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第二章 ~仲間~
33 水の王国
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ローラが見た書物の通り、ドロン婆さんでもその方法しか知らないらしい。
だが、ロックロス家と一緒にこの古魔法を創り出したと言われる“魔女”は、元々はドロン婆さんやローラと同じウィッチだっという。
千年決戦より少しだけ歴史が長い魔女とウィッチの関係―。
レイとドーランの事を理解したドロン婆さんは、私も古魔法について何か調べておくよと言ってくれた。
そして、ドロン婆さんと村の人達の後押しもありランベルがポロン村を出ることを決意。
若干何か言いたそうな顔をしているが結局そのまま村を出た。
ランベルが目指すは騎士団の大団長。
当初より少しだけスタートが遅れたランベルであったが、そのかわりレイとローラ、そしてドーランと出会うことができ、旅を共にすることにした―。
レイ達一行はポロン村を飛び立ち、森の奥で怪しげな召喚魔法を繰り出していた騎士団を追うべく、水の王国へと向かうのであった―。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
~水の王国・入口~
「―あ~~怖かった……」
「高所恐怖症なのか?」
「そうじゃなくてもいきなり空飛んだら怖ぇだろ!」
ポロン村を飛び立ったレイ達。
レイはいつもの如くドーランの翼で空を飛び、ランベルはローラのホウキに一緒に乗って飛んでいた。
そもそも飛行能力を持っている人の方が珍しい為ランベルの反応が普通であるが、余りの高さにビビっていた為レイにツッコまれていた。
「着いたわね水の王国……。私も初めて入るわ」
レイ達の目と鼻の先には火の王国と同じぐらい大きく繁栄している水の王国があった。
多くの人々や商人、馬車などが水の王国の大きな入口の門を出入りしている。
レイ、ローラ、ランベルの三人も人の流れに沿うように歩いて行き、水の王国の門をくぐっていった。
「すっげー!!あっちもこっちも水!!」
テンションの上がったレイは早速興奮状態。またもや語彙力の無さを発揮していた。
しかしレイのこの表現が大きく外れているかと言えばそうでもない。
水の王国と名が付いているだけに王国はあちこちに水が流れていた。
水が流れているというよりも、湖や海の上に街を造ったかのようなその独特な街並みはとても活気があり神秘的な印象だった。
興奮収まらぬレイはその勢いのまま一人で突っ走っていってしまう。
「ちょっとレイ!どこ行くのよ!」
「ガキみたいなはしゃぎっぷりだな」
人通りも多く見知らぬ土地。それに加えレイの無邪気な突っ走りで一瞬にしてローラとランベルはレイを見失った。
「ホンットにもう……。何も決めずにどうやって落ち合うのよ!」
「まぁいいじゃねぇか。別に急いでるわけでもないし……アイツ探しながら騎士団の奴らの情報も集めよう」
「それがいいわね」
何処へ行ったかも分からないレイは後回しにし、ローラとランベルは騎士団の情報を集めることにした。
だが、ロックロス家と一緒にこの古魔法を創り出したと言われる“魔女”は、元々はドロン婆さんやローラと同じウィッチだっという。
千年決戦より少しだけ歴史が長い魔女とウィッチの関係―。
レイとドーランの事を理解したドロン婆さんは、私も古魔法について何か調べておくよと言ってくれた。
そして、ドロン婆さんと村の人達の後押しもありランベルがポロン村を出ることを決意。
若干何か言いたそうな顔をしているが結局そのまま村を出た。
ランベルが目指すは騎士団の大団長。
当初より少しだけスタートが遅れたランベルであったが、そのかわりレイとローラ、そしてドーランと出会うことができ、旅を共にすることにした―。
レイ達一行はポロン村を飛び立ち、森の奥で怪しげな召喚魔法を繰り出していた騎士団を追うべく、水の王国へと向かうのであった―。
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~水の王国・入口~
「―あ~~怖かった……」
「高所恐怖症なのか?」
「そうじゃなくてもいきなり空飛んだら怖ぇだろ!」
ポロン村を飛び立ったレイ達。
レイはいつもの如くドーランの翼で空を飛び、ランベルはローラのホウキに一緒に乗って飛んでいた。
そもそも飛行能力を持っている人の方が珍しい為ランベルの反応が普通であるが、余りの高さにビビっていた為レイにツッコまれていた。
「着いたわね水の王国……。私も初めて入るわ」
レイ達の目と鼻の先には火の王国と同じぐらい大きく繁栄している水の王国があった。
多くの人々や商人、馬車などが水の王国の大きな入口の門を出入りしている。
レイ、ローラ、ランベルの三人も人の流れに沿うように歩いて行き、水の王国の門をくぐっていった。
「すっげー!!あっちもこっちも水!!」
テンションの上がったレイは早速興奮状態。またもや語彙力の無さを発揮していた。
しかしレイのこの表現が大きく外れているかと言えばそうでもない。
水の王国と名が付いているだけに王国はあちこちに水が流れていた。
水が流れているというよりも、湖や海の上に街を造ったかのようなその独特な街並みはとても活気があり神秘的な印象だった。
興奮収まらぬレイはその勢いのまま一人で突っ走っていってしまう。
「ちょっとレイ!どこ行くのよ!」
「ガキみたいなはしゃぎっぷりだな」
人通りも多く見知らぬ土地。それに加えレイの無邪気な突っ走りで一瞬にしてローラとランベルはレイを見失った。
「ホンットにもう……。何も決めずにどうやって落ち合うのよ!」
「まぁいいじゃねぇか。別に急いでるわけでもないし……アイツ探しながら騎士団の奴らの情報も集めよう」
「それがいいわね」
何処へ行ったかも分からないレイは後回しにし、ローラとランベルは騎士団の情報を集めることにした。
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