99 / 112
第六章 ~ロックロスの序曲~
98 再会の約束
しおりを挟む
「より厳しい環境って……」
<ランベルが騎士団に入ると一年は任務をこなさねばならぬと言ったな?>
「ああ」
<絶妙のタイミングではないか。その間に各自で強くなれ。パーティではなく、個々の能力を最大限伸ばせるいい機会だ。
まずランベル……主は予定通り騎士団に入るんだ。そしてランベルが目指していると言う大団長という者や、それに近い実力者達と日々死に物狂いで訓練を行え。騎士団には実力者が揃っているのであろう? 下手なクエストを受けるよりそれが最短であろう>
「――!」
言われたランベルはハッとした表情を浮かべる。確かにドーランの言う通りだ。より厳しい環境に身を置くのが成長には必要と言える。
ランベルに続き今度はローラにも助言する。
<そしてローラ……。主はもっとウィッチとしての能力を伸ばすが良い。ウィッチや魔女の魔力量はまだまだその程度ではない。既にそれを証明している者が“身近”にいるであろう。本物のウィッチが――>
「私の身近に……?」
<我も会った事がある者だ。その者は我が姿を現していないにも関わらず、レイの中にいる我の存在に気が付いた。彼女は相当の実力者であるぞ>
ハッと何かを思い出した様な表情を浮かべながら、ローラはドーランの言う人物が一人当てはまった。
「ひょっとして……“ドロン婆さん”⁉」
「えぇぇ!俺の村の⁉ そう言えば元々Sランクとか言ってよなローラも」
<彼女の魔力量は、我が今まで出会った人間の中でもトップクラスであった>
「そんなに凄いのかドロン婆さんって!ポセイドンと同じぐらい?」
<それに匹敵する。寧ろ彼女の若い現役時代ならば、奴を凌ぐだろう>
「マジで⁉」
元々Sランクの実力者だと知っていたローラでさえ、まさかドロン婆さんがそこまでの強さだとは知らなかった。レイもランベルも当然の如く驚いている。だが、リエンナは一人だけまだピンときていなかった。リエンナはそのドロン婆さんを知らないのだから無理もないだろう。
そして今度はそんなリエンナに、ドーランが助言をする。
<次にリエンナ……。主は自身が得意とするその結界魔法や治癒魔法、その力を極めるのだ。その力は人間の中でも珍しく希少。故に情報も少なく扱い方が難しい魔法であるが、それを使いこなすことが出来れば敵にとって相当厄介な脅威となり得るだろう。この先奴らと戦うならば、主の力は絶対に必要となる>
「そうなんですね……。分かりました、私も頑張ってみます!ですが、一体どうすればいいでしょう? 私は騎士団に入れる訳でもありませんし、まだ外の世界に知り合いもいないですから……」
困るリエンナを見て、ドーランは予めその答えを持っていた様であるが、何故か一瞬の間が生まれた後<奴にまた頼るのは癪であるが……>と前置きをしながら静かに口を開いた。
<我と“イヴ”は決して友達ではない――。
だが、主の使うその魔法についてはイヴが一番よく知っている。奴に教えてもらうのが手っ取り早く確実であろう。奴の敵も我らと同じ。事情を話せば多分面倒を見てくれるだろう。リエンナの助けとなってくれる筈だ>
「は、はい! ありがとうございますドーランさん!」
「イヴって誰だ?」
ドーランの口から出た聞き慣れない名前にランベルが問いた。勢いで返事をしていたリエンナだが、彼女もまたふと冷静になったのか、ランベルと同じ疑問を抱いている様子である。
<そうか。二人はまだ会った事がなかったか>
「妖精王のフェアリー・イヴよ。ドーランと友達なの」
<断じて友達などではないぞッ!>
「妖精王……?」
「フェアリー・イヴ……?」
一瞬上を見ながら考えたランベルとリエンナは、その誰もが一度は聞いた事のある伝説のフェアリー・イヴ本人であると理解した瞬間、とんでもない驚愕の声を上げたのは言うまでもない――。
そしてドーランが何処か納得いかない様子であったのは、イヴが絡んでいたからであった。ドーランのプライドか何かがその思いを妨げていたのだろう。一抹の不安が消えたリエンナは力強く返事を返した。
<そして最後に……レイ。勿論主には誰よりも強くなってもらうぞ>
「おう。 任せとけ!」
<その気合いが一番不安なのだが……>
思いがけない状況に追い込まれたレイ達にとって、これから進むべき道の選択はどれも厳しいものとなるだろう。相手が世界トップとなればやむを得ない。図らずも実力を突き付けられたレイ達に残された道は強くなる事のみ――。
今ドーランが各自にした助言はあくまでドーランの一つの提案だ。勿論決めるのはレイ達。考えればまだ他にも選択肢はあるだろうし、もっと平和的な解決策が存在するやも知れない。
<どうする? これはあくまで我の提案だ。無理強いはしない>
だが、話しを終える頃には皆が自然と決意を固めているのだった。
「どうやら皆気持ちは同じみたいだな……」
レイは皆を見ながらそう言った。ローラもランベルもリエンナも、全員が迷いのない表情で頷いていた。
「よし! それじゃあ決まりだ。一旦俺達のパーティはここで休憩。各自レベルアップして、また集まろうぜ!」
「おう!」
「ええ!」
「はい!」
全員が力強く返事をした。
<(奴らとの実力差は歴然……。先程までは正直不安が過っていたが、この子達ならば乗り越えられるだろう――)>
レイ達が円陣を組んで気合入れしている光景を、ドーランは優しく見守っているのだった。
「――じゃあここで一旦お別れだな」
「ああ。定期的に連絡は取り合おう」
「そうね。アンタはまず入団試験合格しなさいよ。落ちたら完全に出遅れるから」
「余裕で受かってやるよ」
「フフフ。頑張って下さいねランベルさん。離れてしまいますが応援してますので」
「いつも優しいのはリエンナだけだなぁ」
「私も心配してあげてるんだけど」
「ランベル。余裕だったら次会うまでに大団長になってくれてても良いんだぜ?」
「おいレイ。お前まで俺を見くびっているな。本当に大団長になって帰って来てやるからな」
いつも調子で会話をするレイ達。楽しくもり、やはり何処かで寂しさを感じている様だ。
「……で? 取り敢えず次会うのは“一年後”って事でいいのよね?」
「まぁそんな感じになる……のかな」
<そこはあくまでも目安でいいだろう。そもそも一年ばかりで急激に成長出来るとは思えぬ>
「じゃあ下手したらもっと掛かるかもな」
<その辺は主達の実力次第。それに、流石の奴らも全員がバラけて行動するとは思っていないだろう。運良く警戒を緩めたり、主達が諦めて解散したとでも思ってくれれば儲けものだがな。
どの道暫くはいい目くらましにもなるだろう。各自その辺りも注視しておく様に心掛けて置くのだぞ。全く油断は出来ぬ。何せ相手が相手だからな>
ドーランは今一度皆に緊張感を持たせた。自分達の相手の大きさを改めて認識させる為に。
「ドーランの言う通り。ポセイドン達やヨハネもだが、やはり全ての元凶はキャバルだ……。人を人と思っていない最悪なクズだからな。平気で何か仕掛けてくる事も十分考えられる。何とかこの変化を上手く利用して、俺は絶対に奴らを倒したい」
「そうだな……。これでアイツら動くかな?」
<奴らがどう出るかは分からぬ。だが余り情報を掴んでいない所を見ると、例え奴らでも簡単には手を出してこないだろう。幸い我らの目的にはまだ気付いていない。向こうはイヴも警戒している様だからな。
とは言ってもなるべく一人で行動し過ぎない方が賢明であろうな>
「そうね。常に警戒はしておいた方が身のためだわ。全員、常に誰かしらと一緒にいられるならそうしましょう」
「確かにそれが賢明ですね。それに加えて、先程ランベルさんが言った様に、皆で定期的に連絡は取り合った方が良さそうですね。お互いの安否も確認出来ますし、万が一の時の場合にも備えないといけませんから」
「ああ。そうしよう」
こうして、レイ達は各々が強くなって再び再会しようと約束を交わし、それぞれの道へと旅立って行くのであった――。
<ランベルが騎士団に入ると一年は任務をこなさねばならぬと言ったな?>
「ああ」
<絶妙のタイミングではないか。その間に各自で強くなれ。パーティではなく、個々の能力を最大限伸ばせるいい機会だ。
まずランベル……主は予定通り騎士団に入るんだ。そしてランベルが目指していると言う大団長という者や、それに近い実力者達と日々死に物狂いで訓練を行え。騎士団には実力者が揃っているのであろう? 下手なクエストを受けるよりそれが最短であろう>
「――!」
言われたランベルはハッとした表情を浮かべる。確かにドーランの言う通りだ。より厳しい環境に身を置くのが成長には必要と言える。
ランベルに続き今度はローラにも助言する。
<そしてローラ……。主はもっとウィッチとしての能力を伸ばすが良い。ウィッチや魔女の魔力量はまだまだその程度ではない。既にそれを証明している者が“身近”にいるであろう。本物のウィッチが――>
「私の身近に……?」
<我も会った事がある者だ。その者は我が姿を現していないにも関わらず、レイの中にいる我の存在に気が付いた。彼女は相当の実力者であるぞ>
ハッと何かを思い出した様な表情を浮かべながら、ローラはドーランの言う人物が一人当てはまった。
「ひょっとして……“ドロン婆さん”⁉」
「えぇぇ!俺の村の⁉ そう言えば元々Sランクとか言ってよなローラも」
<彼女の魔力量は、我が今まで出会った人間の中でもトップクラスであった>
「そんなに凄いのかドロン婆さんって!ポセイドンと同じぐらい?」
<それに匹敵する。寧ろ彼女の若い現役時代ならば、奴を凌ぐだろう>
「マジで⁉」
元々Sランクの実力者だと知っていたローラでさえ、まさかドロン婆さんがそこまでの強さだとは知らなかった。レイもランベルも当然の如く驚いている。だが、リエンナは一人だけまだピンときていなかった。リエンナはそのドロン婆さんを知らないのだから無理もないだろう。
そして今度はそんなリエンナに、ドーランが助言をする。
<次にリエンナ……。主は自身が得意とするその結界魔法や治癒魔法、その力を極めるのだ。その力は人間の中でも珍しく希少。故に情報も少なく扱い方が難しい魔法であるが、それを使いこなすことが出来れば敵にとって相当厄介な脅威となり得るだろう。この先奴らと戦うならば、主の力は絶対に必要となる>
「そうなんですね……。分かりました、私も頑張ってみます!ですが、一体どうすればいいでしょう? 私は騎士団に入れる訳でもありませんし、まだ外の世界に知り合いもいないですから……」
困るリエンナを見て、ドーランは予めその答えを持っていた様であるが、何故か一瞬の間が生まれた後<奴にまた頼るのは癪であるが……>と前置きをしながら静かに口を開いた。
<我と“イヴ”は決して友達ではない――。
だが、主の使うその魔法についてはイヴが一番よく知っている。奴に教えてもらうのが手っ取り早く確実であろう。奴の敵も我らと同じ。事情を話せば多分面倒を見てくれるだろう。リエンナの助けとなってくれる筈だ>
「は、はい! ありがとうございますドーランさん!」
「イヴって誰だ?」
ドーランの口から出た聞き慣れない名前にランベルが問いた。勢いで返事をしていたリエンナだが、彼女もまたふと冷静になったのか、ランベルと同じ疑問を抱いている様子である。
<そうか。二人はまだ会った事がなかったか>
「妖精王のフェアリー・イヴよ。ドーランと友達なの」
<断じて友達などではないぞッ!>
「妖精王……?」
「フェアリー・イヴ……?」
一瞬上を見ながら考えたランベルとリエンナは、その誰もが一度は聞いた事のある伝説のフェアリー・イヴ本人であると理解した瞬間、とんでもない驚愕の声を上げたのは言うまでもない――。
そしてドーランが何処か納得いかない様子であったのは、イヴが絡んでいたからであった。ドーランのプライドか何かがその思いを妨げていたのだろう。一抹の不安が消えたリエンナは力強く返事を返した。
<そして最後に……レイ。勿論主には誰よりも強くなってもらうぞ>
「おう。 任せとけ!」
<その気合いが一番不安なのだが……>
思いがけない状況に追い込まれたレイ達にとって、これから進むべき道の選択はどれも厳しいものとなるだろう。相手が世界トップとなればやむを得ない。図らずも実力を突き付けられたレイ達に残された道は強くなる事のみ――。
今ドーランが各自にした助言はあくまでドーランの一つの提案だ。勿論決めるのはレイ達。考えればまだ他にも選択肢はあるだろうし、もっと平和的な解決策が存在するやも知れない。
<どうする? これはあくまで我の提案だ。無理強いはしない>
だが、話しを終える頃には皆が自然と決意を固めているのだった。
「どうやら皆気持ちは同じみたいだな……」
レイは皆を見ながらそう言った。ローラもランベルもリエンナも、全員が迷いのない表情で頷いていた。
「よし! それじゃあ決まりだ。一旦俺達のパーティはここで休憩。各自レベルアップして、また集まろうぜ!」
「おう!」
「ええ!」
「はい!」
全員が力強く返事をした。
<(奴らとの実力差は歴然……。先程までは正直不安が過っていたが、この子達ならば乗り越えられるだろう――)>
レイ達が円陣を組んで気合入れしている光景を、ドーランは優しく見守っているのだった。
「――じゃあここで一旦お別れだな」
「ああ。定期的に連絡は取り合おう」
「そうね。アンタはまず入団試験合格しなさいよ。落ちたら完全に出遅れるから」
「余裕で受かってやるよ」
「フフフ。頑張って下さいねランベルさん。離れてしまいますが応援してますので」
「いつも優しいのはリエンナだけだなぁ」
「私も心配してあげてるんだけど」
「ランベル。余裕だったら次会うまでに大団長になってくれてても良いんだぜ?」
「おいレイ。お前まで俺を見くびっているな。本当に大団長になって帰って来てやるからな」
いつも調子で会話をするレイ達。楽しくもり、やはり何処かで寂しさを感じている様だ。
「……で? 取り敢えず次会うのは“一年後”って事でいいのよね?」
「まぁそんな感じになる……のかな」
<そこはあくまでも目安でいいだろう。そもそも一年ばかりで急激に成長出来るとは思えぬ>
「じゃあ下手したらもっと掛かるかもな」
<その辺は主達の実力次第。それに、流石の奴らも全員がバラけて行動するとは思っていないだろう。運良く警戒を緩めたり、主達が諦めて解散したとでも思ってくれれば儲けものだがな。
どの道暫くはいい目くらましにもなるだろう。各自その辺りも注視しておく様に心掛けて置くのだぞ。全く油断は出来ぬ。何せ相手が相手だからな>
ドーランは今一度皆に緊張感を持たせた。自分達の相手の大きさを改めて認識させる為に。
「ドーランの言う通り。ポセイドン達やヨハネもだが、やはり全ての元凶はキャバルだ……。人を人と思っていない最悪なクズだからな。平気で何か仕掛けてくる事も十分考えられる。何とかこの変化を上手く利用して、俺は絶対に奴らを倒したい」
「そうだな……。これでアイツら動くかな?」
<奴らがどう出るかは分からぬ。だが余り情報を掴んでいない所を見ると、例え奴らでも簡単には手を出してこないだろう。幸い我らの目的にはまだ気付いていない。向こうはイヴも警戒している様だからな。
とは言ってもなるべく一人で行動し過ぎない方が賢明であろうな>
「そうね。常に警戒はしておいた方が身のためだわ。全員、常に誰かしらと一緒にいられるならそうしましょう」
「確かにそれが賢明ですね。それに加えて、先程ランベルさんが言った様に、皆で定期的に連絡は取り合った方が良さそうですね。お互いの安否も確認出来ますし、万が一の時の場合にも備えないといけませんから」
「ああ。そうしよう」
こうして、レイ達は各々が強くなって再び再会しようと約束を交わし、それぞれの道へと旅立って行くのであった――。
0
お気に入りに追加
1,383
あなたにおすすめの小説
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
転生鍛冶師は異世界で幸せを掴みます! 〜物作りチートで楽々異世界生活〜
かむら
ファンタジー
剣持匠真は生来の不幸体質により、地球で命を落としてしまった。
その後、その不幸体質が神様によるミスだったことを告げられ、それの詫びも含めて匠真は異世界へと転生することとなった。
思ったよりも有能な能力ももらい、様々な人と出会い、匠真は今度こそ幸せになるために異世界での暮らしを始めるのであった。
☆ゆるゆると話が進んでいきます。
主人公サイドの登場人物が死んだりなどの大きなシリアス展開はないのでご安心を。
※感想などの応援はいつでもウェルカムです!
いいねやエール機能での応援もめちゃくちゃ助かります!
逆に否定的な意見などはわざわざ送ったりするのは控えてください。
誤字報告もなるべくやさしーく教えてくださると助かります!
#80くらいまでは執筆済みなので、その辺りまでは毎日投稿。
無属性魔術師、最強パーティの一員でしたが去りました。
ぽてさら
ファンタジー
ヴェルダレア帝国に所属する最強冒険者パーティ『永遠の色調《カラーズ・ネスト》』は強者が揃った世界的にも有名なパーティで、その名を知らぬ者はいないとも言われるほど。ある事情により心に傷を負ってしまった無属性魔術師エーヤ・クリアノートがそのパーティを去っておよそ三年。エーヤは【エリディアル王国】を拠点として暮らしていた。
それからダンジョン探索を避けていたが、ある日相棒である契約精霊リルからダンジョン探索を提案される。渋々ダンジョンを探索しているとたった一人で魔物を相手にしている美少女と出会う。『盾の守護者』だと名乗る少女にはある目的があって―――。
個の色を持たない「無」属性魔術師。されど「万能の力」と定義し無限の可能性を創造するその魔術は彼だけにしか扱えない。実力者でありながら凡人だと自称する青年は唯一無二の無属性の力と仲間の想いを胸に再び戦場へと身を投げ出す。
青年が扱うのは無属性魔術と『罪』の力。それらを用いて目指すのは『七大迷宮』の真の踏破。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる