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二頁 アジサイの涙
17話 チュートリアルは避けられない
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月曜日よりも憂鬱な気分になりながら教室へ向かう俺に、追い打ちをかけるかのような好奇の視線がビシバシ刺さる。前世でもこんなに人目に晒されることなんかなかった俺からすれば苦痛でしかない。シュヴァリエとしての今が今だから余計に比較してしまうんだよな。
……よし、迂回しよう。
この学園は奇妙なもので教室への行き方がいくつかあるのだ。不祥事があった際の対策という名目の下、校舎内を複雑な構造にしたせいで、設立当時は迷子が続出し更に広さもあり生徒の捜索に時間を要するといった事態が発生。複雑さはそのままに使用頻度の高い場所への通路をいくつか足した結果、現在の奇怪な学内になったらしい。真実なら結構間抜けな話だ。
迷路のような廊下を進んでいき、ようやく一番人通りの少ない通路までやってきた。何が防犯のためだよ。むしろ犯罪者が隠れやすいんじゃ……いや、むしろそれが狙いなのかも。犯罪者の隔離って意味も含めて複雑化しているとか?
……。
やめよう。噂について考えるだけ無駄だ。
……?
なんか足音が聞こえる。こんな場所をわざわざ使う物好きなんてほとんどいないだろうに。俺みたく意図的に遠回りをしているってわけでもなさそうな感じだし。
なんて考えた瞬間に廊下の角を曲がってきた誰かとぶつかった。相手はすぐさま頭を下げた。
「ご、ごめんなさい!」
「いや、別にっ……!?」
頭を上げて晒された顔に俺は息を呑んだ。鮮やかな紫色の髪、真珠を思わせる色をした大きな目、平均よりやや低めの身長……こいつは。
ーークラルテ!
『手折れぬ花の守護者』の主人公その人だった。
まじか。ここでエンカウントかよ! なんでよりにもよってこんな場所で遭うんだよ。
…………待てよ。確かプロローグでシュヴァリエとぶつかった後、リヒトとのやり取りでなんか言っていたな。えーっと、なんだったけ…………。
ああ、そうだ!
ーーすみません、ありがとうございました。
ーー気にしなくていいよ。それよりも君はなぜこんな場所を歩いていたの?
ーーあ、実は教員室へ行きたかったのですが、道を聞いたらこっちだって案内されたんです。
ーー……君を案内した人たちは?
ーー用事があると言って、道を書いた紙を僕に渡した後足早に去っていきました。
ーー……そう。わかった。とりあえず僕と一緒に行こう。そうすればもう迷わないだろうから。
ーーですが、ご迷惑では
ーー君は編入生だろう? 初めての場所なんだから素直に頼ってよ。
ーーありがとうございます。
ーーじゃあ行こうか。 ……どう考えても嫌がらせだよね。後でちょっと話をしないといけないかな。
ーー? どうしましたか?
ーーううん、なんでもないよ。
クラルテはどこぞの貴族子息に嘘の教員室の場所を教えられて見当違いの場所を歩いていた。そして迷子になっていたところでシュヴァリエとぶつかったんだ。
だとすると今目の前にいるクラルテは絶賛迷子中ということになるわけで。
……どうしよう。助ける? でもクラルテには関わりたくないしな~……。余計なフラグは立てたくない。どうせしばらくすればリヒトがやってくるし任せてしまっても……。
「あ、あの……」
悶々と考え込んでいる俺にクラルテが小さな声で話しかけてきた。……ここで無視するのも変だよな?
「なに?」
「じ、実はちょっと迷子になっていて……その…………きょ、教員室にはどうやって行けばいいですか?」
俺に聞くのかよ……って迷子になって人と会ったら普通に道尋ねるわな。けど尋ねた相手が親切とは限らないぞ。
「教員室へ行くのならこの道は一番遠回りだ」
「そ、そうなんですか? どうしよう……」
「……なぜこんな見当違いの場所を歩いている?」
「え、それは……場所がわからなくて聞いたらこの道だと教えられたんです。自分たちは忙しいからと道順を書いた紙もくださって……」
優しい人たち、とか思っていそうな顔している。少しは疑えよ。そういやチュートリアル内ではメモの詳細は出ていなかったな。……ちょっと覗いてみるか。
「見せろ」
「え?」
「そいつらにもらった紙だ」
「あ、はい。……これです」
クラルテは制服のポケットから紙を取り出して俺に差し出した。……どれどれ。うん、滅茶苦茶だわ。少なくとも地図ではない。地図のふりをした何か別の線の集合体だ。なんでこれを信じたよおい。
「出鱈目だな」
「え、そんな……」
「この学園は広い。だからそいつらは(わざと)間違えたんだろ。不運な奴だ」
「ご、ごめんなさい」
「なんでお前が謝るんだ」
「そ、その……」
なんか完全に萎縮しているんだが。そんな冷たくしていない、はず。……いや、そんなことよりも。
どうしよう。こんなところでぐずぐずしていたら遅刻するな。クラルテは一度教員室へ寄る必要があるし、お互い長々と話をしている時間はない。そもそも俺は関わりたくない。けどまあ、教員室はクラス棟の一角にあるから行き先は変わらない気がする。ただ遠回りになるだけだ。いくら関わりたくないとはいえここで置いていくのも違う気がする。……はあ、仕方ない。最初で最後ってことで。
「教員室はクラス棟の三階、多目的フロアの一角にある。……来たければーー」
俺が言い終わる前に忙しない足音が聞こえてきた。
「シュヴァリエ様!」
サラサラのおかっぱ頭、細いフレームのメガネをかけた森を連想させる色彩を持つ生徒。
ーーリヒト・クレマチス
宰相の息子であり攻略対象の一人そして、作中で最もシュヴァリエを毛嫌いしている人物だ。
リヒトはただでさえ神経質そうな顔をさらに歪めながら俺とクラルテの間に割って入り、正面から睨みつけた。正確には冷ややかに見つめてきているんだけど。
「シュヴァリエ様、こちらで一体なにを?」
「君に説明する義理はない」
「確かにそうですね。シュヴァリエ様は私如きとは口も聞きたくないでしょうから。ですがこんな人気のない場所で生徒に絡んでいるというのは生徒会役員として看過できかねます。由緒あるアクナイト公爵家のいち子息として品位ある行動を心がけてはいかがですか」
メガネを中指で押し上げながらそう言ったリヒトはあからさまに冷笑を浮かべた。まじで俺のこと嫌いだなお前は。ここの場面だけ切り取るとただの嫌な奴だわ。
「そういう君はさぞ品位溢れる教育を受けてきたんだろうな。状況も知らずにしゃしゃり出てくるのだから」
「少なくともどこかの頭勝なお方よりはまともな教育を受けているかと」
「確かにそうかもしれないな。誰かのような管見に溺れた人が出る教育は受けてはいないから」
売り言葉に買い言葉、お互い声を荒げることこそしないものの、結構酷いことを言い合っている。
目の前で突然始まった言い合いにすっかり置いてけぼりを食らった、クラルテはどうしたらいいかわからずオロオロしだした。そんな主人公が視界に入り、俺はようやく我に返る。
「……まあ、君がどう思おうと勝手だ。首を突っ込んできたからには後ろにいる迷子は君がきちんと迷子センターへ連れていくんだろう」
俺の言葉にリヒトはチラッと視線を動かし、またメガネを中指で上げる。
「……そうですね。不本意とはいえ間に入った責任は取りますよ。ちょうど教員室に用がありましたし」
「それはよかった。では私は行かせてもらう」
「復学初日に遅刻するようなことはないようお願いしますよ」
「小さな親切だ」
俺は二人に背を向けて歩き出し、気配が完全に感じられなくなったところで。
「はあ~~~」
思い切り息を吐き出した。
どうしよう、登場人物たちと無駄に絡んでしまった。極力関わらないという俺の目標どこいった! 忘れてんじゃねえよ自分! 本当ならもっと淡白に対応してそのままはいさよならってするべきだったのに! これならむしろゲームのシュヴァリエの対応の方がマシだったんじゃね!? いやでも迷子を無視するのは気が引けるし……けどそれじゃあ俺の目的が壊れる未来しか見えないし……ああ、もう!!!!!
「……とりあえず、これからは気をつけよう。俺はゲームのキャラには関わらない関わらない関わらない」
今度こそ絶対に回避してやる。俺はあくまでも押し花のために生きるのだ。がんばれ、俺!
……よし、迂回しよう。
この学園は奇妙なもので教室への行き方がいくつかあるのだ。不祥事があった際の対策という名目の下、校舎内を複雑な構造にしたせいで、設立当時は迷子が続出し更に広さもあり生徒の捜索に時間を要するといった事態が発生。複雑さはそのままに使用頻度の高い場所への通路をいくつか足した結果、現在の奇怪な学内になったらしい。真実なら結構間抜けな話だ。
迷路のような廊下を進んでいき、ようやく一番人通りの少ない通路までやってきた。何が防犯のためだよ。むしろ犯罪者が隠れやすいんじゃ……いや、むしろそれが狙いなのかも。犯罪者の隔離って意味も含めて複雑化しているとか?
……。
やめよう。噂について考えるだけ無駄だ。
……?
なんか足音が聞こえる。こんな場所をわざわざ使う物好きなんてほとんどいないだろうに。俺みたく意図的に遠回りをしているってわけでもなさそうな感じだし。
なんて考えた瞬間に廊下の角を曲がってきた誰かとぶつかった。相手はすぐさま頭を下げた。
「ご、ごめんなさい!」
「いや、別にっ……!?」
頭を上げて晒された顔に俺は息を呑んだ。鮮やかな紫色の髪、真珠を思わせる色をした大きな目、平均よりやや低めの身長……こいつは。
ーークラルテ!
『手折れぬ花の守護者』の主人公その人だった。
まじか。ここでエンカウントかよ! なんでよりにもよってこんな場所で遭うんだよ。
…………待てよ。確かプロローグでシュヴァリエとぶつかった後、リヒトとのやり取りでなんか言っていたな。えーっと、なんだったけ…………。
ああ、そうだ!
ーーすみません、ありがとうございました。
ーー気にしなくていいよ。それよりも君はなぜこんな場所を歩いていたの?
ーーあ、実は教員室へ行きたかったのですが、道を聞いたらこっちだって案内されたんです。
ーー……君を案内した人たちは?
ーー用事があると言って、道を書いた紙を僕に渡した後足早に去っていきました。
ーー……そう。わかった。とりあえず僕と一緒に行こう。そうすればもう迷わないだろうから。
ーーですが、ご迷惑では
ーー君は編入生だろう? 初めての場所なんだから素直に頼ってよ。
ーーありがとうございます。
ーーじゃあ行こうか。 ……どう考えても嫌がらせだよね。後でちょっと話をしないといけないかな。
ーー? どうしましたか?
ーーううん、なんでもないよ。
クラルテはどこぞの貴族子息に嘘の教員室の場所を教えられて見当違いの場所を歩いていた。そして迷子になっていたところでシュヴァリエとぶつかったんだ。
だとすると今目の前にいるクラルテは絶賛迷子中ということになるわけで。
……どうしよう。助ける? でもクラルテには関わりたくないしな~……。余計なフラグは立てたくない。どうせしばらくすればリヒトがやってくるし任せてしまっても……。
「あ、あの……」
悶々と考え込んでいる俺にクラルテが小さな声で話しかけてきた。……ここで無視するのも変だよな?
「なに?」
「じ、実はちょっと迷子になっていて……その…………きょ、教員室にはどうやって行けばいいですか?」
俺に聞くのかよ……って迷子になって人と会ったら普通に道尋ねるわな。けど尋ねた相手が親切とは限らないぞ。
「教員室へ行くのならこの道は一番遠回りだ」
「そ、そうなんですか? どうしよう……」
「……なぜこんな見当違いの場所を歩いている?」
「え、それは……場所がわからなくて聞いたらこの道だと教えられたんです。自分たちは忙しいからと道順を書いた紙もくださって……」
優しい人たち、とか思っていそうな顔している。少しは疑えよ。そういやチュートリアル内ではメモの詳細は出ていなかったな。……ちょっと覗いてみるか。
「見せろ」
「え?」
「そいつらにもらった紙だ」
「あ、はい。……これです」
クラルテは制服のポケットから紙を取り出して俺に差し出した。……どれどれ。うん、滅茶苦茶だわ。少なくとも地図ではない。地図のふりをした何か別の線の集合体だ。なんでこれを信じたよおい。
「出鱈目だな」
「え、そんな……」
「この学園は広い。だからそいつらは(わざと)間違えたんだろ。不運な奴だ」
「ご、ごめんなさい」
「なんでお前が謝るんだ」
「そ、その……」
なんか完全に萎縮しているんだが。そんな冷たくしていない、はず。……いや、そんなことよりも。
どうしよう。こんなところでぐずぐずしていたら遅刻するな。クラルテは一度教員室へ寄る必要があるし、お互い長々と話をしている時間はない。そもそも俺は関わりたくない。けどまあ、教員室はクラス棟の一角にあるから行き先は変わらない気がする。ただ遠回りになるだけだ。いくら関わりたくないとはいえここで置いていくのも違う気がする。……はあ、仕方ない。最初で最後ってことで。
「教員室はクラス棟の三階、多目的フロアの一角にある。……来たければーー」
俺が言い終わる前に忙しない足音が聞こえてきた。
「シュヴァリエ様!」
サラサラのおかっぱ頭、細いフレームのメガネをかけた森を連想させる色彩を持つ生徒。
ーーリヒト・クレマチス
宰相の息子であり攻略対象の一人そして、作中で最もシュヴァリエを毛嫌いしている人物だ。
リヒトはただでさえ神経質そうな顔をさらに歪めながら俺とクラルテの間に割って入り、正面から睨みつけた。正確には冷ややかに見つめてきているんだけど。
「シュヴァリエ様、こちらで一体なにを?」
「君に説明する義理はない」
「確かにそうですね。シュヴァリエ様は私如きとは口も聞きたくないでしょうから。ですがこんな人気のない場所で生徒に絡んでいるというのは生徒会役員として看過できかねます。由緒あるアクナイト公爵家のいち子息として品位ある行動を心がけてはいかがですか」
メガネを中指で押し上げながらそう言ったリヒトはあからさまに冷笑を浮かべた。まじで俺のこと嫌いだなお前は。ここの場面だけ切り取るとただの嫌な奴だわ。
「そういう君はさぞ品位溢れる教育を受けてきたんだろうな。状況も知らずにしゃしゃり出てくるのだから」
「少なくともどこかの頭勝なお方よりはまともな教育を受けているかと」
「確かにそうかもしれないな。誰かのような管見に溺れた人が出る教育は受けてはいないから」
売り言葉に買い言葉、お互い声を荒げることこそしないものの、結構酷いことを言い合っている。
目の前で突然始まった言い合いにすっかり置いてけぼりを食らった、クラルテはどうしたらいいかわからずオロオロしだした。そんな主人公が視界に入り、俺はようやく我に返る。
「……まあ、君がどう思おうと勝手だ。首を突っ込んできたからには後ろにいる迷子は君がきちんと迷子センターへ連れていくんだろう」
俺の言葉にリヒトはチラッと視線を動かし、またメガネを中指で上げる。
「……そうですね。不本意とはいえ間に入った責任は取りますよ。ちょうど教員室に用がありましたし」
「それはよかった。では私は行かせてもらう」
「復学初日に遅刻するようなことはないようお願いしますよ」
「小さな親切だ」
俺は二人に背を向けて歩き出し、気配が完全に感じられなくなったところで。
「はあ~~~」
思い切り息を吐き出した。
どうしよう、登場人物たちと無駄に絡んでしまった。極力関わらないという俺の目標どこいった! 忘れてんじゃねえよ自分! 本当ならもっと淡白に対応してそのままはいさよならってするべきだったのに! これならむしろゲームのシュヴァリエの対応の方がマシだったんじゃね!? いやでも迷子を無視するのは気が引けるし……けどそれじゃあ俺の目的が壊れる未来しか見えないし……ああ、もう!!!!!
「……とりあえず、これからは気をつけよう。俺はゲームのキャラには関わらない関わらない関わらない」
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