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四頁 カンパニュラの恩恵
49話 守り神の祠
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ようやく落ち着きを取り戻した俺たちは再び村長と向き合う。お偉いさんの考えなんて気にするだけ無駄だ。ここにいない御仁のことを考えるよりも現実が大事。
「それでブリンク殿。件の祠だが他に異常はあるか?」
「いえ……特に報告は受けていません」
「これまでに似たような現象が起こったという話は?」
「……いいえ、それもありません。そのような事態が起こったのならば村に伝わっております。大切な守り神様の危機なれば見過ごすことなどありません」
なるほどね。貴族や商人と違い平民は文字など覚える機会が少ないし、書として残せば火災や自然災害、人災などで消失する事態になった場合は継承が途絶える可能性がある。それらを踏まえるとおそらく口伝としてあるいは子どもたちの寝物語として代々伝えられてきたと予想できる。少なくともゲームではそうだった。
「では山の方に何か異変は?」
「と言いますと?」
「奇声以外にも何かなかったのかということです」
ブリンク村長はしばし考える素振りを見せたがやがて静かに首を横に振った。
「いえ、特にそのようなことは聞いておりません」
「……何もないと?」
「は、はい……」
「そうですか」
「何か気になることでもあるのか?」
「……いえ私の思い過ごしです」
「ならいいが、何かあるのなら言って欲しい」
「ですから何もありませんよ」
ほんとか? とでも思っている顔だなアウルよ。もちろん嘘ですとも。だがここでそれを言ってやる必要はないしフェイバースパイダーの状態も祀っている祠とやらも直接見たわけではない以上、現段階では推察にもならない妄言に過ぎない。どうにか見せてもらえないか……。
……。
……ストーリーには極力関わらないんじゃなかったのか俺は。なんで毎回こうなるんだ。俺は趣味に生きると誓っただろう! しっかりしろ自分!
「何か気になることがあるのでしたらご覧になりますか?」
「何を?」
「祠です」
♦♦♦♦♦♦♦
その祠はアベリア山の入り口に建てられている。また眷属の座す山として人が不用意に立ち入らないように柵も施されていた。
見たところゲームの背景と変わりはないけど、この感覚はなんだ? 不穏というかなんというか不気味な気持ち悪さがある。……そういやゲームでもーー
ーーここが祠……
ーー見たところは普通の祠だな
ーーしかし異変が起こっているのは確かだ……
どうかしたのかクラルテ
ーー……なんか気持ち悪い
ーー大丈夫か? 先に宿へ戻ろう
ーーううん平気。そういう気持ち悪さじゃないから。なんていうのかな……不気味な気持ち悪さっていうのかな。吐きそうっていう感じじゃなくて……上手くいえないけど、でも気持ち悪いんだ
ーー……俺は何も感じないが
ーー俺もだ。だが一応調べてみよう
……なんてやり取りがあったっけ。クラルテも気持ち悪いって言っていた。あれってこういうことか。言いようのない感覚は実際に体験しないとわからないものだな。
しかし問題はそこじゃない。ゲーム通りなら気持ち悪さを覚えているのはこの場で俺だけだろう。
「アクナイト公子? 顔色が悪いが大丈夫か?」
「いえ……ただ少しこの祠から妙な気配を感じたもので」
「妙な気配……?」
アウルとクオーレが同時に俺を見た後再び祠に目を向ける。二人から返ってきた答えは案の定。
「特に何も感じないが?」
「私もだ。アクナイト公子はどのように感じている?」
どうと言われても……なぜクラルテが言い方に困ったのかよく理解できた、としか言えない。この感覚は実際に経験しないと本当にわからないんだよ。言葉にできない不快感っていうのかな。
俺が言葉を発さないことにアウルとクオーレは揃って首を傾げる。仲いいなあんたら。
「アクナイト公子どうされた?」
「何か言いにくいことでもあるのか?」
「……私が偽りを吐いていると考えないとは、お二人とも意外とお人好しなんですね」
ちょっと棘を含めて言ってみると二人は顔を合わせるなり。
「まさか」
「君は不要な嘘は言わないだろう」
というお言葉が返ってきた。……少なくともゲームのシュヴァリエは絶対に言ってもらえなかった言葉を。なんで俺になんだろうね。その言葉を本当に伝えるべきだった相手は悲惨な末路を迎えたっていうのに。……うれしいはずの言葉なのになんかひどくもやもやする。もっともそんなことをこいつらに言ったところで八つ当たりでしかないってわかっているから言わないけど。
……このままじゃあかん方向に思考を飛ばしそうだから現実に戻ろう。
「……本当にお人よしだ。私の嘘云々は置いておいて、この祠から漂うものが少々気持ち悪い。具体的に言語化するのは難しいが私は確かに不快感を覚えている」
「なぜアクナイト公子だけ……」
「わかりません。ですがこの祠にきて不快感を覚えたという者がほかにもいるのかは聞きまわったほうがいいでしょう。村人だけでなく、村の外から来た者もあわせて」
「そうだな。……ブリンク村長」
アウルが背後にいたブリンクに声をかけると突然声をかけられて驚いたのかその肩が元気に飛び跳ねた。肩に兎でも飼っているんだろうか?
「な、なんでしょうか?」
「この祠は誰でも参拝できるのか?」
「はい。神を祀る場所でありますので参拝したいという方に対しての制限は設けておりません」
「では外から来た者たちも立ち寄れる場所ということか」
「は、はい……」
「なるほど……どうする?」
アウルの問いは時間がない中で参拝者全員を探し出して話を聞くのは難しいからどうやって情報を集めるのかという意味だろう。確かに村人たちだけならいざ知らず外部から来た人からもとなると参拝者のあぶり出しには時間がかかるな。この世界に監視カメラとかないし一か所に人を集めて直近で参拝した人がいないか問いかけるか、張り紙なんかで呼びかけるかになるけど……村、というかこの国の識字率を考えると前者だろうな。……それなら。
「カンパニュラ第二公子一つ聞くが風魔法を使える者は何人だ?」
「……兄上と他十数人だ」
「わかった。では第一公子に呼びかけてもらおう。風魔法を使って拡声すればいい」
「風魔法で拡声か……わかった兄上に報告しよう」
「ブリンク村長は第二公子と共に行ってほしい」
「は、はい。わかりました」
「アクナイト公子はどうされる?」
「私はもう少しここにいます」
「承知した。アウルは……」
「俺もここに残ろう」
アウルの返答にそうかとひとつ頷きブリンク村長を伴って長男のもとへ行った。
さて残された俺たちはというと……
「カンパニュラ第二公子に同行されてもよかったんですよ」
「ただの報告に俺は不要だろう。それよりもアクナイト公子は何に気付いたんだ?」
「なぜ確信したように問うのかお伺いしても?」
「何かあるから残ったんだろう? それに君が何かを信仰するような人間ではないからわざわざここに残る理由があるとすれば得たものがある時だろうと思った。……答えになっただろうか?」
こいつ俺のことなんだと思ってんの? 確かに何か信仰するようなことはないけどなんで気づくのやら。しかも最後の言葉はなに? 答えになっただろうか、だって? …………腹立つ。
「ええ充分に。私のことをさも理解しているような発言は非常に不愉快ですが。推察にも及ばない予想でよければお教えしますよ」
「いいのか?」
「あなたの機嫌を損ねるのも後から質問されるのも面倒なので」
「礼を言おう」
「……不要です」
こんなことで礼を言われたらもっと大事になったらどんな礼をされるかわかったものじゃないし、なんか自分が狭量に思えてちょっと悲しくなるわ。
俺はため息をつきながら口を開いたーー
「アクナイトさ~んっ!」
……。
……今、すごく聞きたくないというよりは聞こえてはいけない声が耳に届いた気がしたんだけど。……いや、きっと気のせいだうん。この祠から漂う気持ち悪さのせいで耳にも影響がーー
「クラルテじゃないか。リヒトも一緒だな」
……空気読みやがれこんちくしょう。恨みを込めた冷たい眼差しを向けるがアウルには効かずいつも通りの顔を返されるだけだった。恐る恐る声の方向を見ると人間の流す暖かな泉を浮かべた満面の笑みのクラルテと直前に薬膳料理を口にしたかのような表情のリヒトがこちらへ向かってきているところだった……
「それでブリンク殿。件の祠だが他に異常はあるか?」
「いえ……特に報告は受けていません」
「これまでに似たような現象が起こったという話は?」
「……いいえ、それもありません。そのような事態が起こったのならば村に伝わっております。大切な守り神様の危機なれば見過ごすことなどありません」
なるほどね。貴族や商人と違い平民は文字など覚える機会が少ないし、書として残せば火災や自然災害、人災などで消失する事態になった場合は継承が途絶える可能性がある。それらを踏まえるとおそらく口伝としてあるいは子どもたちの寝物語として代々伝えられてきたと予想できる。少なくともゲームではそうだった。
「では山の方に何か異変は?」
「と言いますと?」
「奇声以外にも何かなかったのかということです」
ブリンク村長はしばし考える素振りを見せたがやがて静かに首を横に振った。
「いえ、特にそのようなことは聞いておりません」
「……何もないと?」
「は、はい……」
「そうですか」
「何か気になることでもあるのか?」
「……いえ私の思い過ごしです」
「ならいいが、何かあるのなら言って欲しい」
「ですから何もありませんよ」
ほんとか? とでも思っている顔だなアウルよ。もちろん嘘ですとも。だがここでそれを言ってやる必要はないしフェイバースパイダーの状態も祀っている祠とやらも直接見たわけではない以上、現段階では推察にもならない妄言に過ぎない。どうにか見せてもらえないか……。
……。
……ストーリーには極力関わらないんじゃなかったのか俺は。なんで毎回こうなるんだ。俺は趣味に生きると誓っただろう! しっかりしろ自分!
「何か気になることがあるのでしたらご覧になりますか?」
「何を?」
「祠です」
♦♦♦♦♦♦♦
その祠はアベリア山の入り口に建てられている。また眷属の座す山として人が不用意に立ち入らないように柵も施されていた。
見たところゲームの背景と変わりはないけど、この感覚はなんだ? 不穏というかなんというか不気味な気持ち悪さがある。……そういやゲームでもーー
ーーここが祠……
ーー見たところは普通の祠だな
ーーしかし異変が起こっているのは確かだ……
どうかしたのかクラルテ
ーー……なんか気持ち悪い
ーー大丈夫か? 先に宿へ戻ろう
ーーううん平気。そういう気持ち悪さじゃないから。なんていうのかな……不気味な気持ち悪さっていうのかな。吐きそうっていう感じじゃなくて……上手くいえないけど、でも気持ち悪いんだ
ーー……俺は何も感じないが
ーー俺もだ。だが一応調べてみよう
……なんてやり取りがあったっけ。クラルテも気持ち悪いって言っていた。あれってこういうことか。言いようのない感覚は実際に体験しないとわからないものだな。
しかし問題はそこじゃない。ゲーム通りなら気持ち悪さを覚えているのはこの場で俺だけだろう。
「アクナイト公子? 顔色が悪いが大丈夫か?」
「いえ……ただ少しこの祠から妙な気配を感じたもので」
「妙な気配……?」
アウルとクオーレが同時に俺を見た後再び祠に目を向ける。二人から返ってきた答えは案の定。
「特に何も感じないが?」
「私もだ。アクナイト公子はどのように感じている?」
どうと言われても……なぜクラルテが言い方に困ったのかよく理解できた、としか言えない。この感覚は実際に経験しないと本当にわからないんだよ。言葉にできない不快感っていうのかな。
俺が言葉を発さないことにアウルとクオーレは揃って首を傾げる。仲いいなあんたら。
「アクナイト公子どうされた?」
「何か言いにくいことでもあるのか?」
「……私が偽りを吐いていると考えないとは、お二人とも意外とお人好しなんですね」
ちょっと棘を含めて言ってみると二人は顔を合わせるなり。
「まさか」
「君は不要な嘘は言わないだろう」
というお言葉が返ってきた。……少なくともゲームのシュヴァリエは絶対に言ってもらえなかった言葉を。なんで俺になんだろうね。その言葉を本当に伝えるべきだった相手は悲惨な末路を迎えたっていうのに。……うれしいはずの言葉なのになんかひどくもやもやする。もっともそんなことをこいつらに言ったところで八つ当たりでしかないってわかっているから言わないけど。
……このままじゃあかん方向に思考を飛ばしそうだから現実に戻ろう。
「……本当にお人よしだ。私の嘘云々は置いておいて、この祠から漂うものが少々気持ち悪い。具体的に言語化するのは難しいが私は確かに不快感を覚えている」
「なぜアクナイト公子だけ……」
「わかりません。ですがこの祠にきて不快感を覚えたという者がほかにもいるのかは聞きまわったほうがいいでしょう。村人だけでなく、村の外から来た者もあわせて」
「そうだな。……ブリンク村長」
アウルが背後にいたブリンクに声をかけると突然声をかけられて驚いたのかその肩が元気に飛び跳ねた。肩に兎でも飼っているんだろうか?
「な、なんでしょうか?」
「この祠は誰でも参拝できるのか?」
「はい。神を祀る場所でありますので参拝したいという方に対しての制限は設けておりません」
「では外から来た者たちも立ち寄れる場所ということか」
「は、はい……」
「なるほど……どうする?」
アウルの問いは時間がない中で参拝者全員を探し出して話を聞くのは難しいからどうやって情報を集めるのかという意味だろう。確かに村人たちだけならいざ知らず外部から来た人からもとなると参拝者のあぶり出しには時間がかかるな。この世界に監視カメラとかないし一か所に人を集めて直近で参拝した人がいないか問いかけるか、張り紙なんかで呼びかけるかになるけど……村、というかこの国の識字率を考えると前者だろうな。……それなら。
「カンパニュラ第二公子一つ聞くが風魔法を使える者は何人だ?」
「……兄上と他十数人だ」
「わかった。では第一公子に呼びかけてもらおう。風魔法を使って拡声すればいい」
「風魔法で拡声か……わかった兄上に報告しよう」
「ブリンク村長は第二公子と共に行ってほしい」
「は、はい。わかりました」
「アクナイト公子はどうされる?」
「私はもう少しここにいます」
「承知した。アウルは……」
「俺もここに残ろう」
アウルの返答にそうかとひとつ頷きブリンク村長を伴って長男のもとへ行った。
さて残された俺たちはというと……
「カンパニュラ第二公子に同行されてもよかったんですよ」
「ただの報告に俺は不要だろう。それよりもアクナイト公子は何に気付いたんだ?」
「なぜ確信したように問うのかお伺いしても?」
「何かあるから残ったんだろう? それに君が何かを信仰するような人間ではないからわざわざここに残る理由があるとすれば得たものがある時だろうと思った。……答えになっただろうか?」
こいつ俺のことなんだと思ってんの? 確かに何か信仰するようなことはないけどなんで気づくのやら。しかも最後の言葉はなに? 答えになっただろうか、だって? …………腹立つ。
「ええ充分に。私のことをさも理解しているような発言は非常に不愉快ですが。推察にも及ばない予想でよければお教えしますよ」
「いいのか?」
「あなたの機嫌を損ねるのも後から質問されるのも面倒なので」
「礼を言おう」
「……不要です」
こんなことで礼を言われたらもっと大事になったらどんな礼をされるかわかったものじゃないし、なんか自分が狭量に思えてちょっと悲しくなるわ。
俺はため息をつきながら口を開いたーー
「アクナイトさ~んっ!」
……。
……今、すごく聞きたくないというよりは聞こえてはいけない声が耳に届いた気がしたんだけど。……いや、きっと気のせいだうん。この祠から漂う気持ち悪さのせいで耳にも影響がーー
「クラルテじゃないか。リヒトも一緒だな」
……空気読みやがれこんちくしょう。恨みを込めた冷たい眼差しを向けるがアウルには効かずいつも通りの顔を返されるだけだった。恐る恐る声の方向を見ると人間の流す暖かな泉を浮かべた満面の笑みのクラルテと直前に薬膳料理を口にしたかのような表情のリヒトがこちらへ向かってきているところだった……
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