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七頁 クレマチスの願い
94話 夢幻の温もり
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今アウルは何て言った?
「それはどういうことだ?」
「ああ。彼女は時々花を買っては窓辺に飾っていたらしい。不定期だったし女性ならそのくらいはするだろうから何もおかしなことはないだろう……と思ったが、君がそんなことを聞くということは何かあるのか?」
「……まだ断言はできないが、立っている予想はある」
「そうか。ならばその予想を裏付ける材料がいるな」
「ああ。使用人が窓辺に飾っていた花がどんな花なのか、そしてこれまで行方不明もしくは一時的にでも攫われた人がいないかの確認がしたい」
「攫われた人って……まさかリヒトのほかにもいると?」
「あくまでも推測だ。それに攫われたまではいかなくても数時間不自然に所在がわからないという事例が最近なかったかという確認は必要だろう」
「話がだいぶ飛躍している気がするんだが」
「調べすぎて困るということもないだろう。何もなかったらただの杞憂で終われるというだけのこと。……とにかくいろいろ探ってみる必要がある。もしリヒトのほかにも行方不明になっているもしくは、一時的に行方不明扱いをされたことがある人がいたらそっちもあたる必要が出てくる」
ゲームでもクラルテたちは同じようなやり方をしていたから問題ないはずだ。だけど全体的に原作からずれているしうっかり気を抜いてとんでもないイレギュラーが発生するなんて事態はごめん被る。バッドエンドを回避し平穏を過ごすためにもうまく立ち回らないとな。はあ……気が重い。恨むぞ馬鹿者。
「とりあえず明日授業前に報告しよう。この住所の場所に人を送るように指示を出してもらう。授業中の学生が立ち寄ると怪しまれて警戒される可能性がある」
「わかった」
そう締めくくりこの話はここで終わった。……外真っ暗だな。学園内だとしてもこんな時間に学生を外に出すわけにはいかないか。
「……今日は泊まっていけ」
「……いいのか?」
俺がそんな提案をしてくるとは思っていなかったらしく目を丸くした。そんなに驚くことか? ……まあシュヴァリエの性格を考えれば用は済んだのだから早く自寮へ帰ったらどうだ? くらいは言いそうだけど。
「学園内とはいえ何があるかわからない。他国の人間を無防備に外へ出すわけないだろう」
「あ、ああ……だがシュヴァリエの寝る場所はどうするんだ?」
「……仮にも招いた人間をソファに寝かせるわけにはいかないからな。君がベッドを使え」
「部屋の主から寝床を占領してどうする」
「ならば床で寝るか?」
「なぜそうなるんだ……」
「君がうじうじと余計なことを言うからだろう」
「……君なぁ。それならいっそ一緒に寝るか?」
「…………は?」
幻聴?
なんで俺がこいつと一緒に寝ることになるの? 頭の中がハテナで埋め尽くされているがそもそも誘、違う泊まるように言ったのは俺だし俺が妥協するべきか。…………はあ、何が悲しくて男と一緒に寝にゃならんのだ。ちょっぴり憂鬱になりながら俺は予備で持っていた俺の寝間着を取り出す。
「貸してくれるのか?」
「サイズが合わないかもしれないがないよりはましだろう」
「…………そうか」
なんだよ今の間は。だって普通に考えてシャツで寝るってことになるじゃん。見てるこっちが嫌だし体面的にも悪いしだったら貸すしかないじゃん? 追い出さなかったんだから徹底的にしたほうが気分がいいし体面も守られるからまあこのくらいは…………って、なんか言い訳みたいになってる。……なんで? …………………………よし。
「私は少し風に当たってくる。それに着替えたらさっさと寝ろ」
俺は返事も待たずに部屋を出た。
♦♦♦♦♦♦♦
「はあ……絶対おかしかったよなぁ。別に男同士なんだから一緒に寝たって何の問題もないだろうに…………俺は一体何をしてんだ馬鹿……」
寮を出て人気がないことを確認した後すぐそばにあるガゼボに入った俺は、たまらずその場でしゃがみ込みため息交じりに独り言ちる。ここ最近あいつといると自分でもおかしな行動を取る時がある。その理由は…………いや、俺はそんなもの『知らない』。必要ないしむしろ邪魔なだけだろう。俺にもシュヴァリエにも。だから俺たちは何も知らない。それがすべてだ。
「俺の望みは平穏な押し花生活を送ることだ」
…………戻ろ。
「こんなところで何をやってるんですか」
突然聞こえた声に俺は反射的に振り返る。そこにいたのは前世で見たことのある顔だった。まさかここで鉢合わせるとは思わなかった。
「アルクス・ダチュラ先生……このような刻限に何用で?」
礼儀作法の教師にしてストーリー六章のキーパーソンであるアルクス・ダチュラ。普段は眼鏡をかけて長い髪を緩く縛りおっとりとした優しい教師だが内面はドSとかいうありきたりな奴。ラスボスの側近とか右腕とかいう立ち位置がぴったりのキャラと言えばわかりやすいかな。そっち系で真っ先に浮かぶアニメとかゲームのキャラを思い浮かべてもらえればいい。そんな奴が儚げで優しい虫も殺せないような雰囲気を醸しながら笑顔で接してくるわけですよ。恐怖しかない。あとエロい。雰囲気は神聖な感じもあるのになぜかエロい。出てきた瞬間に『調教して~♡』なんてコメントが殺到するくらいには人気があるサブキャラだ。なんかめっちゃ際どいコメントもあった気がする。ゲームではちょいちょいクラルテに探りを入れ意味深な発言をしたりと何をしたいのかよくわからないキャラで結局最後まで謎のイケメンとして出てきた人物だったよな。そして六章の事件が解決すると同時に学園から姿を消す。……そんなキャラが接触してくるなんてただの偶然とは思えない。何が目的だ?
「いけませんよ。生徒がこんな時間に出歩いていては。さあ寮へお戻りなさい」
「夜風に当たっていただけですのでお構いなく」
「そうでしたか。……クレマチスさんが行方知れずとのことですしアクナイトさんもさぞご心配でしょう」
「まさか。彼ならば自分のことは自分で何とかするでしょう」
「信じているのですね。クラルテさんは普段の快活さが陰ってしまっていて心配なのですが……君が何とかしてくれると言っていましたよ」
……ゲームと同じセリフが出てきたな。リヒトのことは行方不明ではなくクレマチス家での大切な行事のため短期の休学中ということになっている。いつかの俺と同じだ。だからリヒトが行方不明ということを知っているのはおかしいとゲーム内でクラルテに突っ込まれていた。だが意味深な発言をしてはのらりくらりと躱してしまう。その展開を俺は知っているから突っ込まないようにしたいが下手に避けようとすれば俺が動いていることを確定させてしまうかもしれない。少なくともゲームではそうだった。『リヒトが行方不明になっていることをなんで知っている、そのことは一部の人間しか知らないはずだ』という言葉で『リヒトが行方不明になっている』と『クラルテが捜索に参加している』という二つの情報を与えてしまったのだ。
「……クレマチス公子は今短期休学中のはずですが?」
「ええ、そうでしたね。……少し話し込んでしまいましたか。それではアクナイトさん、夜の散歩も程々に」
そう言ってアルクスはあっさりと背を向けて歩いて行った。……要注意だな。でもおかげで少し正気に戻ったわけだしそこだけは感謝するか。
♦♦♦♦♦♦♦
部屋に戻った俺は着替えを済ませてからアウルに先ほどの出来事を報告した。
「なるほど。それは警戒しておいたほうが良さそうだ。明日報告ついでにその教師の調査も頼んだほうが良さそうだ」
「……ああ、これ以上面倒なことにならないといいが」
「そうだな」
話を終えてベッドに入ろうとしたところで部屋を出る前のくだらないやり取りを思い出し、ベッドに上がる直前で踵を返す。別に冬でもないんだから俺はソファで寝よう——
「どこに行くつもりだ」
と思ったのをアウルに手首を掴まれて阻止されそのままベッドに引きずり込まれた。
「いきなりなにをする!」
「部屋の主をソファで寝かせたとあっては俺の体面に関わる。いい加減諦めてベッドに入るんだな」
「どこかの誰かが引きずり込んだおかげですでにベッドの中だが?」
「そうか、ならばこのまま寝ろ」
なんで急にキャラ変わってんだお前は! ……って、今の状況を客観的に見たら俺がアウルに押し倒されているって構図になるんじゃ…………ぎゃ~~~!!!!!
「ひとまず上からどけ!」
思わず蹴り飛ばそうとするもアウルはあっさりと避け俺の隣に寝転がる。
「君は揶揄うと結構面白いな」
と心底楽しそうに笑うアウルの顔に本気でグーパンしようと思ったが、ベッドの上にいるからかあっという間に眠気が襲ってきた。そのことに気付いたアウルの手によって両目を覆われる。
「おやすみ」
視界が暗くなったことで完全に夢の世界に向かう直前、仄かな温もりが一瞬額に落ちたような気がした——
「それはどういうことだ?」
「ああ。彼女は時々花を買っては窓辺に飾っていたらしい。不定期だったし女性ならそのくらいはするだろうから何もおかしなことはないだろう……と思ったが、君がそんなことを聞くということは何かあるのか?」
「……まだ断言はできないが、立っている予想はある」
「そうか。ならばその予想を裏付ける材料がいるな」
「ああ。使用人が窓辺に飾っていた花がどんな花なのか、そしてこれまで行方不明もしくは一時的にでも攫われた人がいないかの確認がしたい」
「攫われた人って……まさかリヒトのほかにもいると?」
「あくまでも推測だ。それに攫われたまではいかなくても数時間不自然に所在がわからないという事例が最近なかったかという確認は必要だろう」
「話がだいぶ飛躍している気がするんだが」
「調べすぎて困るということもないだろう。何もなかったらただの杞憂で終われるというだけのこと。……とにかくいろいろ探ってみる必要がある。もしリヒトのほかにも行方不明になっているもしくは、一時的に行方不明扱いをされたことがある人がいたらそっちもあたる必要が出てくる」
ゲームでもクラルテたちは同じようなやり方をしていたから問題ないはずだ。だけど全体的に原作からずれているしうっかり気を抜いてとんでもないイレギュラーが発生するなんて事態はごめん被る。バッドエンドを回避し平穏を過ごすためにもうまく立ち回らないとな。はあ……気が重い。恨むぞ馬鹿者。
「とりあえず明日授業前に報告しよう。この住所の場所に人を送るように指示を出してもらう。授業中の学生が立ち寄ると怪しまれて警戒される可能性がある」
「わかった」
そう締めくくりこの話はここで終わった。……外真っ暗だな。学園内だとしてもこんな時間に学生を外に出すわけにはいかないか。
「……今日は泊まっていけ」
「……いいのか?」
俺がそんな提案をしてくるとは思っていなかったらしく目を丸くした。そんなに驚くことか? ……まあシュヴァリエの性格を考えれば用は済んだのだから早く自寮へ帰ったらどうだ? くらいは言いそうだけど。
「学園内とはいえ何があるかわからない。他国の人間を無防備に外へ出すわけないだろう」
「あ、ああ……だがシュヴァリエの寝る場所はどうするんだ?」
「……仮にも招いた人間をソファに寝かせるわけにはいかないからな。君がベッドを使え」
「部屋の主から寝床を占領してどうする」
「ならば床で寝るか?」
「なぜそうなるんだ……」
「君がうじうじと余計なことを言うからだろう」
「……君なぁ。それならいっそ一緒に寝るか?」
「…………は?」
幻聴?
なんで俺がこいつと一緒に寝ることになるの? 頭の中がハテナで埋め尽くされているがそもそも誘、違う泊まるように言ったのは俺だし俺が妥協するべきか。…………はあ、何が悲しくて男と一緒に寝にゃならんのだ。ちょっぴり憂鬱になりながら俺は予備で持っていた俺の寝間着を取り出す。
「貸してくれるのか?」
「サイズが合わないかもしれないがないよりはましだろう」
「…………そうか」
なんだよ今の間は。だって普通に考えてシャツで寝るってことになるじゃん。見てるこっちが嫌だし体面的にも悪いしだったら貸すしかないじゃん? 追い出さなかったんだから徹底的にしたほうが気分がいいし体面も守られるからまあこのくらいは…………って、なんか言い訳みたいになってる。……なんで? …………………………よし。
「私は少し風に当たってくる。それに着替えたらさっさと寝ろ」
俺は返事も待たずに部屋を出た。
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「はあ……絶対おかしかったよなぁ。別に男同士なんだから一緒に寝たって何の問題もないだろうに…………俺は一体何をしてんだ馬鹿……」
寮を出て人気がないことを確認した後すぐそばにあるガゼボに入った俺は、たまらずその場でしゃがみ込みため息交じりに独り言ちる。ここ最近あいつといると自分でもおかしな行動を取る時がある。その理由は…………いや、俺はそんなもの『知らない』。必要ないしむしろ邪魔なだけだろう。俺にもシュヴァリエにも。だから俺たちは何も知らない。それがすべてだ。
「俺の望みは平穏な押し花生活を送ることだ」
…………戻ろ。
「こんなところで何をやってるんですか」
突然聞こえた声に俺は反射的に振り返る。そこにいたのは前世で見たことのある顔だった。まさかここで鉢合わせるとは思わなかった。
「アルクス・ダチュラ先生……このような刻限に何用で?」
礼儀作法の教師にしてストーリー六章のキーパーソンであるアルクス・ダチュラ。普段は眼鏡をかけて長い髪を緩く縛りおっとりとした優しい教師だが内面はドSとかいうありきたりな奴。ラスボスの側近とか右腕とかいう立ち位置がぴったりのキャラと言えばわかりやすいかな。そっち系で真っ先に浮かぶアニメとかゲームのキャラを思い浮かべてもらえればいい。そんな奴が儚げで優しい虫も殺せないような雰囲気を醸しながら笑顔で接してくるわけですよ。恐怖しかない。あとエロい。雰囲気は神聖な感じもあるのになぜかエロい。出てきた瞬間に『調教して~♡』なんてコメントが殺到するくらいには人気があるサブキャラだ。なんかめっちゃ際どいコメントもあった気がする。ゲームではちょいちょいクラルテに探りを入れ意味深な発言をしたりと何をしたいのかよくわからないキャラで結局最後まで謎のイケメンとして出てきた人物だったよな。そして六章の事件が解決すると同時に学園から姿を消す。……そんなキャラが接触してくるなんてただの偶然とは思えない。何が目的だ?
「いけませんよ。生徒がこんな時間に出歩いていては。さあ寮へお戻りなさい」
「夜風に当たっていただけですのでお構いなく」
「そうでしたか。……クレマチスさんが行方知れずとのことですしアクナイトさんもさぞご心配でしょう」
「まさか。彼ならば自分のことは自分で何とかするでしょう」
「信じているのですね。クラルテさんは普段の快活さが陰ってしまっていて心配なのですが……君が何とかしてくれると言っていましたよ」
……ゲームと同じセリフが出てきたな。リヒトのことは行方不明ではなくクレマチス家での大切な行事のため短期の休学中ということになっている。いつかの俺と同じだ。だからリヒトが行方不明ということを知っているのはおかしいとゲーム内でクラルテに突っ込まれていた。だが意味深な発言をしてはのらりくらりと躱してしまう。その展開を俺は知っているから突っ込まないようにしたいが下手に避けようとすれば俺が動いていることを確定させてしまうかもしれない。少なくともゲームではそうだった。『リヒトが行方不明になっていることをなんで知っている、そのことは一部の人間しか知らないはずだ』という言葉で『リヒトが行方不明になっている』と『クラルテが捜索に参加している』という二つの情報を与えてしまったのだ。
「……クレマチス公子は今短期休学中のはずですが?」
「ええ、そうでしたね。……少し話し込んでしまいましたか。それではアクナイトさん、夜の散歩も程々に」
そう言ってアルクスはあっさりと背を向けて歩いて行った。……要注意だな。でもおかげで少し正気に戻ったわけだしそこだけは感謝するか。
♦♦♦♦♦♦♦
部屋に戻った俺は着替えを済ませてからアウルに先ほどの出来事を報告した。
「なるほど。それは警戒しておいたほうが良さそうだ。明日報告ついでにその教師の調査も頼んだほうが良さそうだ」
「……ああ、これ以上面倒なことにならないといいが」
「そうだな」
話を終えてベッドに入ろうとしたところで部屋を出る前のくだらないやり取りを思い出し、ベッドに上がる直前で踵を返す。別に冬でもないんだから俺はソファで寝よう——
「どこに行くつもりだ」
と思ったのをアウルに手首を掴まれて阻止されそのままベッドに引きずり込まれた。
「いきなりなにをする!」
「部屋の主をソファで寝かせたとあっては俺の体面に関わる。いい加減諦めてベッドに入るんだな」
「どこかの誰かが引きずり込んだおかげですでにベッドの中だが?」
「そうか、ならばこのまま寝ろ」
なんで急にキャラ変わってんだお前は! ……って、今の状況を客観的に見たら俺がアウルに押し倒されているって構図になるんじゃ…………ぎゃ~~~!!!!!
「ひとまず上からどけ!」
思わず蹴り飛ばそうとするもアウルはあっさりと避け俺の隣に寝転がる。
「君は揶揄うと結構面白いな」
と心底楽しそうに笑うアウルの顔に本気でグーパンしようと思ったが、ベッドの上にいるからかあっという間に眠気が襲ってきた。そのことに気付いたアウルの手によって両目を覆われる。
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