7 / 107
一頁 覚醒のロベリア
7話 あるお馬鹿な料理人の話
しおりを挟む
情報ギルドから自室に戻って服を脱ぐなりそのままベッドで眠りこけた俺が起きたのは翌日の昼前だった。
「よっぽどお疲れだったんですね。あんな格好で寝ていらしたので驚きましたよ」
朝食をすっ飛ばして少し早めの昼食を食べている俺に、サリクスがティーポットを持ったまま声をかけてきた。正直帰ってきてからのことはほとんど覚えていないんだよな。俺、どんな格好で寝ていたんだろう。
「もうあんな格好では絶対に寝ないでくださいね。じゃないといろいろ危ないですから」
「何が危ないんだよ。別にただ寝ていただけだろうが」
「……それ本気で言っておられます?」
「本気じゃなかったらなんなんだよ」
「冗談……とか?」
「俺が冗談を言ったことがあったか?」
「……ありませんね」
「なら意味不明なことを言うな」
俺があしらうとサリクスは不満げな顔になり、何かぶつぶつ言い出した。一体なんなんだよコイツは。
「とりあえず、寝るのならきちんとした格好で寝てくださいね」
「わかったわかった。いちいちうるさい奴だなお前は」
「シュヴァリエ様が心配だからですよ! あんな無防備を晒して襲われたらどうするんですか!」
「俺を襲える度胸がある奴がいればいいけどな」
「またそんなことを仰って……」
後半部分は声が小さくて聞こえなかったが、サリクスの目には若干の呆れが浮かんでいるのは見えた。何故使用人であるサリクスにそんな目で見られないといけないんだ。一応君のご主人だってわかってる?
思わずジト目で睨めばサリクスは肩をすくめて舌を出してきた。こいつはシュヴァリエ相手に本当に命知らずな真似をするよな。まあ、俺の性格が変わったことを薄々察しているという可能性もあるが。サリクスはちょっと気味が悪いくらい無駄に勘がいいところがあるからな。その勘のよさを半分くらいわけてくれ。
「それで、調べはついたのか?」
「私を誰だと思っているんですか! このサリクスにとってはあの程度厨房で盗み食いをするよりも容易いです」
「お前盗み食いしていたのか?」
「いやですね。ただの例え話ですよ」
浮かべている笑顔が怪しさこの上ないが、あの料理長はちょっと鈍いところがあるから上手くやれば気づかれないのかも。……バレて怒られるのはサリクスだし好きにさせておくか。ゲームでシュヴァリエがやった犯罪に比べればかわいいかわいい。
「お前の犯罪の暴露はどうでもいいからさっさと報告しろ」
「はい」
そう言ってサリクスは懐から紙束を取り出し俺によこした。そこに書かれていたのはなんというか、予想通りとしか言いようがない内容だった。
「やっぱりトカゲの尻尾だったか」
「はい。名前はファボル。ロリエ村出身で元はラウルス男爵の屋敷で働いていましたが男爵から解雇され、路頭に迷っていたところに腰巾着が声をかけてきたようです」
「そいつの計らいでアクナイトに入り込んだのが一ヶ月前。俺がアクナイトから呼び出しの手紙が届いた日のちょうど一週間前だな」
えらく区切りが良いことで。黒幕は妙にきっちりしているな。ラウルス男爵が誰なのか、シュヴァリエの記憶にないってことは大した家柄ではないんだろう。しかも身分は男爵。シュヴァリエが気に留めるわけもないか。
「ラウルス男爵って誰だ?」
「ラウルス男爵は西部に所属する新興貴族で、領地はまだなく王城にて法務部の官職に就いていらっしゃいます」
「へえ……」
「パーティーにも何度かご出席されていらっしゃるはずですが」
「俺が覚えているとでも?」
「……そうですね。男爵は真面目な方ではありますが、目立った功績があるわけではありませんし、シュヴァリエ様のご記憶になくても不思議はないかと」
ああ、それならシュヴァリエが憶えるはずもない。ただでさえ無関心なのに身分の低い、目立つ要素のない人間など記憶しておけというのはシュヴァリエにとってはあり得ないという感想で終わったはずだ。
我ながらちょっと反省……。
まあ、そんなことよりも。
「ラウルス男爵の元で料理人をしていたファボルは男爵の妹に手を出しかけたことで即刻クビになった……なんだこれ?」
しばし言葉を失った俺は無言でサリクスを見る。貴族の娘に使用人が手を出しかけたってことか? しかもこの令嬢には既に許嫁がいて学園卒業と同時に婚姻予定……ねえ?
「もちろん未遂ですよ? ファボルが言うには一目惚れだったそうで、気の迷いだったと嘆いていましたが」
「気の迷い……」
いくら男爵でも貴族は貴族だ。それを気の迷いで手を出しかけるって命が惜しくないんだろうか? ……? ちょっと待て、今サリクスはなんて言った? 『ファボルが言うには』って言ったよな?
「……お前、ファボルに直接聞いたのか?」
「はい、そうですが」
それが何か、と言わんばかりに首を傾げたサリクスに俺は微妙に顔を引き攣らせる。探っていることを知られたくなかったんだが、尋問でもしたんだろうか。
「尋問したのか?」
「いいえ。絵を見せてシュヴァリエ様が仰っていた花の特性を話したら、青ざめて勝手にペラペラ喋り出したんですよ」
あれ見せたんかい! 流石に他の料理人がいる前ではやらなかったとは思うが、当時の出来事が絵として残っているなんてわかったら普通にビビるわ。……まあ、口止めはしただろうからいろいろ聞き出せてよかったと思っておくか。
「……まあいい。ファボルはそのことを男爵に気づかれ問答無用でクビになったみたいだな」
「雇い主の妹への行いですから、信用できないと判断されたのでしょう」
「だろうな。そんな身の程知らずで信用ならない使用人はどこの屋敷でも切るだろうよ。まあその切ったものがうちに流れてきたっていうのはムカつくが」
「傷心と怒りを抱えながら路頭に迷っていたところを腰巾着に声をかけられたそうです」
「毒を盛ったことは知らなかったみたいだな」
「はい。久しぶりの帰省だからちょっとした贈りものをしたいと主から頼まれた、と腰巾着に言伝と共に花を渡されたそうで」
「へえ? ……ちなみにファボルの野郎は」
「閉じ込めていますよ。まあ本当に体調を崩して寝込んでいるみたいですが」
よっぽど堪えたんでしょうね、と言ったサリクスの目には明らかに侮蔑が滲んでいた。……あまりにもあっけなくてつまらなかったんだろうな。サリクスのことだから万が一始末されないようにしているだろうし、こっちは問題ない。
バサっと報告書を机に投げ捨てた俺はそのままソファに寝転がった。
俺のことが嫌いなのは知っていたが、よくもまあここまで頑張れるな。殺されかけたのはこれで通算三度目か。一度目は刺客が送り込まれて、二度目は誰かに後ろから布で首を絞められ、今回は毒殺未遂。まったく黄泉への切符は何度も送るものじゃねえっての。
なんて思っているとカルから渡された手鏡が光りだし、同時に窓の一部に月が浮かんだ。宣言通りの時間にきっちり仕上げてくるのはさすがとしか言いようがない。
「サリクス」
「はい、こちらに」
この窓の細工はシュヴァリエが考えたカル専用のポストだ。普段は普通の窓だが、月の形に加工された透明なシートを窓に貼り、その状態でほんの少し熱を加えるとそのシートがガラスに溶け込む。その際、あらかじめ片方に遮光塗料を塗っておくとガラスに馴染ませた後でもそちら側に光が漏れる心配はない。以前カルの元を訪れた時シュヴァリエはこのシートにカルの魔力を染み込ませていた。そしてカルからの依頼が届くと三日月型に光を放ち、満月になると中から依頼物が出てくるという仕組みである。
そんな奇怪な窓から落ちてきた少し厚みのある茶封筒をサリクスから受け取る。……こんなに厚いってことは、中身期待して良さそうだ。
「さて、何が飛び出してくるのやら……」
そして封筒を開けて内容を読み進めた俺はーー
「ぶっはっ!!!!!」
盛大に吹いた。
「ど、どうされたんですか!?」
俺の突然の大笑いにサリクスが慌てて声をかけてきたが、悪い。笑いすぎて死にそうになっている今の俺にはそれに応える余裕がない。公爵子息としての体面とか品格なんかどうでもいいくらいに面白い内容だった。
「はー……あの公爵がねえ? 部下たちが知ったらどう思うかな」
「シュヴァリエ様がそれほど大笑いするなんて、何があったんですか?」
「まずは状況証拠と物証、それから最高の脅し材料」
俺は腹を抱えたままなんとかそれだけ言うと、サリクスへと紙束を放り投げた。サリクスは訝しみながらもパラパラと捲ると、口元を隠して体をくの字に曲げて肩を激しく震わせる。
「これ……事実っ……ですか……?」
「あいつが持ってきた情報が誤りだったことは一度もない」
「ということは……」
「笑いたけりゃ盛大に笑えよ」
「いいえ、それは……」
「俺が許す」
だって面白すぎるもん。この報告を読んで笑うなと言う方が苦行だろうよ。現に俺が許可を出した途端、サリクスも声を立てて笑い出したし?
「これだけあれば充分だろ。しかも物証つきだ」
「そうですね……」
「さてと、それじゃあ……盛大に掃除でも始めるか。サリクス、ファボルの奴を連れて公爵の執務室へ行け。俺が指示したら入って来い」
「かしこまりました」
善は急げとばかりに俺は証拠の書類と物証を持って、部屋を飛び出した。
俺の平穏よ、待っててね~♪
「よっぽどお疲れだったんですね。あんな格好で寝ていらしたので驚きましたよ」
朝食をすっ飛ばして少し早めの昼食を食べている俺に、サリクスがティーポットを持ったまま声をかけてきた。正直帰ってきてからのことはほとんど覚えていないんだよな。俺、どんな格好で寝ていたんだろう。
「もうあんな格好では絶対に寝ないでくださいね。じゃないといろいろ危ないですから」
「何が危ないんだよ。別にただ寝ていただけだろうが」
「……それ本気で言っておられます?」
「本気じゃなかったらなんなんだよ」
「冗談……とか?」
「俺が冗談を言ったことがあったか?」
「……ありませんね」
「なら意味不明なことを言うな」
俺があしらうとサリクスは不満げな顔になり、何かぶつぶつ言い出した。一体なんなんだよコイツは。
「とりあえず、寝るのならきちんとした格好で寝てくださいね」
「わかったわかった。いちいちうるさい奴だなお前は」
「シュヴァリエ様が心配だからですよ! あんな無防備を晒して襲われたらどうするんですか!」
「俺を襲える度胸がある奴がいればいいけどな」
「またそんなことを仰って……」
後半部分は声が小さくて聞こえなかったが、サリクスの目には若干の呆れが浮かんでいるのは見えた。何故使用人であるサリクスにそんな目で見られないといけないんだ。一応君のご主人だってわかってる?
思わずジト目で睨めばサリクスは肩をすくめて舌を出してきた。こいつはシュヴァリエ相手に本当に命知らずな真似をするよな。まあ、俺の性格が変わったことを薄々察しているという可能性もあるが。サリクスはちょっと気味が悪いくらい無駄に勘がいいところがあるからな。その勘のよさを半分くらいわけてくれ。
「それで、調べはついたのか?」
「私を誰だと思っているんですか! このサリクスにとってはあの程度厨房で盗み食いをするよりも容易いです」
「お前盗み食いしていたのか?」
「いやですね。ただの例え話ですよ」
浮かべている笑顔が怪しさこの上ないが、あの料理長はちょっと鈍いところがあるから上手くやれば気づかれないのかも。……バレて怒られるのはサリクスだし好きにさせておくか。ゲームでシュヴァリエがやった犯罪に比べればかわいいかわいい。
「お前の犯罪の暴露はどうでもいいからさっさと報告しろ」
「はい」
そう言ってサリクスは懐から紙束を取り出し俺によこした。そこに書かれていたのはなんというか、予想通りとしか言いようがない内容だった。
「やっぱりトカゲの尻尾だったか」
「はい。名前はファボル。ロリエ村出身で元はラウルス男爵の屋敷で働いていましたが男爵から解雇され、路頭に迷っていたところに腰巾着が声をかけてきたようです」
「そいつの計らいでアクナイトに入り込んだのが一ヶ月前。俺がアクナイトから呼び出しの手紙が届いた日のちょうど一週間前だな」
えらく区切りが良いことで。黒幕は妙にきっちりしているな。ラウルス男爵が誰なのか、シュヴァリエの記憶にないってことは大した家柄ではないんだろう。しかも身分は男爵。シュヴァリエが気に留めるわけもないか。
「ラウルス男爵って誰だ?」
「ラウルス男爵は西部に所属する新興貴族で、領地はまだなく王城にて法務部の官職に就いていらっしゃいます」
「へえ……」
「パーティーにも何度かご出席されていらっしゃるはずですが」
「俺が覚えているとでも?」
「……そうですね。男爵は真面目な方ではありますが、目立った功績があるわけではありませんし、シュヴァリエ様のご記憶になくても不思議はないかと」
ああ、それならシュヴァリエが憶えるはずもない。ただでさえ無関心なのに身分の低い、目立つ要素のない人間など記憶しておけというのはシュヴァリエにとってはあり得ないという感想で終わったはずだ。
我ながらちょっと反省……。
まあ、そんなことよりも。
「ラウルス男爵の元で料理人をしていたファボルは男爵の妹に手を出しかけたことで即刻クビになった……なんだこれ?」
しばし言葉を失った俺は無言でサリクスを見る。貴族の娘に使用人が手を出しかけたってことか? しかもこの令嬢には既に許嫁がいて学園卒業と同時に婚姻予定……ねえ?
「もちろん未遂ですよ? ファボルが言うには一目惚れだったそうで、気の迷いだったと嘆いていましたが」
「気の迷い……」
いくら男爵でも貴族は貴族だ。それを気の迷いで手を出しかけるって命が惜しくないんだろうか? ……? ちょっと待て、今サリクスはなんて言った? 『ファボルが言うには』って言ったよな?
「……お前、ファボルに直接聞いたのか?」
「はい、そうですが」
それが何か、と言わんばかりに首を傾げたサリクスに俺は微妙に顔を引き攣らせる。探っていることを知られたくなかったんだが、尋問でもしたんだろうか。
「尋問したのか?」
「いいえ。絵を見せてシュヴァリエ様が仰っていた花の特性を話したら、青ざめて勝手にペラペラ喋り出したんですよ」
あれ見せたんかい! 流石に他の料理人がいる前ではやらなかったとは思うが、当時の出来事が絵として残っているなんてわかったら普通にビビるわ。……まあ、口止めはしただろうからいろいろ聞き出せてよかったと思っておくか。
「……まあいい。ファボルはそのことを男爵に気づかれ問答無用でクビになったみたいだな」
「雇い主の妹への行いですから、信用できないと判断されたのでしょう」
「だろうな。そんな身の程知らずで信用ならない使用人はどこの屋敷でも切るだろうよ。まあその切ったものがうちに流れてきたっていうのはムカつくが」
「傷心と怒りを抱えながら路頭に迷っていたところを腰巾着に声をかけられたそうです」
「毒を盛ったことは知らなかったみたいだな」
「はい。久しぶりの帰省だからちょっとした贈りものをしたいと主から頼まれた、と腰巾着に言伝と共に花を渡されたそうで」
「へえ? ……ちなみにファボルの野郎は」
「閉じ込めていますよ。まあ本当に体調を崩して寝込んでいるみたいですが」
よっぽど堪えたんでしょうね、と言ったサリクスの目には明らかに侮蔑が滲んでいた。……あまりにもあっけなくてつまらなかったんだろうな。サリクスのことだから万が一始末されないようにしているだろうし、こっちは問題ない。
バサっと報告書を机に投げ捨てた俺はそのままソファに寝転がった。
俺のことが嫌いなのは知っていたが、よくもまあここまで頑張れるな。殺されかけたのはこれで通算三度目か。一度目は刺客が送り込まれて、二度目は誰かに後ろから布で首を絞められ、今回は毒殺未遂。まったく黄泉への切符は何度も送るものじゃねえっての。
なんて思っているとカルから渡された手鏡が光りだし、同時に窓の一部に月が浮かんだ。宣言通りの時間にきっちり仕上げてくるのはさすがとしか言いようがない。
「サリクス」
「はい、こちらに」
この窓の細工はシュヴァリエが考えたカル専用のポストだ。普段は普通の窓だが、月の形に加工された透明なシートを窓に貼り、その状態でほんの少し熱を加えるとそのシートがガラスに溶け込む。その際、あらかじめ片方に遮光塗料を塗っておくとガラスに馴染ませた後でもそちら側に光が漏れる心配はない。以前カルの元を訪れた時シュヴァリエはこのシートにカルの魔力を染み込ませていた。そしてカルからの依頼が届くと三日月型に光を放ち、満月になると中から依頼物が出てくるという仕組みである。
そんな奇怪な窓から落ちてきた少し厚みのある茶封筒をサリクスから受け取る。……こんなに厚いってことは、中身期待して良さそうだ。
「さて、何が飛び出してくるのやら……」
そして封筒を開けて内容を読み進めた俺はーー
「ぶっはっ!!!!!」
盛大に吹いた。
「ど、どうされたんですか!?」
俺の突然の大笑いにサリクスが慌てて声をかけてきたが、悪い。笑いすぎて死にそうになっている今の俺にはそれに応える余裕がない。公爵子息としての体面とか品格なんかどうでもいいくらいに面白い内容だった。
「はー……あの公爵がねえ? 部下たちが知ったらどう思うかな」
「シュヴァリエ様がそれほど大笑いするなんて、何があったんですか?」
「まずは状況証拠と物証、それから最高の脅し材料」
俺は腹を抱えたままなんとかそれだけ言うと、サリクスへと紙束を放り投げた。サリクスは訝しみながらもパラパラと捲ると、口元を隠して体をくの字に曲げて肩を激しく震わせる。
「これ……事実っ……ですか……?」
「あいつが持ってきた情報が誤りだったことは一度もない」
「ということは……」
「笑いたけりゃ盛大に笑えよ」
「いいえ、それは……」
「俺が許す」
だって面白すぎるもん。この報告を読んで笑うなと言う方が苦行だろうよ。現に俺が許可を出した途端、サリクスも声を立てて笑い出したし?
「これだけあれば充分だろ。しかも物証つきだ」
「そうですね……」
「さてと、それじゃあ……盛大に掃除でも始めるか。サリクス、ファボルの奴を連れて公爵の執務室へ行け。俺が指示したら入って来い」
「かしこまりました」
善は急げとばかりに俺は証拠の書類と物証を持って、部屋を飛び出した。
俺の平穏よ、待っててね~♪
467
お気に入りに追加
2,034
あなたにおすすめの小説

義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317

悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。

【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
僕の太客が義兄弟になるとか聞いてない
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
没落名士の長男ノアゼットは日々困窮していく家族を支えるべく上級学校への進学を断念して仕送りのために王都で働き出す。しかし賢くても後見の無いノアゼットが仕送り出来るほど稼げはしなかった。
そんな時に声を掛けてきた高級娼家のマダムの引き抜きで、男娼のノアとして働き出したノアゼット。研究肌のノアはたちまち人気の男娼に躍り出る。懇意にしてくれる太客がついて仕送りは十分過ぎるほどだ。
そんな中、母親の再婚で仕送りの要らなくなったノアは、一念発起して自分の人生を始めようと決意する。順風満帆に滑り出した自分の生活に満ち足りていた頃、ノアは再婚相手の元に居る家族の元に二度目の帰省をする事になった。
そこで巻き起こる自分の過去との引き合わせに動揺するノア。ノアと太客の男との秘密の関係がまた動き出すのか?

最強で美人なお飾り嫁(♂)は無自覚に無双する
竜鳴躍
BL
ミリオン=フィッシュ(旧姓:バード)はフィッシュ伯爵家のお飾り嫁で、オメガだけど冴えない男の子。と、いうことになっている。だが実家の義母さえ知らない。夫も知らない。彼が陛下から信頼も厚い美貌の勇者であることを。
幼い頃に死別した両親。乗っ取られた家。幼馴染の王子様と彼を狙う従妹。
白い結婚で離縁を狙いながら、実は転生者の主人公は今日も勇者稼業で自分のお財布を豊かにしています。
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる