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始まりの章
1話 異世界生活の幕開け
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「そうですか。わざわざ調べてくださりありがとうございます。このような一般人のために貴重なお時間を使わせてしまい申し訳ありません」
と言って一礼をした彼女を見て男性をはじめとする周囲が固まった。それはそうだろう。どこの世界に価値なし宣言突きつけられて笑って礼と謝罪を言う人間がいるというのか。だが彼女にとってはこれは計算のうち。本当の目的は別にある。
「失礼ついでにひとつお伺いしてもよろしいでしょうか」
「なんでしょう?」
「私が聖女ではないと判明したことで私がここにいる理由はなくなったものと存じます。つきましては元の世界に返していただくことはできますでしょうか?」
そう、これだ。聖女ではないと判明した者がたどる運命は
一、一応異世界からのお客様。このまま城に
置く。(丁重か否かは不明)
二、目的の人物でない、ましてやただの一般
人。穀潰しはいらぬと外へ放り出す。
(お金の有無不明)
この二つだろう。正直言って彼女はどっちも嫌なのだ。異世界は憧れていた彼女だが実際体験したいとは思っていない。体験しないからこその憧れだったのだ。住めば都という言葉があるがこの異世界で魔力なしが普通に生きていけるかといえば微妙。ましてや便利なものが溢れる日本に生まれ育った平和ボケの小娘が暮らすのはどう考えても容易ではない。であれば、とっとと元の世界に帰るほかない。
元の世界に返すという言葉に横にいた女の子も反応を示した。当然だ。彼女達がじっと男性を見つめると気まずそうに目を伏せられた。彼女にとって答えはそれで充分だった。
(あーらら、これは……嫌な方の予想通りだな……)
心の中で現実逃避をはじめる彼女と対称的に女の子は汲み取れなかったのか男性の言葉を待っている。
(できれば言わないで欲しいな。彼女のためにも)
自分ではない。少女を案じて彼女はそう思った。その言葉を聴けば泣き崩れるだろうことは明白だったから。しかし現実とは酷なもので、理不尽にそれは突きつけられる。
「申し訳ありませんが貴女を元の世界に返すことはできません」
直後、女の子は彼女にしがみついて泣き出した。
(あーあ、言っちゃった。でも後から言われるのも堪えるだろうし)
しがみついてきた女の子をあやしながらさてどうしたものかと思案する彼女だが意識は周囲へ向いていた。すると一人の男性が彼女達に歩み寄る。いや、正確には泣きじゃくる女の子に、だが。
「そんなに泣かないでください。お辛いでしょうが私たちがしっかりとお守り致しますから」
そう穏やかに言い手を差し出した彼の目に彼女は映っていなかった。早くも対応の差を感じた彼女は内心怒りを感じていた。
泣いていた少女は恐る恐る男性の手を取るとにっこりと微笑んで壊物を扱うようにそっと引き寄せそのまま部屋を出て行った。
そんな様子を呆然と見送った彼女に別の男性が歩み寄る
「貴女はこちらへどうぞ」
淡々とした口調で告げ、さっさと踵を返した男性に彼女はおとなしくついて行った。
「こちらの部屋をお使いくださいませ、それでは」
男性はそう言ってさっさと出て行った。
「倉庫?」
そう思わずにはいられないほど案内された部屋は酷かった。あるのは簡易的な机と椅子それからとっても寝心地の悪そうなベッドのみ。あまりの対応にさすがの彼女も笑顔のまましばらく固まった。そして
「ふざっけんなよ~~~!」
今言える精一杯の思いを吐き出したのだった。
部屋で叫び声を上げた丁度その時、ノックが響いた。彼女は即座に椅子に座り笑顔を作り返事をする。
「はい」
「失礼します」
低い声と共に入ってきたのはクールな見た目の青年だった。
(……あれ? この人さっきの場所にいた人だ)
見覚えのあるその男性は彼女に不躾な視線を向けなかった数少ない人物だった。彼は一礼をして口を開く。
「お初にお目にかかります。本日より貴女様の護衛を務めさせていただきますレオンハルト・サンライドと申します」
彼の挨拶に彼女は立ち上がり、完璧な笑顔で返した。
「あ、はいどうも、セルビア・キサラギっていいます。」
セルビア・キサラギ。それは彼女の母が演じたドラマの役の一つでイギリスと日本のハーフの女スパイの名前だった。スパイとしては超優秀だが生活力はない。そんな女スパイが繰り広げるアクション満載のコメディドラマは緋夜が好きなものの一つだった。
(つい言ってしまった。でも本名を言ったらなんかやばそうだしここにいる間はこの名前で通そう。折角だしキャラもその方がいいよね)
ファンタジーものでは本名を言ったら支配されるというのが結構あったのぜ保身のためというのもあったが最大の理由は
(それに、こんな扱いしてくる人達に本名を教えたくない)
というものだった。いくら彼女でも流石に看過しかねる。家族がここにいたら卒倒ものだ、と思った程なのだから。
「ではキサラギ様、まずは此度の件に関しての説明をいたします」
「はい」
男性の話はこうだ。
この国セフィロス王国は数百年に一度魔物の大量発生が起こりその際にかなりの被害が発生する。その時に聖女と名乗る女性が現れて魔物を阻む結界を張り、更に魔物の大群を浄化し被害が出なかった。それから魔物が大量発生するたびに聖女を探していた。だが聖女は見つからず被害が出るのを恐れた当時の王が異世界から聖女を呼ぶことにした。以降、聖女が現れなかった場合は異世界から召喚するようになった、と。
(すっごくテンプレ)
内心でそんなことを思っている彼女は今の話で察していた。
「なるほど。今回は聖女が現れなかったため私達が召喚されたんですね」
「はい。ですが」
「二人召喚されるとは思わなかった」
「そうです。今まで一度も事例がなかったため混乱したのでしょう」
(でもこの扱いはないでしょう)
と全力で思わずにはいられない。あまりに酷すぎるため同情できようはずはないのだ。
「そうですか」
「概要は以上になります。ご質問はありますか?」
「いえ、わざわざ説明していただきありがとうございます」
「とんでもございません。こちらこそ勝手な都合でお呼びしてしまい申し訳ありませんでした」
(へえ? まともなのもいるんだ)
と頭を下げるレオンハルトに彼女は終始笑顔を向け、一言。
「大丈夫ですよ」
と言った。
レオンハルトは顔を上げる。彼女にはレオンハルトを責める気はない。彼は本心からシ謝罪をしている。自分達のことを客観的に見ることができている証拠だ。
(対応に文句がないわけではないけど少なくともこの人に当たるのは筋違い。人として当たり前ができる人は信用できる)
それにこの国に生きている人々にも必要以上にあたるつもりはない。彼らはただ生きたいだけだ。その為に脅威となる原因を排除するのは当然の事のなのだから。責める気もなければ恨む気もない。彼等はただ生きるために最善の方法をとっただけだ。……その最善が意味するものを知らないというだけで。勿論、あの場で嘲り蔑み無視した連中を除いては、だが。奴らにはいずれ相応の報讐をしようと彼女は誓った。彼女は決して善人ではない。善人にはならない。なれない。それが父の教えでもあった。
『清廉であることはいい。それだけで大きな武器になる。しかし潔白にはなるな。この世に絶対はない。環境が、価値観が、人の見ている世界を変える。よって自分にとっての正しさが相手にとっては間違いだということはよくある。その逆もまた然りだ。だが正しいことを正しいようにやる清廉潔白は完璧でなければ潔白ではいられない。善悪の根底が確立されているからこそ一つが崩れればたちまち全てが覆る。物事を柔軟に考えるには清廉潔白では無理なんだ』
この言葉の意味を身をもって知っている。だから相手にとっての悪に至極当然のように転じるのだ。正しさを主張するつもりはない。ただ理不尽を嘆く人間らしく声を上げるだけだ。たとえそれが悪だと断罪されるようなことになろうとも。
(その為には何がいいか考えよう。これからの生活の中で。大丈夫、時間はある。だからまずは、情報収集だ)
幸い情報源は目の前にある。使わない手はない。
(私は貴方を利用するよ。ごめんねは言わないから)
全てを笑顔で覆い隠し、本名を告げることなく任務のため鎧を纏う優秀な女スパイ、セルビア・キサラギとして口を開く。
「レオンハルトさん。これからよろしく頼みます!」
こうして彼女の異世界生活が幕を開けた。
と言って一礼をした彼女を見て男性をはじめとする周囲が固まった。それはそうだろう。どこの世界に価値なし宣言突きつけられて笑って礼と謝罪を言う人間がいるというのか。だが彼女にとってはこれは計算のうち。本当の目的は別にある。
「失礼ついでにひとつお伺いしてもよろしいでしょうか」
「なんでしょう?」
「私が聖女ではないと判明したことで私がここにいる理由はなくなったものと存じます。つきましては元の世界に返していただくことはできますでしょうか?」
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二、目的の人物でない、ましてやただの一般
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(お金の有無不明)
この二つだろう。正直言って彼女はどっちも嫌なのだ。異世界は憧れていた彼女だが実際体験したいとは思っていない。体験しないからこその憧れだったのだ。住めば都という言葉があるがこの異世界で魔力なしが普通に生きていけるかといえば微妙。ましてや便利なものが溢れる日本に生まれ育った平和ボケの小娘が暮らすのはどう考えても容易ではない。であれば、とっとと元の世界に帰るほかない。
元の世界に返すという言葉に横にいた女の子も反応を示した。当然だ。彼女達がじっと男性を見つめると気まずそうに目を伏せられた。彼女にとって答えはそれで充分だった。
(あーらら、これは……嫌な方の予想通りだな……)
心の中で現実逃避をはじめる彼女と対称的に女の子は汲み取れなかったのか男性の言葉を待っている。
(できれば言わないで欲しいな。彼女のためにも)
自分ではない。少女を案じて彼女はそう思った。その言葉を聴けば泣き崩れるだろうことは明白だったから。しかし現実とは酷なもので、理不尽にそれは突きつけられる。
「申し訳ありませんが貴女を元の世界に返すことはできません」
直後、女の子は彼女にしがみついて泣き出した。
(あーあ、言っちゃった。でも後から言われるのも堪えるだろうし)
しがみついてきた女の子をあやしながらさてどうしたものかと思案する彼女だが意識は周囲へ向いていた。すると一人の男性が彼女達に歩み寄る。いや、正確には泣きじゃくる女の子に、だが。
「そんなに泣かないでください。お辛いでしょうが私たちがしっかりとお守り致しますから」
そう穏やかに言い手を差し出した彼の目に彼女は映っていなかった。早くも対応の差を感じた彼女は内心怒りを感じていた。
泣いていた少女は恐る恐る男性の手を取るとにっこりと微笑んで壊物を扱うようにそっと引き寄せそのまま部屋を出て行った。
そんな様子を呆然と見送った彼女に別の男性が歩み寄る
「貴女はこちらへどうぞ」
淡々とした口調で告げ、さっさと踵を返した男性に彼女はおとなしくついて行った。
「こちらの部屋をお使いくださいませ、それでは」
男性はそう言ってさっさと出て行った。
「倉庫?」
そう思わずにはいられないほど案内された部屋は酷かった。あるのは簡易的な机と椅子それからとっても寝心地の悪そうなベッドのみ。あまりの対応にさすがの彼女も笑顔のまましばらく固まった。そして
「ふざっけんなよ~~~!」
今言える精一杯の思いを吐き出したのだった。
部屋で叫び声を上げた丁度その時、ノックが響いた。彼女は即座に椅子に座り笑顔を作り返事をする。
「はい」
「失礼します」
低い声と共に入ってきたのはクールな見た目の青年だった。
(……あれ? この人さっきの場所にいた人だ)
見覚えのあるその男性は彼女に不躾な視線を向けなかった数少ない人物だった。彼は一礼をして口を開く。
「お初にお目にかかります。本日より貴女様の護衛を務めさせていただきますレオンハルト・サンライドと申します」
彼の挨拶に彼女は立ち上がり、完璧な笑顔で返した。
「あ、はいどうも、セルビア・キサラギっていいます。」
セルビア・キサラギ。それは彼女の母が演じたドラマの役の一つでイギリスと日本のハーフの女スパイの名前だった。スパイとしては超優秀だが生活力はない。そんな女スパイが繰り広げるアクション満載のコメディドラマは緋夜が好きなものの一つだった。
(つい言ってしまった。でも本名を言ったらなんかやばそうだしここにいる間はこの名前で通そう。折角だしキャラもその方がいいよね)
ファンタジーものでは本名を言ったら支配されるというのが結構あったのぜ保身のためというのもあったが最大の理由は
(それに、こんな扱いしてくる人達に本名を教えたくない)
というものだった。いくら彼女でも流石に看過しかねる。家族がここにいたら卒倒ものだ、と思った程なのだから。
「ではキサラギ様、まずは此度の件に関しての説明をいたします」
「はい」
男性の話はこうだ。
この国セフィロス王国は数百年に一度魔物の大量発生が起こりその際にかなりの被害が発生する。その時に聖女と名乗る女性が現れて魔物を阻む結界を張り、更に魔物の大群を浄化し被害が出なかった。それから魔物が大量発生するたびに聖女を探していた。だが聖女は見つからず被害が出るのを恐れた当時の王が異世界から聖女を呼ぶことにした。以降、聖女が現れなかった場合は異世界から召喚するようになった、と。
(すっごくテンプレ)
内心でそんなことを思っている彼女は今の話で察していた。
「なるほど。今回は聖女が現れなかったため私達が召喚されたんですね」
「はい。ですが」
「二人召喚されるとは思わなかった」
「そうです。今まで一度も事例がなかったため混乱したのでしょう」
(でもこの扱いはないでしょう)
と全力で思わずにはいられない。あまりに酷すぎるため同情できようはずはないのだ。
「そうですか」
「概要は以上になります。ご質問はありますか?」
「いえ、わざわざ説明していただきありがとうございます」
「とんでもございません。こちらこそ勝手な都合でお呼びしてしまい申し訳ありませんでした」
(へえ? まともなのもいるんだ)
と頭を下げるレオンハルトに彼女は終始笑顔を向け、一言。
「大丈夫ですよ」
と言った。
レオンハルトは顔を上げる。彼女にはレオンハルトを責める気はない。彼は本心からシ謝罪をしている。自分達のことを客観的に見ることができている証拠だ。
(対応に文句がないわけではないけど少なくともこの人に当たるのは筋違い。人として当たり前ができる人は信用できる)
それにこの国に生きている人々にも必要以上にあたるつもりはない。彼らはただ生きたいだけだ。その為に脅威となる原因を排除するのは当然の事のなのだから。責める気もなければ恨む気もない。彼等はただ生きるために最善の方法をとっただけだ。……その最善が意味するものを知らないというだけで。勿論、あの場で嘲り蔑み無視した連中を除いては、だが。奴らにはいずれ相応の報讐をしようと彼女は誓った。彼女は決して善人ではない。善人にはならない。なれない。それが父の教えでもあった。
『清廉であることはいい。それだけで大きな武器になる。しかし潔白にはなるな。この世に絶対はない。環境が、価値観が、人の見ている世界を変える。よって自分にとっての正しさが相手にとっては間違いだということはよくある。その逆もまた然りだ。だが正しいことを正しいようにやる清廉潔白は完璧でなければ潔白ではいられない。善悪の根底が確立されているからこそ一つが崩れればたちまち全てが覆る。物事を柔軟に考えるには清廉潔白では無理なんだ』
この言葉の意味を身をもって知っている。だから相手にとっての悪に至極当然のように転じるのだ。正しさを主張するつもりはない。ただ理不尽を嘆く人間らしく声を上げるだけだ。たとえそれが悪だと断罪されるようなことになろうとも。
(その為には何がいいか考えよう。これからの生活の中で。大丈夫、時間はある。だからまずは、情報収集だ)
幸い情報源は目の前にある。使わない手はない。
(私は貴方を利用するよ。ごめんねは言わないから)
全てを笑顔で覆い隠し、本名を告げることなく任務のため鎧を纏う優秀な女スパイ、セルビア・キサラギとして口を開く。
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