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第二部 ~二年と再会~
105 2年ぶりだよ、全員集合!
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「ただ争っているだけにも見えたけど、火の王国も水の王国もそれぞれ仲間の動きを止めようとしている奴が確かにいるな。何がしたいんだ?」
「どうなっているのでしょうか……」
「様子が可笑しいわね。もっと近くで確認するわよ」
空にいたレイ達は7,8mの高さの木々の上まで高度を下げ降りていった。
「オ″オ″ォォッ!」
「止めろッ!落ち着けって……!」
「ヤバい!こっちも“変わり始めた”!」
「ヴヴァァァ!」
「取り押さえろ! 動けない様に縛り付けておけ!」
さっきよりも近くで見ていたレイ達は、驚きと困惑で一瞬言葉を失った。
未だに戦場のあちこちで団員達が暴れて戦っている。しかしその中で、実に多くの団員達がそれを止めようと必死で仲間を抑え込んでいる。火と水の騎士団がお互いに同じ状況だ。
「何だこりゃ……!」
「明らかに変よ。あの暴れている人達、正気じゃなくない?」
「そ、そうですね。まるで何かに“憑りつかれている”様な……」
<不自然なのはそれだけではない。暴れ出している者は恐らく自我を失っているだろう。それにも関わらず、その者達からもこの戦場からも、それらしい魔力が一切感じられぬのだ>
ドーランの言葉が正しければ、つまり今起きているこの事態は何者かによる魔法ではないという事。しかし、誰かの魔法攻撃ではないとすれば、一体何故次々に団員が暴れ出すという奇妙な事態になるのだろうか……。
「誰かの魔法じゃないなら一体何なのこの状況は……。 もしかしてモンスターの仕業?」
「おいおい、それってヘクセンリーパーみたいな幻覚見せる系の奴か⁉」
<いやそれも違う。言ったであろう……それらしい魔力を一切感じられぬとな>
「だとしたら益々奇妙な事態です……。暴れ出す人も増えているようですし」
原因は全く分からない。しかしこの異常事態を何とか鎮めなくてはとレイ達も動き出そうとした刹那、戦場のとある場所から聞き覚えのある声が響いてきた。
「――全員踏ん張れ! もう直ぐ応援が駆けつける筈だ! 火の団員も水の団員も互いに協力し合い、1人ずつ確実に抑えるんだッ!」
「「おおぉぉぉ!」」
ある1人の騎士団員の指示により、荒れていたこの場の団員達に更なる士気と統率が生まれた。団員達の多くも何故こんな事になっているのか分からないと言った表情を浮かべていたが、今の指示により余計な考えが捨て去られた様だ。考えるよりも兎に角今はこの事態を鎮めるのが最優先。
物々しく混乱していた場に希望の光が差し込んだ瞬間であった。
そしてその声は同時にレイ達にも聞こえていた。誰が言わずとも体が反応している。無意識に声の主の方を見ていたレイ、ローラ、リエンナの3人は、自らの瞳で“その者”をしかと捉えた瞬間……思わず笑みが零れたのだった。
「「――ランベルッ!!」」
そう。
レイ達の視線の先には、水の王国の騎士団の甲冑を身に纏い、堂々と馬を乗りこなしながら一際存在感を放つランベルの姿があった。
「はッ⁉ レイ……ローラ……リエンナまで……⁉ え、お前達なんでこんな所に……ッ⁉」
目玉が飛び出てしまうのではないかと思うぐらい目を見開き驚くランベル。無理もないだろう。自分達の置かれているこの異様な事態だけでも手を焼いている状況に加え、まさか事もあろうか、2年ぶりに会うレイ達が揃ってこの場に現れたのだから最早普通の思考回路ではとても処理出来ない状況にランベルはなっているのだ。
「会いたかったぜランベルゥゥゥ~ッ!」
「うわぁぁぁぁッ⁉」
2年越しの友情ハグ。
兎に角会えて嬉しい様子のレイは、ランベルを見つけた瞬間そのまま凄いスピードで突っ込み抱きついたのだった。そしてレイとランベルの2人はその勢いのまま近くの木に衝突した。
――ズガンッ!!
「痛ッ………てぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
「ハハハハ! 久しぶりじゃねぇかランベル! 元気そうだな!」
レイがランベルに飛び掛かり木に衝突するまで、時間にして僅か4秒――。
馬に乗っていた筈のランベルは気が付けばレイに抱きつかれそのまま木に衝突。しかも突っ込んできた張本人は辛うじて腕が気にぶつかった程度。ランベルだけが運悪く脳天から木にぶつかった為、ランベルは頭を押さえ絶賛悶絶中となった。
「頭が割れたぁぁぁぁぁぁぁぁッ……!!」
ランベルにとってはそれ程の衝撃であった。勿論無事頭が割れる事はなかったが、勢いと衝突音を加味すれば痛さは相当なものだろう。その証拠に、ランベルは自分が一団を率いている団長だという事も、この奇妙な事態の渦中にいるという事もすっかり忘れ、ただただ地べたで頭を抱えたままのたうち回っているのだ――。
「よくこの状況でふざけられるわねアンタ達……」
「お久しぶりですランベルさん。大丈夫……ではなさそうですね」
レイとランベルがアホな事をやっている所へ、ゆっくりと上からローラとリエンナも降りて来た。
「痛い痛い痛い痛い痛いッ……! 何しやがるんだ急に! 相変わらずの馬鹿さ加減だなテメェはよレイッ!!」
これがレイ達4人の2年ぶりの再会となった――。
<何時まで寝ているつもりだランベル。この事態を早く鎮めろ>
「おっと、その偉そうな声はドーランか! 全員久しぶりと言いたい所だがふざけてんじゃねぇぞマジで!頭無くなったらどうするんだよッ!」
<無くなっても困る頭ではない。それより何が原因だコレは>
「そうよランベル。遊んでる暇があったら早くどうにかした方がいいわよ」
「何だか前にも似たような事故がありましたね。懐かしいですが今はドーランさんとローラさんの言う様に、皆をどうにかした方がいいと思いますランベルさん」
のたうち回るランベルも何のその。今の出来事がまるで無かったかの如く接するドーランは、下らないやり取りよりも現状に目を向けているのだった。それはローラもリエンナもまた然り。
「くそ……。揃いも揃ってなんて奴らだ。言いたい事しかないけど、確かに今はそれどころじゃねぇ。よし、どうしてお前らが急に出て来たのかは後で聞く! それよりもコイツら止めるの手伝ってくれ!」
レイ、ローラ、リエンナ、ランベル、そしてドーラン。全員が集まり、再び同じ方向を向くのは2年ぶり。だが、その空いた時間を感じさせる事の無いレイ達は、この場のいるどの団よりも連携と実力を垣間見せるのであった――。
「詳しい事は俺にもよく分からない。けど、火と水の団員達が急に操られた様に暴れ出してやがるんだ。現状解決策はないが、動きさえ封じてそこら辺に括りつけとけば、時間が経つにつれて正気に戻る事が確認されている!多少強引でも構わない、手が付けられなくなる前に暴れてる奴を抑え込んでくれ!」
「「了解!」」
ランベルに頼まれ、レイとローラも動き出そうとした瞬間……。
「あ、皆さん!この範囲でしたら私に任せて頂けないでしょうか――」
そう言ったのは他でもないリエンナ。今の言葉をそのまま受け取るならば、この事態を“リエンナ1人”でどうにか出来ると捉えられる。一瞬戸惑ったレイ達であったが、自信と余裕ささえ感じられる雰囲気に皆はリエンナに委ねる事にした。
「へぇ~、まさかリエンナがそんな事言い出すなんてな」
「大丈夫なのよね? 全部任せて」
「はい!」
「凄っげぇなリエンナ。何やる気なんだよ!」
元気よく返事を返すリエンナ。皆が信頼と期待と眼差しで見つめる中、静かながらも力強い魔力を練り上げたリエンナが流れる動きで魔法を繰り出した。
「結界魔法、“エタンドル”――!」
「どうなっているのでしょうか……」
「様子が可笑しいわね。もっと近くで確認するわよ」
空にいたレイ達は7,8mの高さの木々の上まで高度を下げ降りていった。
「オ″オ″ォォッ!」
「止めろッ!落ち着けって……!」
「ヤバい!こっちも“変わり始めた”!」
「ヴヴァァァ!」
「取り押さえろ! 動けない様に縛り付けておけ!」
さっきよりも近くで見ていたレイ達は、驚きと困惑で一瞬言葉を失った。
未だに戦場のあちこちで団員達が暴れて戦っている。しかしその中で、実に多くの団員達がそれを止めようと必死で仲間を抑え込んでいる。火と水の騎士団がお互いに同じ状況だ。
「何だこりゃ……!」
「明らかに変よ。あの暴れている人達、正気じゃなくない?」
「そ、そうですね。まるで何かに“憑りつかれている”様な……」
<不自然なのはそれだけではない。暴れ出している者は恐らく自我を失っているだろう。それにも関わらず、その者達からもこの戦場からも、それらしい魔力が一切感じられぬのだ>
ドーランの言葉が正しければ、つまり今起きているこの事態は何者かによる魔法ではないという事。しかし、誰かの魔法攻撃ではないとすれば、一体何故次々に団員が暴れ出すという奇妙な事態になるのだろうか……。
「誰かの魔法じゃないなら一体何なのこの状況は……。 もしかしてモンスターの仕業?」
「おいおい、それってヘクセンリーパーみたいな幻覚見せる系の奴か⁉」
<いやそれも違う。言ったであろう……それらしい魔力を一切感じられぬとな>
「だとしたら益々奇妙な事態です……。暴れ出す人も増えているようですし」
原因は全く分からない。しかしこの異常事態を何とか鎮めなくてはとレイ達も動き出そうとした刹那、戦場のとある場所から聞き覚えのある声が響いてきた。
「――全員踏ん張れ! もう直ぐ応援が駆けつける筈だ! 火の団員も水の団員も互いに協力し合い、1人ずつ確実に抑えるんだッ!」
「「おおぉぉぉ!」」
ある1人の騎士団員の指示により、荒れていたこの場の団員達に更なる士気と統率が生まれた。団員達の多くも何故こんな事になっているのか分からないと言った表情を浮かべていたが、今の指示により余計な考えが捨て去られた様だ。考えるよりも兎に角今はこの事態を鎮めるのが最優先。
物々しく混乱していた場に希望の光が差し込んだ瞬間であった。
そしてその声は同時にレイ達にも聞こえていた。誰が言わずとも体が反応している。無意識に声の主の方を見ていたレイ、ローラ、リエンナの3人は、自らの瞳で“その者”をしかと捉えた瞬間……思わず笑みが零れたのだった。
「「――ランベルッ!!」」
そう。
レイ達の視線の先には、水の王国の騎士団の甲冑を身に纏い、堂々と馬を乗りこなしながら一際存在感を放つランベルの姿があった。
「はッ⁉ レイ……ローラ……リエンナまで……⁉ え、お前達なんでこんな所に……ッ⁉」
目玉が飛び出てしまうのではないかと思うぐらい目を見開き驚くランベル。無理もないだろう。自分達の置かれているこの異様な事態だけでも手を焼いている状況に加え、まさか事もあろうか、2年ぶりに会うレイ達が揃ってこの場に現れたのだから最早普通の思考回路ではとても処理出来ない状況にランベルはなっているのだ。
「会いたかったぜランベルゥゥゥ~ッ!」
「うわぁぁぁぁッ⁉」
2年越しの友情ハグ。
兎に角会えて嬉しい様子のレイは、ランベルを見つけた瞬間そのまま凄いスピードで突っ込み抱きついたのだった。そしてレイとランベルの2人はその勢いのまま近くの木に衝突した。
――ズガンッ!!
「痛ッ………てぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
「ハハハハ! 久しぶりじゃねぇかランベル! 元気そうだな!」
レイがランベルに飛び掛かり木に衝突するまで、時間にして僅か4秒――。
馬に乗っていた筈のランベルは気が付けばレイに抱きつかれそのまま木に衝突。しかも突っ込んできた張本人は辛うじて腕が気にぶつかった程度。ランベルだけが運悪く脳天から木にぶつかった為、ランベルは頭を押さえ絶賛悶絶中となった。
「頭が割れたぁぁぁぁぁぁぁぁッ……!!」
ランベルにとってはそれ程の衝撃であった。勿論無事頭が割れる事はなかったが、勢いと衝突音を加味すれば痛さは相当なものだろう。その証拠に、ランベルは自分が一団を率いている団長だという事も、この奇妙な事態の渦中にいるという事もすっかり忘れ、ただただ地べたで頭を抱えたままのたうち回っているのだ――。
「よくこの状況でふざけられるわねアンタ達……」
「お久しぶりですランベルさん。大丈夫……ではなさそうですね」
レイとランベルがアホな事をやっている所へ、ゆっくりと上からローラとリエンナも降りて来た。
「痛い痛い痛い痛い痛いッ……! 何しやがるんだ急に! 相変わらずの馬鹿さ加減だなテメェはよレイッ!!」
これがレイ達4人の2年ぶりの再会となった――。
<何時まで寝ているつもりだランベル。この事態を早く鎮めろ>
「おっと、その偉そうな声はドーランか! 全員久しぶりと言いたい所だがふざけてんじゃねぇぞマジで!頭無くなったらどうするんだよッ!」
<無くなっても困る頭ではない。それより何が原因だコレは>
「そうよランベル。遊んでる暇があったら早くどうにかした方がいいわよ」
「何だか前にも似たような事故がありましたね。懐かしいですが今はドーランさんとローラさんの言う様に、皆をどうにかした方がいいと思いますランベルさん」
のたうち回るランベルも何のその。今の出来事がまるで無かったかの如く接するドーランは、下らないやり取りよりも現状に目を向けているのだった。それはローラもリエンナもまた然り。
「くそ……。揃いも揃ってなんて奴らだ。言いたい事しかないけど、確かに今はそれどころじゃねぇ。よし、どうしてお前らが急に出て来たのかは後で聞く! それよりもコイツら止めるの手伝ってくれ!」
レイ、ローラ、リエンナ、ランベル、そしてドーラン。全員が集まり、再び同じ方向を向くのは2年ぶり。だが、その空いた時間を感じさせる事の無いレイ達は、この場のいるどの団よりも連携と実力を垣間見せるのであった――。
「詳しい事は俺にもよく分からない。けど、火と水の団員達が急に操られた様に暴れ出してやがるんだ。現状解決策はないが、動きさえ封じてそこら辺に括りつけとけば、時間が経つにつれて正気に戻る事が確認されている!多少強引でも構わない、手が付けられなくなる前に暴れてる奴を抑え込んでくれ!」
「「了解!」」
ランベルに頼まれ、レイとローラも動き出そうとした瞬間……。
「あ、皆さん!この範囲でしたら私に任せて頂けないでしょうか――」
そう言ったのは他でもないリエンナ。今の言葉をそのまま受け取るならば、この事態を“リエンナ1人”でどうにか出来ると捉えられる。一瞬戸惑ったレイ達であったが、自信と余裕ささえ感じられる雰囲気に皆はリエンナに委ねる事にした。
「へぇ~、まさかリエンナがそんな事言い出すなんてな」
「大丈夫なのよね? 全部任せて」
「はい!」
「凄っげぇなリエンナ。何やる気なんだよ!」
元気よく返事を返すリエンナ。皆が信頼と期待と眼差しで見つめる中、静かながらも力強い魔力を練り上げたリエンナが流れる動きで魔法を繰り出した。
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