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第三章 ~パーティ結成編~
56 約束
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―――ゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ……!!!
「……マジかよっ⁉」
「皆走れぇぇぇ!!」
急いで道を下り、何とか村まで着いたのも束の間。山脈からの雪崩が地響きと共に迫ってくる。
何事かと家を出てきた村人達も、雪崩に気付くや否や大騒ぎ。
このままではレイ達どころか村ごと雪崩に飲み込まれてしまう。
「パパー!!」
「あなたっ⁉」
異変に気付き外に出て来た家族がブラウンを見つけ、皆一斉にブラウンの元へ駆け寄ってきた。
本当ならばこのまま感動の再会……とハッピーエンドを迎えたかったが、決してそんな空気ではない。
「ヤバいぞこのままじゃ!」
「分かってるけどどう止めるのよあんなの!」
自然の災害などとても人間が止められるようなものではない。
諦めるしかないのかと、皆の心が折れかかった瞬間―。
<――“狐”を叩け。そうすれば雪崩は消える>
ドーランの言葉が理解出来ないレイ達。
“狐”……?
“雪崩が消える”……?
意味が分からなかったが、それを聞いたローラがハッと何かを思い出した。
「そうだ!……“雪崩狐”よ!」
「スノーフォックス……?」
「あれは自然に起きた雪崩じゃなくて、スノーフォックスの魔法よ!ドーランの言う通り、雪崩に“化けてる”スノーフォックスを倒せば雪崩ごと消えるはず!」
「そういう事か……」
「でもその“本体”はどこなのでしょう?」
雪崩を消す唯一の方法が分かったが、肝心のスノーフォックス本体が分からない。
焦る全ての者を無視し、雪崩に化けたスノーフォックスはもうすぐそこまで迫ってきている。
しかし、皆が慌てる中、不思議な事にレイだけは冷静だった―。
魔力の使い過ぎが功を奏したのか、体力の限界だったレイは無意識のうちに体が余計な働きを一切せず、最小限且つ最も効率の良い働きをしていた。
「――ローラ、魔法で火の弾出して……ランベルはその弾を俺の指示した位置に思いっ切り打ち込んでくれ……」
「お前スノーフォックスの場所分かるのか⁉」
そう。
レイにはとても攻撃魔法を放てるような体力も魔力も残っていなかったが、そのお陰で“魔力感知”に全神経を集中させる事が出来ていた。
まだ完璧ではない感知だが、大体の位置を感覚で捉えている。
もう考えている時間はない……レイの言った通り、ローラは火の弾を繰り出すと同時にホウキも出す。
ランベルは雪崩を見渡せるよう、そのホウキに乗り少し高い位置で剣を抜き構えた。
「準備いいか?スノーフォックスは雪崩の先頭部分……左側のちょうどあの大きな木がある位置だ。そこから奴の魔力っぽいのを感じる」
「OK……頼むわよランベル!」
「おう!今日のMVPはやっぱ俺みたいだな!」
スノーフォックスの雪崩が激しい地響きと共に押し寄せる。
山脈を急降下し、村に直撃するその刹那―。
「――今だッ!!」
レイの合図で、ローラが上にいるランベルの所まで火の弾を飛ばし、それをランベルが爆風と共に勢いよくスノーフォックス目掛け打ち込んだ。
ローラの火の弾はランベルの風によって更に火の勢いを増し、彗星の如く放たれた豪炎の一撃は、見事スノーフォックス本体を捉えるのだった―。
「――キュゥゥンッ……⁉⁉」
攻撃を食らったスノーフォックスは吹き飛んだ。
その体が数メートル先の雪に沈み、雪崩も一瞬で消え去った。
<(まぐれではあるが、魔力感知が使えたみたいだな)>
無事に雪崩を止め、レイ達も村の皆も一安心。
ブラウンさんも家族と会えて皆喜んでいた。
…………ピクッ……!
「――⁉ 危ないっ……!」
倒したかと思ったスノーフォックスが意識を取り戻し、そこにいたブラウンと家族目掛けて飛び掛かった―。
「グゥゥッ!」
「「――⁉⁉」」
レイは動けず、ローラとランベルは少し距離が遠い。
スノーフォックスがブラウンの鋭い牙が、ブラウン達を襲う寸での所―。
――バァァァァンッ……!!
スノーフォックスが飛び掛かった空中で何かに衝突した。
良く見るとそこには“バリア”のような魔法の壁が現れている。
そのバリアに勢いよく頭から衝突したスノーフォックスは完全に気を失い崩れ落ちた。
「間に合った……」
そう呟いたのはリエンナだった―。
「あれ“結界魔法”じゃない……⁉」
ローラの読みは的中。
空中に現れた魔法の壁は、リエンナによって出された“結界魔法”―。
驚きの連続であったが、何はともあれブラウンと家族……そして村を守る事が出来たレイ達は緊張の糸が切れ、一気に疲れが体に押し寄せてきた。
その後スノーフォックスはまた暴れない様にローラが縛り付けておき、村人から報告を受けた騎士団員達がスノーフォックスを捕獲。
これで依頼されたクエストは一件落着で幕を閉じた。
「リエンナさっきのすげぇな!どうやったんだ?」
「また珍しいもの見つけちゃった……リエンナ!ちょっと調べさせてよ!女同士ならいいでしょ」
「きゃッ……!ちょ、ちょっとローラさんっ……⁉」
結界魔法に食いつくレイとローラであったが、食いつき方のレベルが違った。
リエンナの身の危険を感じ、ランベルの時と同様レイがローラを止めるのだった。
そんな二人を無視し、ランベルはリエンナに聞いた。
「リエンナ、お前治癒魔法だけじゃなくて結界魔法も使えるのか?」
「ええ一応……。でもどちらもお粗末なレベルですので、とても皆さんの様にモンスターを倒せませんけど」
「いやそれでも凄いだろ!二種類も魔法使ってるんだから!俺なんて風しか使えないし」
「やっぱり今日のMVPはリエンナね!大活躍だわ!」
「おいおいおい!俺の方が活躍しただろ!なぁ、レイ」
「ん~、今日のMVPは…………リエンナ!!」
「そりゃねぇだろ!」
<(まさかあの子が結界魔法まで扱えるとは……。これから一番化けるかも知れぬな……)>
レイの判定で今日のMVPはリエンナに決まった。
ローラが勝ったリエンナを腕を掴み上に挙げている。
何だか分からないが、近くにいた村の人達もその微笑ましい光景に拍手で盛り上げてくれた。
これにより完璧にリエンナが勝者となった。
本気でこの勝敗を受け止めているのはむろんランベルだけである……。
無事にクエストを達成したレイ達は帰る支度をした。
ブラウン家族と別れを済ませる。
「本当にありがとう。君達には感謝してもし切れないよ!」
「ありがとうお兄ちゃんお姉ちゃん!」
「パパも見つけて村まで守ってくれてありがとう!」
ブラウンと子供達も、レイ達に最後までお礼を言っていた。
そこで「あ!」とブラウンが何かを思い出し、何やら家の中へ行ったと思ったら少しして直ぐに戻って来た。
「――はい。さっき約束しただろ?これに“サイン”書いてくれるかい……未来の“ランベル大団長”!」
「――!!」
一瞬驚いた表情を見せたランベルだが、直ぐにいつもの調子に戻った。
ドヤ顔で胸を張りながらサインを描くランベルはとても嬉しそう。
大きく手を振りながら元気に帰路につくレイ達であった―。
「……マジかよっ⁉」
「皆走れぇぇぇ!!」
急いで道を下り、何とか村まで着いたのも束の間。山脈からの雪崩が地響きと共に迫ってくる。
何事かと家を出てきた村人達も、雪崩に気付くや否や大騒ぎ。
このままではレイ達どころか村ごと雪崩に飲み込まれてしまう。
「パパー!!」
「あなたっ⁉」
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本当ならばこのまま感動の再会……とハッピーエンドを迎えたかったが、決してそんな空気ではない。
「ヤバいぞこのままじゃ!」
「分かってるけどどう止めるのよあんなの!」
自然の災害などとても人間が止められるようなものではない。
諦めるしかないのかと、皆の心が折れかかった瞬間―。
<――“狐”を叩け。そうすれば雪崩は消える>
ドーランの言葉が理解出来ないレイ達。
“狐”……?
“雪崩が消える”……?
意味が分からなかったが、それを聞いたローラがハッと何かを思い出した。
「そうだ!……“雪崩狐”よ!」
「スノーフォックス……?」
「あれは自然に起きた雪崩じゃなくて、スノーフォックスの魔法よ!ドーランの言う通り、雪崩に“化けてる”スノーフォックスを倒せば雪崩ごと消えるはず!」
「そういう事か……」
「でもその“本体”はどこなのでしょう?」
雪崩を消す唯一の方法が分かったが、肝心のスノーフォックス本体が分からない。
焦る全ての者を無視し、雪崩に化けたスノーフォックスはもうすぐそこまで迫ってきている。
しかし、皆が慌てる中、不思議な事にレイだけは冷静だった―。
魔力の使い過ぎが功を奏したのか、体力の限界だったレイは無意識のうちに体が余計な働きを一切せず、最小限且つ最も効率の良い働きをしていた。
「――ローラ、魔法で火の弾出して……ランベルはその弾を俺の指示した位置に思いっ切り打ち込んでくれ……」
「お前スノーフォックスの場所分かるのか⁉」
そう。
レイにはとても攻撃魔法を放てるような体力も魔力も残っていなかったが、そのお陰で“魔力感知”に全神経を集中させる事が出来ていた。
まだ完璧ではない感知だが、大体の位置を感覚で捉えている。
もう考えている時間はない……レイの言った通り、ローラは火の弾を繰り出すと同時にホウキも出す。
ランベルは雪崩を見渡せるよう、そのホウキに乗り少し高い位置で剣を抜き構えた。
「準備いいか?スノーフォックスは雪崩の先頭部分……左側のちょうどあの大きな木がある位置だ。そこから奴の魔力っぽいのを感じる」
「OK……頼むわよランベル!」
「おう!今日のMVPはやっぱ俺みたいだな!」
スノーフォックスの雪崩が激しい地響きと共に押し寄せる。
山脈を急降下し、村に直撃するその刹那―。
「――今だッ!!」
レイの合図で、ローラが上にいるランベルの所まで火の弾を飛ばし、それをランベルが爆風と共に勢いよくスノーフォックス目掛け打ち込んだ。
ローラの火の弾はランベルの風によって更に火の勢いを増し、彗星の如く放たれた豪炎の一撃は、見事スノーフォックス本体を捉えるのだった―。
「――キュゥゥンッ……⁉⁉」
攻撃を食らったスノーフォックスは吹き飛んだ。
その体が数メートル先の雪に沈み、雪崩も一瞬で消え去った。
<(まぐれではあるが、魔力感知が使えたみたいだな)>
無事に雪崩を止め、レイ達も村の皆も一安心。
ブラウンさんも家族と会えて皆喜んでいた。
…………ピクッ……!
「――⁉ 危ないっ……!」
倒したかと思ったスノーフォックスが意識を取り戻し、そこにいたブラウンと家族目掛けて飛び掛かった―。
「グゥゥッ!」
「「――⁉⁉」」
レイは動けず、ローラとランベルは少し距離が遠い。
スノーフォックスがブラウンの鋭い牙が、ブラウン達を襲う寸での所―。
――バァァァァンッ……!!
スノーフォックスが飛び掛かった空中で何かに衝突した。
良く見るとそこには“バリア”のような魔法の壁が現れている。
そのバリアに勢いよく頭から衝突したスノーフォックスは完全に気を失い崩れ落ちた。
「間に合った……」
そう呟いたのはリエンナだった―。
「あれ“結界魔法”じゃない……⁉」
ローラの読みは的中。
空中に現れた魔法の壁は、リエンナによって出された“結界魔法”―。
驚きの連続であったが、何はともあれブラウンと家族……そして村を守る事が出来たレイ達は緊張の糸が切れ、一気に疲れが体に押し寄せてきた。
その後スノーフォックスはまた暴れない様にローラが縛り付けておき、村人から報告を受けた騎士団員達がスノーフォックスを捕獲。
これで依頼されたクエストは一件落着で幕を閉じた。
「リエンナさっきのすげぇな!どうやったんだ?」
「また珍しいもの見つけちゃった……リエンナ!ちょっと調べさせてよ!女同士ならいいでしょ」
「きゃッ……!ちょ、ちょっとローラさんっ……⁉」
結界魔法に食いつくレイとローラであったが、食いつき方のレベルが違った。
リエンナの身の危険を感じ、ランベルの時と同様レイがローラを止めるのだった。
そんな二人を無視し、ランベルはリエンナに聞いた。
「リエンナ、お前治癒魔法だけじゃなくて結界魔法も使えるのか?」
「ええ一応……。でもどちらもお粗末なレベルですので、とても皆さんの様にモンスターを倒せませんけど」
「いやそれでも凄いだろ!二種類も魔法使ってるんだから!俺なんて風しか使えないし」
「やっぱり今日のMVPはリエンナね!大活躍だわ!」
「おいおいおい!俺の方が活躍しただろ!なぁ、レイ」
「ん~、今日のMVPは…………リエンナ!!」
「そりゃねぇだろ!」
<(まさかあの子が結界魔法まで扱えるとは……。これから一番化けるかも知れぬな……)>
レイの判定で今日のMVPはリエンナに決まった。
ローラが勝ったリエンナを腕を掴み上に挙げている。
何だか分からないが、近くにいた村の人達もその微笑ましい光景に拍手で盛り上げてくれた。
これにより完璧にリエンナが勝者となった。
本気でこの勝敗を受け止めているのはむろんランベルだけである……。
無事にクエストを達成したレイ達は帰る支度をした。
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「ありがとうお兄ちゃんお姉ちゃん!」
「パパも見つけて村まで守ってくれてありがとう!」
ブラウンと子供達も、レイ達に最後までお礼を言っていた。
そこで「あ!」とブラウンが何かを思い出し、何やら家の中へ行ったと思ったら少しして直ぐに戻って来た。
「――はい。さっき約束しただろ?これに“サイン”書いてくれるかい……未来の“ランベル大団長”!」
「――!!」
一瞬驚いた表情を見せたランベルだが、直ぐにいつもの調子に戻った。
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