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わたしの故郷へ
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科英高校に入学して3カ月、無事にクラブ活動も決まって定期的に行われる学習試験もクリアし、アルバイトの許可が学校からおりた。
ミニョは、アルバイト許可を貰った7月に入ってから毎週末と祝日は食堂で料理場の補助や給仕の補助、そして持ち帰り用のメニューを料理人やハルモニと一緒にやっていた。出来上がった料理を袋詰めして持ち帰りの客への受け渡し、まとまったデリバリーの注文を受けたり配達の手伝い。少しずつ手伝いを毎週毎週行い、アルバイトから帰ると平日と同じように作り置きのおかずと夕飯の準備をする。ハルモニから夕食の準備の手間をとれるようにと、下ごしらえを済ませたおかずももらって帰る。
オモニのヘギョンは、下ごしらえしてあるおかずの仕上げの料理も……壊滅的な料理レベルなため、いつもミニョが行う。ジュヨンが寮生活になってから、ミニョは高校の課題にクラブ活動、食事つくりに洗濯、掃除。そして、アルバイトと忙しい毎日を送っていた。
ミニョの通っている科英高校は、他の高校と違ってクラブ活動参加必須だったりしている。他の韓国の高校ではクラブ活動や部活は必須ではなく勉強に時間を割いている。その理由が、創設した代表が『学生同士の他学年を含めた交流も勉強になるのでは?』という意見からだった。当初は反対意見も多く、難航したクラブ活動の発足も今は定着して活動での経験から大学へ進学したり進路授業での効果を発揮して卒業生の多くは『クラブ活動が良い経験になった』と言っている。
中には、起業した卒業生や親の後継者として会社を継いだ卒業生の活躍を雑誌やテレビ、ネット記事でも読まれることも多い。
いつものように週末にハルモニの食堂で仕事をしていた時に、ハルモニが心配そうに見て声を掛けてきた。
「ミニョは働き過ぎじゃないかい?」
「えっ? そうかな? 食堂の仕事も好きだし、ハルモニから色々教われるから。あと、クラブ活動も料理クラブにしたの」
「家でも店でも料理してるのにかい?」
「高校のクラブでは、伝統料理とかも先生が教えてくれるよ」
「そうなのかい? 王家が食べていたような料理かい?」
「うん!! 歴史書の中で、料理の指南書みたいなのがあって、それを実際に調理して食べてみるの」
料理クラブとは言え、伝統料理を学ぶというのは科英高校らしいと言えば、らしいクラブ活動だった。そこでも、ミニョの手際の良さは発揮し、先生も驚いていた。上級生たちも、ミニョと料理するのも楽しいらしく同学年の生徒もミニョに包丁の扱いのコツを教わったりしていた。
先生も手が回らない時には、上級生と混じってミニョは補佐に回った。
夏休みが近づいて来た頃、休み前の大きな期末試験が控えていた。その時期は、アルバイトも休ませてもらい試験勉強に集中した。たくさん課題を出されているが、期限に遅れることなく提出し評価も高評価が多かった。物理などの理系科目は、さすがエンジニアのアボジが詳しくて分かりやすく教えてくれた。オモニのヘギョンさんは、数字にとても強く会社では経理の仕事をしていたので分かりやすい計算式や公式の使い方を教えてくれる。
たまに、アルバイトの日の休み時間にカウンターの隅で課題をやっていた日。ミゲさんが一緒に講師をしている人と食堂に来て、課題の内容を見て少し驚きつつ懐かしんでいた。課題の国語の文法に悩んでいた時で、ミゲさんはヒントを言いながら隣に座ってお茶を飲みながら軽食を食べていた。試作のメニューをミゲさんやBGエンターテイメントの講師の人たちに食べて貰うこともある。ミゲさんが居ない時は、ミゲさんの奥さんが友だちと来て居たり……Dwaveのメンバーが入れ替わり? で来て試作メニューを食べて意見を言ってくれる。
試作メニューは、2食分作り必ず1食分はBGエンターテイメントグループにミゲさんとDwaveのメンバーは持って帰っている。残りの1食分が、誰の胃の中に……は、何となくわかっている。週に1度はミニョの料理を食べられないと、大暴れの不機嫌さにミゲさんが苦肉の策での対応だった。
――オッパってば、寮でのご飯にまだ慣れないのかな? ――
本当は、ミニョと毎日電話で話したいし、一緒にご飯も食べたいけれど……誓約書があるため、下手な行動もできない。けれど、彼女の心を絶対に掴んで離さないためにも必死なのだ。ジュヨンは……。
試験が無事に終わって、久しぶりに日本の祖父母とビデオ通話をしていたら……
「三陽も16歳なのね……韓国に行って10年も会ってないのね」
「そうだね……あっ、そうだ!! アボジ、えっと、お父さん達に話して日本に1週間くらい戻れないか聞いてみるよ!!」
「でも、無理は行けないよ?」
「大丈夫、ヘギョンさんのおばあちゃんの食堂でアルバイトしたお金も貯まってるし……あとはパスポートの確認すれば……」
「私たちも三陽に会いたいわ、ねぇ、おじいちゃん?」
「そうだな。いつも画面越しで話してるし。一度は、会いたいな」
「ただいまぁ」
「あっ、お父さんだ!! お父さん!! わたし、夏休みに日本に行って良い?」
「へっ?!」
帰宅早々、娘に日本に行って良いと聞かれ素っ頓狂な返事と顔をした父。テレビ画面に映った顔をみた日本の祖父母は、「あんた相変わらず何て顔してるんだい?」と言われていた。話の経緯を説明し、10年も日本に戻っていない娘と、孫に会っていない自分の両親を想い。仕事から帰って来たヘギョンと話し合った結果……ミニョは1週間、日本に、祖父母の家に一時帰国することになった。日本に居た時に住んでいた、2人の家は既に売り払ってしまっているので帰っても泊るのはホテルか、祖父母の家。
パスポートに、飛行機のチケットの手配。荷物の準備。食堂のアルバイトの休みの日を調整し、日本に行っている間も課題を少しでも進められるようにした。夏休みの研究課題なるものもあり、ミニョはせっかくだったので【日本と韓国の食文化】をテーマにしてみた。自分の得意な食であり、日本人で韓国での生活も長く両方の料理を作れることや、せっかくの日本への一時帰国が課題のヒントを見つける機会になると考えた。
この一時帰国の1週間が、S.treetの初めての最大の危機になるとは、ミニョだけでなく、ミゲたちも、予想していなかった。
1週間、つまり、1週間に1度は食べていないと大荒れの不機嫌がハリケーンを起こし続けてしまう事態になることになるとは……。
ミニョ自身も、予想も思いもよらなかった。帰国するまで……。
空港まで、両親は今生の別れの様に大泣きして見送り、飛行機で数時間。そこから更に、長距離バスで半日。片田舎の祖父母が住む場所にたどり着いた。小さな畑と果樹園を営み、父の兄が引き継いで一緒にやっている。
ほぼ初めて会う従兄が居た。従兄は、三陽を見るなり最初は怪訝な顔をしていたが次第に照れていただけと分かり不器用ながらも優しい一面も見せてくれた。祖母と一緒に台所に立って料理している姿の三陽を、台所近くのテーブルでボンヤリと眺めてため息をついている。それを見た祖母に、「あんた三陽に惚れたんかい?」とからかい交じりに言われると赤面して、「ち、ちげぇよ、ばぁちゃん!!」と勢いよく足をぶつけて去って行く。ぶつけた時の音が、痛いと分かるほど。
祖母の料理のレシピをノートに書き込み、整理していく。畑の手伝いもしたり、韓国料理を振舞ったり。叔父夫婦たちも、本格的な韓国料理が食べられ喜んでくれた。さすがに、辛さには気を付けて味付けをした。三陽は韓国の辛さには大分慣れたが、それでも、辛さの段階というのが一番辛くないという辛さのでも辛いのだ。韓国の袋麺でも、一番辛くないと言われるのでも辛かったと従兄は食べてヒィヒィ言っていた。
祖父母の果樹園には、夏ミカンが出来ていた。日本の夏ミカンは久しぶり過ぎて食べた時に、甘酸っぱさが懐かしく思えた。夏ミカンで、ハチミツを使ったハチミツ漬けを作って食べた。レモネードのミカン版。
日本での夏を楽しんで過ごして課題も進めて……4日間が過ぎたある日の夕方、ミニョのスマホが鳴った。
ミニョは、アルバイト許可を貰った7月に入ってから毎週末と祝日は食堂で料理場の補助や給仕の補助、そして持ち帰り用のメニューを料理人やハルモニと一緒にやっていた。出来上がった料理を袋詰めして持ち帰りの客への受け渡し、まとまったデリバリーの注文を受けたり配達の手伝い。少しずつ手伝いを毎週毎週行い、アルバイトから帰ると平日と同じように作り置きのおかずと夕飯の準備をする。ハルモニから夕食の準備の手間をとれるようにと、下ごしらえを済ませたおかずももらって帰る。
オモニのヘギョンは、下ごしらえしてあるおかずの仕上げの料理も……壊滅的な料理レベルなため、いつもミニョが行う。ジュヨンが寮生活になってから、ミニョは高校の課題にクラブ活動、食事つくりに洗濯、掃除。そして、アルバイトと忙しい毎日を送っていた。
ミニョの通っている科英高校は、他の高校と違ってクラブ活動参加必須だったりしている。他の韓国の高校ではクラブ活動や部活は必須ではなく勉強に時間を割いている。その理由が、創設した代表が『学生同士の他学年を含めた交流も勉強になるのでは?』という意見からだった。当初は反対意見も多く、難航したクラブ活動の発足も今は定着して活動での経験から大学へ進学したり進路授業での効果を発揮して卒業生の多くは『クラブ活動が良い経験になった』と言っている。
中には、起業した卒業生や親の後継者として会社を継いだ卒業生の活躍を雑誌やテレビ、ネット記事でも読まれることも多い。
いつものように週末にハルモニの食堂で仕事をしていた時に、ハルモニが心配そうに見て声を掛けてきた。
「ミニョは働き過ぎじゃないかい?」
「えっ? そうかな? 食堂の仕事も好きだし、ハルモニから色々教われるから。あと、クラブ活動も料理クラブにしたの」
「家でも店でも料理してるのにかい?」
「高校のクラブでは、伝統料理とかも先生が教えてくれるよ」
「そうなのかい? 王家が食べていたような料理かい?」
「うん!! 歴史書の中で、料理の指南書みたいなのがあって、それを実際に調理して食べてみるの」
料理クラブとは言え、伝統料理を学ぶというのは科英高校らしいと言えば、らしいクラブ活動だった。そこでも、ミニョの手際の良さは発揮し、先生も驚いていた。上級生たちも、ミニョと料理するのも楽しいらしく同学年の生徒もミニョに包丁の扱いのコツを教わったりしていた。
先生も手が回らない時には、上級生と混じってミニョは補佐に回った。
夏休みが近づいて来た頃、休み前の大きな期末試験が控えていた。その時期は、アルバイトも休ませてもらい試験勉強に集中した。たくさん課題を出されているが、期限に遅れることなく提出し評価も高評価が多かった。物理などの理系科目は、さすがエンジニアのアボジが詳しくて分かりやすく教えてくれた。オモニのヘギョンさんは、数字にとても強く会社では経理の仕事をしていたので分かりやすい計算式や公式の使い方を教えてくれる。
たまに、アルバイトの日の休み時間にカウンターの隅で課題をやっていた日。ミゲさんが一緒に講師をしている人と食堂に来て、課題の内容を見て少し驚きつつ懐かしんでいた。課題の国語の文法に悩んでいた時で、ミゲさんはヒントを言いながら隣に座ってお茶を飲みながら軽食を食べていた。試作のメニューをミゲさんやBGエンターテイメントの講師の人たちに食べて貰うこともある。ミゲさんが居ない時は、ミゲさんの奥さんが友だちと来て居たり……Dwaveのメンバーが入れ替わり? で来て試作メニューを食べて意見を言ってくれる。
試作メニューは、2食分作り必ず1食分はBGエンターテイメントグループにミゲさんとDwaveのメンバーは持って帰っている。残りの1食分が、誰の胃の中に……は、何となくわかっている。週に1度はミニョの料理を食べられないと、大暴れの不機嫌さにミゲさんが苦肉の策での対応だった。
――オッパってば、寮でのご飯にまだ慣れないのかな? ――
本当は、ミニョと毎日電話で話したいし、一緒にご飯も食べたいけれど……誓約書があるため、下手な行動もできない。けれど、彼女の心を絶対に掴んで離さないためにも必死なのだ。ジュヨンは……。
試験が無事に終わって、久しぶりに日本の祖父母とビデオ通話をしていたら……
「三陽も16歳なのね……韓国に行って10年も会ってないのね」
「そうだね……あっ、そうだ!! アボジ、えっと、お父さん達に話して日本に1週間くらい戻れないか聞いてみるよ!!」
「でも、無理は行けないよ?」
「大丈夫、ヘギョンさんのおばあちゃんの食堂でアルバイトしたお金も貯まってるし……あとはパスポートの確認すれば……」
「私たちも三陽に会いたいわ、ねぇ、おじいちゃん?」
「そうだな。いつも画面越しで話してるし。一度は、会いたいな」
「ただいまぁ」
「あっ、お父さんだ!! お父さん!! わたし、夏休みに日本に行って良い?」
「へっ?!」
帰宅早々、娘に日本に行って良いと聞かれ素っ頓狂な返事と顔をした父。テレビ画面に映った顔をみた日本の祖父母は、「あんた相変わらず何て顔してるんだい?」と言われていた。話の経緯を説明し、10年も日本に戻っていない娘と、孫に会っていない自分の両親を想い。仕事から帰って来たヘギョンと話し合った結果……ミニョは1週間、日本に、祖父母の家に一時帰国することになった。日本に居た時に住んでいた、2人の家は既に売り払ってしまっているので帰っても泊るのはホテルか、祖父母の家。
パスポートに、飛行機のチケットの手配。荷物の準備。食堂のアルバイトの休みの日を調整し、日本に行っている間も課題を少しでも進められるようにした。夏休みの研究課題なるものもあり、ミニョはせっかくだったので【日本と韓国の食文化】をテーマにしてみた。自分の得意な食であり、日本人で韓国での生活も長く両方の料理を作れることや、せっかくの日本への一時帰国が課題のヒントを見つける機会になると考えた。
この一時帰国の1週間が、S.treetの初めての最大の危機になるとは、ミニョだけでなく、ミゲたちも、予想していなかった。
1週間、つまり、1週間に1度は食べていないと大荒れの不機嫌がハリケーンを起こし続けてしまう事態になることになるとは……。
ミニョ自身も、予想も思いもよらなかった。帰国するまで……。
空港まで、両親は今生の別れの様に大泣きして見送り、飛行機で数時間。そこから更に、長距離バスで半日。片田舎の祖父母が住む場所にたどり着いた。小さな畑と果樹園を営み、父の兄が引き継いで一緒にやっている。
ほぼ初めて会う従兄が居た。従兄は、三陽を見るなり最初は怪訝な顔をしていたが次第に照れていただけと分かり不器用ながらも優しい一面も見せてくれた。祖母と一緒に台所に立って料理している姿の三陽を、台所近くのテーブルでボンヤリと眺めてため息をついている。それを見た祖母に、「あんた三陽に惚れたんかい?」とからかい交じりに言われると赤面して、「ち、ちげぇよ、ばぁちゃん!!」と勢いよく足をぶつけて去って行く。ぶつけた時の音が、痛いと分かるほど。
祖母の料理のレシピをノートに書き込み、整理していく。畑の手伝いもしたり、韓国料理を振舞ったり。叔父夫婦たちも、本格的な韓国料理が食べられ喜んでくれた。さすがに、辛さには気を付けて味付けをした。三陽は韓国の辛さには大分慣れたが、それでも、辛さの段階というのが一番辛くないという辛さのでも辛いのだ。韓国の袋麺でも、一番辛くないと言われるのでも辛かったと従兄は食べてヒィヒィ言っていた。
祖父母の果樹園には、夏ミカンが出来ていた。日本の夏ミカンは久しぶり過ぎて食べた時に、甘酸っぱさが懐かしく思えた。夏ミカンで、ハチミツを使ったハチミツ漬けを作って食べた。レモネードのミカン版。
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