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三頁 ローダンセの喜劇
新たな歩み(side ルーフ)
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ずっと助けたかった。
愚かで強欲なコランバイン伯爵の手に囚われたローダンセ伯爵夫妻を思いながらも身動きが取れず、両親の言いつけ通り密かに民を守っていた再従兄弟・フェリキタス。
本来ならば家の力を使って事態を収める必要があったのに、言い訳を重ねて結局彼に代わって伯爵家にあった金目の物を現金に変えて密かに民へ仕送りをした。自分では証拠を集めたり伯爵夫妻を助け出したりはできない。ならばせめて彼の願いを叶えようと奔走した。
けれど本当にこれでいいのかと己に問うてきたのも事実。結局ろくに覚悟もできぬまま数年が過ぎた。
しかし今年の学外ワークの行き先がフェリキタスのいるセンダンと決まった時、私は何かが大きく変わる予感を覚えそれは見事に的中した。
ーーシュヴァリエ・アクナイト。かのアクナイト公爵家の第二子息を中心にあっという間に元凶のコランバイン伯爵は捕らえられ、ローダンセ夫妻と拐われた民は解放。さらに殺されてしまった人々の遺体や骨も発見されて。コランバイン伯爵家は社会から抹殺された。
全てが瞬きの間だった。アクナイト公子はおそらくこのような事態には関わりたくなかったのだろうと思う。冷たい容貌に声色、一切関わりのなかった彼とその周囲の者によってあっさりと解決したことに僅かな嫉妬を抱く。けれど言い訳をして覚悟を持てず数年も苦しめた私にそんな感情を抱く資格はないこともわかっている。
彼が戻ってきてくれたことは喜ばしい。けれど余計な感情が湧き上がりフェリキタスを直視できない。
今まではずっと私が世話をしていた。だけど忌まわしい環境から解放され、戻ってきた使用人や両親と会話をする姿を見ていると嬉しいはずなのにモヤモヤする。……この感情はおそらく、嫉妬、と呼ばれるものなんだろう。
昔からフェリキタスに抱き続けている想い。私は……いや俺は、フェリキタスが好きだ。けれど彼を助けられなかった俺に想いを伝える資格などありはしない。
そう悶々と悩み続けた時。
「ルーフ様少々お話がありますの」
声をかけてきたのは婚約者のシャリテだった。彼女は控えめだが未来の妻として申し分のない女性だ。正直大切な人ひとり守れない俺にはひどく勿体無い相手。家同士の決めたこととはいえ、彼女のような女性を迎え入れることができて喜ばないのは愚かな男だけだろう。
……今の俺では到底相応しいとは言えず、彼女には申し訳なく思っていた。
「お話とは?」
「……このようなことをお話ししてしまうのは不躾かもしれません。それでも聞いてくださいませんか?」
「何でも言ってほしい」
「……ルーフ様は、ローダンセ公子様をお慕いしていらっしゃるのではありませんか?」
問いかけているようで実際は確信を抱いている口調に動揺を隠せない。本当になぜ女性というのはこういうことに鋭いのだろう。
「……それは」
「ご不快にさせてしまったのでしたらお詫びしますわ。ですが私はルーフ様のことを責めているのではありません。もしルーフ様がローダンセ公子様をお慕いしているのなら私は身を引こうと思っているのです」
「!? いきなり何を言い出すんだ!?」
婚約者からの突然の申し出に思わず声をあげてしまった。しかし身を引くとは一体どういうことなのか。
「ずっと以前から思っていたのです。ルーフ様は政略的とはいえ誠実に向き合ってくださいましたし、夫婦として良い関係を築くことができるとも思っておりました」
「それならばなぜそのようなことを……」
「確かに大切にはしていただきましたが、心は別にあるように感じていたのです」
「……」
「ルーフはローダンセ公子様のことをよく聞かせてくださいました。その声色と眼差しはただの幼馴染や再従兄弟というよりも恋する者のそれでしたから、以前からもしやと思っていたのです。そして今回の件で公子様が助け出されたことで貴方が見せた表情で確信を得たのですわ」
眼差しや声色だけで正解を導き出すなんて、女性というのは恐ろしいな。いや、そんなんことよりも、ここまではっきり言われてしまっては取り繕うのは無駄だろう。
「……確かに私はフェリキタスを好いている」
「やっぱりそうでしたか」
「だけど貴女に不満を感じたことは一切ない。大切な人ひとりろくに守れもしなかった私にはもったいない相手だ」
「そう言っていただけて嬉しいですわ」
「私はずっと前からフェリキタスを愛していたんだ。だけど長い間ずっと苦しめて……君にも誠実じゃなかったと思う。本当にすまない」
シャリテ嬢に頭を下げる。女性から身を引くなどという言葉を言わせてしまう自分がとことん情けない。
「謝らないでください。私がそうしたかっただけです。それに想い合う二人を引き裂くほど私は狭量ではないつもりです。短い間ではありましたが、ルーフ様は未来の伴侶としてお心を砕いてくださった。私はそれで充分ですわ」
未練などないとばかりに微笑んだ彼女の眩い笑みに俺は嘆息する。あぁ……本当に俺にはもったいない。
だがここまで背中を押してくれたのだ。俺も腹を括ろうーー
「それにこのことはお父様とお母様にもお話してすでに了承をもらっておりますしね」
……。
「……は?」
今彼女はなんと言った? すでに了承をもらっている?
思わず呆けた顔で彼女を見やる。先程と変わらないはずの笑顔を怖いと思うのはなぜなのだろうか。
「すでにパフィオペディラム侯爵家にもその旨を記載した書類をお送りしています。パフィオペディラム侯爵家はルーフ様の意向に従うとのお返事が届いていますし、ローダンセ伯爵家にもお話を通していますの。ですからルーフ様? 必ずお幸せになってくださいましね?」
……やられた。
まさかすでに根回しが済んでいたとは思わなかった。彼女はいつのまに外堀を埋めていたんだ? 家族やサフィニア伯爵家にどう説明するのか、どう義理を通すのか等々考えることは山積みだと考えた矢先、実はあとは俺の返事次第というところまで整えらえていたなんて。
……正直どう受け止めていいのかわからない。
「さてルーフ様。……貴方のお気持ちをお聞かせください」
あまりの周到さに圧倒される間もなくシャリテ嬢が静かに問いかけてくる。
……ここまでお膳立てしてもらったのに決めあぐねていたらそれこそ彼女への不義理になってしまうな。
「婚約解消のお話、お受けさせていただこう」
はっきりとした俺の返答にシャリテ嬢はどこか泣きそうでともすればひどく安堵したような顔をして頷いた。本当に俺は幸運だったな。
「シャリテ・サフィニア伯爵令嬢。私、ルーフ・パフィオペディラムの婚約者としてそばにいてくださったことに心から感謝する。私の婚約者が貴女でよかった。……ありがとう」
「こちらこそ、私の婚約者でいてくださってありがとうございました」
そう言うと彼女は微笑みながら礼をしてその場を去っていった。
思うところはあるだろうに、それでも俺を優先してくれた気高き令嬢。彼女はきっと自分よりも遥かに相応しい人間が必ず幸せにするだろう。そうなってほしい。
やらなければいけないことは山ほどある。まずは両親へ自分の気持ちを正直に話し素敵な女性と縁を繋いでくれた感謝と個人の気持ちで縁を解くことへの謝罪をする。それからーーフェリキタスにも。
今はまだ療養中で満足に動けないけど、彼が回復したら伝えよう。
ーー今度こそ君を守る。だからどうか俺の手をとってはくれないか、と。
・・・・・・・・・・・
次回から『四頁 カンパニュラの恩恵』が始まります。お楽しみに♪
愚かで強欲なコランバイン伯爵の手に囚われたローダンセ伯爵夫妻を思いながらも身動きが取れず、両親の言いつけ通り密かに民を守っていた再従兄弟・フェリキタス。
本来ならば家の力を使って事態を収める必要があったのに、言い訳を重ねて結局彼に代わって伯爵家にあった金目の物を現金に変えて密かに民へ仕送りをした。自分では証拠を集めたり伯爵夫妻を助け出したりはできない。ならばせめて彼の願いを叶えようと奔走した。
けれど本当にこれでいいのかと己に問うてきたのも事実。結局ろくに覚悟もできぬまま数年が過ぎた。
しかし今年の学外ワークの行き先がフェリキタスのいるセンダンと決まった時、私は何かが大きく変わる予感を覚えそれは見事に的中した。
ーーシュヴァリエ・アクナイト。かのアクナイト公爵家の第二子息を中心にあっという間に元凶のコランバイン伯爵は捕らえられ、ローダンセ夫妻と拐われた民は解放。さらに殺されてしまった人々の遺体や骨も発見されて。コランバイン伯爵家は社会から抹殺された。
全てが瞬きの間だった。アクナイト公子はおそらくこのような事態には関わりたくなかったのだろうと思う。冷たい容貌に声色、一切関わりのなかった彼とその周囲の者によってあっさりと解決したことに僅かな嫉妬を抱く。けれど言い訳をして覚悟を持てず数年も苦しめた私にそんな感情を抱く資格はないこともわかっている。
彼が戻ってきてくれたことは喜ばしい。けれど余計な感情が湧き上がりフェリキタスを直視できない。
今まではずっと私が世話をしていた。だけど忌まわしい環境から解放され、戻ってきた使用人や両親と会話をする姿を見ていると嬉しいはずなのにモヤモヤする。……この感情はおそらく、嫉妬、と呼ばれるものなんだろう。
昔からフェリキタスに抱き続けている想い。私は……いや俺は、フェリキタスが好きだ。けれど彼を助けられなかった俺に想いを伝える資格などありはしない。
そう悶々と悩み続けた時。
「ルーフ様少々お話がありますの」
声をかけてきたのは婚約者のシャリテだった。彼女は控えめだが未来の妻として申し分のない女性だ。正直大切な人ひとり守れない俺にはひどく勿体無い相手。家同士の決めたこととはいえ、彼女のような女性を迎え入れることができて喜ばないのは愚かな男だけだろう。
……今の俺では到底相応しいとは言えず、彼女には申し訳なく思っていた。
「お話とは?」
「……このようなことをお話ししてしまうのは不躾かもしれません。それでも聞いてくださいませんか?」
「何でも言ってほしい」
「……ルーフ様は、ローダンセ公子様をお慕いしていらっしゃるのではありませんか?」
問いかけているようで実際は確信を抱いている口調に動揺を隠せない。本当になぜ女性というのはこういうことに鋭いのだろう。
「……それは」
「ご不快にさせてしまったのでしたらお詫びしますわ。ですが私はルーフ様のことを責めているのではありません。もしルーフ様がローダンセ公子様をお慕いしているのなら私は身を引こうと思っているのです」
「!? いきなり何を言い出すんだ!?」
婚約者からの突然の申し出に思わず声をあげてしまった。しかし身を引くとは一体どういうことなのか。
「ずっと以前から思っていたのです。ルーフ様は政略的とはいえ誠実に向き合ってくださいましたし、夫婦として良い関係を築くことができるとも思っておりました」
「それならばなぜそのようなことを……」
「確かに大切にはしていただきましたが、心は別にあるように感じていたのです」
「……」
「ルーフはローダンセ公子様のことをよく聞かせてくださいました。その声色と眼差しはただの幼馴染や再従兄弟というよりも恋する者のそれでしたから、以前からもしやと思っていたのです。そして今回の件で公子様が助け出されたことで貴方が見せた表情で確信を得たのですわ」
眼差しや声色だけで正解を導き出すなんて、女性というのは恐ろしいな。いや、そんなんことよりも、ここまではっきり言われてしまっては取り繕うのは無駄だろう。
「……確かに私はフェリキタスを好いている」
「やっぱりそうでしたか」
「だけど貴女に不満を感じたことは一切ない。大切な人ひとりろくに守れもしなかった私にはもったいない相手だ」
「そう言っていただけて嬉しいですわ」
「私はずっと前からフェリキタスを愛していたんだ。だけど長い間ずっと苦しめて……君にも誠実じゃなかったと思う。本当にすまない」
シャリテ嬢に頭を下げる。女性から身を引くなどという言葉を言わせてしまう自分がとことん情けない。
「謝らないでください。私がそうしたかっただけです。それに想い合う二人を引き裂くほど私は狭量ではないつもりです。短い間ではありましたが、ルーフ様は未来の伴侶としてお心を砕いてくださった。私はそれで充分ですわ」
未練などないとばかりに微笑んだ彼女の眩い笑みに俺は嘆息する。あぁ……本当に俺にはもったいない。
だがここまで背中を押してくれたのだ。俺も腹を括ろうーー
「それにこのことはお父様とお母様にもお話してすでに了承をもらっておりますしね」
……。
「……は?」
今彼女はなんと言った? すでに了承をもらっている?
思わず呆けた顔で彼女を見やる。先程と変わらないはずの笑顔を怖いと思うのはなぜなのだろうか。
「すでにパフィオペディラム侯爵家にもその旨を記載した書類をお送りしています。パフィオペディラム侯爵家はルーフ様の意向に従うとのお返事が届いていますし、ローダンセ伯爵家にもお話を通していますの。ですからルーフ様? 必ずお幸せになってくださいましね?」
……やられた。
まさかすでに根回しが済んでいたとは思わなかった。彼女はいつのまに外堀を埋めていたんだ? 家族やサフィニア伯爵家にどう説明するのか、どう義理を通すのか等々考えることは山積みだと考えた矢先、実はあとは俺の返事次第というところまで整えらえていたなんて。
……正直どう受け止めていいのかわからない。
「さてルーフ様。……貴方のお気持ちをお聞かせください」
あまりの周到さに圧倒される間もなくシャリテ嬢が静かに問いかけてくる。
……ここまでお膳立てしてもらったのに決めあぐねていたらそれこそ彼女への不義理になってしまうな。
「婚約解消のお話、お受けさせていただこう」
はっきりとした俺の返答にシャリテ嬢はどこか泣きそうでともすればひどく安堵したような顔をして頷いた。本当に俺は幸運だったな。
「シャリテ・サフィニア伯爵令嬢。私、ルーフ・パフィオペディラムの婚約者としてそばにいてくださったことに心から感謝する。私の婚約者が貴女でよかった。……ありがとう」
「こちらこそ、私の婚約者でいてくださってありがとうございました」
そう言うと彼女は微笑みながら礼をしてその場を去っていった。
思うところはあるだろうに、それでも俺を優先してくれた気高き令嬢。彼女はきっと自分よりも遥かに相応しい人間が必ず幸せにするだろう。そうなってほしい。
やらなければいけないことは山ほどある。まずは両親へ自分の気持ちを正直に話し素敵な女性と縁を繋いでくれた感謝と個人の気持ちで縁を解くことへの謝罪をする。それからーーフェリキタスにも。
今はまだ療養中で満足に動けないけど、彼が回復したら伝えよう。
ーー今度こそ君を守る。だからどうか俺の手をとってはくれないか、と。
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