やがて神Sランクとなる無能召喚士の黙示録~追放された僕は唯一無二の最強スキルを覚醒。つきましては、反撃ついでに世界も救えたらいいなと~

きょろ

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第34召喚 とても濃い1週間でした

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♢♦♢

~家~

「「いただきます!」」

 相も変わらず小さな借間。
 大人2人が生活するには狭いこの部屋で、アーサー達は小さな丸い食卓を皆で囲って温かいご飯を食べるところ。

「はい、これシェリルの分ね」
「ありがとうございます」
「エレイン、僕のも取ってくれ」
「モルナのもよろしくー☆」
「はいはい」

 エレインが慣れた手つきで皆にご飯を配る。手の届くところに物があるのが、小さな部屋の唯一の良い所だろう。

 いや。

 そんな事より気になる事がある。

 そう。

 お気付きだろうか――?


「で? 結局“ギルド名”はどうすんのよアーサー。あ、これモルナ頂き!」
「あ、それ僕の分だぞモルナ。それにギルド名はまだ決まってない」

 現状、小さな食卓を囲んでいるのはアーサーとエレインとシェリル。そして“モルナ”だ。

「だったら『超激かわ軍団』ってどー?」
「自分で言うなよそんな事(確かに否定も出来ないけど……)」

 バットが1週間入院していた一方で、アーサーもまた濃い1週間を過ごしていた。

**

 見事バットへの反撃を成功させたのが初日だとするならば、2日目はバットの連れ達からの謝罪&シェリル来訪。3日目はリリアから新情報ゲット。4日目はいつものダンジョン周回をし、5日目は炎Cランク昇格テストを受けて合格。

 ここまででもかなり充実した日々を送っていたのだが、更にここからの2日間が目まぐるしかった。

 6日目。アーサーはリリアから教えてもらった情報を元に、エレインとシェリルとツインマウンテンを訪れる。標高6,000mを超えるツインマウンテンの迫力に気圧されながらも、アーサー達はイヴを探す為に登山を開始した。

 オーガアーティファクトの恩恵で身体能力が向上しているアーサー。本来は国やハンター評議会でも“非ハンター”に対してのアーティファクトの取り扱いにそれなりの制限を設けているのだが、素人が登るには余りに険し過ぎる山の為、アーサーは登山中だけエレインにもアーティファクトを貸したのだった。

 だがアーサーはそんな険しいツインマウンテンよりも、シェリルのそのステータスの強さに驚愕。


====================

アーサー・リルガーデン

【スキル】召喚士(C): Lv22
・アーティファクト召喚(15/15+5)
・ランクアップ召喚(0/5)
・スキルP:4,649

【サブスキル】
・召喚士の心得(召喚回数+5)

【装備アーティファクト】
・スロット1:『オーガの鋼剣(C):Lv9』
・スロット2:『オーガバイザー(C):Lv9』
・スロット3:『オーガの鎧(C):Lv9』
・スロット4:『オーガの籠手(C):Lv9』
・スロット5:『オーガブーツ(C):Lv9』

【能力値】
・ATK:15『+2000』
・DEF:18『+1000』
・SPD:21『+1000』
・MP:25『+1000』

====================


 初期と比べれば、アーサー自身のステータスも大幅にアップしている。しかし、やはり選ばれし者のスキル恩恵は凄まじいとアーサーは改めて思い知らされた。


====================

シェリル・ローライン

【スキル】勇者(A):Lv2
・勇者の証(Lv1上昇ごとに能力値+2000)
・スキルP:59,630

【装備アーティファクト】
・スロット1:『普通の剣(E):Lv3』
・スロット2:『丈夫なバンダナ(D):Lv3』
・スロット3:『木の盾(E):Lv9』
・スロット4:『スライムの手袋(E):Lv7』
・スロット5:『スライムの靴下(E):Lv5』

【能力値】
・ATK:4000『+14』
・DEF:4000『+13』
・SPD:4000『+6』
・MP:4000『+15』

====================


 まさかの基礎能力値が4桁越え。
 強いスキルの中でもシェリルが与えられたのは真の選ばれし者である証の『勇者』スキル。その能力値はアーサーのものとはまるで比較にならないチート級の差。更にアーサーは彼女のアーティファクトを見て1つ疑問に思った。

 何故ならば、装備されているのはランクの低いアーティファクトばかりだったからだ。
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