39 / 106
三頁 ローダンセの喜劇
37話 ぼろぼろの少年
しおりを挟む
「こんなところに、隠し通路?」
いきなり現れた階段に俺もルーフも驚愕していた。というか俺のほうが驚いている。ローダンセの屋敷にこんなものあるなんて知らんぞ。少なくともゲームには出ていなかった。
……。
どうしよう。なんだかものすごく嫌な予感がするよぉ……。
「……どうしますか?」
「貴族の屋敷ならば非常時に備えて隠し通路のひとつやふたつあってもおかしくはないが……」
いやほんとどうすんだこれ。一度戻って全員に情報共有をしたほうがいいんだろうけど、放っておくとやばい気もするんだよなぁ。…………よし、こうなったら覚悟を決めよう。
「ひとまず中を確認する」
「危険ではないでしょうか。一度戻って皆と共有をしてからの方が……」
「確かにそれは一理ある。だがその間にコランバイン伯爵の手下が来てしまえば再びここへ来るのは面倒になる。これまで来なかったからと言って今後も来ないという保証はどこにもない」
「しかし……」
「それに、もしコランバイン伯爵がローダンセ一族の失踪に関与しているとしたらこの隠し通路を放っておくはずがないだろう」
「……そう、ですね。ですが今は二人しかいませんし、何かあった際に備えておくべきかと」
シュヴァリエの魔法を使えばできるだろうが、無属性持ちへの決まりごとがある以上ルーフの前では使えない。ならばどちらかが見張りをするしかないんだけど。
「……私が行こう。パフィオペディラム公子はここで見張りをしてもらう」
「いえ、アクナイト公子にそのようなことは……」
「私は同じことを二度言うのが嫌いだ」
「……! わかりました。お気をつけください」
ルーフの言葉を背に俺は狭い階段を下りていく。下へ行くにつれ、地下特有のひんやりとした空気が肌を包んだ。外が暑いとはいえ、ここはちょっと寒いくらいだな。めっちゃ冷房の効いている店内って感じ。あれ半袖だと寒いよね。どういう基準で温度設定しているんだか。
「しっかしどこまで続いているんだ?」
思っていた以上に暗い階段に俺は座りながら降りていくという面倒くさい方法を取らざるを得なかった。そういやアクナイトの実家にある地下通路を初めて見つけたときもこんな感じだったっけ……。
時間をかけながら進んでいくうち、地面の感触が明らかに変わる。どうやら無事階段を降り切ったらしい。勝手のわからないところでコケたくないからね。
「さてと……ここからどうなっているのやら。……?」
「……ーー。」
……。なんかうめき声みたいなのが聞こえた気がする。いやきっと風の音だろう。無視して先に進もう……。
「……ーーぅぅぅ」
……。
うそでしょ? ホラー展開とか俺マジでダメなんですけど!?
「だけど確かめないわけにはいかないよなぁ……」
すぅ……よし!
俺は耳を澄まして声のするほうへ足を進める。鬼が出るか蛇が出るか、頼むからどっちも出てくんなよください。
「……え」
声を頼りに向かった先にあったのは果たしてーー
「……扉?」
シンプルな扉だった。どうやら声はこの中からするらしいけど……開けるの怖いなぁ。やっぱルーフに行かせればよかった。だけどずっとルーフに守られているっていうのも違うし、なんにもしないで命令しているだけっていうのはよくないでしょ。俺はシュヴァリエであり柊紅夏でもあるんだから。
「……よし!」
ゆっくり深呼吸してから静かにドアノブに手をかけた。
「うっ……」
空気が悪いな。こんなところに一体なにが……って、は!?
扉を開けた先、十畳足らずの小さな空間にひどく汚れた人の形をしたなにかが横たわっていた。
「……おい」
扉は閉めず、横たわるなにかーーおそらく人間へおそるおそる声をかけた。
「そこで何をしている?」
俺の声が届いたのかピクリと動き、ゆっくりと顔を上げた。汚れた長い髪に顔が隠れてしまっているためか、俺のことがよく見えないらしい。……はあ、仕方ない。
「失礼」
顔にかかっている髪をそっとどかしあらわになった顔にーー俺は心の底から驚愕した。
「うそだろ……」
思わず声を出してしまうほどには。
おいおいおいおい、なんでお前がこんなところにいるんだよ。だってお前は……町の裏路地にいるはずだろうが。
「……て」
「は……なんて?」
「……ださい。……け……さい」
ぶつぶつと何かを言いながら、目の前の人間は枯れ枝のような手を伸ばし髪をかき上げている俺の手首を掴んできた。
……。
……まじかよ。
混乱がひどくて軽くパニックになりかけているんだが……。
そんな俺などお構いなしに人間は手首を掴みながらずっとなにかを言い続けている。多分……助けて、だろうな。
……。
正直、いろいろと思うところはあるが、こんなに縋ってくる手を振りほどくほど俺はクズではない。
「いいだろう。だからしばらく寝ていろ」
「……ありが、」
最後まで言うことなく気を失った男にため息をついて、俺は部屋を見渡す。部屋の中には木製のテーブルとイス、簡易なベッド。そして魔法石を使用した小さなランプがひとつだけ。よかった蝋燭じゃなくて。でなきゃ一酸化炭素中毒でとっくに死んでいただろう。テーブルの上にはおそらく食べ物の残骸と思しきカスが落ちている、ということは。
「ここは……万が一の避難場所か」
道理で気づかないわけだ。ひとまずランプは拝借していこう。あの暗さを痩せぎすとはいえ、男を抱えて上がるのは危険すぎる。明かりがあれば多少はマシになるだろう。
ランプを外して一旦テーブルに置いてから男を背負う。そしてランプを手に来た道を戻っていく、が!
人間一人を担いで階段を上がるのは思った以上に重労働で。
「……はあ、はあ……はあ、くそっ」
外の光が見える頃には、盛大に息を切らしていた。
「アクナイト公子、ご無事ですか!?」
参っていたところに天の救いが!
階段を登り外へ出たところですかざずルーフの腕に男を落とす。
「アクナイト公子、お怪我は?」
「私は大丈夫だ。それよりもーー」
俺はルーフを見つめて問う。
「パフィオペディラム公子。この男に、見覚えは?」
ルーフの顔色が目に見えて悪くなった。
♦♦♦♦♦♦♦
その日の夜、俺たちの報告を聞いた全員が言葉を失っていた。
「アクナイト公子……本当に彼は……」
「顔を知っている者たちに確認させただろう。間違いはないはずだ」
「……まだ信じられませんわ。まさかローダンセ伯爵子息がそんな場所にいただなんて」
そう、俺があの地下室で拾った人間はこの章のモブキャラのひとりであり、キーパーソンである。
ーーフェリキタス・ローダンセ
期せずして失踪中のひとりを見つけたわけだが、見つかった時の状態を考えればまず間違いなくただ事ではないと誰もがわかる。少なからずローダンセと関わりのあった者は決して楽観視できない状況に青ざめ、幼馴染らしいルーフに至ってはほとんど血の気を失っていて今にも倒れそうだ。
クラルテと同じグループになった時点で看病云々の話になることはわかっていた。だから行きたくなかったんだけどね! 正直クラルテのグループに入れられた瞬間軽く絶望した。どう頑張ってもストーリー回避は無理だって。それでも回避できるところは回避したくてゲームでの遭遇イベント発生の場である町中での聞き込みをクラルテとアウルに押しつ……任せたっていうのに、なんで俺が遭遇することになったんだよ!
「……明日以降の活動だが、ローダンセ公子が目を覚ますまでの間、彼の看病も内容に組み込むことになるが」
「それは自分にまかせてもらえないでしょうか」
食い気味で反応してきたのはやはりルーフだった。彼からすれば数年間行方知れずだった幼馴染があんな姿で見つかったんだ。さぞ心配だろう。……だけど。
ふとアウルが視線で何かを伝えてきた。……考えていることは同じか。
俺は瞬きで返事をする。アウルはすぐに俺の思考を汲み取り、ルーフに向き直る。
「看病すること自体はいいが、パフィオペディラム公子がずっとかかりきりというのはよくないだろう」
「なぜですか?」
「君は本来の目的を忘れたのか? 私たちはなんのためにセンダンへやってきた? 幼馴染を案じるのは結構だが、こういった事態にもどうやって対処していくかが重要だろう。一人の生徒が私情でひとつのことしかやらないというのは認められない」
「ですが……!」
「もちろんローダンセ公子の回復は重要だ。だが、学外ワークでは慣れない場所で怪我や病気になることは往々にして起こりうる事態だ。そういったことも含めてどう乗り切るかというのが学外ワークだろう」
「……それは、そうですが……」
「看病は通例通り数人での交代制で行う。パフィオペディラム公子もそれで収めてくれないか?」
「……わかりました。取り乱してしまい申し訳ありません」
「構わない。かなり酷なことを言っているという自覚はある。ローダンセ公子がどういった状態か逐一君に報告しよう」
「ありがとうございます」
「組み合わせは部屋ごとのほうがいいだろう。順番は彼の部屋の隣であるクラルテとオルテンシア公子から部屋順に一日交替でいく。夜に行われる報告と明日の活動内容の決定の際はひとりローダンセ公子の部屋で待機させ、同室の者がそれを伝えるという流れにする。ここまででなにか質問や意見のあるものはいるか?」
誰もいない。妥当なところだろう。アウルもそれを確認して一つ頷く。
「それじゃあ次に、町の人から聞いたことを報告する」
いきなり現れた階段に俺もルーフも驚愕していた。というか俺のほうが驚いている。ローダンセの屋敷にこんなものあるなんて知らんぞ。少なくともゲームには出ていなかった。
……。
どうしよう。なんだかものすごく嫌な予感がするよぉ……。
「……どうしますか?」
「貴族の屋敷ならば非常時に備えて隠し通路のひとつやふたつあってもおかしくはないが……」
いやほんとどうすんだこれ。一度戻って全員に情報共有をしたほうがいいんだろうけど、放っておくとやばい気もするんだよなぁ。…………よし、こうなったら覚悟を決めよう。
「ひとまず中を確認する」
「危険ではないでしょうか。一度戻って皆と共有をしてからの方が……」
「確かにそれは一理ある。だがその間にコランバイン伯爵の手下が来てしまえば再びここへ来るのは面倒になる。これまで来なかったからと言って今後も来ないという保証はどこにもない」
「しかし……」
「それに、もしコランバイン伯爵がローダンセ一族の失踪に関与しているとしたらこの隠し通路を放っておくはずがないだろう」
「……そう、ですね。ですが今は二人しかいませんし、何かあった際に備えておくべきかと」
シュヴァリエの魔法を使えばできるだろうが、無属性持ちへの決まりごとがある以上ルーフの前では使えない。ならばどちらかが見張りをするしかないんだけど。
「……私が行こう。パフィオペディラム公子はここで見張りをしてもらう」
「いえ、アクナイト公子にそのようなことは……」
「私は同じことを二度言うのが嫌いだ」
「……! わかりました。お気をつけください」
ルーフの言葉を背に俺は狭い階段を下りていく。下へ行くにつれ、地下特有のひんやりとした空気が肌を包んだ。外が暑いとはいえ、ここはちょっと寒いくらいだな。めっちゃ冷房の効いている店内って感じ。あれ半袖だと寒いよね。どういう基準で温度設定しているんだか。
「しっかしどこまで続いているんだ?」
思っていた以上に暗い階段に俺は座りながら降りていくという面倒くさい方法を取らざるを得なかった。そういやアクナイトの実家にある地下通路を初めて見つけたときもこんな感じだったっけ……。
時間をかけながら進んでいくうち、地面の感触が明らかに変わる。どうやら無事階段を降り切ったらしい。勝手のわからないところでコケたくないからね。
「さてと……ここからどうなっているのやら。……?」
「……ーー。」
……。なんかうめき声みたいなのが聞こえた気がする。いやきっと風の音だろう。無視して先に進もう……。
「……ーーぅぅぅ」
……。
うそでしょ? ホラー展開とか俺マジでダメなんですけど!?
「だけど確かめないわけにはいかないよなぁ……」
すぅ……よし!
俺は耳を澄まして声のするほうへ足を進める。鬼が出るか蛇が出るか、頼むからどっちも出てくんなよください。
「……え」
声を頼りに向かった先にあったのは果たしてーー
「……扉?」
シンプルな扉だった。どうやら声はこの中からするらしいけど……開けるの怖いなぁ。やっぱルーフに行かせればよかった。だけどずっとルーフに守られているっていうのも違うし、なんにもしないで命令しているだけっていうのはよくないでしょ。俺はシュヴァリエであり柊紅夏でもあるんだから。
「……よし!」
ゆっくり深呼吸してから静かにドアノブに手をかけた。
「うっ……」
空気が悪いな。こんなところに一体なにが……って、は!?
扉を開けた先、十畳足らずの小さな空間にひどく汚れた人の形をしたなにかが横たわっていた。
「……おい」
扉は閉めず、横たわるなにかーーおそらく人間へおそるおそる声をかけた。
「そこで何をしている?」
俺の声が届いたのかピクリと動き、ゆっくりと顔を上げた。汚れた長い髪に顔が隠れてしまっているためか、俺のことがよく見えないらしい。……はあ、仕方ない。
「失礼」
顔にかかっている髪をそっとどかしあらわになった顔にーー俺は心の底から驚愕した。
「うそだろ……」
思わず声を出してしまうほどには。
おいおいおいおい、なんでお前がこんなところにいるんだよ。だってお前は……町の裏路地にいるはずだろうが。
「……て」
「は……なんて?」
「……ださい。……け……さい」
ぶつぶつと何かを言いながら、目の前の人間は枯れ枝のような手を伸ばし髪をかき上げている俺の手首を掴んできた。
……。
……まじかよ。
混乱がひどくて軽くパニックになりかけているんだが……。
そんな俺などお構いなしに人間は手首を掴みながらずっとなにかを言い続けている。多分……助けて、だろうな。
……。
正直、いろいろと思うところはあるが、こんなに縋ってくる手を振りほどくほど俺はクズではない。
「いいだろう。だからしばらく寝ていろ」
「……ありが、」
最後まで言うことなく気を失った男にため息をついて、俺は部屋を見渡す。部屋の中には木製のテーブルとイス、簡易なベッド。そして魔法石を使用した小さなランプがひとつだけ。よかった蝋燭じゃなくて。でなきゃ一酸化炭素中毒でとっくに死んでいただろう。テーブルの上にはおそらく食べ物の残骸と思しきカスが落ちている、ということは。
「ここは……万が一の避難場所か」
道理で気づかないわけだ。ひとまずランプは拝借していこう。あの暗さを痩せぎすとはいえ、男を抱えて上がるのは危険すぎる。明かりがあれば多少はマシになるだろう。
ランプを外して一旦テーブルに置いてから男を背負う。そしてランプを手に来た道を戻っていく、が!
人間一人を担いで階段を上がるのは思った以上に重労働で。
「……はあ、はあ……はあ、くそっ」
外の光が見える頃には、盛大に息を切らしていた。
「アクナイト公子、ご無事ですか!?」
参っていたところに天の救いが!
階段を登り外へ出たところですかざずルーフの腕に男を落とす。
「アクナイト公子、お怪我は?」
「私は大丈夫だ。それよりもーー」
俺はルーフを見つめて問う。
「パフィオペディラム公子。この男に、見覚えは?」
ルーフの顔色が目に見えて悪くなった。
♦♦♦♦♦♦♦
その日の夜、俺たちの報告を聞いた全員が言葉を失っていた。
「アクナイト公子……本当に彼は……」
「顔を知っている者たちに確認させただろう。間違いはないはずだ」
「……まだ信じられませんわ。まさかローダンセ伯爵子息がそんな場所にいただなんて」
そう、俺があの地下室で拾った人間はこの章のモブキャラのひとりであり、キーパーソンである。
ーーフェリキタス・ローダンセ
期せずして失踪中のひとりを見つけたわけだが、見つかった時の状態を考えればまず間違いなくただ事ではないと誰もがわかる。少なからずローダンセと関わりのあった者は決して楽観視できない状況に青ざめ、幼馴染らしいルーフに至ってはほとんど血の気を失っていて今にも倒れそうだ。
クラルテと同じグループになった時点で看病云々の話になることはわかっていた。だから行きたくなかったんだけどね! 正直クラルテのグループに入れられた瞬間軽く絶望した。どう頑張ってもストーリー回避は無理だって。それでも回避できるところは回避したくてゲームでの遭遇イベント発生の場である町中での聞き込みをクラルテとアウルに押しつ……任せたっていうのに、なんで俺が遭遇することになったんだよ!
「……明日以降の活動だが、ローダンセ公子が目を覚ますまでの間、彼の看病も内容に組み込むことになるが」
「それは自分にまかせてもらえないでしょうか」
食い気味で反応してきたのはやはりルーフだった。彼からすれば数年間行方知れずだった幼馴染があんな姿で見つかったんだ。さぞ心配だろう。……だけど。
ふとアウルが視線で何かを伝えてきた。……考えていることは同じか。
俺は瞬きで返事をする。アウルはすぐに俺の思考を汲み取り、ルーフに向き直る。
「看病すること自体はいいが、パフィオペディラム公子がずっとかかりきりというのはよくないだろう」
「なぜですか?」
「君は本来の目的を忘れたのか? 私たちはなんのためにセンダンへやってきた? 幼馴染を案じるのは結構だが、こういった事態にもどうやって対処していくかが重要だろう。一人の生徒が私情でひとつのことしかやらないというのは認められない」
「ですが……!」
「もちろんローダンセ公子の回復は重要だ。だが、学外ワークでは慣れない場所で怪我や病気になることは往々にして起こりうる事態だ。そういったことも含めてどう乗り切るかというのが学外ワークだろう」
「……それは、そうですが……」
「看病は通例通り数人での交代制で行う。パフィオペディラム公子もそれで収めてくれないか?」
「……わかりました。取り乱してしまい申し訳ありません」
「構わない。かなり酷なことを言っているという自覚はある。ローダンセ公子がどういった状態か逐一君に報告しよう」
「ありがとうございます」
「組み合わせは部屋ごとのほうがいいだろう。順番は彼の部屋の隣であるクラルテとオルテンシア公子から部屋順に一日交替でいく。夜に行われる報告と明日の活動内容の決定の際はひとりローダンセ公子の部屋で待機させ、同室の者がそれを伝えるという流れにする。ここまででなにか質問や意見のあるものはいるか?」
誰もいない。妥当なところだろう。アウルもそれを確認して一つ頷く。
「それじゃあ次に、町の人から聞いたことを報告する」
472
お気に入りに追加
2,019
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした
Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち
その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話
:注意:
作者は素人です
傍観者視点の話
人(?)×人
安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる