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五頁 孤立したホオズキ
69話 罠
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作戦会議を終え、俺とアウルが宿から出るとそこにはすでにリヒトとクラルテが待っていた。そこまで長く会話をしていたつもりはないけど時間が経つのは早いな。
「あれ? アウルとアクナイトさん一緒に出てきたんだ。仲良しだね」
「違います」
「作業に没頭していた俺をアクナイト公子が迎えに来てくれたんだ」
「シュヴァリエ様がですか?」
「なんだその反応は」
「いいえ何でもありません」
気に入らないのはお互い様なんだからあんまり大っぴらにしないほうがいいと思うけどな。
「オルニス公子に何かご迷惑をおかけしたのではないですか」
「なぜ私がそんなことをしなければならない」
「ではオルニス公子の表情はどういうことですか?」
リヒトの指摘を受け、俺とクラルテは揃ってアウルを見る。彼の普段の様子とは打って変わった鋭い空気にクラルテは息をのむ。どうやらアウルさん、俺の作戦お気に召さなかったご様子で部屋を出てからずっとこうなんですよね~。なので何かしたというリヒトの言葉はあながち間違っていなかったりする。
「ほんとだ! アウル大丈夫? どうかした? 具合悪いなら手伝いはやめて宿で休んだほうがいいんじゃない?」
「大丈夫だ。心配いらない」
「でも……顔色悪いよ」
「もし本当に無理そうなら必ず話すから、な?」
大丈夫だと言い張るアウルに納得いかない様子のクラルテだが渋々首を縦に振り、無理はしないで、と念押しして歩き出した。
「それじゃあ、会場に行こう!」
♦♦♦♦♦♦♦
明日から祭りが開かれることもあり中央広場は人でごった返していた。だけどそのほとんどが飾りつけのために集まった人々らしく、手にはそれぞれホオズキランタンを括りつけた縄が握られていた。なんか日本の祭りでよく見るしめ縄っぽい。
「すごい人だな。あの手に持っているのがホオズキランタンか?」
「うん、これをみんなで飾って今夜日付が変わると同時に一斉に明かりを灯すんだ」
「明かりはどうやって?」
「それは……あ、モルタさん!」
説明の途中でクラルテは少し先で指示出しをしていたらしい健康的に日焼けした女性へ声をかけた。女海賊や熟練の冒険者という印象が強い。
「やあ! クラルテ! あんた王立の学園に入ったんだって? やるじゃないか!」
「そんなにすごくないよ! 僕よりすごい人はいっぱいいるし」
「な~に謙遜してんのさ! みんなあんたのことを誇ってんだからもっと自信持ちなって!」
バシバシとクラルテの背を叩く姿はまさに頼れる姉貴分だ。ビールジョッキを豪快に傾ける姿が目に浮かぶ。
「……で、そっちの坊ちゃんたちが話していた人たちかい?」
「ああ、うん。紹介するね。みんなこの人はモルタさん。元Aランク冒険者で今は町で武器屋をやっているんだ」
「モルタといいます。えーっとお貴族様の相手は久しぶりで、多少の無礼とか大目に見てくれると嬉しいんですけど」
「お気になさらず、普段通りに接していただいてかまいません」
「そうだな。祭りに来たのに貴族だ平民だと無粋なことは言わず、楽しもう」
「……ふん」
二人がにこやかに対応する中俺だけがあからさまに反応が良くなかったことでモルタの顔が若干引き攣る。案の定リヒトは眉を顰めた。いやそんな顔向けられてもさ、シュヴァリエが笑顔でよろしく、なんて言おうものならお前別の意味で顔顰めるだろ。顰めるというよりは驚愕……通り越して震撼するかもしれないけど。
と、ここでクラルテが爆弾を落とす。
「ああ、そんなに身構えなくて大丈夫だよ! アクナイトさんはちょっとツンツンしているけどとっても優しい人だから! 素直じゃないだけだから!」
「……はあ?」
何言ってんだこの綿毛! 人をそんなツンデレみたいに言わないでくれます!? シュヴァリエも俺もそんな属性持っていませんが!?
「クラルテ!? ちょっとそれは違うと思うけど!? シュヴァリエ様がそんな可愛い性格していると思っていたの?」
「ブフッ……!」
おいこらリヒト。そりゃどういう意味だ!? 確かにシュヴァリエはお世辞にも可愛いなんて言葉は似合わない性格でしょうけども! 本人の真横でそれ言うか! しかもいつもの遠回しじゃなくて直・球・で!
そんで吹き出しからの肩震わせている留学生。何がそんなに楽しいんじゃ。
話を聞いていたモルタはスッゲー困惑しているしさ。
クラルテの発言はいつもその場をかき乱すなぁ……。
「そ、そうなんだ……?」
はあ……なんかもういろいろ疲れたんですけど。何この居た堪れない空気感。話聞いていた人も何人か笑っているのが見えたし。やっぱりファルカタは鬼門だ。
「くだらないことに時間を取るのであれば私は宿に戻るが?」
「あ、いけないいけない! モルタさん! 説明をお願い」
クラルテの言葉に我に返ったらしいモルタさんはコホンとわざとらしく咳払いをした後、俺たちにホオズキランタンの吊された縄を見せた。
「えーっと、あんたたちがやるのはこれを指定された場所に括り付けることだ」
「このように無造作に箱に入れておいてよく形が壊れないな」
「それはホオズキに魔術が施されているのさ。町長さんとこに魔術師が派遣されてくるんだけどその人が形を保つ魔術を施してくれるんだよ」
「なるほど……よく見ればホオズキを守るように球体の膜がある」
「ランタンはどのように灯すのですか?」
「このランタンは指定通りに町中に吊るすと最終的に全部繋がるようになっているんだ。それの出発地点であり終着地点でもある場所から魔力を流す。そうするとホオズキの形を保つために張られている魔術の膜が地面に近い方から炎のように燃え上がる。そうして上の方まで燃え上がって最終的に魔力がホオズキの中に埋め込んだ特別な球に移動して灯りが付くんだよ。もっとも出発点は秘密にされているけど」
なんか何度聞いても面白い仕組みだよね。理系科目が赤点ギリギリの俺には理解するのは難しかったけど。逆に理系科目だけは満点だった某坂氏だったら理解できたのかなぁ。今何しているんだろう。
それにしてもだいぶ人が多い。すでにシュヴァリエ暗殺計画というイレギュラーが発生しているとはいえそのほかに大きな違いは見られない。……だとすると。
「出発地点と終着地点の場所を明かさないのはなぜだ」
「さあ? なんでか知らないけどこの祭が始まった時からそうだって言われているねぇ。やっぱりどこから灯るかわからない方が面白いからじゃないか?」
へえ町にはそんな風に伝わっているのか。まあでも真の理由は明かさないんだろうな。
「それじゃあさっそく手伝ってもらおうか」
その言葉を合図に俺たちにも同じものが配られる。
「クラルテとメガネの子はこっちの通りのほうを頼むよ」
「はい」
「わかった」
「君たち二人はこっちの通りをお願いするよ」
俺たちは指示された通りの場所へ向かい早速飾り付けを始める。簡単な作業ではあるが括り付け方にも決まりがあるらしく俺たちの隣で作業をしていたおっさんが楽しそうに教えてくれた。
ある程度こなしてコツを掴めるとそれぞれのペースでお手伝いをこなしだす。ちなみに俺とアウルは今、四階の窓から屋上にいる人たちへホオズキランタンを手渡している。本当は屋上で実際に吊るす役割をやってみたかったんだけどな。アウルも同じだったらしくそれとなく聞いてみたところ、危険だからダメって言われちゃいました。……ショック。
「アクナイト公子、あの作戦を変える気はないのか?」
「ありませんね。それに……あちら、この会場に似つかわしくない服装の方が数名」
俺が目線だけで示した場所をアウルもちらりと一瞥しまた俺を見る。
「彼らは……例の場所に向かっているのか」
「ええ。おそらく」
あの建物の色と並び方……場所はゲーム通りと見て良さそうだな。良かった~! 動物でも使役していたら尾行させることもできたんだけど……残念。そして……
「それから、あそこ」
人という木の葉に紛れてこちらを伺っている害虫数匹。アウルも見つけたようでスッと目を細める。わ~雰囲気変わって結構怖いなぁ。
「同じ連中か?」
「そうでしょうね。まあ交代で見張っていることも考えられますが」
「見たところ一般人のようだが?」
「そこはおそらく……」
「「ヌカヅキの無属性魔法」」
「あの様子なら問題ないでしょう。……さてオルニス公子。あとはお願いしますね」
「はあ……わかった。すぐに片付けるからそれまで耐えてくれ」
「貴方はしくじらないことだけお考えください。……それでは失礼」
そのまま俺は部屋を出て行った。
「あれ? アウルとアクナイトさん一緒に出てきたんだ。仲良しだね」
「違います」
「作業に没頭していた俺をアクナイト公子が迎えに来てくれたんだ」
「シュヴァリエ様がですか?」
「なんだその反応は」
「いいえ何でもありません」
気に入らないのはお互い様なんだからあんまり大っぴらにしないほうがいいと思うけどな。
「オルニス公子に何かご迷惑をおかけしたのではないですか」
「なぜ私がそんなことをしなければならない」
「ではオルニス公子の表情はどういうことですか?」
リヒトの指摘を受け、俺とクラルテは揃ってアウルを見る。彼の普段の様子とは打って変わった鋭い空気にクラルテは息をのむ。どうやらアウルさん、俺の作戦お気に召さなかったご様子で部屋を出てからずっとこうなんですよね~。なので何かしたというリヒトの言葉はあながち間違っていなかったりする。
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「大丈夫だ。心配いらない」
「でも……顔色悪いよ」
「もし本当に無理そうなら必ず話すから、な?」
大丈夫だと言い張るアウルに納得いかない様子のクラルテだが渋々首を縦に振り、無理はしないで、と念押しして歩き出した。
「それじゃあ、会場に行こう!」
♦♦♦♦♦♦♦
明日から祭りが開かれることもあり中央広場は人でごった返していた。だけどそのほとんどが飾りつけのために集まった人々らしく、手にはそれぞれホオズキランタンを括りつけた縄が握られていた。なんか日本の祭りでよく見るしめ縄っぽい。
「すごい人だな。あの手に持っているのがホオズキランタンか?」
「うん、これをみんなで飾って今夜日付が変わると同時に一斉に明かりを灯すんだ」
「明かりはどうやって?」
「それは……あ、モルタさん!」
説明の途中でクラルテは少し先で指示出しをしていたらしい健康的に日焼けした女性へ声をかけた。女海賊や熟練の冒険者という印象が強い。
「やあ! クラルテ! あんた王立の学園に入ったんだって? やるじゃないか!」
「そんなにすごくないよ! 僕よりすごい人はいっぱいいるし」
「な~に謙遜してんのさ! みんなあんたのことを誇ってんだからもっと自信持ちなって!」
バシバシとクラルテの背を叩く姿はまさに頼れる姉貴分だ。ビールジョッキを豪快に傾ける姿が目に浮かぶ。
「……で、そっちの坊ちゃんたちが話していた人たちかい?」
「ああ、うん。紹介するね。みんなこの人はモルタさん。元Aランク冒険者で今は町で武器屋をやっているんだ」
「モルタといいます。えーっとお貴族様の相手は久しぶりで、多少の無礼とか大目に見てくれると嬉しいんですけど」
「お気になさらず、普段通りに接していただいてかまいません」
「そうだな。祭りに来たのに貴族だ平民だと無粋なことは言わず、楽しもう」
「……ふん」
二人がにこやかに対応する中俺だけがあからさまに反応が良くなかったことでモルタの顔が若干引き攣る。案の定リヒトは眉を顰めた。いやそんな顔向けられてもさ、シュヴァリエが笑顔でよろしく、なんて言おうものならお前別の意味で顔顰めるだろ。顰めるというよりは驚愕……通り越して震撼するかもしれないけど。
と、ここでクラルテが爆弾を落とす。
「ああ、そんなに身構えなくて大丈夫だよ! アクナイトさんはちょっとツンツンしているけどとっても優しい人だから! 素直じゃないだけだから!」
「……はあ?」
何言ってんだこの綿毛! 人をそんなツンデレみたいに言わないでくれます!? シュヴァリエも俺もそんな属性持っていませんが!?
「クラルテ!? ちょっとそれは違うと思うけど!? シュヴァリエ様がそんな可愛い性格していると思っていたの?」
「ブフッ……!」
おいこらリヒト。そりゃどういう意味だ!? 確かにシュヴァリエはお世辞にも可愛いなんて言葉は似合わない性格でしょうけども! 本人の真横でそれ言うか! しかもいつもの遠回しじゃなくて直・球・で!
そんで吹き出しからの肩震わせている留学生。何がそんなに楽しいんじゃ。
話を聞いていたモルタはスッゲー困惑しているしさ。
クラルテの発言はいつもその場をかき乱すなぁ……。
「そ、そうなんだ……?」
はあ……なんかもういろいろ疲れたんですけど。何この居た堪れない空気感。話聞いていた人も何人か笑っているのが見えたし。やっぱりファルカタは鬼門だ。
「くだらないことに時間を取るのであれば私は宿に戻るが?」
「あ、いけないいけない! モルタさん! 説明をお願い」
クラルテの言葉に我に返ったらしいモルタさんはコホンとわざとらしく咳払いをした後、俺たちにホオズキランタンの吊された縄を見せた。
「えーっと、あんたたちがやるのはこれを指定された場所に括り付けることだ」
「このように無造作に箱に入れておいてよく形が壊れないな」
「それはホオズキに魔術が施されているのさ。町長さんとこに魔術師が派遣されてくるんだけどその人が形を保つ魔術を施してくれるんだよ」
「なるほど……よく見ればホオズキを守るように球体の膜がある」
「ランタンはどのように灯すのですか?」
「このランタンは指定通りに町中に吊るすと最終的に全部繋がるようになっているんだ。それの出発地点であり終着地点でもある場所から魔力を流す。そうするとホオズキの形を保つために張られている魔術の膜が地面に近い方から炎のように燃え上がる。そうして上の方まで燃え上がって最終的に魔力がホオズキの中に埋め込んだ特別な球に移動して灯りが付くんだよ。もっとも出発点は秘密にされているけど」
なんか何度聞いても面白い仕組みだよね。理系科目が赤点ギリギリの俺には理解するのは難しかったけど。逆に理系科目だけは満点だった某坂氏だったら理解できたのかなぁ。今何しているんだろう。
それにしてもだいぶ人が多い。すでにシュヴァリエ暗殺計画というイレギュラーが発生しているとはいえそのほかに大きな違いは見られない。……だとすると。
「出発地点と終着地点の場所を明かさないのはなぜだ」
「さあ? なんでか知らないけどこの祭が始まった時からそうだって言われているねぇ。やっぱりどこから灯るかわからない方が面白いからじゃないか?」
へえ町にはそんな風に伝わっているのか。まあでも真の理由は明かさないんだろうな。
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「はい」
「わかった」
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俺たちは指示された通りの場所へ向かい早速飾り付けを始める。簡単な作業ではあるが括り付け方にも決まりがあるらしく俺たちの隣で作業をしていたおっさんが楽しそうに教えてくれた。
ある程度こなしてコツを掴めるとそれぞれのペースでお手伝いをこなしだす。ちなみに俺とアウルは今、四階の窓から屋上にいる人たちへホオズキランタンを手渡している。本当は屋上で実際に吊るす役割をやってみたかったんだけどな。アウルも同じだったらしくそれとなく聞いてみたところ、危険だからダメって言われちゃいました。……ショック。
「アクナイト公子、あの作戦を変える気はないのか?」
「ありませんね。それに……あちら、この会場に似つかわしくない服装の方が数名」
俺が目線だけで示した場所をアウルもちらりと一瞥しまた俺を見る。
「彼らは……例の場所に向かっているのか」
「ええ。おそらく」
あの建物の色と並び方……場所はゲーム通りと見て良さそうだな。良かった~! 動物でも使役していたら尾行させることもできたんだけど……残念。そして……
「それから、あそこ」
人という木の葉に紛れてこちらを伺っている害虫数匹。アウルも見つけたようでスッと目を細める。わ~雰囲気変わって結構怖いなぁ。
「同じ連中か?」
「そうでしょうね。まあ交代で見張っていることも考えられますが」
「見たところ一般人のようだが?」
「そこはおそらく……」
「「ヌカヅキの無属性魔法」」
「あの様子なら問題ないでしょう。……さてオルニス公子。あとはお願いしますね」
「はあ……わかった。すぐに片付けるからそれまで耐えてくれ」
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そのまま俺は部屋を出て行った。
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