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四頁 カンパニュラの恩恵
46話 エヴェイユの呼び出し
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あけましておめでとうございます! 今年もよろしくおねがいします!
新年に合わせて新章スタートです!
--------------------
ローダンセ伯爵家とコランバイン伯爵家のいざこざに巻き込まれた学外ワークが終わり、俺はようやく訪れた平穏を謳歌していた。
「あー幸せ……」
本当に幸せだ。本当に綺麗だなターコイズ色のローダンセの花。こんなものを生み出してくれたローダンセ夫人に感謝だわ。
ターコイズ色のローダンセは助けてくれたお礼にとローダンセ夫人が贈ってくれた品だ。ストーリーになんて関わらないと決めていたけど、こういうイレギュラーは悪くない。
しかしだからこそよくというものは出るもので。
「やっぱラミネートやレジンは捨てがたいよなぁ……」
この世界にそういったものがないことは知っているが前世の記憶があるゆえにどうしてもやりたくなってしまう。幸いにも透明シートのような物はフェイバースパイダーの糸で代用できそうだという情報は得られている。だが奴は聖獣の眷属扱いになっている存在。迂闊には手が出せない。まあ簡単に手に入れられるとはハナから思っていなかったけどいかんせん難易度が高すぎる。ひとりでは無理だ。
「はあ……最悪樽野郎の捕縛に協力した褒美って名目でエヴェイユにでも頼むかな」
その場合は確実にリヒトの妨害が入るだろうけど。エヴェイユもエヴェイユで頷くかは不明だし、これ幸いとばかりに余計な仕事でも任せてきそうだ。
というのも時期的にストーリー三章が始まる頃合いなのだ。しかも三章には攻略対象のひとりクオーレ・カンパニュラが深く関わってくる。
ここまでで俺が全くと言っていいほど交流がないのはクオーレとエヴェイユの弟のリベルタのふたり。それぞれ学年が違うし関わろうとしなければできる人物だ。……もっとも回避しようとすればするほどなぜか接触してしまう人物たちもいるけどな!
ともかくもう絶対に巻き込まれたくない。シュヴァリエは趣味を極めたいのだ。もう充分協力したんだから自由にさせてもらいたい。
「完成した押し花がどんどん俺んところに送られてくるのは嬉しいけど……実家と違って学園内じゃ保管場所に限りがあるし、なんなら学園の花でも作っているからさらに場所がなくなっていく。……ほんとどうしよう~」
ベッドに突っ伏し行儀悪く足をバタバタさせていると……
コンコンコン
誰か来た。
「誰だ」
「お休み中のところ失礼します。ルーフです」
……。
なんか前にエヴェイユからの言伝を頼まれたって来たのもルーフだったな。先日の一件からだいぶ忙しなくしていたみたいだけどあいつもまだ学生だし、そこまでではないのかも。まあいいか。それよりも今日は何の用だろう?
ベッドから降りて扉を開けてやるとルーフが一礼した後で口を開いた。
「何か用か?」
「はい。エヴェイユ殿下よりご伝言です。お話したいことがあるから殿下の執務室へお越しになるようにと。オルニス公子が殿下から頼まれたらしく下にお迎えにいらしてます」
……はあ?
なんでわざわざ迎えなんか寄越すのさ。しかもアウルに頼むってなに? ……あーあ、この時期にお迎えつきの呼び出しとか嫌な予感しかしないなぁ。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
「コランバイン元伯爵の件お疲れ様でしたシュヴァリエ公子」
にこやかな笑みで俺を出迎えた麗しの第二王子様を前に俺の心は虚無だった。な~にがお疲れ様でしただアホらしい。
「おかげで我が国の憂いをひとつ晴らすことができました。ありがとうございます」
「そうなるように仕向けたご本人がよく言いますね」
「……」
途端に奴の笑顔が固まる。気づいていないとでも思っていたのか? グループ分けに口出しまでして俺たちをあの場に向かわせて樽野郎を始末する算段を立てていたこと。
「なんのことでしょう?」
「今回の学外ワークは随分と整っていると感じたもので。私のくだらない妄想ですからどうぞ捨て置きください」
「シュヴァリエ公子が妄想とは珍しいこともあるものです」
「用事がなければ失礼します」
「まあそう焦らないでください。……十日後にアベリア山の麓の村でお祭りがあるのは知っていますか?」
「繭乞い祭りのことでしょうか」
「はい、その通りです」
繭乞い祭りとはアベリア山にいるフェイバースパイダーを祀る祭りだ。アベリア山は平民の被服の材料となっている木が多く生えている。よって昔からあのあたりは繊維を使用した産業が盛んな地域として有名なのだ。同時に養蚕も行っていることから『服飾の都』とも呼ばれている。そしてその山を守護しているフェイバースパイダーを敬い守り神として祀っている。そんなフェイバースパイダーに感謝を示すために行われているのが繭乞い祭りというわけだ。
……そしてその繭乞い祭りこそメインシナリオ第三章の内容となっている。もうため息しか出ませんよ。フェイバースパイダーには会いたいが如何せん時期が最悪だ。
「その祭りが何か?」
「実はその祭りの開催にあたり少々厄介事が発生しているようなのです。その村はカンパニュラ伯爵家の直轄地でもあるため彼らが対応にあたっているようなのですが、どうにも難航しているようでして」
「だとしてもなぜ私が呼ばれるのですか? 私は学生であり当然ですが授業もあります。もうすぐ長期休暇に入るとはいえ、私が学園を抜ける理由にはならないと愚考します」
「もちろん本来一学生であるシュヴァリエ公子が関わることのない案件ですし、学生の本分は勉学です。ですが今回の繭乞い祭りはそうも言っていられないのですよ」
「なぜです?」
「どうやらここのところフェイバースパイダーに異変が生じているらしく、相手が相手なだけに下手を打てば最悪この国に災禍が降り注ぐ事態になりかねません。そこで王国騎士団を束ねる各家から子息子女を送り、しばらくの間様子見をするということになったのです」
……知っているよ。ゲームでもシュヴァリエは駆り出されていたんだから。
そしてシュヴァリエ・アクナイトはクラルテに対して本格的に仕込み出す引き金にもなる事件が起こる。
要はシュヴァリエにとって三章とはある意味鬼門なのだ。まあその気にならなければいいだけの話だが、でもやっぱり関わりたくないっ!
……と言いたいところだけどフェイバースパイダーの糸という極上のご褒美がある。手に入れられるかは別としてそもそも奴に近づかないと入手など夢のまた夢。今回期せずしてそのチャンスが訪れたというわけだ。
「それでですね。黒光騎士団を束ねるアクナイト公爵家にもご助力いただくことになりましてね。シュヴァリエ公子にもご協力をお願いしたいと思ってお呼びしたんです」
お願い……ねえ? 何をさも親切装っているのか知らないけど、いい加減普通に言ってくれても良くない?
「今回は魔塔の主も同行する予定です。シュヴァリエ公子も顔見知りになっておいて損はないと思います」
そんな情報いらんわ! お願いなんて言っているがどうせ公爵には既に話が伝わっていて俺の参加は確定事項となっているはずだ。これはその事実確認の場でありそこに俺の意思は最初から組み込まれていない王室からの命令だということはわかっている。
ここまでいろいろぐちぐちと心の中で思ってきていたけど、現実逃避ぐらい許してくれ。
つまりここまでの会話は完全に茶番だ。
……ふむ。
「承知しました殿下。あくまでも様子見ということで相違ないでしょうか?」
「ええ。いくらなんでも爵位も持たない学生を危険な目には合わせられませんからね。何かあれば騎士団で対応します。子息子女はあくまでも様子見……監視役ですから」
本日も芍薬顔負けの笑みをありがとうございます王子様。その麗しいお姿だけでシュヴァリエは……全身に霜が降りた心地です。
ーー権力者に逆らうべからず。
「……承知しました。すぐに向かわせていただきます」
俺の返答に満足気に頷くエヴェイユを見ながら俺は思った。
ーー何がなんでもラミネートの材料を手に入れてやる!
新年に合わせて新章スタートです!
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ローダンセ伯爵家とコランバイン伯爵家のいざこざに巻き込まれた学外ワークが終わり、俺はようやく訪れた平穏を謳歌していた。
「あー幸せ……」
本当に幸せだ。本当に綺麗だなターコイズ色のローダンセの花。こんなものを生み出してくれたローダンセ夫人に感謝だわ。
ターコイズ色のローダンセは助けてくれたお礼にとローダンセ夫人が贈ってくれた品だ。ストーリーになんて関わらないと決めていたけど、こういうイレギュラーは悪くない。
しかしだからこそよくというものは出るもので。
「やっぱラミネートやレジンは捨てがたいよなぁ……」
この世界にそういったものがないことは知っているが前世の記憶があるゆえにどうしてもやりたくなってしまう。幸いにも透明シートのような物はフェイバースパイダーの糸で代用できそうだという情報は得られている。だが奴は聖獣の眷属扱いになっている存在。迂闊には手が出せない。まあ簡単に手に入れられるとはハナから思っていなかったけどいかんせん難易度が高すぎる。ひとりでは無理だ。
「はあ……最悪樽野郎の捕縛に協力した褒美って名目でエヴェイユにでも頼むかな」
その場合は確実にリヒトの妨害が入るだろうけど。エヴェイユもエヴェイユで頷くかは不明だし、これ幸いとばかりに余計な仕事でも任せてきそうだ。
というのも時期的にストーリー三章が始まる頃合いなのだ。しかも三章には攻略対象のひとりクオーレ・カンパニュラが深く関わってくる。
ここまでで俺が全くと言っていいほど交流がないのはクオーレとエヴェイユの弟のリベルタのふたり。それぞれ学年が違うし関わろうとしなければできる人物だ。……もっとも回避しようとすればするほどなぜか接触してしまう人物たちもいるけどな!
ともかくもう絶対に巻き込まれたくない。シュヴァリエは趣味を極めたいのだ。もう充分協力したんだから自由にさせてもらいたい。
「完成した押し花がどんどん俺んところに送られてくるのは嬉しいけど……実家と違って学園内じゃ保管場所に限りがあるし、なんなら学園の花でも作っているからさらに場所がなくなっていく。……ほんとどうしよう~」
ベッドに突っ伏し行儀悪く足をバタバタさせていると……
コンコンコン
誰か来た。
「誰だ」
「お休み中のところ失礼します。ルーフです」
……。
なんか前にエヴェイユからの言伝を頼まれたって来たのもルーフだったな。先日の一件からだいぶ忙しなくしていたみたいだけどあいつもまだ学生だし、そこまでではないのかも。まあいいか。それよりも今日は何の用だろう?
ベッドから降りて扉を開けてやるとルーフが一礼した後で口を開いた。
「何か用か?」
「はい。エヴェイユ殿下よりご伝言です。お話したいことがあるから殿下の執務室へお越しになるようにと。オルニス公子が殿下から頼まれたらしく下にお迎えにいらしてます」
……はあ?
なんでわざわざ迎えなんか寄越すのさ。しかもアウルに頼むってなに? ……あーあ、この時期にお迎えつきの呼び出しとか嫌な予感しかしないなぁ。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
「コランバイン元伯爵の件お疲れ様でしたシュヴァリエ公子」
にこやかな笑みで俺を出迎えた麗しの第二王子様を前に俺の心は虚無だった。な~にがお疲れ様でしただアホらしい。
「おかげで我が国の憂いをひとつ晴らすことができました。ありがとうございます」
「そうなるように仕向けたご本人がよく言いますね」
「……」
途端に奴の笑顔が固まる。気づいていないとでも思っていたのか? グループ分けに口出しまでして俺たちをあの場に向かわせて樽野郎を始末する算段を立てていたこと。
「なんのことでしょう?」
「今回の学外ワークは随分と整っていると感じたもので。私のくだらない妄想ですからどうぞ捨て置きください」
「シュヴァリエ公子が妄想とは珍しいこともあるものです」
「用事がなければ失礼します」
「まあそう焦らないでください。……十日後にアベリア山の麓の村でお祭りがあるのは知っていますか?」
「繭乞い祭りのことでしょうか」
「はい、その通りです」
繭乞い祭りとはアベリア山にいるフェイバースパイダーを祀る祭りだ。アベリア山は平民の被服の材料となっている木が多く生えている。よって昔からあのあたりは繊維を使用した産業が盛んな地域として有名なのだ。同時に養蚕も行っていることから『服飾の都』とも呼ばれている。そしてその山を守護しているフェイバースパイダーを敬い守り神として祀っている。そんなフェイバースパイダーに感謝を示すために行われているのが繭乞い祭りというわけだ。
……そしてその繭乞い祭りこそメインシナリオ第三章の内容となっている。もうため息しか出ませんよ。フェイバースパイダーには会いたいが如何せん時期が最悪だ。
「その祭りが何か?」
「実はその祭りの開催にあたり少々厄介事が発生しているようなのです。その村はカンパニュラ伯爵家の直轄地でもあるため彼らが対応にあたっているようなのですが、どうにも難航しているようでして」
「だとしてもなぜ私が呼ばれるのですか? 私は学生であり当然ですが授業もあります。もうすぐ長期休暇に入るとはいえ、私が学園を抜ける理由にはならないと愚考します」
「もちろん本来一学生であるシュヴァリエ公子が関わることのない案件ですし、学生の本分は勉学です。ですが今回の繭乞い祭りはそうも言っていられないのですよ」
「なぜです?」
「どうやらここのところフェイバースパイダーに異変が生じているらしく、相手が相手なだけに下手を打てば最悪この国に災禍が降り注ぐ事態になりかねません。そこで王国騎士団を束ねる各家から子息子女を送り、しばらくの間様子見をするということになったのです」
……知っているよ。ゲームでもシュヴァリエは駆り出されていたんだから。
そしてシュヴァリエ・アクナイトはクラルテに対して本格的に仕込み出す引き金にもなる事件が起こる。
要はシュヴァリエにとって三章とはある意味鬼門なのだ。まあその気にならなければいいだけの話だが、でもやっぱり関わりたくないっ!
……と言いたいところだけどフェイバースパイダーの糸という極上のご褒美がある。手に入れられるかは別としてそもそも奴に近づかないと入手など夢のまた夢。今回期せずしてそのチャンスが訪れたというわけだ。
「それでですね。黒光騎士団を束ねるアクナイト公爵家にもご助力いただくことになりましてね。シュヴァリエ公子にもご協力をお願いしたいと思ってお呼びしたんです」
お願い……ねえ? 何をさも親切装っているのか知らないけど、いい加減普通に言ってくれても良くない?
「今回は魔塔の主も同行する予定です。シュヴァリエ公子も顔見知りになっておいて損はないと思います」
そんな情報いらんわ! お願いなんて言っているがどうせ公爵には既に話が伝わっていて俺の参加は確定事項となっているはずだ。これはその事実確認の場でありそこに俺の意思は最初から組み込まれていない王室からの命令だということはわかっている。
ここまでいろいろぐちぐちと心の中で思ってきていたけど、現実逃避ぐらい許してくれ。
つまりここまでの会話は完全に茶番だ。
……ふむ。
「承知しました殿下。あくまでも様子見ということで相違ないでしょうか?」
「ええ。いくらなんでも爵位も持たない学生を危険な目には合わせられませんからね。何かあれば騎士団で対応します。子息子女はあくまでも様子見……監視役ですから」
本日も芍薬顔負けの笑みをありがとうございます王子様。その麗しいお姿だけでシュヴァリエは……全身に霜が降りた心地です。
ーー権力者に逆らうべからず。
「……承知しました。すぐに向かわせていただきます」
俺の返答に満足気に頷くエヴェイユを見ながら俺は思った。
ーー何がなんでもラミネートの材料を手に入れてやる!
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