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壱 出会いの章
39話 パーティーの始まり
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ーーレイーブ伯爵家・パーティー会場
その人物が入ってきた瞬間、女性達が色めきだった。三つ編みにされた紫の髪に真紅の瞳を持つ美青年に思わず頬を染めてしまうのは仕方がない。それゆえにその男性がエスコートしている女性には嫉妬や殺意を向けられた。しかしパートナーである女性も全く引けを取らない美貌を持っているため、男性達からの視線を集めている。
そんな空気の中、当事者達はーー
「いやですね。好奇な視線に晒されるのは。殺気を向けられる方がマシです」
「物騒だな……。仕方ないよ。そういうものでしょ」
「そうですね」
「ところでガイは?」
「ガイさんならあちらに」
緋夜がメディセインの視線を辿ると、遠巻きに女性達の視線を集めているガイが腕を組んで壁の花となっていた。
「……さっそく壁の花になっている」
「このパーティーでは入場時にパートナーを伴わない男性は騎士、もしくは貴族の護衛です。たとえ着飾っていても職務中になりますから話しかけるのは同じ騎士か何かしらの事情のある者か、よほどの物知らずだけですよ。まあ余程親しい者達であれば言葉を交わすことはあるとは思いますが」
「なるほど……」
緋夜が視線を向けているとガイも緋夜達に気づき歩いていく。そして緋夜とメディセインの近くの壁に陣取ると再び腕を組んで背を預ける。
「あれではまるで護衛が本職ではないですか」
「それもいいんじゃない? 面白そう」
「本人に言ったら思い切り顔を顰めそうですね」
「と、いうか、既に顰めているけど」
「おやおや、随分と耳の良いことで」
「それは同意する」
割と好き放題言っている緋夜達の会話が聞こえているガイは内心で舌打ちをした。
(あいつら、後で覚えておけ……)
そんなことを思われていると知ってか知らずか会話を続けているとメディセインが視線を扉の方向へと向け、声を潜めた。
「今入ってきた紫に金の刺繍が施された服を着ているのがモルドール侯爵で紫のドレスを身につけているのがモルドール侯爵令嬢のミラノ嬢です。そして、同じく紫の服を身につけているのがモルドール侯爵第二子息のガゼスです」
「!」
メディセインの言葉に緋夜もそして聞こえていたガイも視線を向け、静かに観察する。ピンクっぽい紫の髪に濃いオレンジの目を持つ少々小者の雰囲気をしているのがモルドール侯爵のようだ。ミラノの方は父親と同じピンク寄りな紫の髪に桃色の目を、ガゼスの方はオレンジ寄りの黄色の目をしていた。ミラノは宝飾品を多く身につけていて、プライドの高さが見てとれる。
「私達が主催者であるレイーブ伯爵へ挨拶をするのはまだ先ですから、今のうちに軽くお食事でもなさっては?」
「こんなところで食事とか勘弁して。絶対味しないから」
「……もしや社交界がお嫌いで?」
「当たり前」
「貴女平民と言っていましたよね?」
「まあ、私の地元は特殊なの」
異世界ですとは言えず適当に誤魔化した緋夜にメディセインは疑問を抱くものの、それ以上なにも聞くことはせず、ただ一言そうですか、とだけ返した。
「さてと……それでは……そろそろ主催者へ挨拶にまいりましょうか」
「……そうだね。本当の高位貴族達はあらかた終えただろうし」
そうして二人が主催者であるレイーブ伯爵の元へ向かうとそこには銀髪に緑色の目を持つ中年の紳士と共に二人の男女がいた。女性の方は明るい茶髪に緑の目をしていたが男性の方は中年の紳士と同じ色彩をしているのでおそらく伯爵子息と伯爵令嬢だろう。
「ごきげんよう」
「君は……」
「ご無沙汰しておりますレイーブ伯爵。『真昼の月』以来ですね」
「……ああ、そうだったな。息災のようで何よりだ。折角だから私の息子と娘を紹介しよう」
伯爵の言葉に控えていた令息令嬢が一歩前に出る。
「息子のエルメス、娘のエメリナだ。エルメス、エメリナ、彼は私の『親戚』でゼイン・ベス卿。『真昼の月』の同志だ」
「長男のエルメスです。本日は遠路はるばるお越しいただきありがとうございます」
「長女のエメリナです。よろしくお願い致します」
「ご丁寧にありがとうございます。ゼイン・ベスと申します。こちらは私のパートナーのセリーヌ・ストラッシュ嬢です」
「はじめまして。セリーヌ・ストラッシュと申します。本日はお招きくださりありがとう存じます」
「カルノ・レイーブだ。よく来てくださった。もしや貴女も『真昼の月』を眺めに?」
「はい。ゼイン様が誘ってくださいました」
互いに挨拶を交わすとレイーブ伯爵はせっかくだからお話をしてはどうか、と緋夜達を促し緋夜は即座に乗っかることに。
そして、緋夜、エルメス、エメリナとカルノ、ゼインに別れてそれぞれ反対の方向へと散り、ささやかな談笑を始める。
「『真昼の月』はそろそろ昇りそうかな」
唐突にエルメスがそう聞いてくる。エメリナも真剣な表情になっているので、エルメスが聞かなかったらエメリナが質問していただろう。その問いに緋夜は静かに頷いた。その途端二人の表情は穏やかになる。
「それはよかった。貴女とは仲良くしたいものだ」
「私も是非」
「よろしくお願いしますね、セリーヌ様」
「はい」
「父もこの日をずっと心待ちにしていたんだ。少し緊張してきた」
「お兄様ったら、これからですのよ?」
「わかっているよ」
和やかに会話を進めている三人は、必然的に注目を集めていた。原因は緋夜である。いきなり現れた見ず知らずの令嬢が有力貴族と親しげに言葉を交わしているのだから。加えて、メディセインは緋夜達の身分を明かしていないため、低位貴族だった場合は不満に思う貴族がほとんどだ。特に選民意識の強い権威主義的な貴族面白くないだろう。そして、今回のターゲットであるモルドール侯爵家は特にその傾向が強い。だからこその罠である。さらに緋夜はその容姿も大いに影響し非常に注目を集めていた。会場入りした途端にダンスを申し込みたい男性が出たほどに。そんな空気に『彼女』が動かないはずはない。
そして案の定緋夜が一人になった途端、目の前にいくつかの影が落ちた。
「失礼致します。少々お話をしたいのですけれど、よろしいかしら?」
取り巻きを引き連れ、扇を口元に当てながら彼女ーーミラノ・モルドールが緋夜に声をかけた。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
一方、緋夜達を見渡せる位置に陣取り、周囲を観察していたガイは彫刻のように微動だにしなかった。しかし、ガイの容姿に釣られた令嬢達からの視線を頂戴しているため、彼の機嫌は下がる一方である。
(視線がうるせえ……)
正直さっさと一瞬でも早くこの場から立ち去りたい気持ちでいっぱいになりながら壁の花になっていると、不意に影が落ちた。内心面倒だと思いながら顔を上げると警戒していた人物ーーガゼス・モルドールが立っていた。
(面倒臭え。マジで来やがった……)
絶対に避けたかった事態に思わず内心でため息をついた。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
レイーブ伯爵とメディセインは緋夜達の方を見ながら『ビジネス』の話をしていた。
「事業の方は順調か?」
「ええ、非常に手応えがありますよ」
「それは何よりだ。しかしかなり苦労したのではないか?」
「そうでもありませんよ。砂は少々柔らかくて手をすり抜けて行ってしまいましたが、水を与えたことで非常に掴みやすくなりました」
「手紙にもあったが金が発掘されてから水を得たのだろう。だいぶ清らかなようだが」
「ええまあ。たいそうな金が埋まっておりましたので、これまでのお礼にお贈りしたく」
「そうか。だが、金を見つけた後ならばわざわざ水を用意する必要はなかったのではないか?」
「きれいな状態でお渡ししたかったのですよ。伯爵にも大いに役立つかと思います」
「はは、それならば受け取らねば損というものだろうな。あいわかった。折角の好意だ。受け取ろう」
「ありがとうございます」
にこやかに会話を進めているうちに、カルノは執事によって呼び出され、メディセインの元を離れた。それを笑顔で見送った後、緋夜に視線を向けると、ミラノ・モルドールとその取り巻きに囲まれているのが目に入る。視線を動かすとガイも同じくガゼス・モルドールと対面していた。
予想通りの展開にメディセインは笑みを深める。
(今宵は長い夜に、なりそうですね……)
その人物が入ってきた瞬間、女性達が色めきだった。三つ編みにされた紫の髪に真紅の瞳を持つ美青年に思わず頬を染めてしまうのは仕方がない。それゆえにその男性がエスコートしている女性には嫉妬や殺意を向けられた。しかしパートナーである女性も全く引けを取らない美貌を持っているため、男性達からの視線を集めている。
そんな空気の中、当事者達はーー
「いやですね。好奇な視線に晒されるのは。殺気を向けられる方がマシです」
「物騒だな……。仕方ないよ。そういうものでしょ」
「そうですね」
「ところでガイは?」
「ガイさんならあちらに」
緋夜がメディセインの視線を辿ると、遠巻きに女性達の視線を集めているガイが腕を組んで壁の花となっていた。
「……さっそく壁の花になっている」
「このパーティーでは入場時にパートナーを伴わない男性は騎士、もしくは貴族の護衛です。たとえ着飾っていても職務中になりますから話しかけるのは同じ騎士か何かしらの事情のある者か、よほどの物知らずだけですよ。まあ余程親しい者達であれば言葉を交わすことはあるとは思いますが」
「なるほど……」
緋夜が視線を向けているとガイも緋夜達に気づき歩いていく。そして緋夜とメディセインの近くの壁に陣取ると再び腕を組んで背を預ける。
「あれではまるで護衛が本職ではないですか」
「それもいいんじゃない? 面白そう」
「本人に言ったら思い切り顔を顰めそうですね」
「と、いうか、既に顰めているけど」
「おやおや、随分と耳の良いことで」
「それは同意する」
割と好き放題言っている緋夜達の会話が聞こえているガイは内心で舌打ちをした。
(あいつら、後で覚えておけ……)
そんなことを思われていると知ってか知らずか会話を続けているとメディセインが視線を扉の方向へと向け、声を潜めた。
「今入ってきた紫に金の刺繍が施された服を着ているのがモルドール侯爵で紫のドレスを身につけているのがモルドール侯爵令嬢のミラノ嬢です。そして、同じく紫の服を身につけているのがモルドール侯爵第二子息のガゼスです」
「!」
メディセインの言葉に緋夜もそして聞こえていたガイも視線を向け、静かに観察する。ピンクっぽい紫の髪に濃いオレンジの目を持つ少々小者の雰囲気をしているのがモルドール侯爵のようだ。ミラノの方は父親と同じピンク寄りな紫の髪に桃色の目を、ガゼスの方はオレンジ寄りの黄色の目をしていた。ミラノは宝飾品を多く身につけていて、プライドの高さが見てとれる。
「私達が主催者であるレイーブ伯爵へ挨拶をするのはまだ先ですから、今のうちに軽くお食事でもなさっては?」
「こんなところで食事とか勘弁して。絶対味しないから」
「……もしや社交界がお嫌いで?」
「当たり前」
「貴女平民と言っていましたよね?」
「まあ、私の地元は特殊なの」
異世界ですとは言えず適当に誤魔化した緋夜にメディセインは疑問を抱くものの、それ以上なにも聞くことはせず、ただ一言そうですか、とだけ返した。
「さてと……それでは……そろそろ主催者へ挨拶にまいりましょうか」
「……そうだね。本当の高位貴族達はあらかた終えただろうし」
そうして二人が主催者であるレイーブ伯爵の元へ向かうとそこには銀髪に緑色の目を持つ中年の紳士と共に二人の男女がいた。女性の方は明るい茶髪に緑の目をしていたが男性の方は中年の紳士と同じ色彩をしているのでおそらく伯爵子息と伯爵令嬢だろう。
「ごきげんよう」
「君は……」
「ご無沙汰しておりますレイーブ伯爵。『真昼の月』以来ですね」
「……ああ、そうだったな。息災のようで何よりだ。折角だから私の息子と娘を紹介しよう」
伯爵の言葉に控えていた令息令嬢が一歩前に出る。
「息子のエルメス、娘のエメリナだ。エルメス、エメリナ、彼は私の『親戚』でゼイン・ベス卿。『真昼の月』の同志だ」
「長男のエルメスです。本日は遠路はるばるお越しいただきありがとうございます」
「長女のエメリナです。よろしくお願い致します」
「ご丁寧にありがとうございます。ゼイン・ベスと申します。こちらは私のパートナーのセリーヌ・ストラッシュ嬢です」
「はじめまして。セリーヌ・ストラッシュと申します。本日はお招きくださりありがとう存じます」
「カルノ・レイーブだ。よく来てくださった。もしや貴女も『真昼の月』を眺めに?」
「はい。ゼイン様が誘ってくださいました」
互いに挨拶を交わすとレイーブ伯爵はせっかくだからお話をしてはどうか、と緋夜達を促し緋夜は即座に乗っかることに。
そして、緋夜、エルメス、エメリナとカルノ、ゼインに別れてそれぞれ反対の方向へと散り、ささやかな談笑を始める。
「『真昼の月』はそろそろ昇りそうかな」
唐突にエルメスがそう聞いてくる。エメリナも真剣な表情になっているので、エルメスが聞かなかったらエメリナが質問していただろう。その問いに緋夜は静かに頷いた。その途端二人の表情は穏やかになる。
「それはよかった。貴女とは仲良くしたいものだ」
「私も是非」
「よろしくお願いしますね、セリーヌ様」
「はい」
「父もこの日をずっと心待ちにしていたんだ。少し緊張してきた」
「お兄様ったら、これからですのよ?」
「わかっているよ」
和やかに会話を進めている三人は、必然的に注目を集めていた。原因は緋夜である。いきなり現れた見ず知らずの令嬢が有力貴族と親しげに言葉を交わしているのだから。加えて、メディセインは緋夜達の身分を明かしていないため、低位貴族だった場合は不満に思う貴族がほとんどだ。特に選民意識の強い権威主義的な貴族面白くないだろう。そして、今回のターゲットであるモルドール侯爵家は特にその傾向が強い。だからこその罠である。さらに緋夜はその容姿も大いに影響し非常に注目を集めていた。会場入りした途端にダンスを申し込みたい男性が出たほどに。そんな空気に『彼女』が動かないはずはない。
そして案の定緋夜が一人になった途端、目の前にいくつかの影が落ちた。
「失礼致します。少々お話をしたいのですけれど、よろしいかしら?」
取り巻きを引き連れ、扇を口元に当てながら彼女ーーミラノ・モルドールが緋夜に声をかけた。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
一方、緋夜達を見渡せる位置に陣取り、周囲を観察していたガイは彫刻のように微動だにしなかった。しかし、ガイの容姿に釣られた令嬢達からの視線を頂戴しているため、彼の機嫌は下がる一方である。
(視線がうるせえ……)
正直さっさと一瞬でも早くこの場から立ち去りたい気持ちでいっぱいになりながら壁の花になっていると、不意に影が落ちた。内心面倒だと思いながら顔を上げると警戒していた人物ーーガゼス・モルドールが立っていた。
(面倒臭え。マジで来やがった……)
絶対に避けたかった事態に思わず内心でため息をついた。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
レイーブ伯爵とメディセインは緋夜達の方を見ながら『ビジネス』の話をしていた。
「事業の方は順調か?」
「ええ、非常に手応えがありますよ」
「それは何よりだ。しかしかなり苦労したのではないか?」
「そうでもありませんよ。砂は少々柔らかくて手をすり抜けて行ってしまいましたが、水を与えたことで非常に掴みやすくなりました」
「手紙にもあったが金が発掘されてから水を得たのだろう。だいぶ清らかなようだが」
「ええまあ。たいそうな金が埋まっておりましたので、これまでのお礼にお贈りしたく」
「そうか。だが、金を見つけた後ならばわざわざ水を用意する必要はなかったのではないか?」
「きれいな状態でお渡ししたかったのですよ。伯爵にも大いに役立つかと思います」
「はは、それならば受け取らねば損というものだろうな。あいわかった。折角の好意だ。受け取ろう」
「ありがとうございます」
にこやかに会話を進めているうちに、カルノは執事によって呼び出され、メディセインの元を離れた。それを笑顔で見送った後、緋夜に視線を向けると、ミラノ・モルドールとその取り巻きに囲まれているのが目に入る。視線を動かすとガイも同じくガゼス・モルドールと対面していた。
予想通りの展開にメディセインは笑みを深める。
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