画の一件で、その気持ちにだんだんと……。絵里は、彼は自分のことを好きなのだろうか? と聞くに聞けない状態でもあったが、彼に求められると拒めない。
ここからが、正念場なのだから……絵里自身も、優歌も必死に企画メニューの試作品を色々と作り始めた。
「このメニューは、もとのシリーズと連動しているから……アレンジして別物だけど、もとの商品も手にとって欲しいよね?」
「そうだね……1人分のお弁当メニューとしても良くて、あと一品にもいい量で……」
「筑前煮をメニューにいれたけど……弁当として食べる人、いる?」
「えっ? わたしは食べてるけど……」
「うん、絵里はね。一般論としてなんだよね……あぁ、でも筑前煮は食べて欲しい!!」
「玉子焼きは一品としているけど。味の濃さが迷う」
「そう、それ!! 人によって違うでしょ!!」
開発部の調理場では、絵里と優歌があれやこれやと言いながらエプロン姿で試作品の調理をしている。調理姿は他の男性社員から見たら……色々と、目の保養なのだが。
後ろから、圧とブリザードが吹いている。
雅和にとっては、絵里の可愛い料理姿を会社で堪能できて嬉しいのだが……他の男性社員の目に入るのが、いかんせん癪に障る。
思わず会社の【ご意見アプリ】に投稿しまくっていた。
後日、総務部にいる従兄弟である理人から、「わかるなぁ~~」と言われた。とても何かを企み事をしているような表情だった。おまけに、会長たちから話しを聞いたのか? 嬉しそうな表情。
出来上がった試作品が、開発部の面々の前に出される。【おうちご飯シリーズ】でもお馴染みの商品をアレンジした物や、お弁当のおかずにも活用できる量と内容をメインにした試作品。
お弁当作りのきっかけに、料理作りのきっかけに、というのが絵里や優歌の想いでもあった。
「「遠慮なく意見をお願いします!!」」
「んっ」
「「「わかった」」」
絵里と優歌は、不安と期待の表情で開発部の社員の表情を見渡す。絵里は……雅和の表情が一番気になっていた。
彼女にとっては、一緒に暮らしていて食べている時の表情が当たり前だったのだが。周りの社員は驚きの表情を隠せないでいた。
そう、彼が、サイボーグと云われる無表情でムシャムシャと口に運ぶだけの男が……口元を綻ばせて食べているのだ。嬉しいという表情で、美味しいという表情で。ひとつひとつ試作品を食べていき、「んっ」と手を合わせて『ごちそうさま』をした。
優歌は、サイボーグ課長に「お粗末様です」と言ったら、周りがどよめいた。
「えっ、なに?! この課長がごちそうさまって。初めて言ったんだけど?」
「「いやいやいや!!」」
「なに? 先輩たちはどうなんですか? 味は? 量は?」
「えっ、あっ、量はちょうど良いし。味付けも良かったけど……」
「けど? あの、正直に教えてください!!」
「えぇーっと……野崎さんが。課長の言葉が……わかるの?」
「……わかったけど……」
「「ソコ!! ソレ!!」」
「えっ? 優歌もわかったの?! 嬉しい!!」
絵里は嬉しそうに優歌に抱きつく。問題は、そこではなくて……新企画の試作品の話しなのだが……。サイボーグ課長の誰も判らない。いや、絵里しか解っていなかった課長の【相槌会話】が、とうとう理解できる者が増えた。
理解できるようになっていた当の本人は、「いや、だから感想が欲しい」とのたまう。
その日は、試作品の量は問題なかったが、味付けにもうひと工夫が欲しいという話しで終わった。レパートリーも、もう少し違う感じが良いという案も出てきた。
2人は、企画部に結果を伝えると、「その方向でもう少し詰めていこう」となった。
企画部との合同会議は、来週。それまでに、試作品の候補の詰めをすることになり。2人は、一週間、開発部の調理場に籠もっては作り。先輩社員たちに試食して貰っては、意見を貰った。だんだんと先輩達も熱がはいり、厳しい意見もでてきたりはしたが2人はひとつの意見として取り入れていき工夫をこらした。
「部長!! 出張はどうでした?」
「あぁ、沢くん。ただいま。大阪出張はまぁまぁだったよ。あちらの支社の皆もなかなかいい社員達でね……」
「今、企画中の試作品。部長からもご意見頂けますか?」
「いいよ。この10品だね? どれどれ……」
部長。そう、この商品開発部で課長の存在感と優歌の存在感が強すぎるあまり、部長はとてつもなく限りなく存在感が薄すぎた。しかし、絵里は部長に色々とお世話になっていた。
優歌と雅和の対立が激しくなっていた時、絵里が異動するまでなんとか調整してくれていたのだ。それに、絵里が異動した後、2人の間に立たされて困っているのをさりげなく助けてくれていた。本当に、見えない大黒柱で総務部からは「あの部長、絶対に商品開発部から……異動させられないよ」と言われている。
試作品をひとつひとつ食べて、メモを書いていく部長。そして、食べ終わると絵里にメモを渡して「僕の意見はこれに書いたから」と言って食器を片しに行く。
とても丁寧な字で、試作品ひとつひとつの良い点や改良点。要点をうまくまとめて書かれていた。なかには、すでに試食終えていた社員達のふんわりとした意見の的を得たものもあった。
メモを優歌にも見せ、企画部にも見せたところ、「あの人はやっぱり開発部には居て欲しいよ」と企画部部長も言った。
今までのヒット商品の陰の立て役者だったようだ。
合同会議の日ーー
会議室には企画部のメンバー。商品開発部から、絵里と優歌。そして、雅和も参加している。
資料を事前に目を通しているが、この企画の試作品のメニューも一緒に会議室に用意して持ってきた。
試食品はテーブルにまとめておいた。
企画部のメンバーが、それぞれを試食していく。表情がうまく読めない企画部メンバー。特に部長は……。試食を終えると、席に座り2人を見る。
緊張が走り、絵里と優歌は会議テーブルの下で手を握り合った。絵里の手に、そっと雅和が手をのせる。それだけで、心の緊張がほぐれていく。
「結論から言おう」
「「……はい……」」
「試作品としては……良かった。いや、良すぎる!!」
「「えっ?」」
「商品として、このままいけるレベルですよ!!」
「そう考えてもいいくらいだな……まずは、玉子焼き。この絶妙な味加減!! 筑前煮というコアな所をついた商品!! 定番のきんぴらごぼう!!」
ズラズラと企画部の部長をはじめ、試食したものたちが良い点をどんどんと挙げていき……会議で出した試食品のレシピで、商品化が決まった。
「問題は、名前……かぁ」
「おうちご飯と連動したシリーズにしたいと思っているので、名前は企画部の案から、君たちに選んで欲しい」
「しかし……それは、企画部の……」
「ご褒美だよ。我々からの」
「「ありがとうございます」」
何か筋書きされたようなご褒美だったが、企画部の名前案から2人は選ぶことにした。
「「これ……に、する?」」
絵里と優歌は、リストの中の1つを指さして向き合った。雅和は指先の名前を見て、「んっ」と。
2ヶ月後、新商品が発売された。
【一緒にご飯】という名前。絵里の想い。優歌の想い。誰かと一緒に、美味しく楽しくご飯を食べるきっかけになって欲しいという想い。
一緒にご飯を食べる機会を、という想い。食卓に限らず、お弁当でもいい。どんな場面でもいい。もう一品欲しい時にも。そんな色んな想いから、名前を選んだ。
「はぁーー。今回は初めて企画に参加できてよかったぁ!!」
「良かったな、優歌」
「健人……色々ありがとう」
「いや、俺はできることをしたくらいだよ」
「健人ぉーーー!! だから大好き!!」
「うおっ、バカ!! そう、甘えられると……久し振りに……なっ?」
「……うん……」
2人は、健人が用意した商品化のお祝い料理を堪能してから。優歌は、健人にたんまり……これでもか?! というくらいに、堪能され尽くされた。
健人自身、学生時代から空手などの道場に通っていたこともあり体力や体格が半端ない。そして、今も体力づくりのキープは続いていたりしており。優歌を抱いている状態が……雅和ほどではないものの、絶倫男。
初めての男性が健人の優歌は、そういうモノとしか思っていなかったが……短大時代の友人から恋話の延長でその話になった時、健人が半端ないという事実を知った。その場では、「私も似た感じだよぉ」と濁し続けた。
絵里も、マンションに戻ると雅和と一緒のご飯を食べて……愛され尽くされた。当たり前の超絶絶倫男の、セックスのラウンドに濃度など……彼女は翻弄されながらも、彼を求めてしまうようになっていた。
そして、彼を好きという気持ちに気づいた。企画の一件で、その気持ちにだんだんと……。絵里は、彼は自分のことを好きなのだろうか? と聞くに聞けない状態でもあったが、彼に求められると拒めない。
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